2012年1月3日火曜日

グラフ:GoogleとAppleはスマートフォン戦争をこう勝った―【私の論評】脱ガラパゴス化の本当の知恵の絞りどころはここだ!!

グラフ:GoogleとAppleはスマートフォン戦争をこう勝った


たった一年でこれほど変わるものなのか。本誌の「2011年のテクノロジー界、11大ニュース」で、私はcomScoreの米国モバイル契約者数予測に基づいて上のグラフをまとめ、スマートフォン市場のシェアの劇的変化を図示した。AppleとGoogleのiPhoneとAndroid電話機を合わせたシェアは、2010年8月から2011年11月の18ヶ月たらずに、43.8%から75.6%へと伸びた。

同じ期間にRIMのBlackberryは37.6%から19.7%へと18ポイント近く減少した。Microsoftのモバイルシェアも10.8%から5.7%に半分近く縮小した。そして18ヶ月前にほぼ5%のシェアを持っていたPalmは、事実上消滅した(comScoreがシェアの報告をやめた)。

一年と少しの間に、AndroidとAppleが米国スマートフォン市場シェアの3/4を飲み込んだ。この期間に市場シェアを合計31.8ポイント伸ばした。さらにデータを掘り下げると、増加分の殆どが Androidのもので27.3ポイントを加えたのに対して、Appleは4.5ポイント増えただけだ。このAndroidの伸びが米国で減速しているという証拠がいくつかある(この速さは永久に続けられるものはない)。しかし、市場の支配がこれほど早く移り変わるという事実は(1年前はBlackberryがまだ米国最大のスマートフォンプラットフォームだった)実に驚くべきことだ。

シフトは起きる。そして今までにない速さで起きている。PC市場シェアがこれほど劇的に変化したことはいまだかつてなかった。



【私の論評】脱ガラパゴス化の本当の知恵の絞りどころはここだ!!

上の記事にもあるように、確かにアメリカでは、ブラックベリーが市場で一番の地位を占めていました。確かに、伸び率では、iPhoneが圧倒的でしたが、大方の見方では、いずれiPhoneもAndroidの伸びも収束し、ブラックベリーも市場でそれなりの地位は占めるだろうと考えていたものが、すっかり逆転してしまったということです。

ブラックベリーを持つ女性

さまざまなタイプのブラックベリー端末

このブラックベリーは、スマートフォンの先駆けということで、他の携帯電話などとは、異なり、ビジネスマンに人気の機種でした。しかし、上の画像を見てもわかるように、いくつものタイプをだしていましたが、共通するのは、すべて、キーボードが物理的であり、タッチパネル方式ではないということです。このような形状だと、どうしても画面を大きくするには限界があり、画面そのものは、小さくさぜるをえず、これも敗因の一つではないかと思います。

いくら打ちやすいとは言っても、写真や動画をみたり、電子書籍を見るには、ある程度の画面の大きさが必要です。それに、物理的キーボードとはいっても、キーボードは、小さいですから、打ちにくいことにはかわりありません。iPhoneは、小さなボディでありながら、タッチパネルという方式で、これを見事に解決しました。Androidも無論、最初から、タッチパネルでスタートしています。当初は、iPhoneとあまりかわりありませんでしたが、最近では、さらに大きな画面の製品もでてきています。iPhone5もおそらく、大きくなるに違いありません。

iPhoneのフリック入力の画面
また、最近では、iPhoneもAndroidも、日本語入力では、フリック入力が可能になっていますから、従来の携帯電話から比較すると格段に打ちやすくなりました。わたしなど、従来は、携帯電話でのメールなど面倒くさいので滅多に打たなかったのですが、最近では、フリック入力でtwitterや、Facebookなど結構打つようになりました。とても、従来の携帯電話など使う気になれません。最近では、さすがに、長文は打ちませんが、短いメモなど、iPhoneで打つようになりました。従来の携帯電話や、Blackberryではできないことです。

それから、私自身は、ブラックベリーを使ったことがないのでわかりませんが、やはり、iPhoneや、Androidでは当たり前になっているアプリが、ブラックベリーでは、対応が遅れたようです。現在、blackberry App World 3.1が存在していますが、まだまだ、種類が少ないようです。RIM社がアプリを提供し始めたのは、2009年4月1日からで、しかも、当初は米国、英国、カナダ向けとする対応でした。2010年6月より日本でも無料版の提供が開始された。これでは、iPhoneや、Androidなどから、比較するとかなりの遅れです。やはり、これらのこと、さらには、ビジネスマン向けということで、比較的高い価格設定であることが、災いしたのだと思います。

ブラックベリーは、ページャー(ポケベル)にメール機能がついたものから始まったと思いますが、一時は、今はすっかり姿を消した、PDA(携帯情報端末)と同じようなものとみられていた時期もありました。現在では、PDAがすっかり姿を消しましたが、ブラックベリーもその仲間入りをしかけているということだと思います。

日本では、インターネットも閲覧でき、メールも発信できる高機能携帯電話が普及してしまったので、PDAはあまり普及はしませんでした。日本では、いわゆる電子手帳と呼ばれるものの発展系が、PDAという感じだったと思います。アメリカでは、高機能携帯電話はなく、携帯電話はあくまでも、電話という扱いのものがほとんどだったので、PDAがかなり売れていた時期がありました。今考えてみると、これに電話機能をつければ、立派なスマホだったと思います。

最新型のPDAを持つ女性

ちなみに、下の写真は、PDAの最終型ともいえる製品であり、これは、形だけみていると、今のスマホのようです。日本では、一部のガジエット好きの人々が購入しただけで、高機能携帯電話のようには普及しませんでした。

PDA(携帯情報端末、Personal Digital Assistant)
私は、カシオのPDAを使っていたことがあります。その頃、ノートパソコン用の通信手段として、AirH(エア・エッジ)というPHSの通信カードを使っていたので、自宅ではノートパソコン通信カードを装着して使用し、外出時は、PDAに装着して使用というような使い方をしていました。外出時には、無論他に携帯電話を持って歩いていました。当時でも、インターネット閲覧、メール、カレンダー等基本的な機能はついていましたが、結局、音楽が聴けるわけでもなく、写真撮影もできず、あまり役に立つ代物ではありませんでした。そうして、このPDSも1年くらいで、使うのをやめてしまいました。なぜなら、高機能携帯電話を持って歩いていれば、用が足りるようになったため、わざわざ、PDAを持って歩く必要性がなくなったからです。

今考えてみると、iPhoneはまさに、こうしたPDAと携帯電話をいっしょにしたものと言うことだと思います。同じく通信機能をもっていながら、電話と、PDSの両方を持って歩くという矛盾を解消したものだと思います。をただし、そのままであれば、他の携帯電話とたいして変わらず、あまり普及しなかったかもしれません。やはり、最初からiTunesによる音楽配信や、アプリ、電子書籍販売などのプラットフォームへの入り口という位置づけがあったから成功したに違いありません。これに比較すると、PDAは結局、小型低機能パソコンの域を出なかったため、姿を消したのだと思います。

そういわれでみれば、従来は、PDA専用サイトとか、携帯電話専用サイトというのがありましたね。私の場合は、確かPDAでも、携帯電話でも、通常のサイトも見れたのですが、携帯電話で見ると、画面が小さすぎて字も小さすぎて何がなにやらわからないという状況だったので、滅多に見たことがありません。PDAでも結局同じような状況だったと思います。ところが、iPhoneを使うようになってから、タッチパネルで拡大して見れるようになったので、iPhoneでは、普通にサイトを見ています。スマホ用のサイトはほとんど見ません。そんなこともあったのでこのブログでは、従来、スマホ用の画面も提供したのですが、すぐにやめてしまいました。

Blackberryも、他のPDAも後からは、こうしたプラットフォームを提供しようと試みたのですが、その時期には、すでに、iPhoneや、Android向けのものが幅も奥行きも充実していたし、それに、最初からプラットフォームを意図して作られたもののほうが、格段に使いやすかったため、これに追いつくことができなかったのだと思います。私が一番最後に購入したガラケーは、ソフトバンクのTシリーズでした。型番は忘れてしまいましたが、iTunesの音楽を聴くことができるものでした。ただし、ミニSDカードでパソコンからダウンロードするという形式のものでした。最初は、面白かったので携帯電話で、聴いていましたが、結局は面倒なので、聴かなくなりました。いまだと、iPhoneでは、直接ダウンロードして結構聴くようになっています。やはり、プラットフォームに直接結びついているというのが大事なのだと思います。


コスプレ好きの女の子のAndroid携帯による自分撮り画像
さて、iPhone、Androidともに、Blackberryの欠点を克服したて成功していることは、その後の売れ行きをみても、はっきりしていると思います。

では、Androidと、iPhoneはどうかといえば、今のところ、かなり拮抗していると思います。スマホでは、Appleが先鞭をつけたのですが、Androisもかなり頑張り、機能では先を行っていました。AppleがiOS4までは、機能的には、Androidが進んでいるということができましたが、iOS5になってからは、ほぼ同等になりました。

たとえば、iPhoneでは、必ずパソコンのiTunesと同期しなくてはならなかったのが、iOS5ではじて、単体で使えるようになりました。その他、変更点もいろいろいありましたが、それらは、すでにAndroidにはあった機能でした。

ただし、iPhoneは機能的には同等となったとはいうものの、やはり、先行していただけに、まだまだ、アプリなどが豊富です。Andoroidは、アプリがまだ充実していないものの、Blackberryよりは、はるかに充実していますし、いくつもの会社が競い合うように作っているので、さまざまな機種がありますが、Appleは、最新機種では、Apple4sのみです。

