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2016年8月28日日曜日

【TICAD】安倍晋三首相、基調講演で「アフリカを力や威圧とは無縁の場に」 中国に対抗か? 3年で総額約3兆円投資の意向も表明―【私の論評】中国のアフリカ投資大失敗後の今がベストタイミング(゚д゚)!

【TICAD】安倍晋三首相、基調講演で「アフリカを力や威圧とは無縁の場に」 中国に対抗か? 3年で総額約3兆円投資の意向も表明

第6回アフリカ開発会議が開幕し、基調演説する安倍首相=27日、ナイロビ

日本政府が主導する第6回アフリカ開発会議(TICADVI)が27日、ケニアの首都ナイロビで開幕した。安倍晋三首相は基調演説で、アフリカへの積極的な進出を続ける中国を念頭に、「日本は、力や威圧と無縁で、自由と法の支配、市場経済を重んじる場として(アフリカを)育てる」と強調。2018年までの3年で官民総額300億ドル(約3兆円)を投資する意向を表明した。

 首相は演説で、「(アジアとアフリカの)両大陸をつなぐ海を平和な、ルールの支配する海とするため、アフリカの皆さまと一緒に働きたい」と呼び掛けた。

 また、「若者に自信と夢を持たせるため、向こう3年で5万人に職業訓練を提供する」と強調。「質の高いインフラ」を整備するため、「日本は率先し、3年で約100億ドル(約1兆円)をアフリカに振り向ける」とした上で、民間企業の投資を合わせると投資総額は約300億ドルにのぼると説明した。

 一方、日本が提唱している国連安全保障理事会の改革に関連し「2023年までにアフリカは常任理事国を送り出しているべきだ」と表明。日本も常任理事国入りを目指していることを踏まえ、「安保理改革は日本とアフリカの共通の目標だ」と連携を呼びかけた。

 会議は28日、アフリカに対する質の高いインフラ投資やテロ対策、強靱(きょうじん)な保健システムの推進を柱とする首脳間文書「ナイロビ宣言」を採択し閉幕する。

【私の論評】中国のアフリカ投資大失敗後の今がベストタイミング(゚д゚)!

今回の、安倍総理のアフリカでの約束は、中国を意識してのものかもしれませんが、中国に対抗する必要など全くありません。確かに、中国はかなりアフリカに進出してはいるものの、中国の対アフリカ投資はことごとく失敗しています。

この中国の大失敗の後に、日本がアフリカ諸国に対して援助を実行するのは、まさにベスト・タイミンクです。

中国がアフリカに急接近したのは、慈善的な理想主義とはほとんど関係がありませんでした。それは、急成長する自国経済と、その輸出品に対する新しい消費者市場に対応するために、必要不可欠な原料、とくに石油および鉄鉱石にアクセスすることを最大の
関心事としていました。

当時は、21 世紀の終わりまでに原料の輸入を加速する必要に直面していると考えられていため、中国の政策決定者は全地球規模でのエネルギー・資源の分散供給を確保するための戦略的決定を行ったのです。

その方針は 2001 年の 9/11 危機(アメリカ同時多発テロ)によって加速しました。なぜなら、9/11 によって、不安定な中東の石油供給に 60%以上を依存する中国の政策の偏りが明らかになったからでした。これを受けて中国の政策決定者は「積極的に買いに行く」政策に舵をきったのです。

当初は、新しい原料供給先を確保するため中国の石油・資源企業が、アフリカ、中央アジアおよび南米へ赴くという戦略が重視されました。中国がアフリカのような地域にまで政治・経済的な触手を拡大しているのは、国内の経済開発が喫緊の課題であるという焦りを、色濃く反映していました。 


数年前までは、中国がアフリカに巨額投資し、いずれ経済植民地にするといわれていました。しかし、現実には中国は、アフリカで巨額損失を出し、アフリカ人からは見下され、未だ主導権を握ってはいません。

2000年代に資源価格が急騰していた頃、中国はアフリカの鉱山の採掘権などを買いあさっていました。

その規模は「あっちに1兆、こっちに2兆」というまるで豆腐屋のようなやり方で、中国はアフリカの植民化を目指しているとも言われました。

それから10年以上の年月が経って、中国のアフリカ資源投資は、資源価格暴落で大損失被っています。さらには、中国経済そのものが減速して、中国政府は6%台の経済成長をしているなどと公表していますが、それは希望的観測に過ぎず、実際にはマイナス成長をしているのではとの観測もあるくらいです。そのためもあって、現在の中国のアフリカ投資は、単純な鉱山買収から企業の進出のようなビジネスに移っています。

