2008年11月7日金曜日

グーグルマップで生徒の個人情報流出 名古屋の中学校ップで生徒の個人情報流出 名古屋の中学校-情報化の時代、便利でも情報の取り扱いには気をつけるよう!!


大きな地図で見る
風景のイラストレーション
Google マップを開いて最初に探した場所は何処でしたか。仕事で描いてきたイラスト。旅先で収めた写真を水彩画に。アイコンは視点から絵の方向を表示しています、航空写真モードで大きく表示してご覧頂くと空からの視点で確認出来ます。

上記のような最初から多くの人にみてもらうために作ったものなら別に問題はないのだが、特定の意図や目的に沿って作ったものの場合、公開してしまうと問題になる場合もある。情報化社会に住む私たちには、情報を使いこなしやすい環境を手に入れたが、それとともに情報に関する責任もおわなければならないことを忘れがちだ。

グーグルマップで生徒の個人情報流出 名古屋の中学校ップで生徒の個人情報流出 名古屋の中学校(この内容ご存知の方はこの項は読み飛ばしてください)
 名古屋市教育委員会は7日、市立高杉中学校(同市中川区、吉村勇善校長)の70人分の生徒の名前や住所の個人情報が、インターネットの地図情報サービス「グーグルマップ」で5月ごろから半年間、閲覧できる状態になっていたと発表した。すでに個人情報は削除されている。

 市教委指導室によると、閲覧できたのは、高杉中の1年1、2組の生徒の名字と住所。42歳と26歳の担任の男性教諭がそれぞれ、グーグルマップを利用して家庭訪問用の地図を作っていた。非公開の設定をしなかったため、インターネット上で誰でも見られる状態になった。

 地図のタイトルには「家庭訪問」と書いてあり、少なくともこれまで130件のアクセスがあったという。

 5日午後9時に「家庭訪問用の地図が公開されている」と学校側に匿名の電話があり、発覚。学校側が5、6日に情報を削除した。

 グーグルマップをめぐっては、同市天白区の民間病院の患者の名前と電話番号などの情報や、大手ゲーム会社「セガ」のアルバイトスタッフへの応募者の個人情報が閲覧可能の状態だったことが相次いで判明した。

 他の高校でもこのような出来事が発覚しています。インターネット検索大手「グーグル」が提供する無料地図情報サービス「マイマップ」で、青森県八戸市の八戸水産高と長者中の生徒の個人情報が誤って公開されていたことが7日、分かった。いずれも情報は削除され、流出による被害は報告されていない。

 同社は不適切な情報が公開されていた場合、利用者に削除申請などを勧めている。削除申請は、地図を作った利用者でなくても可能。グーグルマップ(http://maps.google.co.jp/maps)の「公開設定をご確認ください」という部分からできる。

情報化の時代、便利でも情報の取り扱いには気をつけるよう!!

最近グーグルなどのサービスが無料だし、便利なので使う人が増えていると思いますが、上記の記事思わぬ落とし穴があることの格好の事例だと思います。

グーグルストリート・ビューなどで、自分の顔が掲載されたなどとして抗議をする人や、医療関係のアンケートなどに「個人情報保護」の観点から協力しないなどの人も散見されます。これらの場合は、あまり行き過ぎると公共の利益を破損する場合もあると思います。

ストリート・ビューで顔がぼんやり映ったくらいで、大騒ぎする人もいるようですが、私にいわせるといかがなものかと思います。世の中自分中心で回っているわけではないので、そんなに大騒ぎするほどのことでもないと思います。あまり気にしすぎる人というのは、自己中心的なのか、あるいは何か見られる不味いこと、たとえば犯罪などに関わっている人なのだと思います。

それに、医療関係のアンケートなどに全く協力しない人というのも困りものです。公衆衛生上の観点などで必要なアンケートであり、しっかりした機関で行っているものには協力すべきものと思います。最近、こうした調査にまで「個人情報保護」の観点からとして、協力を拒む人が増えているそうです。これが酷くなれば、それこそ公衆衛生や医学的な見地からいろいろ不都合なことが発生する可能性が高いです。

このような調査を絶対に受け付けないような人は、どんな場合も病院には行くべきではないと思います。なぜなら、病院に行くと初診なら必ずカルテがつくられ、その中には個人情報が書き込まれるからです。それに、最近の動きではこれら情報をデータベースに蓄積し、どの病院に行っても既往歴や過去に投与された薬などが判るようにしようとする動きもあります。

それから、そのような人のお子様は学校には行かせるべきではありません、学校に行けば必ずお子様の個人情報が記録されます。それどころか、家族に関するものも記録されます。

こうした個人情報への忌避的な行動と、上の記事の事例の場合とは全く別物だとは思います。上の事例は全くの不注意で発生してしまったということだと思います。ぼんやりしていると、いくらでもこのような落とし穴にはまる可能性があります。以下にグーグルに限ってのそのような事例を掲載します。