だからこそ、両者は、まだ、拮抗しており、なかなか勝負がつかないのだと思います。

iPhoneによる自分撮り画像
ガラケーによる自分摂り画像
さて、日本のガラパゴス携帯は一体どうなるのでしよう。一般にガラケーと呼ばれていますが、その定義は、日本の第2世代携帯電話は独自の通信方式を採用したため、ネット接続、カメラ、電子マネーなど最先端の機能を持ちながら、海外市場では通用しませんでした。そのため、ガラパゴス携帯と呼ばれるようになりました。ブラックベリーなどは、日本市場に進出しても、あまり売れず、ほとんど影響はなかったのですが、最近になって、アップルの「iPhone」、「Android Phone」など高機能のスマートフォンが日本市場にも進出。国際競争力に乏しい日本のケータイは「脱ガラパゴス化」を迫られています。

脱ガラパゴス化するためには、日本のメーカーも、国際共通規格の通信方式などの携帯を開発する必要がありますが、iPhoneはアップル社の独自の商品なので、開発することはできないですから、結局は、Androidを開発することになると思います。

しかし、Androidは所詮Googlの提供する共通規格であることから、それだけでは、何らの差別化も実施できません。そうはいいながら、最近発売されているガラスマホとも呼ばれる、アンドロイドのスマホでありながら、日本のガラケーのような独自の機能をつけるという方式では、結局ガラケーから抜け出せないと思います。

では、どうすれば良いのかといえば、やはり、アップルや、Googleなどがやっているように、独自のプラットフォームを作り出し、それに最適でありながら、やはり、基本的にはAndroidといったものを開発するべきです。おそらく、それ以外に大成功する道はないと思います。


そうして、これで成功した企業と、成功しそうな企業がすでにあります。すでに、成功した企業としては、これは、携帯電話ではありませんが、Andoid タブレットで成功しています。それは、無論、AmazonのKindle Fireです。成功しそうな企業としては、今年、ユーザーで、Buffyという名称のAndroid携帯をユーザーに無料で配布しようとしている、Facebookです。

Buffyには、Facebookのロゴがつく

ちなみに、アメリカでは、すでに、タブレット端末は、iPadと、Kindle Fireで二分され、その他の端末は、その他大勢になっていることは、このブログでも掲載したことがあります。皆さんも、おわかりのように、アマゾンは、巨大な物販サイトといういうプラットフォームを持っています。Facebookは無論のこと、世界最大のSNSという巨大プラットフォームです。

このようなプラットフォームに最適な端末を開発することが、おそらく、大成功につながるのではないかと思います。そんなことは、もうできないなどとおっしゃる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。

しかし、日本においては、そんなことはないと思います。たとえば、アニメはいかがですか?アニメを見ることに特化した、プラットフォームを構築し、そのプラットフォームに最適のAndroid端末を開発するというのはいかがですか?そうして、プラットフォームには、日本のアニメだけではなく、世界中のアニメを含めるなんていかがですか?

渋谷のかわいい系のファッションのプラットフォームなどいかがですか?これには、世界中で派生している各国のかわいい系も含めてはいかがですか?このこのプラットフォームに最適のAndroid端末なんていかがですか?

以上では、ほんの思いつきをあげただけですが、日本が独壇場のことや、日本が世界一のものなど、まだまだ探せはたくさんあると思います。これらを利用しない手はないと思います。ただの変わったAndroid端末をつくるだけなら、これからは、ほとんど売れないし、売れたとしても、利益がほとんどないと思います。

そんなことでは、せっかく、スマホを開発したとしても、素材を提供する素材産業とあまり変わりがないことになってしまいます。ここが、脱ガラパゴス化の本当の知恵の絞りどころだと思います。

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2012年1月2日月曜日

年越しのお札が過去最高の83兆9968億円―【私の論評】今年の景気は?

年越しのお札が過去最高の83兆9968億円:


人々の財布や家庭の「たんす預金」、企業の金庫などで年を越したお札(日銀券)の合計が過去最高の83兆9968億円になった。昨年より2%増え、過去最高になるのは2年連続。日本銀行が2011年12月30日に発表した。

続きは「J-CASTニュース」へ

【私の論評】今年の景気は?

皆さん明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いします。

何をいまさらという方もいらっしやるかもしれません。昨日は、年明けそうそうビッグニュースが入ってきたので、そのことを掲載させていただきました。そのため、挨拶のことばをすっかり忘れていましたので、本日ゆっくりさせていただきました。

本日は、掲載させていただく内容も、新春にふさわしい、肩の凝らないものにさせていただきます。

上の、J-CASTニュースの内容、すごいですね。確か、新年度の予算は、90兆円台ですから、日本では、皆さんが、1年間の予算に匹敵するほどの箪笥預金などなさっているということです。

それも、2年連続ということですから、こいつは、年初から、ずいぶん景気の良い話だと思います。昨年は、デフレと、震災というこで、あまり明るい話題がなかったので、今年は、年明けから明るくいきたいものです。

さて、上の記事も景気の良さを予感させるものでしたが、本日は他にもこのような予感が感じられる内容を掲載させていただきます。


まずは、何といっても、私の一番身近なことでいうと、昨年末の宅配ピザテンフォーのクリスマス商戦でした。

何と、昨年のクリスマス商戦、過去最高の売上を記録することができました。この期間は、混雑するので、お客様にはご予約間をおすすめしていますが、その予約数も過去最高でした。その予感はしていたのですが、やはり、実際にそうなったことには驚きました。

世の中少しずつではありますが、景気が回復しているのを実感できました。この期間にご利用されました、お客様、本当に有難うございます。ただし、ふたをあけてみると、予想をはるかに上回る空前の注文数であり、人員など例年にも増して、大増員して、この時期に臨ませていただいたのではありますが、それでもどうしても、いたらず、残念ながら一部のお客さまには、遅配などがあり、ご迷惑をおかけしたこと、お詫びさせていただきます。

さて、昨年のことでいうと、これもあげておかなければならないと思いますが、実は、日本の一人当たりの名目GDPが過去最高になっています。


2011年12月26日、内閣府の発表で、2010年の日本の国民1人当たり名目GDP(国内総生産/ドル換算)が世界14位につけたことがわかりました。2009年比で2つ順位を上げ、かつ過去最高額を記録しました。

経済協力開発機構(OECD)に加盟する34カ国のデータで、日本は前年上位のドイツやフランスを上回り、4万2983ドルでした。1位はルクセンブルクの10万5313ドル。米国が8位で4万6588ドル。中国は4430ドルでした。

日本が順位を上げた背景には、円高によるドル換算額が上昇したことがあるそうです。理由はなんであれ、GDPが過去最高になったことは喜ばしいことだと思います。円高であろうと、なんであろうと、この現象は最近では日本だけのことであり、他国にはみられない現象です。

円高に関しては、政治家でも、マスコミでも、まるで悪の根源であるかのようにいうばかりですが、確かに、急激な円高は悪いことではありますが、円高自体は、悪いことではありません。財政破綻するような国は、通貨がとてつもなく安くなりますが、日本は、そんなこともなく、円高ということは、財政破綻などしそうもありません。

それに、円高であれば、海外から輸入するものは、安くなるわけですから、この面では良いことです。それに、日本は、貿易立国であり、輸出産業がすべてのような言い方をする人がいますが、これは、完璧に間違いです。輸出が日本のGDPに占める割合は、16%前後(中国、ドイツなどは40%以上、世界でこの比率が日本より低い国はアメリカだけです)にすぎません。だから日本における、輸出産業は日本国内では少数派です。

日本は、あくまで、人口1億人2千万以上(ちなみにロシアは、1億4千万人、中国や、インドのように人口の多い国は例外中の例外です)の人々による内需大国なのです。であれば、円高は、悪影響ばかりではありません。むしろ良い影響も多々あります。

ほかにもまだまだありますが、次は、わが国の平成22年度対外純資産残高(統計としては最新)は、251兆4,950億円でした。これは、何のことやらよくわからないと人もいると思いますが、要するに日本が外国に貸しつけているお金から、借りているお金を差し引いた額です。要するに、日本が外国に貸し付けているお金の金額(無論、借金を差し引いて純粋に日本が貸し付けている金額)です。そうして、この額は、過去20年以上にわたって、世界一です。要するに、日本は、過去20年以上にわたって外国にお金を貸し付けている金額では、世界第1位であり続けたということです。


これに関しては、詳細は、財務省の以下のURLを御覧になってください。

http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/iip/22_g.htm

ちなみに、これに関しても一作年の数字であり、円建ての数字ですから、これも、先のGDPと同じ理屈で、23年の数字では、当然円高の影響でさらに大きくなっていることでしょう。

さて、国の経済的富を最近は、もっぱらGDPではかることが多いですが、これには、私はかなり疑問を感じます。

たとえば、下水道、道路、港湾、空港などのインラフが整っていない、国は、これらを新たに設置そるため当然GDPは高くなります。しかし、先進国においては、これらは、すでに整っており、せいぜい補修したり、新たにつくるにしても、必要のないインフラを整備する必要はないので、たまにしかつくらないことになります。そうすると、当然GDPは低くなります。世界で最も豊である国であるアメリカだって、一人あたりのGDPということでみると、世界第8位の水準です。

ある程度成熟化した国の場合、GDPだけで比較して、それが低いからといって、貧乏な国とみなすのは、はなはだしい不見識であると思います。

そこで、国民一人当たりの資産ということで比較してみます。

それが、以下のグラフと表です。


これは、昨日掲載したばかりですが、本日の話題とも関係が深いので、再掲しました。日本の国民一人当たりの資産が、リーマンショッグの2008年に日本でも、目減りしたのですが、それにしても、目減り幅が小さかったので、何と世界一になってしまったということです。

そうはいっても、これは、野田さんの国会での演説じゃありませんが、赤ん坊一人まで含めての全国民の平均値ということになりますから、これを実感できない人もかなり多いと思います。特に、日本では、高齢者の方々に資産をかなり持っている人が多いという状況にあります。