南アフリカ・ヨハネスブルクの中華料理店
今や、中国人はアフリカのどこででも見かけ、どの国のあらゆる町に中華料理店があります。しかし、中国人や中国企業がアフリカで生き残っていくのは厳しいようです。

アフリカに進出した最近の中国企業で目立つのが建設業です。現地の労働者を雇って道路工事やビル建設をしています。アフリカ人は性格的にコツコツ物を組み立てるのが性に合わないらしく、上手く中国企業が入り込んでいるようではあります。

しかし、杜撰な中国人と、細かい事が嫌いなアフリカ人の組み合わせによって、多くの欠陥工事が行われているという現実があります。

そのためもあってでしょうが、中国人はアフリカで良く見かけられる割りには、あまり感謝されないし敬意も払われていません。

さらに、最近では中国が「世界の工場」と言われることもあり、その本領を発揮して、雑貨や中国製品を販売するチャイナショップがとても多くなりました。小さな街にも中国人が経営する商店が必ずあり、低価格で低品質な商品の販売をしています。

コートジボアールで現地の女性に中国の薬を売る中国人女性
このような商店の経営者はさすがに現地語を話すのですが、建設現場で働く中国人は、中国語しか話せず現地で孤立しています。

中国政府は外国と巨大プロジェクト契約を結んで、中国人労働者を送り込むのですが、優秀な技術者や優秀な技術者ではなく、国内の失業者を送り込むようです。そのためでしょうが、現地の人から見ても中国人労働者はとても身なりや態度が悪く、見下されています。

アフリカには紛争地域が多く、中国が進出する国は、欧米や日本が進出しない国や地域がほとんどです。例えば軍事政権が長年支配していて、鉱山などで民衆を強制労働させているような国や地域です。

ザンビアの飯場で卓球をする中国人労働者
そんな国に対してでも中国は鉄鉱石や石油と引き換えに戦車やミサイルを売るので、独裁者等からはとても感謝されています。
そもそも、中国のアフリカ進出は自国のためであり、アフリカ諸国を考えてのことではありませんでした。そうして、最近ではあまり自国のためにもなっていません。そもそも、中国の経済が停滞しているのですから、資源の必要性も以前よりはなくなっていますし、そもそも海外投資などすぐに見返りを期待するものではありません。長期で儲けるべきものであり、短期では損をするくらいです。

エチオピアの建設現場。低賃金に反中感情が高まる。
さらに、中国が地元で工事をしても、地元にはほとんどメリットがなく、中国が儲かるだけです。そうして、自国の経済さえままならない中国、さらにもともと自国に極貧層が大勢いるような国です。そんな国がアフリカに投資したとしても地元のメリットにはならず、意味がありません。

しかし、中国のアフリカでの大失敗は、その後の日本のアフリカ諸国に対する援助を際立たせてくれることになります。日本は、中国などとは違い、国際投資や、援助に長年の経験があります。

アフリカ諸国に対して、素晴らしい援助をして、アフリカ諸国と日本との関係を良くして、さらには、中国との違いをもアフリカの人々に鮮烈にみせつけることになると思います。

私としては、ドラッカー氏がアフリカがアジア並に食料が生産できれば、世界の食糧危機はそれで防ぐことができると語っていことから、農業・義業などでアフリカもアジアなみに食料生産ができるようになれば、アフリカ諸国の人々も潤うことになるし、世界にとっても良いことなので、その方向でアフリカの援助を進められたら素晴らしいことだと思います。

安倍総理が演説の内容にもある通り、

「(アジアとアフリカの)両大陸をつなぐ海を平和な、ルールの支配する海とする」

「若者に自信と夢を持たせるため、向こう3年で5万人に職業訓練を提供する」

を是非とも実現し、アフリカの人々が自立し、自尊心を持って日々生活ができるようになってほしいです。

このようなことを実現することによって、中国の影響力をアフリカから永遠に削ぎ落とすべきです。

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2013年6月17日月曜日

安倍晋三首相 復活劇のウラに“月1”で行ってきた修行あり―【私の論評】安倍総裁快進撃の裏に座禅あり!成功者にみられる効用(゚д゚)!日本文化を見なおせ!!

