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2015年12月19日土曜日

19歳ソウル大生が投身自殺、ネットで遺書公開「箸とスプーンの色が生存を決める」―【私の論評】韓国は反日やってる場合か?今のままでは、先進国になり切れなかったアジアの中進国として歴史に刻まれる(゚д゚)!

19歳ソウル大生が投身自殺、ネットで遺書公開「箸とスプーンの色が生存を決める」


ソウル大学正門

 ソウル大学の学生が、学内のコミュニティーサイトに遺書を公開し、投身自殺した。

冠岳警察署によると、ソウル大自然科学部に通うAさん(19)は、18日午前4時10分ごろ、ソウル市冠岳区新林洞の自宅アパートの屋上から飛び降りた。Aさんはこれに先立つ午前3時25分ごろ、大学内のコミュニティーサイトに「拡散希望」というタイトルの遺書をアップした。警察はこの遺書を読んだAさんの友人からの通報を受け出動したが、屋上につながるドアをこじ開けようとしている間に飛び降りてしまい、自殺を防ぐことはできなかった。

Aさんは遺書で「先に生まれた者、持てる者、力のある者の論理に屈服することがこの社会の道理であり、生存を決めるのは箸とスプーンの色だった。私とはあまりにもかけ離れたこの世の中で耐え抜いていく理由がない」とつづった。また、1年前の同じ日に自殺した、同じ学科の先輩に言及し「私も兄さんの後を追おうと思う」と記した。

警察は遺族や大学の友人たちに対し、自殺に至った経緯について事情を聴いている。警察の関係者は「Aさんの父親は大学の非常勤講師で、経済的にそれほど苦しくはなかったようだ」と説明した。

オ・ロラ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

【私の論評】韓国は反日やってる場合か?今のままでは、先進国になり切れなかったアジアの中進国で終わる(゚д゚)!

ソウル大学といえば、日本では東大にあたる名門校です。その学生が上記のような遺書を残して自殺したのですから、社会的な反響もかなり大きいと思います。

なにしろ韓国は、日本よりもさらにひどい超大学格差社会ですから、その頂点に属する大学の学生がこのような自殺を遂げたということは、韓国社会にも大きな衝撃を与えていると思います。

この超大学格差社会という言葉については、このブログを読まれている方はご存知でしょうが、そうではないかたには、若干の説明が必要でしょう。以下に若干説明します。

日本では、日本が学歴社会だという認識があるようですが、それは間違いです。学歴社会とは、欧米のような社会のことをいうのであって、日本は大学格差社会というのが正しいです。

欧米では、大学を卒業した者は学歴があるものとは見られません。修士課程以上を終了したものが学歴のあるものとみなされます。そうして、大卒はたとえどのような名門校を卒業していたとしても、大卒は大卒という考え方です。

そうして、韓国は日本よりもさらに激しい大学格差社会です。日本では、有名大学を卒業したからといっても、必ずしも有名企業に入ったり、有名企業に入ったからといって、必ず出世できるとは限りません。

韓国でも、そうなのですが、ただし日本と大きく異ることがあります。それは、韓国では、ソウル大学などを含むほんのいくつかの大学を卒業していなれば、まずはよほどのことがない限りは、有名企業には入れません。

また、有名企業に入った場合も、有名大学を卒業していない限り、まず出世はできません。これは、はっきりしています。だから、受験シーズンともなると、それが日本のデレビにまで報道されるような大騒ぎにまでなってしまいます。

大学次第で、人生の大部分が決まってしまうのが韓国社会の特徴です。そんなところにきて、上記の名門ソウル大学生の自殺です。

大学格差社会の頂点にある、ソウル大学生が上記のような遺書を残して、自殺してしまっのですから、韓国社会にはかなり衝撃を与えたものと思います。

自殺した、Aさんの遺書に含まれる「先に生まれた者、持てる者、力のある者の論理に屈服することがこの社会の道理であり、生存を決めるのは箸とスプーンの色だった」の部分に関しては、説明を要すると思います。