そうはいっても、あのリーマンショックのときに、他国の人々が資産をかなり目減りさせていいたときに、世界一の水準だったとは、すごいことだとは思いませんか?世の中デフレということで、とにかく、不景気が続き、業績不振の会社もかなりあります。それに、消費税増税によるデフレのさらなる加速も懸念されます。しかし、今年はすくなくとも、前半には、増税されることはありません。であれは、前半では景気がよくなることはあっても、少なくとも悪くなる材料はほとんどないとみてよいと思います。

私自身としては、もっとも良いのは、増税の時期が延びて、14年の秋くらいになればよいと思います。そうして、その頃には、日本の景気が随分良くなり、税収も増える見込みがたち、また、しばらく増税の時期を見合わせることになれば良いと思います。そうして、短くても3年、長ければ、5年、その状態を続けて、明からにインフレ傾向になれば、それを防ぐために、増税するというのが、もっとも理想的なシナリオだと思います。それより、早い時期の増税は、全くもって下策中の下策といわざるをえません。

この最良のシナリオが成就すれば、昨日も述べたように、平成14年あたりから、日本の景気はかなり良くなる兆候があらわれ、その頃には、他の国の経済が悪くなり、過去の日本の道をたどり(バランス・シート不況、デフレなど)日本のみが良く、しかも、長期のデフレで培われてきたノウハウなどから、経済面でのトップランナーになることも十分あり得ます。

さて、以上の話は、昨年や、数年前の事柄でしたが、直近ではどうであったかといえば、やはり、初売りの話しは欠かせないと思いますので、以下にそれを掲載します。

全国の百貨店や商店街で2日、初売りがあり、店内には福袋やセール品を求める人たちの熱気があふれました。家で過ごしたり身近な人とのつながりを大切にしたりする風潮をうけ、各店は節電を助ける温かい衣類や、特別な思い出が残る体験型の福袋を充実させました。


仙台市の百貨店・藤崎では、午前6時前から行列ができ、7時45分の開店時は1万人が並びました。例年より2割ほど多い人出で、営業企画部の千葉拓課長は「良い年にしたい、福を呼びたいという気持ちの表れではないでしょうか」と喜んでいました。

福袋には、移動できる簡易住宅のトレーラーハウスが登場。600万円の日本製と400万円の米国製があり、通常より150万円ほど安いそうです。宮城県石巻市の飲食業石森義信さん(61)は震災後、倉庫でスポーツ用品店も始めました。「建築制限がかかっていて店を建てられない。これなら動かせる」と申し込んでいたそうです。


関西の百貨店など主な商業施設であった2日の初売りは、JR大阪駅のルクアやJR天王寺駅前のキューズモールといった昨春開業した施設が記録的な集客力をみせました。相乗効果で百貨店も売り上げを伸ばし、福袋やセール品を買い求める客の様子は「不景気」を吹き飛ばす勢いでした。

ルクアの来館者数は、閉店3時間前の同日午後6時の段階で、開業時(昨年5月4日)に達成した最多記録23万人に並んだそうです。アパレル専門店など6店で入場を規制。危険防止のためエスカレーターも一時止めたそうです。

キューズモールの売り上げは昨年4月26日の開業日を超える過去最高のペース。衣料品で「SHIBUYA(シブヤ)109」のブランドを集めたスペースは午前11時から午後6時まで入場を規制しました。

キューズモールに隣接する近鉄百貨店阿倍野本店は、売り上げが前年を超える勢いでした。「キューズモールができて阿倍野に人が増えたことが大きい」(広報)。大丸梅田店も一日の来客数では過去最高の27万人を記録し、売り上げは昨年の初売りに比べ7割増でした。ルクアと向かい合うJR大阪三越伊勢丹も開業の5月4日並みの売上高を記録しているそうです。

他の百貨店や、商店街の初売りのニュースなどにもあたってみましたが、多くのところで、例年より多い人出であったようで、これも、今年の景気の良さを予感させるものだと思います。

いずれにしても、上の数字などを御覧になれば、デフレであろうと何であろうと、経済的にのみ見ても、いかに日本が可能性に満ちた国であるかおわかりになると思います。無論経済以外にも日本のすばらしいことや、世界一の分野などたくさんあります。それに関しては、過去のこのブログの記事にも掲載したことがありますし、また、これからもおりをみて掲載して生きたいと思います。

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2012年1月1日日曜日

【本人確定】オウム真理教・平田信容疑者が警視庁に出頭 / ネットの声「これで尊師の死刑延長決定か」―【私の論評】社会変革を実現するためには、 私達自身が、責任ある、真の自由を希求し、それを定着し、さらに醸成していかなければならない!!

【本人確定】オウム真理教・平田信容疑者が警視庁に出頭 / ネットの声「これで尊師の死刑延長決定か」:

オウム真理教による目黒公証人役場事務長拉致監禁致死事件に関係していたとして、全国に特別手配されていた平田信容疑者が警視庁に出頭し、指紋チェックにて本人と確定された。2011年12月31日23時50分ごろに出頭し、その情報がテレビのニュース速報で流れるとインターネット上で大きな話題となった。

平田容疑者は実行犯グループのメンバーとして事件にかかわり、警察は十数年間ずっと平田容疑者を追い続けていた。どうして今になって出頭したのか不明だが、本人と断定された以上は警察が徹底した捜査を進めていくはずなので、まだ捕まっていないメンバーらの逮捕へと繋がる可能性もある。

とにかく、新年早々に報じられた衝撃的すぎるこのニュース。2012年1月のマスコミは、このニュースで持ちきりになりそうである。平田容疑者の出頭に対してインターネットユーザーらは、以下のような意見を寄せている。



・インターネットユーザーの声

「そもそも何年も何処に潜伏していたんだ?」

「こいつの裁判が終わるまで麻原の死刑は執行できなくなる」

「これで尊師の死刑延長決定か」

「平田の裁判終わったら次の奴が出頭か」

「麻原の寿命まで1人ずつ出てくるんだろうな。時効がなくなったことを利用されてる」

「オウムの特集やってくれねえかな。当時のことよく知らないし」

「このタイミング、北朝鮮の体制変更が影響してるとか考えちゃうよなー」

「主要な犯人の裁判が終わって麻原の死刑が執行されるのを妨害する為でしょ」

「とっくに国外逃亡したって言われてたけど結局国内にいたのか?」

「マハーポーシャのPCは激安だったんだろ」

「ピングドラムみて愛に目覚めたんだろう」

「シビれるだろう?」



ほかにもインターネットユーザーの声として、「なんかオウムってまだ終わってないような気がする。あれだけの事件引き起こした組織が終わるわけない。近いうちにオウムによる大きな犯罪が行われるような気がしてならん」という意見も出ている。

さらに、今回の出頭が麻原彰晃(本名・松本智津夫)の死刑執行を遅らせることになると考えている人もいて、「これで麻原の死刑執行が遅れますね。平田の刑確定まで……、そうですね逃走経緯も含めて最低でも5年はかかるでしょう。すなわち5年間は麻原の死刑はないです」という声も出ている。

また、地下鉄サリン事件をイメージさせるストーリー展開があるテレビアニメ『輪るピングドラム』に影響を受けて出頭したのではないかという声も多数出ているが、その当たりに関しては不明である。

参照元: オウム真理教関係特別手配被疑者

【私の論評】社会変革を実現するためには、 私達自身が、責任ある真の自由を希求し、それを定着し、さらに醸成していかなければならない!!



皆さん、明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いします。ということで、例年だと、この挨拶をしてから、というのが普通でしたが、今年は、年明け早々上記のようなビッグ・ニュースが流れてきました。

上記の出来事は、例年の年末年始に比較して、近年にはない出来事だと思います。年末年始ということもあり、ニュースを見る暇がなく、知らない人も多いのではないかと思います。さてこの出来事、皆さんは、どのようにお感じになられたことでしょう。私自身は、現代の世相を表象するような出来事に思えてなりません。昨日このニュースに接して、元旦のブログはこれにしようと決めました。

ただし、このブログでは、オウム真理教事件をさかのぼり詳細にわたって、その内容を論じるようなことはしません。また、平田容疑者が出頭してきたわけを詮索するようなこともしません。それは、他のサイトに譲りたいと思います。

それよりも、もっと根本的な、なせオウム真理教信者、特にいわゆるこのカルト宗教の幹部だった人たちが、いわゆる高学歴で世間一般的には、有名大学や大学院を卒業して、優秀だとされる人々であったにもかかわらず、あのような愚行をおかしてしまったかについて焦点を当てたいと思います。それから、以下の論考は、ドラッカー氏の影響をかなり受けたものになっています。ただし、このブログを書くにあたっては、ドラッカーの書籍から直接引用はしていません。今回は、読みやすくするため、従来のように、ドラッカーの考えたことと、私自身が考えたことを明確に区分することはしませんので、予めご承知おきください。

このニュースに接して、新年が明けて朝目覚めてから、このニュースに関するサイトでの反応などを閲覧したついでに、他のサイトも閲覧していたところ、このブログでもときおり掲載する、富裕層向けのサイトである、YUKASSE MEDIAの【今日の名言】というコラムを見ると以下のような内容が掲載されていました。