安倍晋三首相 復活劇のウラに“月1”で行ってきた修行あり
女性セブン2013年6月27日号
わずか1年で退陣したときには「無責任」と批判の声も強かった。それから5年。昨年12月の政権発足から安倍晋三首相(58才)の支持率は最高で70%を超えた。この復活劇のウラには、彼が“月1”で行ってきた意外な修行があった。

「自分は政治家としてやっていけるという自信。それまで抱いていた自信も誇りも、粉々に砕け散りました」

安倍首相は、雑誌のインタビューで5年前の総理辞任後の心境についてこう語った。第1次政権時代の2007年9月、所信表明から2日後、突如、記者会見を開いて辞任を表明。「政権投げだし」「無責任すぎる」と批判を受けた。

すっかり自信喪失をしたときに出合ったのが禅だった。友人の山本有二衆院予算委員長の勧めで禅の道へ足を踏み入れた安倍首相。その時、訪れたのが東京・谷中にある禅寺、全生庵だった。当時の様子を全生庵の住職・平井正修さん(45才)が次のように振り返る。

禅寺、全生庵入り口

「首相を辞任してから半年ほど経ってからでしょうか。以前からこちらに来ていた山本さんや経済産業省のOBのかたと一緒に来られました。その時、“心を落ち着かせたい”と座禅を組まれて、私のほうからもいくつか禅にまつわるお話をしました。それ以来、月に1回来られるようになりましたね」(平井さん・以下同)

現政権で首相に就任してからは4月13日、北朝鮮の弾道ミサイル発射の警戒が強まるなか、全生庵におもむき、約1時間、座禅を組んだ。

平井さんは最近の安倍首相の姿には、以前に比べ姿勢がよくなり、自信を持っているように感じられるという。実際、アベノミクス、TPP交渉、外交問題などさまざまな課題を抱えながらも、その言葉や表情は自信に満ちている。


どん底にいた安倍首相の復活を支えた座禅とはいったいどのようなものなのか。どのように首相の心に響いたのか。まず、座禅は禅の基本と平井さんは語る。

「人間の心は本来落ち着いているものなんです。けれど自分で自分の心を引っかき回してしまう。人間関係、将来のことが不安になってしまうのも、自分で自分を追いつめてしまうから。もちろん苦しめられた原因は外的なものかもしれませんが、そこから先、不安になっていくのは、自分で勝手に妄想して、あれこれ考えてしまうから。それをいったん、リセットして本来の自分に戻すのには座禅を組むのがいいんです」

とはいえ、座禅はリラックスするためにするものではない。


「リラックスするなら温泉にいったほうがよほどいいわけでしょう。自分と向き合い、本来の姿を取り戻すには自分の体と心にある程度の緊張感を持たせたほうがよいのです。座禅をやる上で大切なことは『調身』『調息』『調心』といい、これは姿勢と呼吸を整え、心も整えていきましょうという考えです。これによって本来の姿に戻していくのです」

安倍首相は全生庵の本堂で1時間、座禅を組む。静寂に包まれる雰囲気のなかで自然と心が整っていくようだ。

女性セブン2013年6月27日号

【私の論評】安倍総裁快進撃の裏に座禅あり!成功者にみられる効用(゚д゚)!日本文化を見なおせ!!

坐禅は姿勢と呼吸を整え、心も整え人間本来の姿に戻すものである

さて安倍政権の、皆さんの評価はいかがなものでしょうか。変態マスコミや、変態識者に惑わされ、安倍総裁の評価をかなり低くする人、あなたはないものねだりをしているだけかもしれません。あるいは、もうご自分でもご存知のとおり、自らの主義主張や日本国民のことは別にして、自らの短期的利益のために意図して意識してそうしているのかもしれません。あるいは、自我が確立されていなくて、他者に操られてるだけなのかもしれません。

私たちは、現実世界に住んでいるのであり、理想と現実は違います。理想世界ばかり求める人は、単なる夢想家です。夢想家は、現実世界を評価することはできません。批判のための批判を繰り返すに過ぎません。まあ、いわゆる厨ニ病水準だということです。

わずか半年ほど前はどういう状態だったのか、それに安倍総理以外の人が、総理・総裁になっていたとしてたら、今の日本はありません。そうして、安倍政権誕生には、様々奇跡がありました。いくつかの奇跡が重ならなければ、安倍政権は誕生しませんでした。

さて、私の評価などは、二の次にして、他の人たちがどのような評価をしているのか、以下の動画をご覧になって下さい。







この動画、あらゆる分野の人たちが、安倍政権の評価をしています。あからさまに悪い評価をするひとは誰もいません。日本の現実を見ていれば、当然のことと思います。今の段階で、安倍政権駄目などと語る輩は、単なる馬鹿か、背後に中国とか、プロ市民などが控えている人とみなすべきと思います。

