2010年10月19日火曜日

孫も驚く元気ぶり!インドで100歳男性が大学院入学―【私の論評】ドラッカーやミケランジェロのように長生きで充実した人生の秘訣は?

孫も驚く元気ぶり!インドで100歳男性が大学院入学

ボララム・ダスさん
16日に100歳の誕生日を迎えたインド人のボララム・ダスさんがこのほど、北東部アッサム州にあるガウハーティ大大学院の博士課程に入学した。

17日、AP通信が伝えた。インドで最高齢の学生という。反英独立運動に参加し、投獄経験も持つダスさんは1947年の独立後、弁護士や裁判官として活躍、6人の子供に恵まれた。

孫たちも驚く元気な“おじいちゃん”の研究テーマはヒンドゥー教のネオビシュヌ派という。

【私の論評】ドラッカーやミケランジェロのように長生きで充実した人生の秘訣は?
100歳の大学院生はすごいですね。バララム・ダスさん上で書いてある以外の経歴はわかりませんが、大学院修士課程卒か、あるいは大学院にその程度の学力があると認められたのでしょうね。100歳になっても、未だ、学びたいという精神。素晴らしいの一言につきます。

この方もすごいですが、このブログにも良く掲載するドラッカー氏もすごいです。ドラッカー氏は、100歳まで生きはしませんでしたが、それでも長寿でした。


ドラッカー(1909年11月19日 - 2005年11月11日)は、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系経営学者・社会学者。もとは「ペーター・フェルディナント・ドリュッカー」(Peter Ferdinand Drücker)。父・アドルフ・ドリュッカー(ウィーン大学教授)と母・ボンディの間の子で、義理の叔父に公法学者・国際法学者のハンス・ケルゼン(母方の叔母・マルガレーテ・ボンディの夫)がいます。

もともと、ドリュッカー家(ドラッカー家)はオランダにいたポルトガル系ユダヤ人(セファルディム)の家系で、「ドルカー」(Drucker)と呼ばれていた。後にオーストリアに移住し、「ドリュッカー家」(Drücker)と、ドイツ語風に改めました。

何と、95歳で亡くなられたました。そうして、晩年まで勢力的に活躍をされました。ドラッカー氏は、あるメディアのインタビューで「今ままでの著作で、ご自分ではどれが最高傑作と思われますか」と問われて、「次の作品」だと応えていました。ドラッカー氏としては、過去のことに満足することなく、常に次の作品をさらによくしようと努力していたということです。

概して、このような考え方をして、日々努力を続ける人は、長寿でありそれだけではなく、充実した人生を送っているようです。常に自分に対して高い目標を設定しているようです。

いつも、ドラッカーのことばかり書いていると飽きられてしまうので、本日は別の方の話をします。それは、これまたドラッカー氏が絶賛するあのミケランジェロです。

ミケランジェロの傑作の一つブリュージュの聖母:ブリュージュ、ノートル・ダム聖堂

ミケランジェロ・ブオナローティ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni, 1475年3月6日 - 1564年2月18日)は、イタリアルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人。名前はミカエル(Michael)と天使(angelo)を併せたもの。西洋で最も巨大な絵画の一つとも言われるバチカンのシスティーナ礼拝堂の天井フレスコ画や『最後の審判』、パオリーナ礼拝堂にある『聖ペテロの磔刑』、『パウロの改宗』を描いたことでよく知られています。もともとは彫刻家であり、『ピエタ』や『ダビデ像』等の傑作のほかにも『バッカス』、『モーセ』、『ラケル』、『レア』などが有名である。バチカンの『サン・ピエトロ大聖堂』の設計者でもあります。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ・サンティとともにルネサンスの三大巨匠と呼ばれます。ミケランジェロは長命であり、作品も盛期ルネサンスの時代から、マニエリスムの時代への移り変わりを示しています。また躍動的な表現は、次のバロックの時代を準備したといわれます。

何と、89歳まで生きられたのです。現代であれば、この程度長生きする人は珍しくはないですが、この時代では稀だったと思います。さて、ミケランジェロの来歴などについては、以下のURLからみていただくとして、