俳優 山本太郎
タイトル:【きょうの名言】社会を変えるには、まずは勉強しかない
俳優、山本太郎さんの突然の転身には、びっくりした人も多いことだろう。「収入は10分の1に減った」と本人は語っているのだが、それでも反原発を訴えていきたいという。有名人だからこそ、その活動の影響は大きく、功罪の両方がありそうだ。
@koichi1741さんがツイートする。
  「もし中高生が、山本太郎や瓦礫受け入れ反対脅迫のようにとりあえずわーわー叫んでおけば社会を変えられる、と思うようになったら、こんなに社会的損失はない。社会を変えるには、まずは勉強しかない」
  山本さんは「誰かが声をあげなければいけない」と語っている。もちろん、そうした活動をきっかけに何十年後かに、世の中が良くなっているかもしれない。
  しかし、法律制度、慣例など様々な物を変えるのは、山本さんのような運動家ではない。それに携わる人々だ。
まずは、そうした中枢に入ることが大切。だからこそ、中高生が今できることは、勉強するしかないのである。
私は、@koichi1741さんの言っていることは、良くわかりますし、そのとおりだと思います。そうして、平田信も山本太郎さんも、精神性においては、同一次元にあるのではないかと思います。ただし、上記の名言だけだと、誤解を招くことも考えられるので、以下に若干説明を加えます。

まずは、誤解をさけるために掲載しますが、無論山本太郎と、平田信の間には、一般市民と犯罪者という深い溝があることはいうまでもありません。山本さんは、確かに、風変わりな行動ではありますが、ぎりぎりで法律をおかすこともなく、一定のルールーの枠内での「わーわー叫んで」いるだけですが、、平田信は、犯罪者であり、「叫ぶ」どころか、それをはるかに逸脱して、人殺しまでやっています。これは、まずは、厳密に区別しなければならないでしょう。

しかし、共通点もあります。それは、社会を変えのは、上記のよう山本さんのような運動家でもないし、平田のようなカルト宗教信者でもないということです。それは、様々な分野に存在する実務家であるということです。

話は変わりますが、20世紀における、最悪の出来事は、全体主義の興隆と破綻でした。これによって、多くの国々におびただしい犠牲者がでました。

まさに声をあげて既存の社会を否定しているだけでは何にもならないのです。いや、それだけでは危険でもあるのです。そうして、私達は、その危険を過去に経験しています。それが全体主義です。

かつて、世界(1930年前後)は、経済的自由によって平等を実現できなかったために、ブルジョア資本主義はそのもたらした物質的恩恵にもかかわらず、プロレタリアだけでなく、経済的、社会的に大きな恩恵を受けた中流階級の間でさえ、社会制度としての信用を失いました。アメリカ発の金融恐慌は、それを決定づけました。

生産手段を人民のものにするというマルクス社会主義の処方もブルジョア資本主義と同様、約束した平等は実現できませんでした。しかも両者は、経済を中心に置く経済至上主義でしたた。

ヒトラー(右)とムッソリーニ(左)

 当時、経済至上主義たるブルジョア資本主義とマルクス社会主義に代わるものとしての脱経済至上主義は、ファシズム全体主義しかありませんでした。そうして、ドイツ、イタリアも、当時のソ連も、全体主義の道を歩みました。

スターリン

一方、これは、当時の日本の状況にも驚くほど類似しています。たとえば、なぜ独伊か、というときに、全体主義国家では、民主主義を自ら勝ち取った経験がなく、むしろ国家統一に対する成功経験の方が記憶されていました。日本もまったく同様でした。

当時の日本には、全体主義には、戦争・恐慌という混乱に対して、安定と秩序を提供する、という意義があったと考えます。そうした、意義が無ければそのような体制は現出しなかったことでしょう。また、当時の日本には、日露戦争に勝利した経験がありましたし、この戦争の大儀名分である、列強からのアジアの開放というものもありました。それを実施するためには、当時の貧乏な日本では、全体主義的政策をとらざをえなかったというのも、事実です。

人間は、自由と安定を求めます。虚無的な人間は、いずれかの選択を迫られた場合、自由を捨てでも、安定を求めます。そうして、そのような人間は、既存の社会の否定をこわだかに叫ぶのみで、建設的なことはいわず、結局全体主義に呑み込まれてしまったのです。 大衆は、自由を失ってでも、社会全体をひとつの有機体と捕らえ安定と秩序を与える全体主義に走ったのです。 

 今日の私たちも実は、当時の人々と変わらず虚無的なのかもしれません。これには時代的背景もあるものと思います。それは、今日、私たちの個人的自由がかなり認められているので、自由の本来の意味を見失っており、本質的にはさらに、虚無的になっているかもしれません。

そもそも、本当の意味での自由とは本来楽しいものではありません。幸福、安心、平和、進歩のいずれでもありません。それは選択の責任です。とどのつまり楽しいどころか重荷なのです。それは、自らの行動と社会の行動にかかわる選択の責任なのです。こうした責任を放棄した多くの人々が、当時のドイツ、イタリア、ソビエトなどで、結局全体主義を招いてしまいました。 そしてこの全体主義の特徴として、軍需生産は、完全雇用を提供するための手段として膨張すること、それを正当化するために、戦争を至善のものとして位置づけること、これらの秩序に敵対する宗教やブルジョア、その象徴としてのユダヤはが迫害されることとなったのです。

しかし、現在のように、ファシズム全体主義という逃げ場さえ用意されていないとき、社会から疎外された者、無気力な者、虚無的な者はどこへ行くのでしょうか。そうして、かつて、行き過ぎを懸念されていた、日本の会社主義も消え去ったばかりの、1980年代の日本において、オウム真理教がひきおこしたあの一連の事件は、社会の病の劇症としてとらえるのが正しい見方であると思います。


上九一色村サティアンに突入する機動隊員
当時の日本は、コミュニティーも影をひそめ、会社主義も消え去り、一人ひとりの人間は、その存在の意味を受け入れることも自らの存在に結びつけることもできない巨大な機構の中で孤立するようになったのです。社会は、共通の目的によって結びつけられたコミュニティーではなくなり、目的のない孤立した分子からなる混沌たる群集となったのです。だからこそ、オウム真理教は、信者にとっては、自由はないものの、安定を与える存在でもあったように見えたのです。だからこそ、あの事件が発生したのであり、ある意味必然であったのかもしれません。

しかし、私は、企業や、政府、その他あるゆる組織をして高度の成果をあげさせることが、自由と尊厳を守る唯一の方策であると思います。その組織に成果をあげさせるものがマネジメントであり、マネジャーの力です。成果をあげる責任あるマネジメントこそ全体主義に代わるものであり、われわれを全体主義から守る唯一の手立てなのです。

そもそも社会に存在する組織とは、社会に貢献しているがゆえに「社会に存在することを許されている」存在です。したがって組織の存在意義は社会への貢献です。ただし、それは企活動を通しての貢献です。民間非営利企業も、営利企業も、その使命をまっとうするために、存在しなければなりません。営利企業の利益は、そうした活動を行うための手段にすぎません。

そこで決定的に重要となるのが、マーケティングとイノベーションです。ただし、ここでいうマーケティングとは、単なる市場調査ではありません。それは、顧客を理解することであり、顧客を出発点とする思想です。したがって、マーケティングが重要となるのは企業だけではない。公的機関もNPOも、顧客(行政であれば「住民」)から出発するのが基本なのです。

一方のイノベーションも、未だ誤解の多い概念です。単なる発明や技術革新そのものが、イノベーションなのではありません。それは、経済や社会にもたらされる変化であり、新たな価値の創造です。そのためには、古いもの、陳腐化したものを計画的・体系的に捨て、変化を機会として捉えなければなりません。イノベーションにおいては「既存のものはすべて陳腐化する」という見方をしなければなりません。

そうして、今後、全体主義へ至る道を遮断し、第二、第三のオウム真理教のようなカルト集団が犯罪をひきおこすことを阻止するためにも、私たちの社会に多元的組織の存在を許し、ただし多元的でありながらも、大きな方向性としては、一つの社会として束ねていくシステムが必要であり、今後の私達の課題でもあるのです。

そうして、山本さんのように、ただ既存のシステムを否定するだけの人間は、社会を変える原動力とはなりえず、最悪の場合は全体主義を増長する役割しか果たしえないです。また、平田信のような人間は、既存のシステムを否定するだけではなく、既存のシステムの破壊、そのシステムを動かす人々の破壊、すなわち、殺人にまで手を染めたということです。そうして、オウム真理教むろんのこと、国家と比較すれば、小さな組織ではありますが、全体主義の推進機関だったのです。

既存のシステムを否定するだけ、あるいは、既存のシステムを壊すだけの人間は、社会変革の担い手にはなりえないことはおわかりになったと思います。その担い手になるのは、上でも述べたように、どの分野であれ、 成果をあげる責任あるマネジメントであり、真の意味のマーケティングと、イノベーションを実施するものです。これこそ全体主義に代わるものであり、われわれを全体主義から守る唯一の手立てなのです。

そうして、それぞれの分野でのマネジメントたるには、 @koichi1741さんがツイートしていたように、ワーワー叫ぶだけではなく、まずは、勉強をしなければならないのです。特に、中高生はそうです。ただし、勉強するとはいっても、個別具体的な細かな具体的な知識を詰め込むのではなく、上記のような背景を知った上で、大きな枠組みを知って、知っているだけではなく、それを改善・改革するために、アウトプットができる状態にならなればならないということです。

それに、 @koichi1741さん、は中枢に入らなければならないとしていますが、ここでは、中枢とはどういう意味なのかと考えると、何も、国の中枢とか、企業の中枢部に入ることだけではないと思います。国の中枢とか、企業の中枢ということであれば、そこに入れない大多数の人にとっては、社会変革など無縁のものということになります。しかし決してそのようなことはありません。具体的には、変革・改革の現場ということだと思います。それは、社会に存続を許されているあゆる大小の組織の中に無数に存在します。その組織では、マーケティングや、イノベーションの機会が無限に待ちうけているのです。だから、自分のできることで、他の人にはできなくて、自分がやれば、社会に貢献できる場があれば、それがべストの場であり、中枢だということです。

社会で存立を許されているその場で、できる限りのマーケティングと、イノベーションを実施することにより、私達は、全体主義におちいらず、上記の厳密な意味での自由でいられるのです。日々多くの人が、社会のために、現場で努力していることこそが、全体主義におちいることを防いでいるのだと思います。