さて、安倍総理は、自信に満ち溢れ、安定した政権運営をしているようで、頼もしい限りです。そうして、その行動を支えているのが、日本の文化の粋である、坐禅だということです。

 全生庵の住職・平井正修さんは、上の記事で、以下のように語っています。
 「人間の心は本来落ち着いているものなんです。けれど自分で自分の心を引っかき回してしまう。人間関係、将来のことが不安になってしまうのも、自分で自分 を追いつめてしまうから。もちろん苦しめられた原因は外的なものかもしれませんが、そこから先、不安になっていくのは、自分で勝手に妄想して、あれこれ考 えてしまうから。それをいったん、リセットして本来の自分に戻すのには座禅を組むのがいいんです」
以下に、 平井正修の動画を掲載させていただきます。


公開日: 2013/03/03
超人大陸2013年3月4日号 全生庵七世現住職 平井正修氏「寒さに耐え可憐な花を咲かせる「梅」にみる人生観


さて、このような人生観に安倍総理も影響され、そうして、心の平安を得ているということです。第一次安倍内閣の時の安倍総理には、このようなことはありませんでした。ここが今安倍総理との大きな違いです。

坐禅に関しては、このブログにも以前掲載したことがあります。以下にその記事のURLを掲載します。
“禅”が成功者を生む!あのジョブズ氏も実践―【私の論評】ジョブズの背後には、間違いなく日本文化の存在がある!!

 この記事では、あの元アップルCEOのスティーブ・ジョブズ氏が、坐禅をしていたこと、さらに、武士道にもかなり影響を受けていて、自らのライフスタイルに取り入れていたことなどを掲載しました。詳細は、にいくつか抜粋しコピペさせていただきます。

まずは、曹洞宗僧侶の枡野俊明氏のジョブズに対する言葉です。
 「ジョブズの手がけたアップル製品には一切の無駄がなく、枯山水のような美しさがあります。彼は、毎日鏡に向かい『今日が人生最後の日だとしたら、今日やることはこれでいいのだろうか』と問いかけたと言います。今やりたいことに集中する、まさに禅の発想です」
スティープ・ジョブズ氏
それから、私の論評から、ジョブズ氏が、日本の武士道を自らのライフスタイルに取り入れたことを示したものです。
 これに関しては、ジョブズが日本の「武士道とは死ぬことと見つけたり」という「葉隠」とも相通じる考え方を持っていて、実際仏門に入ろうと企てたこともあったことをこのブログにも掲載したことがあります。詳細は、以下のURLをご覧になってください。

Appleを復活させた「魔法使い」、ジョブス氏の休職―【私の論評】ジョブスの生き方は、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という日本人の理想を体現
 以下に一部分のみコピペさせていただきます。
私たちは、こうした多くの外国人をも魅了する、伝統文化に培われた日本に育っていますが、そのことを忘れがちです。そうして、その文化を受容して、日々の生活を送っていれば、あまり悩むこともなく、日々やるべきことに集中できるはずなのに、そうではなく、先のことを悩んだり、過去のことに引きずられがちです。

 私たちは、こうした多くの外国人をも魅了する、伝統文化に培われた日本に育っていますが、そのことを忘れがちです。そうして、その文化を受容して、日々の生活を送っていれば、あまり悩むこともなく、日々やるべきことに集中できるはずなのに、そうではなく、先のことを悩んだり、過去のことに引きずられがちです。

そのようなことから決別するためにも、もう一度日本文化を見直すべきだと思います。座禅など、私も久しくやっていませんか、また、やってみようと思います。私は、この古い伝統文化を思い出し、それこそ、スティーブ・ジョブズがやったように、良いところを現代的に取り入れるということにより、次世代の新しい日本をつくりだすことができるのではないかと期待しています。皆さんは、どう思われますか?
この記事にもあるように、安倍総理は座禅を自らのライフスタイルの中に取り入れ、まさしく上の文章で私が掲載した「この古い伝統文化を思い出し、それこそ、スティーブ・ジョブズがやったように、良いところを現代的に取り入れるということにより、次世代の新しい日本をつくりだす」ことを日々実戦れさているわけです。この記事を掲載したときには、よもやこのようなことを実践し、次世代の新しい日本をつくり出す、リーダーが本当に出てくるとは思ってもみませんでした。


しかし、これを実践する日本のトップリーダーが登場したということです。何と素晴らしいことではありませんか。日本国内では、知的レベルの低い、マスコミや識者などが、虎視眈々と安倍おろしを狙って、低レベルのアベノミクス批判など繰り返しています。しかし、日本文化を味方につけた、安倍総裁、もうそんなことには惑わされず、自らの道を進むことでしょう。


私自身も、微力ながらこのようなことを実践しつつ、自らの道を進み、次世代の新しい日本を作り出すことに寄与できるよう邁進して行きたいです。皆さんは、どう思われますか?

