殺人予備容疑 高校生が爆弾作りとは(2月28日)
札幌市にある道立高校一年の男子生徒が、同級生を殺害する目的で爆弾を作る準備をしていたとして、殺人予備の疑いで警察に逮捕された。十六歳の高校生が、本気で爆弾を製造しようとしていたとしたら衝撃的なことだ。警察は、動機や背景を早急に明らかにしてもらいたい。
ただ、未成年者である。冷静な対応が必要だ。通学していた学校には、ほかの生徒に動揺が広がらないよう十分な配慮を求めたい。逮捕の容疑は、爆弾を作るための原材料を、自宅に保管していたことだ。一部を加工しており、殺人の準備をした疑いが持たれている。
警察は、自宅から、爆弾製造に使う固形燃料や木炭、過酸化水素水などのほか、殺傷能力を高めるねじなど約五十点を押収した。これだけの材料があれば、かなりの破壊力のある爆弾を作ることができたと、警察は判断している。
生徒は「おれをばかにした同級生を殺すつもりだった。春休みまでに教室で爆発させようと思っていた」と供述しているという。だが、「同級生にばかにされた」からといって、爆弾を作る行為との間には落差がありすぎる。
殺意がどのように形成され、爆弾作りにつながったのか。警察は解明を急いでほしい。そこに、類似の犯罪を防ぐ手がかりもあるだろう。生徒が通う学校によると、いじめなどは確認されていない。だが、生徒は昨年十二月ごろから、教室で大声を出すなど、感情の起伏が激しい様子も見られたという。
少年は二月初め、脅迫容疑で逮捕された。同級生の携帯電話に、「ばかにしてきたやつを殺すのが生きがい」と書いたメールを送った疑いが持たれている。メールを送る一方で、爆弾を使った殺人の準備を進めていた少年の心の動きを、つぶさに見つめる必要がある。また、学校での友人関係は実際、どんなふうだったか。
生徒が、インターネットを使って爆弾の作り方を調べていたことも見逃せない。ネット上には爆弾製造に必要な情報があふれている。未成年者による類似の爆発物製造事件は全国で起こっている。
二〇〇三年、自宅で爆弾を作ろうとした埼玉県の高校生が殺人予備の疑いで逮捕された。山口県では〇五年、高校生が教室に手製爆弾を投げ込む事件があった。いずれもネットで爆弾の作り方を知り、薬局など身近なところで原料を調達して爆弾を作っていることが共通点だ。未然防止のためには、不審な大量購入者には販売を控えるなどの対応も必要だ。
「爆発後、死のうと」 札幌の高1 自殺ほのめかす供述(02/27 16:19)
爆弾を作って同級生を殺害しようとしたとして殺人予備の疑いで逮捕された札幌市北区に住む道立高校一年の男子生徒(16)は、札幌西署の調べに対し、「作った爆弾を教室で爆発させて逃げた後、自分も死のうと思っていた」などと供述していることが二十七日、分かった。同署は爆弾を作ろうとした動機を慎重に調べている。
同署によると、逮捕された男子生徒は「自分は強くて偉いのに、同級生に対等に話しかけられ、見返したかった。三月の春休みまでに爆弾を作り、実行するつもりだった」などと供述しているという。男子生徒が通っていた高校では二十七日午前、全校集会を開き、生徒に事情を説明。校長は生徒らに「皆さんに危害が加わることはないので心配しないでほしい。大きなショックを与え、反省している」と話した。
発達障害の疑いはないのか?
この高校生まずは、何か精神障害はないのかどうか、疑ってしまいます。精神障害とはいかなくても、たとえば、アスペルガー症候群ではなかったかと考えてしまいます。
アスペルガー症候群
- 言語による会話能力があるにもかかわらず、自閉症同様の「かかわり」「コミュニケーション」「こだわり」の障害という三つの特徴を併せ持った、発達障害。(よく、言葉の障害のない「自閉症」と言われるが、言葉はあってもコミュニケーションの手段として使えていない。)
- 幼児期に最もよくその徴候が現れ、以後次第にその症状は薄れていく。成長とともに社会的に引きこもるようになるとか、心理的停滞から感情を失うのではない。 (この点で、他の人格障害や精神疾患とは明確に区別される。また、養育上の欠陥によって起きるのではない。)
- 「早期小児自閉症」が良好な発達をみせ、言語による会話が可能になり「アスペルガー障害」に診断名が変わるに至った場合と、当初からほとんど自閉症の明確な症状を示さない場合とがある。
- 早期からの療育によって、(その特異性は残るものの)社会に妥当な範囲に行動や興味を統制していくことができる。
- そのユニークさが個性として認められる状況下にあっては、良好な人間関係を維持することができる。
- 少しでも適応を良くするために、できるだけ早期に「診断」されることが望ましい。
- 一人一人の在り方は常に個々の例でしかなく、一次的な症状・環境・周囲の対応の組み合わせいかんによって、全く異なる様相を見せる。これらのすべてを一つのカテゴリーの下に説明することには、無理が生ずることが多い。
発達障害(はったつしょうがい/Developmental Disorders, Developmental Disabilities)とは、一般的に、乳児期から幼児期にかけて様々な原因が影響し、発達の「遅れ」や質的な「歪み」、機能獲得の困難さが生じる心身の障害を指す概念。学術的には知的障害(精神発達遅滞)を含むが、一般的には、あるいは法令上、行政上は知的障害を伴わない軽度発達障害だけを指す場合も多い。発達障害者支援法(平 成16年12月10日法律第167号)も知的障害者以外の発達障害者だけを支援対象として規定している。発達障害児の示す発達の「遅滞」や「ゆがみ」は、 決して不変のものではなく、適切な療育により発達を促し、改善していけるものであるとされる。発達障害児が有する特徴を遅滞や歪みとは捉えない考え方・立 場もある。