本題にはいります。このミケランジェロ自身の詩があります。

私たちのほとんどが
真に恐れるべきことは
人生の目的が高すぎて
手が届かないことではなく
目標が低すぎて
簡単に手が届いてしまうことである

ミケランジェロは最晩年の89歳の高齢になってもなお、彫刻刀と絵筆を振るい、詩作し続け、デッサンの手を休めませんでした。

そうして、彼も、過去の作品ではなく、次の作品が最高傑作になると語っていたそうです。決して、過去に満足せず、高い目標に向かって歩みをとめることはなかったのです。

その彼がもっとも訴えたかったことも、この有名な詩にあるように「高い志を掲げよ」ということに尽きるのではないでしょうか。ドラッカー氏も若い頃にこの詩を読んで大感激して、自らもこうした生き様をしようと決心したそうです。

本当に恐れなければならないことは、無謀な高望みをすることではなく、希望を捨てたり、安易な希望に甘んじたりして、実際にその希望達成の努力をする前から、心の中で安易に目標や志を引き下げてしまうことではないでしょうか。

ドラッカーも、ミケランジェロを含む数人のこのような人を尊敬し、自分もそうありたいと著書の中で語っており、本当にそのような生き様をされたと思います。そうして、上の記事の100歳の大学院生も同じ事だと思います。弊社の会長も、常々「人生死ぬまで勉強」と語っておられます。表現は異なりますが、いいたいことは、おそらく、ドラッカーやミケランジェロと同じなのだと思います。

私も、これらの先人のように、常に高い目標を持ってこれからの人生を歩みたいものです。


【関連記事】

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2010年10月18日月曜日

中国人女性の請求退ける 生活保護めぐり大分地裁―【私の論評】帰化も制限せよ!!

中国人女性の請求退ける 生活保護めぐり大分地裁

生活保護の申請を却下した大分市の処分は違法として、日本で生まれ育ち、永住資格を持つ中国人女性(78)=大分市=が、却下処分の取り消しと保護の開始決定を求めた訴訟の判決で、大分地裁は18日、「外国人の原告に、生活保護法は適用されない」として請求をすべて退けた。

判決理由で一志泰滋裁判長は「憲法で定める生存権保障の責任は、一義的には国籍の国が負うべきだ。生活保護法の適用を日本人に限定することは立法府の裁量の範囲で、裁量の逸脱があるとは言えない」と指摘。

「外国人の生活保護は行政上の処分ではなく、任意の行政措置だ」として、処分の取り消しや保護開始を求める請求は、いずれも不適法として却下。保護を受ける地位にあることの確認などの請求もすべて棄却した。

判決によると、女性は2008年12月に生活保護を申請したが、市は女性名義の銀行口座などに預金があることを理由に却下した。

【私の論評】帰化も制限せよ!!
さて、上の判決当たり前の事と思います。「憲法で定める生存権保障の責任は、一義的には国籍の国が負うべきだ。生活保護法の適用を日本人に限定することは立法府の裁量の範囲で、裁量の逸脱があるとは言えない」との指摘は全く妥当な事と思います。

この判決はあまりに当たり前なので、以前の大阪市における大量中国人に対する生活保護の付与に関して、ますます理解しにくくなってきました。

しかし、今のままでは、まだまだ不十分です。なぜなら、以下のような事例があるからです。


上の動画で、張景子の発言本当におかしいです。以下に、文書でまとめておきます。

張景子の発言

「違う!(憲法は)そんなこと言ってません!
『国民とは国籍保持者のみのことではなく
社会の構成員として日本の政治社会における政治決定に従わざるを得ない者を言う』


と書いてあります。憲法の15条の1項に書いてある!」


張景子が朗読した文章の冒頭部分は実際の憲法15条1項とよく似せてあり、
条文の途中から国民の定義を在日外国人に広げる意図で大幅に改ざんされ作文されたものであった。
これについて同席した出演者から即座に指摘されたが、本人は最後まで架空であることを認めず、
手に持った資料を示しながら
「嘘じゃありません、日本国憲法15条1項です。ちゃんとここに書いてあります。」と繰り返し、