そうして、こうした努力の延長線上に、先にいった、 多元的的組織の存在を許し、ただし多元的でありながらも、大きな方向性としては、一つの社会として束ねていくシステムの構築をめざさなければならないのです。そうして、そのシステムとしては、まだまだ、世界レベルなどという遠大なものではなく、まず最初は、職場から、地域のコミュニティーから、そうして、市町村の単位から、そうして、都道府県の単位、そうして、最大でもまずは、国家単位ということが重要になってくるでしょう。

世界単位のシステムは、残念ながら、まだまだ相当先の話になることでしょう。私達が生きている時代には、無理かもしれません。なぜなら、200年前にカントが国民国家の消滅を宣言し、20世紀に入ってからも、アメリカの知性がそれを予言したにもかかわらず、残念ながら今の世界の平和は、まだ、世界の強国のパワーオブバランスによって成り立っているという厳然たる事実があるからです。今の段階で、世界市民などということをのたまうような連中は、現実を理解できない単なる馬鹿者に過ぎません。まずは、もっ身近なところから、システムを構築していかなければなりません。

先にも述べた、声高に叫ぶという山本さんのような行為、どこかで見たと思いませんか?そうです。実は民主党もそうではあったではありませんか。結局声高に叫んで、政権の座について、何もできないでいるではありませんか。結局、民主党も社会変革のなり手にはなりえないです。彼らには、上で述べたような意味での本当の勉強がまだまだ足りないのです。

彼らが言う勉強とは、官僚が蓄えておくべき、細かな個別具体的な知識の集まりに過ぎず、本当の意味で、多元的な価値を一つにまとめるシステムである、国家を運営するには足りなすぎるのです。そうして、一歩間違えれば、全体主義の罠に陥るかもしれません。実際、彼らは、日本国解体法案など、それこそ、既存の社会を壊す法律を通そうとする一方、国民の意見を聴く、マーケティングも十分にはできておらず、イノベーションからはほど遠いではありまんせんか!!

政権交代を実現した、2009年の衆議院議員選挙の際の鳩山氏の選挙演説

そうして、このような全体主義の罠におちいるのを防ぐのは全体主義とは対極にある、責任ある、真の自由を希求する私達であるということです。私達がそれをしなければ、社会に山本氏や、平田のような人間が増えて、いずれ罠にかかってしまうということになりかねません。そのようなことは、断じて避けなければなりません。

今の世界は、経済至上主義的な考え方で、金融危機ものりきり、あのリーマンショックものりきり、一見それが正しいかのように見えました。しかし、また、最近では、EUも、アメリカも、その他中国を含めた、世界同時不況に見舞われるような状況が進行しています。このような世の中は、1930年前後と似ています。それに、経済至上主義ということでは根本的に同じです。

リーマンショック後、これは、日本ではほとんど、報道されていませんが、アメリカでは株式を持つ個人が多く、日本は、それが少ないということから、アメリカの個人資産はかなり目減りして、日本は、多少目減りした程度で、アメリカと日本の個人金融資産の額が史上初めてほとんど横並びとなりました。下のグラフをみていただいても、おわかりになるように、2008年時点では、日本のほうが若干多いくらいでした。イギリスも、2007年までは、個人あたりの金融資産が、日本よりも大きかったものが、2008年には、日本の半分程度の水準まで落ち込んでいます。他の先進国や、新興国では、もともと、日本より少なかったものが、さらにかなり減っています。


これは、日本が世界の各国と比較して、経済至上主義的ではないことを示していると思います。今後、日本が経済至上主義から完璧に抜け出し、新たな社会を構築し、 多元的的組織の存在を許し、ただし多元的でありながらも、大きな方向性としては、一つの社会として束ねていける国家を建設できたとしたら、日本は、世界のトップランナーになれるかもしれません。 日本は、このように可能性に満ちた国なのです。



そうして、そのようなことを目指す政治集団が日本にできてほしいと思います。しかし、そのような政治集団が生まれるためには、ますば、 私達自身が、責任ある、真の自由を希求し、それを定着し、さらに醸成していく必要があります。そうして、昨年の震災は、非常に残念なことではありましたが、震災直後の人々の沈着冷静な態度、物資の配給のときなどにも隊列を崩さない忍耐強さ、さらに、昨年の漢字にもされた「絆」の強さを再認識させられました。これらが、世界の人々を驚嘆させました。これらからみて、私は、世界の中で日本が、最もトップランナーになれる可能性が高い国であることを確信していますし、それに向かって努力を続けていきたいです。

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2011年12月31日土曜日

本年度このブログで最も読まれた上位10記事―本年度をふりかえって。皆様、良いお年をお迎えください!!

皆様、大晦日はどうお過ごしでしょうか。本年は、大震災をはじめ、まさに激動の年であったと思います。本日は、この一年間で、最皆さまに読まれた記事の上位10位を掲載して、本年を振り返るものとします。

なお、この上位10位の記事よりも、読まれている記事は他にもいくつもあるのですが、本年書かれたものとのみを掲載します。また、各々の記事に解説も付け加えますが、これは、要約では、ありません。あくまで、書いた当時から時が経過した結果、得られた知見を掲載しています。当該記事の詳細をお知りになりたい場合は、当該記事を、ご覧になってください。

第一位
東京電力社員にボーナス支給決定で国民が大激怒「これで税金投入なんて言ったら絶対払わないからな」―【私の論評】東電叩きは魔女狩りの一種か?

元東電社員の丸山桂里奈さん。本人のtwitterのプロフィールより

何かと、批判を浴びた東電ではありますが、一つ忘れてはならないことがあります。それは、まずは、東電は純然たる民間企業営利であるということです。民間営利企業は、ますば、経済的な利益をあげなければ、評価はされません。だから、東電が営利を追求するのは、当然のことといえば、当然のことです。だからといって、今回の不祥事がゆるされるわけもなく、それなりの責任はとる必要があるのは当然のことです。

この記事の結びに以下のようなことを欠きました。「しかし、民間営利企業である、東電ばかり責めるのは、単なる魔女狩りの一つに過ぎないかもしれません。私たちは、単に東電を叩くだけではなく、本当は、国の原子力行政、いやもっと大きな枠組のエネルギー行政そのものの、根本的なシステム変更を迫るべきなのではないでしょうか?そうして、それを今後の日本の復興の柱の一つにすべきと思います。それなしに、東電叩きで終始してしまえば、何も変化は生まれないと思います。今の馬鹿な政権に、言い逃れのチャンスを与え、結局すべてが温存されることにつながると思います」。

東電は、民間営利企業であることから、営利目的で動くのはある程度仕方のないことです。しかし、これを規制することは十分可能であったし、これからも可能であります。そうして、その規制をかける主体は勿論、政府です。過去の自民党政権のとき、そうして、今回震災が発生したときの、民主党政権の対応と、これからの対応を含めて、国の責任も免れるものではありません。このことに関しては、今でもその信念は変わりません。

第二位
てっとりばやくiOS5の新機能を試したい人のための「iOS5新機能メチャ簡単説明」集―【私の論評】iPadにも特有の機能が!!

iPhoneに関する記事をもとに書いたのですが、iPadにおけるiOS5の新機能に関しても、ざっくり、フリック入力と、ミラーリングに絞って書いたので、多くの人に読まれたのだと思います。

第三位
『もしドラ』累計売り上げ200万部突破!―【私の論評】一時のブームで終わらなかった?



『もしドラ』累計売上、この時点で200万部突破です。これは、ビジネス書も含めて、とにかく、書籍では、一番の売上です。そうして、最近では、この書籍の売上もあがったためでしょうか、ドラッカーの『マネジメント』も累計売上が100万部を突破しました。

やはり、混迷の時代の現在、ドラッカーの原理と指針が見直されているということでしょうか。ドラッカリアンの私としては、望外の喜びでした。この記事には、コクリコ坂からとの対比について書いていますが、映画だけの比較だと何ともいえませんが、書籍その他も含めて、総合的に判断すれば、やはり、『もしドラ』に圧倒的に軍配をあげざるをえないと思います。来年あたりから、「もしドラ」効果のようなものが、世の中に広がり、もっと責任をまっとうする人々が増えてくると思います。責任のない仕事では、結局世の中は変えることはできませんから・・・・・・・・・。


第四位
放射能を取り込みにくい食べ物・取り込みやすい食べ物―【私の論評】放射能防御はベラルーシに学べ!

インターナショナル・ブロンド・デーでベラルーシの街をねり歩いた看護婦さん
これは、6月の記事ですが、このころは、とにかく放射能という目に見えないものの恐怖が支配していたと思います。私は、成人はあまり心配する必要はないと思いますが、子供は気をつけなけれはならないと思います。食物についた放射能を除去するのは、かなり面倒ではありますが、多くの人の参考になったものと思います。やはり、放射能に関しては、先輩格であるチェルノブイリのあったベラルーシの智慧は一度は、あたっておくべきものと考え掲載しました。ベラルーシ関係のURLも掲載してあります。


第五位
【大前健一VS堀江貴文】大前氏 アップルは失敗繰り返しアンドロイドに負けると予測―【私の論評】ある条件が満たされれば、満たされる可能性が高いので大前氏の予測はあたる確率が高い!?