韓国の若者たちの間では以前から「スプーン階級論」というものがありましたこれは裕福な家庭に生まれるBorn with a silver spoon in one’s mouthという英語の慣用句を受けて '金の匙''銅の匙''土の匙'など貧富の差によって人を区別し分類するのがスプーン階級論です


「金の匙」は、親の資産が20億ウォン(約2億円)以上、または年収2億ウォン(約2,000万円)以上の、いわゆる超富裕層。資産10億ウォン(約1億円)以上、または年収8,000万ウォン(800万円)以上なら「銀の匙」といいます。

常識を超えた財産を持つ財閥一族などは「ダイヤモンドの匙」といい、2012年の調査資料によると、ダイヤモンド・金・銀の匙の階級層の中でもそれぞれ上位10%の人たちが、なんと国民全体の資産の45%を支配しているといわれています。

ちなみに「銅の匙」の人は、資産5億ウォン(約5,000万円)以上、または年収5,500万ウォン(約550万円)以上。これなら、まだ十分勝ち組といえるでしょう。

しかし、問題はそこから下の階級だ。平均的な庶民は「鉄の匙」「木の匙」「プラスチックの匙」と細かく分けられていて、さらにその下には、公務員でもなく、大企業勤務でもない人たちが多数を占める「土の匙」が存在します。

土でできているため、形を保つのがやっとで、一生食うに困るという絶望的な意味が込められている「土の匙」は、「Hell朝鮮(地獄のような韓国)」とともに、今年の流行語にもなっています。

この「土の匙」よりもさらに下には、生活保護を受けて暮らしていたり、ホームレスである「糞の匙」と、スプーンすら持てないほど貧乏な「手の匙」があります。

厳しい現実に絶望する若い世代が作り上げたこのスプーン階級論は、まるでインドのカースト制度のように残酷ですが、若者たちはスプーンに例えて身の上を哀れんでいるだけではないようです。

というのも、「スプーン階級論」によると、社会的地位の獲得や成功の可否は、本人の努力ではなく、親の経済力次第で決まるというのです。

つまり彼らは「就職や結婚ができないのは、お前らの努力が足りないから」と責め立てる大人に対して、「努力してみたけど、あなたが与えてくれたスプーンのせいでダメでした」と、スプーン階級論を用いて皮肉を言っているのです。

実際、スプーン階級論があながち間違いでもないことを証明する研究データも出ています。データによれば、韓国人の資産のうち、相続比率は00年代に入って42%まで増えており、これからもますます増えていく見込みだといいます。

スプーン階級論が広まるにつれ、ネットには「我が家は何匙ですか?」と質問する若者が増えている。資産、家の大きさ、親の職業と年収、携帯の機種まで公開し、自分が何匙なのかを人に査定してもらうのです。

子どもたちの間でも「お前って何匙?」と聞くのがはやっているといいます。

このようなことを掲載すると、日本は格差社会ではないかと言う人々もいますが、そうはいっても、日本の格差社会など、日本以外の国と比較すると、霞んでしまうほどのものに過ぎません。

本年話題となった書籍『21世紀の資本論』などを読んでも、それは確かです。以下に、この書籍をまとめた図表を掲載増します。


この図表をみても明らかです。日本では、韓国のように上位10%の人たちが、なんと国民全体の資産の45%を支配しているような社会ではないことは明らかです。

韓国の階級格差は、かなり酷いということです。そうして、従来はどの階層に属していようと、有名大学に入れさえすれば、上の階層に入ることができたのですが、最近では、それすらもおぼつかなくなりつつあり、それがブログ冒頭の記事の、Aさんの自殺にもつながっているのだと思います。

このような、格差を放置するどころか、ますます助長しているのが韓国社会なのです。そうして、この階級差の激しさが、韓国経済と社会を蝕んでいるのです。

そうして、このような格差に国民は怨嗟の声をあげているのですが、政府はこれにまともに対処せずに、あろうことか、政府主導の反日活動により、日本を悪者に仕立てて、国民の怨嗟の声の届く先を日本に向けているのです。