【私の論評】

“禅”が成功者を生む!あのジョブズ氏も実践―【私の論評】ジョブズの背後には、間違いなく日本文化の存在がある!!

Appleを復活させた「魔法使い」、ジョブス氏の休職―【私の論評】ジョブスの生き方は、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という日本人の理想を体現

安倍首相日本テレビ「スッキリ!」に出演―【私の論評】安倍総理は大人の対応、テリーも遅ればせながら大人の対応、テレビもそろそろ、戦後体制にどっぷり浸っていることが身を滅ぼすことになることに気づきはじめているのかもしれない?

「安倍首相、大宰相の可能性」右傾化批判一転、米国で高評価の兆し―【私の論評】戦後体制で最も損した英国、損も特もしなかった米国、一番特したのはだ~~れ?これを理解しなければ、日本を取り巻く国際環境は認識できない!!

安倍首相を待つ“どす黒い孤独”の壁-再チャレンジ宰相はストレスフルな日々をどう乗り越えるか(日経ビジネス)―【私の論評】首相指名のはや次の日に、焦るゾンビマスコミの速攻戦線布告!!
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2013年4月29日月曜日

【ロシアの声】ロシアの友 安倍晋三首相―【私の論評】大国ではなくなったロシアのサプライズはあるか?

【ロシアの声】ロシアの友 安倍晋三首相


  日本の首相がモスクワを訪れた。すでに繊細な政策で高い評価を得た安倍首相は、ロシア訪問の目的について、「プーチン大統領との個人的信頼関係の構築だ」と指摘した。

   安倍首相は、ロシア訪問を前にロシアのイタル・タス通信のインタビューに応じ、安倍首相とプーチン大統領は同じ価値観と理想を共有しており、安倍首相はプーチン大統領に好感を抱いていると伝えた。

   日本側は、平和条約および南クリル問題の進展を望んでいる。安倍首相とプーチン大統領の個人的関係は、それらの問題の解決を加速させることができるだろうか?元駐日ロシア大使で現在モスクワ国際関係大学の教授を務めているパノフ氏は、これらのデリケートな問題で両国が著しい進展を遂げるのは難しいのではないかとの懸念を表した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〈中略〉・・・・・・・・・・・・・・・・・

  ロシアは、パートナー国・日本のこのような「気分の変化」に慣れた。だが現在の状況は、安倍首相のモスクワ訪問の後、両国関係は、より現実的で安定したものになるとの期待を持たせている。ロシア側は投資を必要とし、日本側は、新たな輸出市場を必要としている。そのほか、アジア太平洋地域における地政学的状況も著しく悪化した。両国が、露日関係とその展望において、ロマンチックあるいは懐疑的な見解を持っているかは重要ではない。なぜなら現在の状況そのものが、たとえ友好的関係ではないにしても、ロシアと日本を安定した互恵的協力関係へと後押ししているからだ。

この記事の詳細はこちらから!!

【私の論評】大国ではなくなったロシアのサプライズはあるか?

ロシアは大国というイメージがあります。しかし、すでにロシアは大国ではありません。ただし、過去に蓄積した核兵器や軍事技術などがあり、軍事大国であることにはかわりありませんが、すでに経済大国ではありません。人口も、日本より若干多い、14000万人にすぎません。

このことについては、このブログにも以前掲載したことがあります。

「北方領土の日」に寄せて ロシアの「対中安保脅威」がカギ 名越健郎・拓殖大学海外事情研究所教授―【私の論評】北方領土は、北海道の島々!!北方領土のウクライナ人の多さや、対中脅威が返還の契機となるか?

