2010年12月20日月曜日

自衛隊「最新装備」実は世界最高レベルで中国軍丸裸にできる―【私の論評】いろいろな意味で中国幻想は捨て去ろう!!

自衛隊「最新装備」実は世界最高レベルで中国軍丸裸にできる


軍備拡張を続ける中国に対し、我が国の自衛隊の「実力」はどうか。軍事ジャーナリストの井上和彦氏が、実は世界最高レベルにある自衛隊「最新装備」を紹介する。

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海上自衛隊は、強大化する中国海軍に対抗すべく、現有16隻の潜水艦を20隻に増強する計画だ。その中心を担う世界最大の通常型潜水艦「そうりゅう」型は、間違いなく中国海軍にとって最大の脅威となる。現時点では中国海軍の対潜能力が低く、海自潜水艦に対抗することができない。海自潜水艦が東シナ海を遊弋するだけで中国艦隊は港に足止めを食らうことになる。

そして忘れてはならないのが海自航空部隊だ。その主力が「P3C哨戒機」である。

海自は、哨戒・対潜能力では世界最高性能を誇るP3Cを90機も保有し、しかもその海自自衛官の練度は、米海軍を上回っている。


米ソ冷戦期には、海自P3C部隊の主要任務の一つが、ソ連太平洋艦隊を日本周辺海域で殲滅することだった。ソ連の潜水艦隊を相手に対潜能力の向上に努めた結果、世界一の対潜能力を持つに至った。

現在、後継機となる国産の「P1哨戒機」の配備が始まっている。この新鋭哨戒機は、ターボファンエンジンを4発搭載しており、いち早く哨戒海域に到達し、広域の哨戒を行なうことができる。またP3Cに比べて高性能の搭載電子機器を搭載するなど、その哨戒・対潜能力は向上しており、中国潜水艦部隊は丸裸にされるだろう。

※SAPIO2010年12月15日号

【私の論評】いろいろな意味で中国幻想は捨て去ろう!!
このブログては、随分前から、中国異質論、中国幻想論を何回にもわたって掲載してきました。上の記事の内容は、これらを裏付けものでもあると思います。

軍事ジャーナリストの井上氏について、あまりご存じない方もいらっしゃるようなので、以下に、略歴や、過去の発言などについて掲載します。

略歴
滋賀県大津市出身。大津市立皇子山中学校卒業。滋賀県立膳所高校卒業。法政大学社会学部卒業。 
祖父は大津市市議会議員をつとめ、地元の有力者であった。その影響からか自身も幼少の頃から地元の子供を束ね、教師とは大人の交渉をしていた。 
学生時代はタレントで俳優の山城新伍のようにテレビで活躍したいと発言していた。 
自衛隊・安全保障問題・近現代史に関する著書や雑誌記事が多いが、最近ではテレビ番組への出演が目立っており、『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)、『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)、『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)、『くらべる!世界なんでも勢力図』(関西テレビ/フジテレビ)などに出演している。また、日本文化チャンネル桜(スカパー!217ch)で安全保障専門番組「防人の道 今日の自衛隊」キャスターを務めている。 
全国各地で講演活動を行なっているほか、航空自衛隊幹部学校講師、東北大学大学院非常勤講師も務める。
発言
北朝鮮の攻撃を受けたらどうするのかという問いに対し、「話し合い」で解決すると主張する新社会党副委員長の原和美に対し、「軍事力を背後にして『言うこときかなかったらミサイルをぶち込むぞ!」というのが普通の国だが、日本では、あんたみたいな人が、"話し合い"なる"武器"をもって、「おまえら、言うこと聞かなかったら話し合うぞ!」と言っているのに等しい。そんなことでは相手にバカにされるだけだ!」とやり込めた(『たかじんのそこまで言って委員会』2008年11月30日放送)。 
普天間基地移設問題に関し、辺野古への代替施設移設案が暗礁に乗り上げている現在、それなら日米共同運用を前提にした22DDH(ヘリ空母)を作って、普天間基地のヘリコプターを収容する洋上基地とする"日米友愛ボート構想"はどうかと提案した(『たかじんのそこまで言って委員会』2010年5月30日放送)。 
2010年6月27日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』で、"軍事漫談家"の異名をもらう。
評論家金美齢の愛弟子。『たかじんのそこまで言って委員会』(2010年6月27日放送)で、金から「和彦!」と呼びかけられ、師弟関係が明らかとなる。 
「世界の軍事ワールドカップ」のプレゼンテータとして登場した際、眞鍋かをりから、韓国が日本より強いことが意外だと疑問を投げかけられたとき、「韓国は、日本が相手だと"反日アドレナリン"が出る」と発言した(『たかじんのそこまで言って委員会』2010年6月27日放送)。
さて、この井上氏、チャンネル桜にも良く顔をだしています。井上氏が韓国軍の実力に関してチャンネル桜で解説している動画があるので、以下に掲載します。