あたかも憲法条文を朗読しているフリをして虚偽の文章を読み上げた

日本国憲法第15条 1項
公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。(原文のまま)

張景子
※張景子はすでに日本国籍を取得している

これから、張景子のような人間が多数でてくる可能性があります。先の中国人女性も、帰化してしまえば、大分市としても、この女性に生活保護の支給をせざるをえなくなります。

現在、日本では、外国人の帰化の手続きは本当に簡単です、定められた書類をだすだけですぐにできます。その内容に真偽に関して、確かめられることもほとんどありません。

米国永住権資格証明書:米国の外国人永住権及びその資格証明書(永住者カード、Form I-551)は、初代の証明書が緑色だったことから「グリーンカード」の俗称がある(デザインは定期的に変わりますが、2010年の登録証は名前通りの緑色になりました。このグリーンカードを取得するのはかなり難しいです。それに、厳しい面接があります。たとえば、元の自分の国と米国とが戦争になった場合、米国側につくかどうかなども、確認されます。

日本の場合は、全くのザルです。皆さん、考えてみてください。もし、日本と中国の立場が全く逆だとしたら、どうなるか?日本が貧乏な国で、多くの人が中国の1/10未満の所得であるにもかかわらず、中国に行くと、働かなくても生活保護をうけたら、途端に数倍ものお金をもらえるということになれば、どうなりますか?それに、日本がすみにくい国で、毎年2000件(中国の人口は日本の10倍なので、日本に置き換えた場合1/10にしている)もの暴動が起こる国であったとしたらどうなります?

そうなれば、日本で生活に困窮して、しかも、日本に生活保障も何もないとすれば、何か術があれば、何としても、中国にわたるでしょう。そうです、中国は別天地ということになりますから。

しかし、この事実を認識していない人も大勢いるようです。困ったものです。上では、日本と中国との対比をもし、日中が逆転したとしたらという想定で、簡単に書きましたが、中国が本当に住みにくい国であり、日本は中国と比較すれば、別天地、天国のようであること、中国とは、平均的な日本人からすれば、全く異次元の国であることなど、以前から再三にわたりこのブログに掲載してきました。もう、ここで改めて、詳細を掲載することはしません。

それに関しては、以下の【関連記事】にURLを掲載して起きます。まだご覧になっていない方は、是非ご覧になってください。

【関連記事】

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2010年10月17日日曜日

NHK総合5年ぶり「もしドラ」アニメ化―【私の論評】もっと多くの分野の人々にドラッカーの考えを知ってもらうのに良い機会か?!

NHK総合5年ぶり「もしドラ」アニメ化



NHKが累計発行部数130万部超と大ヒット中のビジネス小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著、ダイヤモンド社)をアニメ化し、11年3月中旬から総合で放送することが16日、分かった。

30~40代の男女を対象に、放送開始を午後10時55分と遅い時間に設定して全10話放送する。総合でのアニメは、06年4~12月まで放送された「少女チャングムの夢」(韓国MBC制作)以来、約5年ぶりとなる。

【私の論評】もっと多くの分野の人々にドラッカーの考えを知ってもらうのに良い機会か?!
このブログでは、良くお読みになられている方々はおわかりのように、ドラッカーについての話題は良く掲載させていただいています。だから、私がドラッカーに傾倒している理由は多くの方がご存知だと思います。

まずは、学生時代にその当時は存続していた、いまはなき北海道拓殖銀行の部長クラスの人と知り合いになることができて、その方からすすめられて読見始めたというが最初のきっかけです。その方は、拓殖銀行の幹部研修に出席したときにはじめて、ドラッカーの書籍にであったと語っていました。

当時の拓殖銀行には、人里はなれた山の上に研修所がありました。私は、何かの用事で一度だけ、そこに行ったことがあります。そこで、その方がドラッカーにかかわる研修を受けたそうです。研修とはいっても、何も座学でドラッカーを学んだわけではなかったそうです。