日本の経済もあまり良いとはいえませんが、韓国ほどではありません。日本の場合は、あまりにも長い間デフレが続いて、そのデフレの後遺症が色濃く残っているため景気になっていますが、それを改善すれば、経済が良くなるのは間違いありません。

それどころか、日本は外国に貸し付けている金融資産が過去20年以上にもわたって、世界第一位です。もともと、日本は政府には借金が多大にありますが、日本国自体は、借金どころか、世界で一番お金を貸し付けている国です。このあたりを理解できない、マスコミなどが、日本国には、借金があると大騒ぎしていますが、これは全くの間違いです。


さらに、家計も韓国のように借金で苦しめられているどろか、本年の家計の金融資産1717兆円で過去最高更新しました。

日本では、現状のように日銀が金融緩和をして、インフレ政策が功を奏しインフレ傾向になれば、対外金融資産は日本に舞い戻り、国内での投資にまわり、家計の貯蓄なども消費にまわることになり、経済は回復し景気が良くなります。そうして、税収が増えて、政府の借金はなくなります。

韓国の場合は、そもそも政府は外国から借金をして、家計も借金が多く、今の日本のように異次元の包括的金融緩和をすると、ハイパーインフになってしまいます。

韓国の経済を良くするのは、一筋縄ではすみません。しかし、処方箋はあります。それには、まず社会を変える必要があります。それは、経済的な中間層を増やして、その中間層に活発な経済・社会活動ができるようにするのです。

そのためには、さらなる民主化、経済と政治の分離(これは韓国の場合は特に、国策としてのグローバル化一辺倒から内需拡大に転じること)、さらなる法治国家化を推進して、中間層が活躍しやすい社会を形成するのです。

これは、困難で道のりも長いです。歴代の韓国大統領や、政府もこうした根本問題を避けて通り、反日で国民の憤怒のマグマを日本に向けて発散させ、安易な時間稼ぎをしてきただけです。

今の状況をそのまま変えなければ、国民の憤怒のマグマは大爆発して、今の体制は崩壊し、韓国は後の歴史に「先進国になりきれなかったアジアの中進国」と刻まれることになるでしょう。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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スティグリッツ:「貧富の格差に対処する国と対処しない国に世界は分裂しはじめた」―【私の論評】中間層を育成することが、過去の経済成長の基本中の基本であったことが忘れ去られている!これは、単なる平等主義とは違う!!


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2012年10月13日土曜日

百数十年間先進国であった日本 中韓にはない知恵と経験あり―【私の論評】正しい歴史認識をすることから、日本の覚悟が始まる!!

百数十年間先進国であった日本 中韓にはない知恵と経験あり


国際情報誌・SAPIOが11月号で『いまこそ日本人の「誇り」と「自信」を謳い上げる。中国よ!韓国よ!「ニッポンの覚悟」』との大特集を打ち出した。その狙いは何か、以下は同特集の巻頭言だ。

 * * *
 文明と人間が、そして国家が進歩するものならば、かつての日本人にできたことが、今できないはずはない。

 長く泰平が続いた封建社会から近代国家を築いて百数十年、日本は「三度目の建国」を迫ら... 続きを読む

■著者データ
NEWSポストセブン
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ウェブサイト: http://www.news-postseven.com/



【私の論評】正しい歴史認識をすることから、日本の覚悟が始まる!!

私自身は、上記のサピオの記事は、読んではいませんが、いいたいことは良くわかりますが、やはり、正しい歴史認識の上にたって、論を展開しているのかどうか、上の紹介記事の一部をみていても、不安になるところがあります。

ペリー来航
たとえば、上の記事で、ペリー来航のことを以下のよう記しています。
明治維新から遡る黒船来航の折、ペリー総督は日本人を驚かせて屈服させようと蒸気機関や大砲を見せつけた。すると浦賀奉行所の与力・中村三郎助は、それが「蒸気機関車と同じ仕組みである」「大砲の型は××である」と正確に指摘し、ペリーが示した地球儀を指さして、ワシントンとニューヨークの場所を言い当てた。日本人の知識と科学技術のレベルに驚いたアメリカは、他のアジア諸国のように日本を植民地にすることは無理だと悟ったのである。
現在は、上記のようなことが、頑なに歴史的事実として、多くの人が信じています。しかし、これは、事実なのでしょうか。特に、上記の太文字にしたところは、事実ではありません。当時の幕府は、弱体化していて、ペリー来航にも及び腰しで臨んだように受け取られていますが、そうではありません。