 詳細は、この記事をご覧いただくものとて、この記事では、ロシアの現在のGDPも掲載しました。以下にその部分のみ掲載させていただきます。

 2010年各国のGDP
1、アメリカ
2、中国
3.日本   5兆4500億ドル
4、ドイツ
5、フランス
6、イギリス
7、ブラジル
8、イタリア
9、カナダ
10、インド

・ ロシア  1兆4650億ドル
 現在のロシアは、日本はおろか、インド以下のGDPしかなく、世界十位の座からも落ちています。国民一人あたりのGDPは、アメリカ11位、日本13位、中国 87位、ロシアは48位です。1人あたりの資産では、米国が世界一、日本は二位です。ロシア、中国などは、問題外の水準です。

クリックすると拡大します

ロシアから比較すれば、日本は、金満国家といっても良いほどです。日本では、なぜか、日本は貧乏国などという想念が定着していますが、そんなことは全くありません。今でも、対外純金融純資産(平たく言うと海外に貸し付けているお金)の額は、過去20年以上世界第一位です。ただ、日銀の金融政策があまりにお粗末だったので、国内がはデフレ、対外的には円高で景気が落ち込み、雇用水準が落ち込んでいたということです。それから、ロシア領のシベリアの人口は、六百万人程度なのですが、そこに二百万人もの中国人が移住しています。これは、ウラジオストックに行ったことのある人から聴いた話しですが、ウラジオストックにも中国人がかなりいるそうです。アジア系でも、中国人はすぐそれとわかるそうで、どちらかというと地元でもかなり嫌われているそうです。

それにしても、ロシアは中国と陸続きです。いままでのところ、ロシアは、中国と国境紛争になっても、一歩も譲ることはなく、すべて勝利しています。しかし、この中国、いまのところは、まだまだロシアの敵ではありませんが、今後はどうなるかは、わかりません。

だからこそ、長期的にみてロシアは、日本と友好関係を築きたがっているのです。日本としても、ロシアは従来は、仇敵ではあったし、ロシアは経済的には駄目になったものの両国にとって、中国に対抗するという意味でも、両国は歩み寄ったほうが得策なのです。

ロシア側としては、縮小した経済を少しでも上向かせるためにも、日本から天然ガスなどのエネルギーを購入してもらいたいとの意向もあります。また、日本の経済・技術援助があれば、ロシアの発展に帰するところも大きいです。

それにプーチン大統領は、今後のロシア発展のための独特の哲学を持っているようです。以下の動画では、そのことを語っています。長い動画ですが、14分あたりと、34分あたりにそのことがふれられています。この動画そのものは、米中のことに関するディスカッションなのですが、その中でロシアの専門家による日露関係の内容も語られています。


詳細は、この動画を御覧いただものして、簡略にその内容を以下にまとめておきます。

従来のあの極道のようなロシアは、共産主義によるものであり、現在のロシアは、共産主義の負の遺産から抜けし近代化しようと努力しています。また、ロシアの宗教は、ギリシャ正教であり、この宗教は他のキリスト教のような原罪主義をとっておらず、人間を性善説で捉えています。また、中国のような利己主義ではなく、集団主義的な傾向があります。これらは、日本人にとって受け入れやすいところがあります。

ロシアと日本が関係改善をして、北方領土問題を解決すれば、北朝鮮、韓国、中国などの国々は、歴史問題を外交カードとして使えなくなります。日本にもこのようなメリットがあります。


ロシアの最大関心事は、安全保障です。日本との関係でも、自国の安全保障を強化できるかどうかが最大の関心事です。プーチン大統領はロシア型産業国家を目指しています。そうして、グローバリズムと、ロシアの伝統との間を結び、新たなロシアの理念をつくりだしたいとしています。

さて、このようなプーチン大統領ですが、今回の安倍総理の訪問に際して、何かサプライズを用意しているのでしょか?


そう して、安倍総理は、総理になってから何度か外遊をしていますが、その度に中国を牽制するための、楔を打ちこんできました。今までのところ、無駄な外遊はありません。ロシアとの外遊ではどのような楔を打ち込むのでしょうか?興味のつきないところです。

それにしても、北方領土に関しては全島一括返還でなければ意味がありません。最近の新聞社のアンケートによると、2島返還で良しとする人が大勢をしめているそうですが、それは間違いです。なぜなら、もし二島の返還ということにでもなれば、中国、韓国、北朝鮮による歴史問題による外交カードという問題は解消されないどころか、かえって、助長させてしまう恐れがあるからです。

そもそも北方領土は、すべてがもともと、日本の領土です。それをロシアが不当に占拠しているだけです。二島返還ということなれば、不当占拠を一部でも認めたことになります。そうなれば、歴史問題にも部分的に屈しなければならないことになります。部分的であろうと、全面的であろうと、屈することには変わりありません。一度屈してしまえば、最初は部分的屈服かもしれませんが、いずれ全面的に屈服しなければならないことになります。私はそう思います。皆さんは、どう思われますか?

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