その研修とは幹部候補生向けの研修であり、十数人の幹部候補生が集められ、その場でいきなり、ドラッカーのマネジメントを一人ひとりにわたされ、数人のグループに分け、三日間でドラッカーのマネジメントを読み、将来の拓殖銀行に役立つと思うことがらを提言しなさいというものだったそうです。

ドラッカーに関しては、はじめてだったのと、何とわたされた書籍は、エッセンシャル版でないほうの版だったそうです。それは、当時はどうだっかはわかりませんが、現在販売されているものは、上中下巻にわかれていて、1巻ゆうに、400ページを超えるものです。

グループ数人で手分けして、要約して発表し、議論を重ねながら、三日目には、発表を行ったそうです。そのかた、この研修で良い成績をおさめたどうかは、わかりませんが、本部のどの部署だったかは、失念しましたが、最終的な職位は部長であったことは記憶しています。現在は、拓殖銀行破綻にともない他の銀行に移り、そこでも結局は部長クラスにまで上りつめたあと、今では定年退職なされています。ですから、かなり優秀な方であったのだと思います。

そんなかたと偶然に知り合いになる機会にめぐまれ、その方から熱心におすすめがあったものですから、理系の学生だった私も、読んでみました。当時の印象としては、マネジメントの経験もほとんどなかったため、まあ、すぐれた著作の一冊というぐあいでした。しかし、その後もせっかくすすめられたものですから、時間に余裕のあるときは、マネジメントに限らず、暇があると他の書籍もいくつかは読んでいました。そうして、読んでいて学生時代に良かったと思えたことがありました。

それは、、このブログにも以前掲載したように、例のトムラウシ山で遭難しかけたときに、救ってくれたのがドラッカーの書籍に書いてあった内容だったということです。これについては、再度下の【関連記事】のところに、URLを掲載しておきますので、まだ読まれていない方こちらも是非御覧ください。

遭難しかけたとはいいつつも、それほど深刻なものではなかっので、特にドラッカーの書籍を読んでいなければ、確実に遭難したということもなかったと思います。しかしながら、実際にそのときに役にたったことを実感したものですから、それ以来、傾倒するようになり、学生のときに日本語で現在出版されているものはほとんど読んだといって良いと思います。その後も、折に触れて読んでいました。

だからといって、現在どのような成果があったのかといわれると、はっきりといえるようなことはないですが、普段仕事をしているときでも、何か問題や課題が生じた場合、松葉枝葉をみるのではなく、その上、またそのもっと上の根本原因にまで考えが及ぶとか、短い時間軸の範囲ではなく、長い時間軸でもものが考えるられるようにはなったと思います。

特に、私は理系で、優秀というわけでもありませんでしたから、もし、あの時にドラッカーを読む習慣を身につけてなかったら、、おそらく、どのような職についたとしても、いわゆる目先のことしか理解しない陳腐で、頭の固いつまらない技術屋で人生を終わることになっていたに違いなく、もっと若い頃に、それが確定していたと思います。だから、読む習慣をつけたことは、自分にとっては本当に良かったと思います。

それから、このブログでのドラッカー関係の記事でいうと、最近の事例ではあのチリの鉱山の救出劇の事例があります。これに関して、地下のリーダーについてのみ語ったことについては、少し理由があります。実は、事故のあったサンホセ鉱山は、従来から安全面での問題がしばしば指摘され、2007年に爆発事故で死者を出し、閉鎖されていました。ところが、銅価格の急騰で、08年夏に操業を再開しました。

だから、安全面で問題を抱えたまま操業を急いだ面は否めないのです。今回の事故では約70万トンもの岩石が崩れ落ちたそうです。大規模な鉱山では安全対策が進み、近年ではこうした大規模な落盤事故はまず考えられないと驚く関係者も多いそうです。

だから、地下現場の実際の職位はどうだったのかはわかりませんが、救出劇の最中での事実上のロワーマネジメントであったルイス・ウルスアさん(54)のことについては書きましたし。せっかくの、あの救出劇成功の興奮の祝賀ムードの最中にそうした話題を出すまでもないと思い、この方のリーダーぶりの良さのみを掲載しました。