いずれにせよ、この井上氏がサピオに上記のような記事を掲載したということは、注目に値するものと思います。尖閣での中国漁船による体当たり事件が発生した直後に、私は、同方面に潜水艦を派遣すれば、中国海軍は大混乱に陥る旨を掲載したことがあります。
尖閣列島付近の海域に巡視艦を派遣したり、自衛艦を派遣したり、航空自衛隊により、パトロールするというのは、当たり前といえば当たり前です。もう一つ手があります。それは、潜水艦です。
日本の軍事力に関しては、マスコミなどが、さかんに矮小日本を喧伝してますから、兵器を含める何から何までアメリカにお世話になり、日本の軍事力など最低などと考えている方が多いと思います。 
日本の潜水艦など、大東亜戦争中のものと比較すれば、小さくておもちゃのようだと思っている方々もいるでしょう。それに、原潜ではないので、航続距離も短いので、たいしたことないと・・・・・。 
しかし、そんなことはありません。実は、技術大国の日本です。実はとてつもないことがるのです。そうです、スクリュー音をとてつもなく小さくすることができるのです。海の中では、ソナーなどでスクリュー音で潜水艦を発見して攻撃するのが普通です。しかし、スクリュー音が小さい、いや、それだけでなく、技術力の高い日本です、モーター音も信じられないほど小さくです。だから、水中ではまるで、日本の潜水艦はステルスのように、補足されません。尖閣列島は日本の近海ですから、守備するだけであれば、長大な航続距離も必要ありません。 
これに関して、過去のココム事件など思い出していただければ、この意味がおわかりになると思います。あの頃から、日本は、潜水艦のスクリュー音を小さくする技術は世界一だったのです。 
この潜水艦を尖閣に数隻派遣するのです。もし、漁船だけではなく、本格的に中国の軍艦などが領海侵犯したときには、まずは、中国の軍艦のソナーに発見されないように、そうして、攻撃などされにくいところの近海に突如浮上するのです、それから、すぐに潜行して、また、予期もしないところに、浮上してみせるのです。これでも、中国側パニックに陥るでしょう。 
それでも、侵犯をやめない場合には、中国の軍艦すれすれのところに、魚雷を発射し、少し離れたところで爆発されるのです。これを数回繰り返せば、さらに、中国側はパニックを起こすことでしょう。これだけでも、中国の海洋に関する野望を永遠に断つことができるかもしれません。なぜなら、空母などはつくることができても、このような潜水艦を中国、いや、日本以外の他国には建造することはできないからです。 
そうして、最期の最期には、撃沈すれば良いのです。ここまで、準備して、何回も警告して、撃沈すれば、中国はかなり非難するのは当たり前にしても、世界の他の国はどこも非難しないでしょう。
井上氏は、まさしく、上で私が想定していたようなことを念頭において、サピオの記事を書いたものと思います。このような想定は、軍事専門家の中では常識のようです。日本は、せっかくこのように優れた軍事技術を持っているわけですから、すぐにも、これを実現できるようにすべと思います。