この記事は、大前さんと、堀江さんが実際に対談しているものを掲載したわけではありません。それぞれが、言っていることをまとめて掲載したものです。今のところ、スマホは、大前さんの言っているように、アンドロイドがかなり売れています。しかし、アップルが未だ突出しているのも事実です。これは、まだ、来年の推移をみてみないとなんともいえないと思います。ただし、Facebookが、buffyという名称のアンドロイドスマホを無料で配布などという噂聞えてきています。これが、実現すれば、アンドロイドの勝ちということになるかもしれません。

タブレットに関しては、世界的にみると、圧倒的にiPadが優勢です。ただし、アメリカ国内で、アンドロイド端末であるAmazon Kindle Fireが大健闘して、これら二つが市場を二分しているという状況です。まだ、日本では販売されていないので、これからどうなるかは、わかりませんが、おそらく、世界的にも二分すると私はみています。いずれにせよ、はやく、日本で、Fireの日本語版を販売してほしいものです。

第六位
スティーブ・ジョブズ死直後、ピクサー社に美しく大きな虹かかる―【私の論評】私も虹を見た!!


本年も、様々な方がお亡くなりになりました。特に、IT業界では、スティーブ・ジョブズという巨星がこの世を去りました。スティーブ・ジョブズ氏に関しては、いろいろな方面で語られているので、もうここでは、述べませんが、上の記事は、無論哀悼の意を表して掲載させていただいたものです。この写真は、ジョブズ氏死後直後にiPhoneで撮影されたものです。私も、この写真を見た直後に、車で、外出したところ、虹が見えたので、思わず車を止めて、iPhoneで撮影しました。その写真も掲載してあります。


第七位
「秋葉原通り魔事件」蓮佛美沙子主演で初映画化―【私の論評】このような事件を風化させないためにも、良い企画だ!!

蓮佛美沙子さん

この映画、観もしないうちから、ネット上で批判をしている人がいましたが、何も、直接秋葉原大量殺人事件を主題としてこの事件の犯人が、映画の中に出てきたり、殺人現場の生々しい光景がでてくるわけではありません。日常起こりえる悲劇の一つがたまたま、秋葉原事件だったというような感じです。とは、いいながら、仮想の事件ではなく秋葉原事件を扱っていることには変わりはなく、私自身は、この事件を風化させないためにも、非常に良い映画だったと思います。


第八位
【日経新聞】「国の借金」1年で41兆円増 10年度末、最悪の924兆円―【私の論評】「国の借金」は表記間違い!財務省は、国の借金などと発表はしていない!!

日本国のBS

最近は、ようやっと、新聞などから「国の借金」などという完璧に誤った、表記が消えたと思ったら、野田総理大臣が、国会の演説で、「赤ん坊まで含めて、国民一人当たりが700万円もの借金をしている」などというトンでも発言をしています。困ったものです。これは、正しくは、「赤ん坊まで含めて、国民一人あたりが700万円、政府にお金を貸している」というのが正しい表現です。いってみれば、日本の国民は、生まれながらに、700万円の銀のスプーンをくわえて生まれてきているようなものです。こうした、ミスリードは絶対にやめていいただきたいものです。

財務省だって、野田さんのいうようなことは、表だってはいいませんし、財務省が出している資料などにも、そのようなことは書いていません。さすがに、日本では、中国のように、出鱈目統計資料をだすわけにはいきませんから。それに考えてみてください、野田さんが、本当に日本が財政破綻すると真面目に考えていたとしたら、なぜ、あんなに景気良く韓国や、中国に対して、大規模な借款を保障するのでしょうか?それに、大量のアメリカ国債など、大事に保持しているのでしょうか?全くもって、行動が矛盾していると思いませんか?


第九位
<中国人が見た日本>日本への義援金、なぜ台湾が世界で最も多かったのか―【私の論評】もともと台湾に住んでいた本省人にとって日本は理想の国!!真の友好国はどこなのか?

王錦思氏(左)

2011年6月16日、中国のジャーナリスト、王錦思(ワン・ジンスー)氏はブログに「台湾はなぜ日本の震災への義援金が世界一多かったのか?」と題した記事を掲載しました。私は、台湾の義援金が他のどの国よりも多いということの理由は、王錦思氏が上で掲載しているより以上のものがあるのでそれを上記の記事に掲載します。私など、台湾の義捐金がどこよりも多かったのかは、歴史的背景を知っていれば、何も疑問に感じはしないと思うのですが、残念ながら、今の日本人は、王錦思氏よりも、台湾と日本との歴史について知らない人が多いと思います。日本人として、常識として、これは、必ず学んでおくべき事柄と思います。

現在、日本では、尖閣問題などなかったかのごとく、震災地の仙台市でも、中国からのパンダの貸与に、子供たちが元気になるなどと喜んでいるようです。しかし、よく考えてみてください。パンダは中国の動物ではありません!!パンダは、チベットの動物です。チベットは、今は、中国自治州になっていますが、もともとは、独立国であり、中国はそれを武力でのっとったのです。そんな国のパンダ貸与に素直に喜べるものでしょうか?そんな国がパンダを貸与するからといって、子供たちにとって、本当に良いことなのでしょうか?親日的な台湾は、常に、中国の領土的野心の的となっています。私たちは、台湾を真の友好国として、扱うべきと思うのは、私だけでしょうか?


第十位
東京の地表放射性物質 1960年代と同水準 米ソ中が核実験「健康被害なし」―【私の論評】中国の核汚染のほうが余程恐ろしいかも?


震災直後も、現在でも、中国の主要都市と、日本の東京などの都市を比較すると、地表の放射能は、中国主要都市の方が高いです。これは、いくら中国政府が隠そうとも、今や人工衛星が正確に測定しますから、隠し続けることなど不可能です。これは、中国があのシルクロードが有名な、桜蘭で度重なる核実験を行ったことにもよるものと推測されています。中国は、あの四川大地震があったときにも、特に四川の山岳地帯に各兵器工場があることも、その工場がどうなったかも、一切公表しませんでした。ひよっとすると、これも影響しているかもしれません。

中国政府は、震災直後には、日本の放射能漏れに関して、批判めいた声明を発表していましたが、最近では、鳴りを潜めました。あまりうるさく言えば、逆に日本政府から上の事実を公表され、中国人民の知るところとなり、寝た子を起こすような結果を招くことを恐れているのだと思います。




さて、上で、昨年読まれた記事を掲載しましたが、通年と比較すれば、本当に激動の1年であったことが良くわかります。自分でも、読まれている記事を調べたことはありますが、1年を通じては、当然ですが、本日はじめて実施してみました。これは、Google Analyticsで調べた結果です。

読まれる記事、なんとなく自分でも理解できました。この結果を踏まえて、来年は、もっと読まれる記事を書いていこうと思います。

読者の皆様、今年一年は、本当にこのブログを読んでいただき誠に有難うございます。来年も、もっと読んでいだたけるようにさらに磨きをかけていく所存です。よしろく、お願いします。そうして、皆様、良いお年をお迎えくださいませ。


2011年12月30日金曜日

仕事場探訪:キャンピングトレーラーでノマドする~職場そのものが移動するという働き方―【私の論評】来年は、ノマドの可能性が無限に広がっていく?!

仕事場探訪:キャンピングトレーラーでノマドする~職場そのものが移動するという働き方:



仕事をする場所をオフィスビルや家の中などに限らずにどんな場所でも自分の仕事場としてしまうノマド(遊牧民)的ワークスタイルが、最近改めて見直されているように思います。

仕事のできる環境を整えてしまえば、「屋外すべてが仕事場だ」と言っても過言ではありません。

【私の論評】来年は、ノマドの可能性が無限に広がっていく?!

皆さんは、ノマドワークをしたことがありますか。私自身は、ブログなどはいまは、カフェであろうが、電車の中であろうが、どこでも書くときは、書くのですが、残念ながらノマドワークそのものは、あまりしたことがありません。ただし、一部はやったことがあります。といのも、現在の会社では、いわゆるノマドをかなり自由にできるのは、出張の多い人たちがほとんどだからです。この人たちは、各々モバイルパソコンと通信手段も持っているので、いつでもどこでも、ノマドワークができます。

私は、残念ながら、今は、出張は多くのはないので、会社のパソコンはありますが、デスクトップ型なので、ノマドはできません。ただし、レポートなど書いているときに、会社で終わらなかったばあいなど、メールで、文書や資料を送り、自宅で作成し、それをまた送り返すなどのことで、ノマドに近いことはやったこともあります。

しかし、本当は、ノマドを本格的にやりたいです。会社の仕事で、店などに行くことも多いですが、そのときには、その場で報告書を書いてしまいたいです。それにしても、上の記事のように、キャンピングトレーラーでノマドができるようになっていれば、本当にすばらしいです。いつどこでも、自分のワーキングスペースが確保できます。


渋谷のジェリージェリーカフェ

ノマドといえば、上記のコワーキングスペースやカフェでやることを思い浮かべるのが普通だと思います。しかし、モバイルデバイスと、通信手段さえあれば、どこででもできてしまうので、思いついたときに、下のようなところで、やってしまうなどということも十分考えられます。下の写真は、おそらく、駐車場の片隅でしょうか? こんなところでも十分にできてしまいますね。



上は、カフェのカウンター席だと思いますが、こんなところでも、やる気になれば、即席の仕事場になってしまいます。今では、カフェで仕事をする人珍しくなくなりましたね。気の利いたところでは、コンセントや、無線ランを提供しているとこもあります。最近いった、ラーメン屋さんでは、コンセントとFONも使うことができました。この風潮は、カフェだけではなく、いろいろなところに広がっているようです。


上は、今回の地震による被災地で、ボランティアが専門家の意見をオンラインで、聴きながら、対応策を考えているところです。今回の震災では、震災直後は電波が寸断されたとか、電気がないなどで、すぐに活躍の機会がありませんでしたが、数ヶ月しておちついたころから、ノマドが大活躍しました。皆さんも、ボランティアの人たちが、震災地とどちらかを結んで、打ち合わせをしている光景を御覧になった方も多いのではないかと思います。