この事故の全体像をみれば、この鉱山を運営してる会社のミドル・マネジメントや、トップ・マネジメントにはかなり問題があると思います。特に、最終意思決定を行う、トップ・マネジメントには問題があると思います。しかし、だからといって、今回のルイス・ウルスアさんの偉業は少しも薄れることはないと思います。まさに、今回は、トップ・マネジメントの意思決定のまずさをロワー・マネジメントがカバーしたという典型事例と思います。本来あってはいけないことなのですが、起こってしまったことに、現場のマネジャーが果敢に挑戦して、成功したとみるべきでしょう。

それから、このブログには、いろいろ民主党の批判をかなり書いてきました。確かに、民主党は、総体としてみれば、親中的であることと、日本国解体を推進していることに関しては、ドラッカー氏の考えにもとづいても、私は絶対反対です。特に、国民国家の解体や消滅に関しては、過去のブログで私は以下のように論評しています。
国民国家の消滅に関しては、産業革命の時代の初期から、国家間の経済的な相互依存性は国家主義的な情熱よりも強く作用するするはずであると説かれてきました。最初にこれを言ったのはカントでした。「国家の死滅」を現したカール・マルクスも、1950年代、60年代のバードランド・ラッセルなどの最高頭脳も、国民国家の死を予告してきましたが、その通りにはなりませんでした。
旧ソ連邦のミハエル・ゴルバチョフ氏も、国民国家よりも、経済的な結びつきの方が強いだろうと考えていたのが、旧ソビエトの解体でそうではなかったことがはっきりしました。それにひき続いた旧ユーゴスラビアなどの解体でますますはっきりしてきました。現在では国民国家が主流です。これらの国々は解体によって国民国家を実現しましたが、日本の場合は違います。日本国家解体は、国民国家の破壊です。旧ユーゴスラビアなどとは、まったく反対です。
少なくとも、現在までは、政治的な情熱と国民国家の政治が、経済的な合理性と衝突したときには、必ず国民国家のほうが勝利してきています。これからも、余程のことがない限り、これは続くことでしょう。
これは、ドラッカーがいくつかの著書で語っていたことをもとに私が考えて掲載したものです。まさに、私たちは、ソ連の崩壊から今日まで、国民国家の解体とは反対のことが起こっていることをみてきましたし、誰もそれを否定することはできません。だから、国民国家の解体は、現代でも、全く不合理であり、現実世界を反映した考え方ではなく、現段階ては、虚構とみなしてもさしつかえないものです。

しかし、この点を除けば、実は自民党とて民主党とそう変わりがないのだと思います。

ドラッカーの著書では、今や世界中の先進国や新興国で、国民は、自分の国の政府を信頼もしていないし、尊敬もしていないと語っていました。ドラッカーは昨年生誕100年を迎え、なくなってからも10年近くになりますが、その間政治システムなどどこの国でも根本的には変わっていませんから、今日ドラッカーが生きていれば、同じようなことを言っていたに違いありません。日本だけではなく、世界中の国の人々が自国の政府に満足などしていないのです。特に、日本だけが問題というわけではないのです。

過去のブログにも掲載したように、そうして、ドラッカー氏も主張していたように、実は、今はどこの国でも、政治システム改革が必要なのです。日本でも、それがない限り、今の政府が転覆して、他の政党や、連合政権になったとしても、根本問題は何も解決されないのです。

私は、最近日本語で入手できる書籍はほとんど読んでしまったので、英語のKindle本でマネジメントの改定版を読みはじめています。これからも、他の書籍もどんどん購入して読み進めていこうと思っています。そうして、3年くらいしたら、欧米の人とドラッカーの考え方について、現実世界に立脚しつつ、意見交換できるまでになりたいと思っています。それが、当面の私の私生活での目標です。