「心理的発達に関する障害」というと、愛情や育ち方が悪かったために正常に発達しなかった、というような印象を与えるが、発達障害に含まれるのは全て「生物学的要因による障害」であり、養育態度の問題など心理的な環境要因や教育が原因となったものは含めない。大多数は先天的であり、そうでないものも比較的低年齢に生じた他の疾患や外傷の後遺症による。
たとえば、アスペルガー症候群の人で、30歳くらいになってから、そのように診断される人もいます。そうなると、たいていは、周囲の人となかなかコミュニケーションが図れず大変なことになっている人も大勢います。友だちが一人もできないとか、当然結婚もできないどころか、異性の友人・知人が一人もいないなどのことがあります。さらには、父親を殺してしまった高校生の例では、小さな頃から「こんなことを待たしたら殺す」と言われていて、「殺す」という言葉を額面どおりに受け入れ、いつか殺されると思い込み、殺される前に父親を殺してしまったという不幸な例もあります。アスペルガー症候群の場合は、このように、相手のいう言葉をすべて額面通り受け取るということもあります。このような人の事例、本で読んだり、テレビで見たことがあります。
さて、警察は現在いろいろ調査をしていると思います。この高校生がどうしてこのようなことをしてしまったかなど、細かなところを調査をして公表していただきたいです。
私自身なども、子供の頃を振り返ってみると、今から思うと、学習障害の子や、自閉症の子が同じクラスにいたと思います。そういう子たちに対して、今から思うと気の毒なことをしたと思うのですが、ほとんど無視していたというのが実体だったと思います。
無論私たちは、特別な資格を持った人間で発達障害などについて詳しいわけではありませんが、こうした報道を見るたびに、誰かが、気づいてあげられなかったのか思い残念に思います。この高校生はどうなのかはわかりませんが、兆候自体はあったようなので、何とか誰かがこのような事態になるまで気がついてあげられなかったのかと、思い残念な思いがします。
ただし、私は、無論、このようなことをしてしまったこと自体については、本人が発達障害を持っていようが、そうでなかろうが、本人に対しては厳しく自覚を促すことは必要だとは思います。しかし、ここまで行ってもなかなか気づかない社会というものにも、恐ろしさを感じます。私たちが、こうしている間にも第二、第三の予備軍がいるかもしれません。やはり、社会の安全装置としても、このようなことが出る前に、対処できる仕組みを構築すべきだと思います。
ただし、このような場合に関しては、学校や各々の地域に密着している人でないと気がつくのはほとんど不可能に近いと思います。政府にやらせても、全国一律の仕組みしかつくれず、必要のない人に手厚く、必要な人には何もしないというようなことが起こってしまい、ほとんど機能しないと思います。こういうデリケートな問題には、以前から私がこのブログで主張してきたように。やはりNPO(非営利企業)を設立する必要性を感じます。NPOとはいっても、日本に現在存在するような、現状では、残念ながらあってもなくても良いような弱小なものではなく、巨額の実効的経済活動、巨額の投資などを実行できる欧米型のNPOを設立すべきと思います。
イギリスでは、発達障害の子供を早期に発見し、個々の子供にふさわしい教育をします。そうすることが、社会的損失をなくすことにもつながるということで、実施されています。実際、あの大天才といわれるエジソンやアインシュタインも発達障害児で学習障害があったそうです。
エジソンに関しては、子供が学校の授業でしょっちゅう教師に根源的な質問をするので、教師が手を焼いて、「質問をやめなさい」とエジソンを叱ったそうです。その話を聞いた母親が「質問する子供をしかるなんてとんでもない」ということで、学校に行かせるのをやめて、自宅で家庭教師を雇って勉強を教えさせたそうです。学習障害のほかにも、自閉症、アスペルガー症候群などたくさん症状があります。これらの子供達の中には、芸術などの分野に大きな可能性を持っている子供も少なくないそうです。これらの、子供達はそのまま放置しておけば、自立できないとか、自立できないどころか犯罪者になる例もあります。これは社会的に大きな損失です。日本でも、何とかこうしたこどもたちを救う仕組みを構築すべきときに来ていると思います。このような活動が、内需拡大にもつながるし、大きな社会的損失を防ぐことにもなると思います。
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2 件のコメント:
どもっ、
2月28日の日記にコメントありがとう。
高校生が殺害目的で
爆弾づくりを行っていた事件については
今後の捜査で
本人や周囲にあった問題や
因果関係が出てくるでしょう。
でも、
命の大切さだけは
解って欲しかったです。
その後は
さまざまな対策や防止策にも
注目していきたいです。
それでは。
また良かったら、
見に来てください。
書き込みも待っています。
匿名さま コメント有難うございます。
2月28日ですと、似たような内容の複数のブログにいくつかコメントしましたので、どなたなのか残念ながらわかりません。
できましたら、ブログ名だけでも教えていただけたらと思います。
人間の命の重要さは、本当にわかってもらいたいものです。
この高校生はきっと親に殴られた痛みも知らず、人の死に目にもあったことがないのかもしれません。
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