私自身も、Google+のハングアウトで、このような打ち合わせに参加したことがあります。これは、本当にすばらしいものだと思います。とにかく、電気と電波さえ復活すれば、瓦礫の山のすぐ横の掘っ立て小屋のような建物でも、ノマドはできます。それも、震災地と国内と、海外にまでつないで、互いに相手の複数の顔を見ながら、できてしまいます。今後、こういう面でも、ノマドは大活躍すると思います。


上は、ノマドの概念を示すためのサイトに掲載されていた画像です。まあ、ほとんどありえない光景だと思います。

下の画像2枚は、ありえる画像だと思います。これ自体は、中国の女の子が、ネトゲをしている光景で、今年の秋ごろですか、ネットで公開されて話題になったものです。




これは、ネトゲですが、おそらく、この女の子たち、暑くてたまらなくて、こんな姿でネトゲをしたのだと思います。今年の夏は日本でも、非常に暑かったのと、節電ということで、私も、このような格好で、休みの日にブログを書いていたのを思いだします。中国も今年の夏は、電力不足ということもあり、このような姿でネトゲをしたのだと思います。

これは、厳密な意味では、ノマドではないですが、節電の方法として、できる従業員には、自宅で、ノマドで仕事をしてもらうというのも良い節約方法かもしれません。ネトゲは、複数の人間で、チャットしながら、ゲームを遂行していくものですが、これは、ノマドの将来像を表しているようにも思います。これは、複数の人間で、一つのプロジェクトを遂行していいく未来の姿を暗示しています。

それにしても、ノマドであれば、自宅でも、ホテルでもどこでも仕事ができるわけですから、以下のような姿で仕事をするという場面もありですね。リラックスして仕事ができそうです。でも、セクシーすぎて、仕事にならないかもしれません・・・・・・・。特に、ビデオチャットでこのような人たちと、チャットしたら、とても仕事にはならないかもしれません。








それにしても、ノマドは多くの人にとっても良い効果をもたらすと思います。以前、このブログでも、クオリティーの高い仕事をしたいのなら、休憩をとるべしという内容の記事を掲載したことがありますが、クリエーティブな仕事をするには、90分くらい集中して仕事をして5分くらい休憩を取るような仕事の仕方が良いというようなことが言われていました。

こんな場合、ノマドは本当に良いと思います。たとえば、オフィスのようなところで、仕事をしたら、次は、以下のような庭で、休憩をとり、その後そのまま、庭で仕事を続ける。また、集中して、仕事をしたら、今度は、近くのカフェで、コーヒーを飲んでくつろぎ、また、そこで、仕事をするとか・・・・・・。そうして、最後の仕上げは、オフィスに戻って、本格的に集中して仕上げるとか・・・・・。


それに、wifiルーターがあるとか、ノートパソコンにwifiやインナーカメラがつくのが当たり前になった現在、ノマドは、だれにでもできるようになっています。さらに、Googl+のように、気軽に誰もが、ビデオチャットができる時代になっています。いやそれどころか、同一のドキュメント(文書、画像、動画、音声)をみながら、複数の人間でリアルタイムで意見を交換できます。今まで、やったことのない人にもノマドは広まっていくことでしょう。

たとえば、管理職の人が、人事に関係する仕事をするときは、人事部の人とビデオチャットしながら、仕事をするとか、経理の人もチャットにまぜるとか、あるいは、現場でさまざまな人と意見をかわしながら複数の本部スタッフとビデオチャットをしながら仕事をするとか、今後ノマドの可能性は無限に広がっていくと思います。一つの場所に集まって会議などのことをすることは、今後も必要ですが、複数の場所を結んだ、ビデオチャットによる会議など、これから全く新しい新境地を開く可能性もあります。来年は、こうしたノマドの動きも目が離せないと思います。また、新しい動きがあれば、掲載します。

本年も、残すところあとわずかとなりました。本年は、皆様に大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。

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2011年12月29日木曜日

民主党離党の内山議員ら新党立ち上げへ―【私の論評】ここ20年間実施してこなかったリフレ政策を一度実施すべきである!!


内山晃衆院議員 

民主党の内山晃衆院議員ら9名は2011年12月28日午前、樽床伸二幹事長代行に離党届を提出した。内山議員らは午後に記者会見を開き、「来年のしかるべき時期までに新党を作る」と語った。内山議員らの新党は、政党助成金の要件を満たすため、来年早々にも立ち上げられる見込みで、野党として与党・民主党と「是々非々で対応していく」という。


会見で内山議員は、「我々2009年当選組はマニフ... 続きを読む

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【私の論評】ここ20年間実施してこなかったリフレ政策を一度実施すべきである!!


私は、上のような動きに期待しています。今のまま民主党政権が続けば、何が何でも、増税まっしぐらです。私自身は、政局には全く興味がないですが、上記のような、民主党を弱める、あるいは、民主党執行部の増税まっしぐらの姿勢に反対するような勢力が多数出来上がることに期待しています。そういう意味では、小沢氏にも頑張っていただきたいです。とにかく、政局がらみでも、政局がらみでなくても、民主党執行部の増税まっしぐに対する反対勢力が多数できあがることには大賛成です。

私は、経済に関しては完璧なリフレ派です。リフレ政策とは、リフレーション政策の略称です。リフレ政策の目的は、長期間に渡り日本を苦しめ続けているデフレ不況を終わらせるため、デフレからマイルドなインフレへ移行させること(=リフレーション)です。リフレ政策を実現する方法はいくつか提案されていますが、最も有力な手法はインフレ管理目標策と呼ばれるものです。

これは、日本銀行が目標とするインフレ率を(守れなければ責任を取るなど)実効性ある形でコミットし、それに基づき金融政策を行いインフレ期待を制御することでインフレ率を適正な水準に保つという政策です。

インフレという言葉そのものが嫌悪されていることもあり当初は様々な批判もありましたが、この10年の間に理論の精緻化や実証研究・歴史研究が進んだ結果、多くの賛同者を得られる状況となっています。また、非不胎化介入により引き起こされた2003年の景気回復はリフレ的な政策が有効である査証と言えるでしょう。

原油高により一時は消費者物価指数はプラスに転じましたが、インフレ率を正しく測定するには価格変動の激しいエネルギー・食料品を除いたコアコアCPI、速報性は劣りますがより正確なGDPデフレータなどを使う必要があります。日本は、これらの指標に従えば過去20年間ずっとデフレが続いている状態でした。そして今また、消費者物価指数ベースでもマイナスに逆戻りしてしまいました。



しかしながら、日本銀行は行動に制限を受け結果責任を問われるインフレ管理目標を採用することに慎重な姿勢をとり続けているだけでなく、再度の景気悪化が鮮明になりつつあるにも関わらず金融緩和には消極的な姿勢を貫いています。

リフレ政策に関しては、上記のような内容で一般に理解されているようですが、私は、政府の積極財政も必要不可分であると思っています。いくら、日銀が金融緩和をしたとしても、それだけでは景気は浮揚しないし、デフレからの脱却もありえないと思います。銀行がいくら、緩和したとしても、仕事もない、消費も不活発という状況では、銀行にお金がだぶつくだけだからです。要するに、借り手がつかないということです。

過去20年間デフレであったにもかかわらず、日本では、一度も政府の財政出動と日銀の金融緩和を同時に実施したことはありません。ですから、増税する前に1度は大規模に実施してみるべきです。一度も実施したことがないのに、ハイパーインフレになるとか、政府と日銀双方による量的緩和をしてもインフレなどにはならないなどとまっこうから否定する経済学者などもいますが、私は、過去20年にもわたって、一度もやったこともないことに対して、頭の中だけで考えて、判断する人たちの了見が全くわかりません。

それに、先日も述べたように、82年前の昭和恐慌のときには、高橋是清がデフレの時代にリフレ政策を実施し、見事に短期間で、昭和恐慌から抜け出したではありませんか。中国や、アメリカでは、不況になるたびに大きな政府と中央銀行による大規模な量的緩和を行い、成功してきたではありませんか!!それも、過去20年間において、1度、2度ではなく、何回も実施してきました。



私は、今の日本一度も本格的な量的緩和を行わずに、消費税増税などをして、このまま、デフレ状況を続けていくことには絶対反対です。

そうして、最後に付け加えたいのですが、リフレ政策に反対であろうが、賛成であろうが、経済に関して誰もが認めなければならない真実があると思います。それは、経済とは変動するものであって、いつまでも不況が続くことや、逆にいつまでも景気が良い状況は続かず経済は変動するという事実です。これだけは、どの派に属する人でも否定はできないし、否定する人は、経済の本質を理解していないということになると思います。これは、経済の復元力ということで、経済に関して古今東西誰もが認める真実だと思ます。この復元力という考え方からいえば、アメリカや中国は、しばらく経済が停滞すると思います。しかし、日本は違います。

日本の場合、20年もの間デフレ状況です。20年といえば、生まれたばかりの赤ん坊が成人するまでの間に匹敵する長い時間です。年配の人にとっては、20年前のこともつい昨日のことのように思われ、たいした年月ではないのかもしれません。しかし、これは、かなり長いです。だとすれば、もう、日本も復元力によって、経済が上向く可能性も高いと思います。そんなときには、増税などして水を差すようなことをせずに、黙って様子見をするか、リフレ政策をとってみるべき時だと思います。少なくとも、3年くらいは、これを実施すべきと思います。皆さんは、どう思われますか?

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2011年12月28日水曜日

Q:Google+って実際どうなのよ? A:担当責任者のわたしがお答えしましょう from 『WIRED』VOL.2―【私の論評】ハングアウトに新しいテレビの姿を見た!!

Q:Google+って実際どうなのよ? A:担当責任者のわたしがお答えしましょう from 『WIRED』VOL.2:



Googleは「SNS音痴」の汚名を晴らすことができるのか? 製品担当副社長のブラッドリー・ホロヴィッツに、スティーヴン・レヴィが迫る。

【私の論評】ハングアウトに新しいテレビの姿を見た!!