ペリー来航時には、幕府は、砲台から大砲を打ち放しながら、ペリー来航を待ったとされ、ペリーなどにも最初は、けんもほろろの態度で接したことが記録に残っています。これは、特使として日本に訪問しているにも関わるらず、将軍にも謁見できなかったことから考えてもうなづけることです。

これに関しては、以下の動画などごらんいただければ、良くわかります。


 

上の動画に出演している倉山充氏は、「憲政史家」であり、『嘘だらけの日米近代史』の著者でもあり、この動画でも、その書籍に関していろいろ述べています。この書籍など読むと、いかに私たちが、日米関係の歴史に関して、誤った認識を持っていたかを思い知らされます。

ペリーが来航したころの、米国は、世界的な水準からみれば、まだまだ、小国であり、日本を脅かそうなどという意図はなかったはずです。他の列強とごしていくため、日本と協定を結びたかったということです。

日米関係史に関しては、上記のように、いろいろな意味で誤解があります。たとえば、モンロー主義などですが、モンローが大統領だったころの、アメリカはまだまだ、弱小国で、海外に多数の兵力を派遣して、戦争を遂行できるほどの力などありませんでした。アメリカが建国当初から、今日のような大国ではありませんでした。日本と、アメリカは互いに戦争をするような国ではありませんでした。事実開戦の10年ほど前には、そんなことは誰も思いも寄らないことでした。などなど・・・・・・。

この書籍を読むと、いかに私たちの歴史観が誤っていて、その誤ちの上に日米関係の虚像がつくられていることが理解できます。


たとえば、以下のようなことがあります。いくつか、列記してみます。

通説1
信仰心の篤い敬虔なクリスチャンたちがメイフラワー号という船に乗ってはるばるアメリカ大陸に渡り、厳しい自然や現地インディアンとの戦いなど幾多の困難を乗り越えてフロンティア精神で開拓したのがアメリカ合衆国の成り立ちだ。苦労をしながら開拓した土地からの利益を英国国王ジョージ三世は無情にも搾取したので、耐えかねたアメリカ人たちは独立戦争を起こし、独立を勝ち取って建国したのがアメリカ合衆国だ。
以上、何か一つでも信じていたら、それは歴史に対する無知としか言いようがありません。これは、「金日成建国神話」のようなものであり、後から、人為的につくられた話であるにすぎません。これに関しては、歴史的にも古い話ではないので、いくつもの文献からこれらが作話であることがはっきりしています。
通説2
第二次世界大戦の最大の戦勝国は、アメリカだった。
これも大きな誤りです。第二次世界大戦の真の最大の勝者は、ソビエト連邦です。


あまり書いてしまうと、この書籍を読む楽しみをなくしてしまうので、このへんでとどめておきますが、多くの人か、学校で習った歴史を鵜呑みにしています。アメリカが、戦後に日本弱体化のために、導入した教育委員会制度、自分たちを自ら労働者とみなす、日教組の影響を多大に受けた教師たちがいる学校。唯物史観で構成されている歴史教科書もあります。このような、学校や、教師たちから教えられた歴史観が正しいものであるはずがありません。180度ねじり曲がって、無責任この上ありません。

にもかかわらず、多くの人々が、自分で本当の歴史を調べようとしません。田母神さんが、現役のときに、物議を醸した論文など、物議を醸すこと自体が異常であり、歴史的(学問的)には、特に新しいこともなく、当たり前の真ん中を書かれているだけです。多くの人々が未だマスコミなどが流すデタラメな、自虐的歴史観に浸っていたりします。滑稽ですらあります。

多くの人々が、このような歴史観に浸っているうちは、「日本の覚悟」は始まりません!!「日本の覚悟」は、正しい歴史認識を持つことから始めるべきと思うのは、私だけでしょうか?



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