1.グーグルマップ

グーグルマップには、マイマップという機能があり、自分の地図(グーグルのマップに目印をつけたり、写真などを付与したもの)を作成することができます。これをグーグルのサーバー上に保存することができます。保存するときには、個人でしか見られない、公開する、一部の人しか見られないようにするなどの操作ができます。上記の例は誤って「公開する」にしてしまったものです。

2.グーグルド・キュメント

グーグルドキュメントは、オフィスのような機能を持っています。ドキュメント(ワード)、スプレッドシート(エクセル)、プレゼンテーション(パワーポイント)、フォーム(アンケート用のフォーム、オフィスにはない機能)があります。これらとオフィスの違いは、オフィスの場合は作成し終わった文書を保管するのは、自ら使用しているパソコンのハードディスクなどに保管されるのですが、グーグルドキュメントではインターネットを介してグーグルのサーバーに蓄積されるということです。

これって、何もオフィスがあればいいじゃないかなんて、思われる人もいるかもしれませんが、インターネットが使える環境からならどこからでも呼び出して編集ができるということで、画期的ですし、便利です。さらに、公開したり、他の人と共有することができます。しかし、ここに落とし穴があります。上の画像は、グーグルドキュメントのドキュメントの一部(右上の一部分)を貼り付けたものです。共有というタグが移っています。この画像では、このタグをクリックした直後のものを写しています。そうすると、タグの中身が見えます。ここで他の人と共有をクリックすると、他の人のグーグルのアカウント(グーグルメールアドレス)を入力すると、その人も当該文書を見ることができます。この機能便利です。このような機能、大学時代にでもあれば、ノートを借りてきてコピーする手間もいらなかっただろうにと思います。

「ウエブページに公開する」というのもありますが、これをクリックすると、完全にウェブページ上にホームページと同じように公開できます。そうなると、誰でも見ることができます。私も、以前何かの文書を誤って公開していることがあり、解除したことがあります。ただし、この文章個人情報など掲載されていなかったので、何も問題はありませんでした。

3.ピカサのwebアルバム

ピカサとは画像保存ならびに編集用ソフトです。グーグルから無料で提供されているものです。ここから、webアルバムに飛ぶことができます。このwebアルバムでは、ピカサで保存したり、編集したものをwebアルバムとして保存するだけではなく、一般に公開するとか、一部の人に公開することができます。また、グーグルマップ上に置いたりすることもできます。このアルバム、結構一般に公開している人がいて、見させていただくこともあります。たまに、これって本当に自ら公開するつもりで公開しているのだろうか?などと思うこともあります。

4.グーグルグループ

これは、メーリングリストや、グループを作成したりする機能です。これに関しては言葉で説明するよりも、以下のURLをご覧ください。ただし、ほとんど活動していません。作りっぱなしでそのままになっていますが。一般に公開しています。

http://groups.google.co.jp/group/mindmapstudy?hl=ja

5.ブロガーによるブログ

グーグルでは、ブロガーといってブログを作る機能を提供しています。これも、一般公開や、一部の人のみの公開することができます。本部ログもブロガーで作成しています。

6.グーグルカレンダー

これも、グーグルで提供しています。これも、一般に公開できますが、そんな人いるのだろうかとおもっていたところ、中小企業診断士の方で、全国をあちこと飛び回るようなので、そのスケジュールを一般に公開している人がいました。おそらく、スケジュールを公開することにより、クライアントにはいまどこにいるのとかとか、会える時間帯を示す。それに、新規の場合は、近くに行く場合のスケジュールを公開することによって営業活動の一環もかねているのだと思います。色々考えられます、たとえば、面会の時間を決めるにしても、いちいちこちからから「いついつがあいている」などいわなくても、カレンダーを見てもらえば、一目瞭然ということになると思います。これも、公開、非公開ができます。私も、実際2人の人に公開しています。

7.グーグルサイト

これは、グーグルが提供するサイトが作れて、グーグルのサーバに設置できるサービスです。これも、公開・非公開ができます。私もつくりました。これもほとんど何もしてなくて、作りっぱなしなので、ほとんど誰もアクセスしていません。こちらの方も充実していきたいのですがなかなか時間がないというのが実体です。

http://yamada.yutaka.googlepages.com/newluxury

以上が、グーグルのサービスで公開・非公開にできるもので、私が実際に使用しているものです。先にも述べたように、これらのサービス、どれも公開・非公開は自分の意思で設定できるようになっています。意図して、意識しなければできないわけですが、どんな機能があるのかなどといじていると無意識に公開する場合もあるかもしれません。それに、マイマップの設定はデフォルトの場合公開になっているそうです。意図せずして公開というのはまずいので、皆さんこのようなサービスを活用している場合、一度確認してみてはいかがでしょうか?

最後に、このグーグルのようなサービスを頻繁に用いていると、グーグルのアカウントを取得して、積極的にこのサービスを使いこなしている人とは、親しくなるのですが、そうではない人とはどうしても疎遠になってしまうということがあります。これも、情報化時代の一つの落とし穴かもしれません。

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