今後のGoogle+の可能性など、詳細は、上記の記事をみていただくものとして、私としては、Google+の大きな可能性は、SNSがどうのこうのというより、新たなテレビの可能性であり、もうすでに、Google+のハングアウトで、その姿が見えてきたように思います。

ハングアウトに関しては、あまり説明しなくても、皆さんご存知でしょう。わたしは、AKB48がGoogle+を使い始めたという発表の日にたまたま、休みで、YouTubeを観ていて、ハングアウトのお知らせがあったので、たまたま、偶然にハングアウトすることができました。このときは、無我夢中だったので、特に詳しいレポートとなどできる状態ではなかったので、以下にガジェット通信による先日ハングアウトも使用して実況された、『AKB48紅白対抗歌合戦ライブレポートをまとめて掲載します。

http://getnews.jp/archives/158856

『AKB48紅白対抗歌合戦』がTOKYO DOME CITY HALLにて、12/20(火)18:00に行われた。会場での様子は全国100ヶ所以上、海外4ヶ所の映画館で生中継され、Google+(グーグルプラス)を介してYouTubeでもライブストリーミングが行われた。 
今回、この『AKB48紅白対抗歌合戦』(以下AKB紅白)はGoogle+という非常に強い後ろ盾を得て、YouTubeでの生放送を可能とした。 
『AKB紅白』においてはLIVEの放送のみならず、Google+の機能を用いた次のような“ネット参加”の提案もなされた。 
『+1』ボタンで紅組・白組への投票に参加
ハッシュタグで、メンバーへの応援メッセージを送信
『ハングアウト』機能でライブ鑑賞しながら、ビデオチャットが可能
また、Google+でのオリジナル映像として(YouTubeでは)、ステージ正面の“引き”カメラ、ステージ後方の上手(かみて)と下手(しもて)から撮影される映像も鑑賞可能となった。 
加えて、イベント終了後には『AKB紅白』のチームキャプテンによる、『ハングアウト』でのやり取りも特典として公開されることになった。 
ハングアウト機能を使うことで、コンテンツに対してボイスチャットをしながらの共有が可能となる。平たく言えば、今回のライブイベントを、気心の知れた仲間とネット上で観ながらおしゃべりができるのだ。
ボイスチャットをしながらのストリーミング鑑賞は今までも不可能ではなかった。重要なのは、Google+というネットワークを基軸に繋がれる、ということだろう。 
投稿内容について、これまでのようにテキストでコメントし合ったりするのと同じ感覚で、同じ時間に同じライブを見ることが出来てしまう。そして、その仲間はサークル、という単位で管理することが可能だ。 
実際にハングアウトを用いて映像を見てみると、想像していたよりもずっと気軽だった。 
ハングアウトの場合、『ニコニコ動画』のように、テキストで“場”の空気を共有するのに対し、直接ボイスチャットで映像も共有できるというのは極めて直観的だと感じた。テキストでのメリットはここでは割愛するが、話しながら、見る、という行為はやはり自然だ。
今回は実際に東京と新潟で試してみたが、ハングアウトを用いることで、遠方の友人でもまるで同じ部屋で同じテレビ映像を見ているかのように映像を楽しめる。 

大げさではあるが、これは、今まで私たちが思い描いていた未来のソリューションそのものだ。絵空事だった未来が、ようやく手元のPCに降りてきたのだなあ、という実感があった。

次は、今回のネット生中継を視聴するにあたり、まず行ったことを、ライブレポートを交えつつおさらいしてみようと思う。 
まず最初に行ったのは、Google+でAKBの公式・特設ページを探すことからだった。これはGoogle+にて検索をかけることで、簡単に見つけることができた。 
AKB48 Now on Google+
http://www.google.com/+/project48( http://j.mp/rtZF40 ) 
この中から、「AKB48」や知っているメンバーを「サークル」に追加すると、今回のライブのURLを知ることができるのだ。ちなみに「サークル」は自分の「家族」、「友人」などのグループと同様に「AKBメンバー」というようなグループに分類できてしまう。いささか不思議な感覚だ。
なお、他のメンバーをサークルに追加しておけば、そのメンバーに関する特典映像などの情報も得られるらしい。 
ためしに、大島優子さんをサークルに追加したら、まるで一般人のようなフランクな写真が出てきてびっくりした。芸能人のページであれば、いわゆる「宣材」(宣伝材料)のバッチリとキマった写真が出てくるかと思っていたが、そうではない。これは大島さんのみならず、ほかのメンバーもそうであった。実に、親しげな印象である。
「会いに行けるアイドル」がSNSと融合した結果がこれなのだな、と腹に落ちる感じがした。 
サークル追加した公式のページには、今回のイベントのURLが公開されていたのでイベントの開始時間(18:00)を待つことにする。この時点で、記者はAKB48に対し、テレビで見るよりもずっと身近に感じていた。 
ライブ開始直後には、回線映像が若干重くなったものの、リロードすることで無事にライブ会場と接続することが出来た。 
総合司会には堺正章さん、元フジアナウンサーの千野志麻さん。審査員には三田佳子さん、神田うのさん、森永卓郎さん、叶恭子さん、叶美香さん、野村克也さんという面子である。 
そして、紅・白それぞれのチームキャプテンは高橋みなみさんと大島優子さんが担当。今回は139人のメンバーが紅白に分かれて、歌唱曲を披露し優劣を競うという規模感のライブだ。 
審査は審査員投票だけでなく、前述の『+1』ボタンを用いた投票、映画館やライブ会場での審査が採用される。さて、この時点でイベントの面子やスケールが、テレビの“特番級”であるということがご理解いただけると思う。しかし、今回、いずれの地上波でも衛星放送でも、この中継はされていない。
前述の映画館、そしてGoogle+だけである。ネットの生放送が1配信ソースとして確立されたという事がうかがい知れた。もはやテレビの添え物ではないのだ。放送の内容も“特別感”が強かった。
このイベントだけに用意されたメンバー編成の歌唱曲やバージョン違いが公開され、SKE48(名古屋)、NMB48(大阪)、HKT48(福岡)の他、JKT48というジャカルタ拠点のメンバーが国内初登場。
また紅・白の応援にはあやまんジャパンやダチョウ倶楽部が登場し、会場を沸かせていた。「AKB48の今年最後のイベント」「忘年会気分で、お祭り気分で」との言葉通り、イベントとしては盛り上がり通しで、3時間余があっという間であった。
大トリは白組・大島優子さんと紅組・前田敦子さん、“エース”による直接対決。非常に見ごたえ、聴きごたえのある『紅白』を歌い切っていた。
最終審査の結果は次の通り。
映画館集計:白組
Google+集計:白組
会場:759票対1119票で白組
審査員集計:3票対3票でドロー
チームキャプテン:白・紅1票ずつ
合計、紅:白=4:7で白組の勝利となった。
イベント終了後、「公開反省会」として両チームキャプテン・高橋さんと大島さんによるライブチャットの様子『Google+ハングアウト生中継』として行われた。

「こうしてると二人だけで話しているみたいだけど、何万人の人に見られてるんだよね」という導入から、本日ライブの裏話などを中心に、新作ソングに関する内容などがライブチャットで行われた。ライブアレンジに関するやり取りといった、通常はメールでやりとりされるような秋元康氏との会話内容がgoogle+上で行われていたという秘話(?)も披露。

他にも緊張するメンバーの素顔やリハーサルの様子などの会話を聞くにつけ、これはまるで二人のプライベートなやり取りを覗き見しているような、不思議な気持ちになる放送だった。ファンにとっては堪らない内容だったのではないだろうか。
「ブログだと続かないんだけども、Google+、めずらしく続いている」という発言にもあるように、多くのメンバーによる投稿が現在も続いている。アイドルとSNSの新しい関係は始まったばかりだが、これが次の時代のスタンダードになっていくのかもしれない。
さて上では、静止画による説明ばかりなので、実際にハングアウトをしたかたでないと、なかなかその感じがつかめないと思いますので、下に動画を掲載しておきます。


私は、Google+の魅力は、ハングアウトに尽きると思います。今のところ、テレビではできないし、iPadでも、iPhoneでもできませんが、これらでできるようになれば、爆発的に、普及するのではないかと思います。

そうなったあかつきには、これらを最初から考慮した、コンテンツが作成され、テレビからはなれていた若者も、テレビを見るようになるかもしれません。しかしそれは、旧来のテレビとは、全く異なるものになることは言うまでもありません。既存のテレビは、今でいうと、ラジオのようなメディアになると思います。

上の記事でも、“大げさではあるが、これは、今まで私たちが思い描いていた未来のソリューションそのものだ。絵空事だった未来が、ようやく手元のPCに降りてきたのだ”という表現がありましたが、これは、少しも大げさではありません。これがGoogle+による最大の革新です。これが、私たちのコミュニケーションを本質的に変えてしまう可能性があります。

これは、ひょっとしたら、ラジオや、電話のない時代に、それらが発明されたよりももっとインパクトがある出来事かもしれません。私は、特に最近、被災地と、東京を結んだ専門的な知識をもつボランティアの人たちのハングアウトに参加してみて、そう感じました。

もう私達は、インターネットがつながる環境にありさえすれば、たとえ遠く離れても、同じドキュメント(文書、画像、動画)をリアルタイムで見ながら、じっくりと話ができます。従来もできましたが、これほど統合されたシステムは、ありませんでした。それと、現在wifiの環境があれば、後はノートパソコンとGoogleのアカウントがありさえすれば、いつでも誰でも簡単にできます。

いずれこのようなことは、実現したと思いますか、まさにgoogleがこれに先鞭をつけたと言うことです。このことの革新性は、まだ多くの人が認識していないようですが、いずれ多くの人がその重要性を認識するようになると思います。

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