そう思って現在マネジメントを読みすすめているわけですが、今は政府の問題についての項のあたりを読んでいます。ドラッカー氏は、クリントン政権などの例をあげて、いろいろ解説しています。政治家の方にも本当に役立つ記述だと思います。今の政治家、どの党の人にしても、ほとんど的外れの議論をしているのだと思います。役人の問題も同じです。ネクストソサエティーにもこれについて非常に参考になることがかかれてあります。これなど、読むと、現政権の政治主導など完全に誤りだと確信できます。特に、すべからく政治家の方や、官僚の方は、いまこそ、ドラッカーを真剣に読むべきではないかと思います。

そのほかの分野の方々にも、いわゆる、組織ということになれば、ほとんどどんな組織も例外なく、ドラッカーのマネジメント理論は役立ちます。

最近、「もしドラ」が出版されて、多くの方々がドラッカーの書籍を読むようになり、良かったと思っていたやさき、今回まこのニュースです。素晴らしいことだと思います。これをきっかけにさらに多くの人々がドラッカーの考え方に触れて、触発されて、現在の多く分野での、閉塞感を打ち破るきっかけいになればと大いに期待しています。


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2010年10月16日土曜日

日本オラクル、4代目社員犬「キャンディ」入社式を開催 - 遠藤社長も登場―うちのウインとチャナもおめでとうと言っています!!

http://journal.mycom.co.jp/news/2010/10/15/029/index.html

ウェンディは先日なくなって残念でしたが、キャンディが入社です。また、オラクルも活気がでるかもしれませんね。ところで、散歩などはどのようにしているのでしょうか?ウチでは、従業員が交代で行っています。

最近では、オラクルのように社員犬がいる会社もあるようですが、うちの会社のように、社員犬が二匹で、しかも、それがジャーマンシェパードとなると珍しいのではないかと思います。

ウィンは、ウェンディーが亡くなったときの年を通り越していますが、まだ元気です。やはり、犬種にもよりますし、それに、二匹でいると、いろいろと競いあったりするというのも良いのかもしれません。

犬が嫌いな人は犬もわかるようで、犬の方も近づかいないので、犬の好きな人が交代で散歩です。皆さん、気晴らしになるようで、評判は良いです。

2匹でたたずんでいるウィン(左)とチャナ(右)です

私のブースにオヤツをねだりにきているウィンです

会議室で仲良く眠るウィンとチャナです

ドアの前に二匹でたたずむ二匹、たまにコマイヌの
ようにきちんと正座していることもあります
朝ごはんをもらうのに待機している二匹です

私は、散歩はしませんが、もっぱら、オヤツ係をしています。オヤツが欲しいので、日に必ず3回くらいはきます。オヤツはたくさん食べても太らず、カルシュウムが豊富な煮干をあげています。ペット用の減塩タイプのものです。

トリミングは、トリマーの資格を持っている従業員の女性がいるので、そのかたにやってもらっています。その前に洗うには、当社のドッグ・シャワーハウスで行っています。

やはり、職場に犬がいるという環境は、良いですよ。まずは、心が和みますね。そうして、この二匹のかしこさにはいつも関心させられています。

下に動画も掲載しておきます。




この動画、もうご覧になった方も多いと思います。最近動画も撮影してはいるのですが、あまりアップしていないので、アップしたらまた、掲載します。もう、随分と犬たちとも長い間暮らしているので、当たり前になってしまいましたが、こんなことって他では滅多にないことなので、これからも、もっと写真や動画を沢山掲載していきたいと思います。

ウィン君の日常 その1


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狡猾な朝日新聞 政治記者なら百も承知も…報じる「選挙対策 かさむ出費」とを大悪事、合唱し続ける本当の狙い―【私の論評】政治資金問題は、民主主義体制である限り完璧にはなくなることはない

花田紀凱 天下の暴論プラス ■ 狡猾な朝日新聞 政治記者なら百も承知も…報じる「選挙対策 かさむ出費」とを大悪事、合唱し続ける本当の狙い ■ 花田紀凱 まとめ 朝日新聞が政治資金に関する問題を取り上げ、特に選挙対策での費用増加を指摘。 議員たちは地元対策や事務所運営のために多額の...