実際に中国の艦艇対して、牽制行動をしても良いのではないでしょうか?実際に、攻撃しなくても、中国が全く探知できないように、魚雷の発射訓練をしてみたり、突然浮上してみせたりするなどのことは、すべきと思います。中国の艦隊を翻弄して、パニックにおとして、太平洋進出など人民解放軍の現在の実力からすれば、100年も早いということを知らしめるべきと思います。

しかし、日本では、軍事力に限らず、中国を過大視するという中国幻想論が幅を効かせています。中国の海軍に関しても、マスコミがさかんに不安を煽っていますが、実力は上記に述べたようなものであり、まだまだというところが真相です。

もちろん、見くびるというのもよくありませんが、あまりに過大視ばかりするのはいかがなものかと思います。特に、経済、軍事に関しては、等身大に見ていくことが、必要不可欠と思います。

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8 件のコメント:

DESTINY さんのコメント...

お早う御座います
日本の軍備は優れていると私も聞いた事がありました。
それを生かさないというのは、やはり勿体ない気がします。
というと誤解を生むかもしれませんが、私は他国に攻め入る程の軍備は必要無いと思っております。
自国を防衛する為の軍備だけで十分だとそう考えております。
しかし、日本の現状ときたら;
「話し合い」、「無抵抗」実際に攻め入られた時にそれで済むなら、この世から軍備等必要無い筈なんですよ;
しかし歴史は物語っております。そうでは無いと
もう、そろそろ良いんじゃ無いでしょうかね
日本も色んな意味で独り立ちしても。と思います。
先ずは自衛隊の権限拡大と言いたい所ですが、その前に諸外国と日本国内に居る反日的思想の連中を上手く言いくるめる事から始めるべきかなと
特に日本国内の連中はメディアにまで入り込んでますので、騒がれて情報や実情を知らない国民達を誤った方向に煽られては難儀ですので><
中国の実情は確かに張り子の虎だとは思いますが、やはり数は脅威であるとも感じます。
しかし実情は今は置いておいても良いかなと。現状、日本国内の対中感情は批判的な物が多数を占めておりますし、その上、南シナ海への空母派遣等と言う行為が殊更に脅威を日本国民に感じさせております。
この状況での自衛隊の権限拡大は民意としては必定だと感じている事だと思いますので。
前述しましたが、他国に攻め入る為には必要ないと思いますが防衛の為には必要であるのですから。
そして、実際に自衛隊の能力が国民に理解され且つ、権限が拡大した時に、本当の意味で中国の実情を知る事になると思います。
私の考えは乱暴でしょうか^^;

中年の星 さんのコメント...

加えてスパイ防止法の制定も望まれます。
スパイ天国の日本の現状では、最新鋭の軍事機密もいつ敵国に渡ってしまうか分かりません。
民主党政権下では無理でしょうが・・・
中国が空母を持っても、潜水艦がしっかりしていれば必要以上に恐れる必要はないですね。
そもそも中国には空母を運用できる能力があるのかどうか、はなはだ疑問です。
過去の歴史を見ても、空母を中心とした機動部隊をきちんと運用できたのは、日本海軍と
アメリカ海軍だけです。
相当なオペレーションの能力が必要とされます。
ただ警戒だけは常に怠らないようにしたほうが良いでしょうね。

山田 豊 さんのコメント...

DESTINY様 コメント有難うございます。せっ自衛隊が必要なときに、攻撃などできるように、法整備を急ぐ必要がありますね。そうでなければ、本当に必要なときに法律が足かせになって何もできないということになりかねません。

山田 豊 さんのコメント...

中年の星様 コメント有難うございます。スパイ防止法に関しては、導入は必須ですね。空母に関しても、戦車に関しても、その運用は、すぐにできるものではありません。中国が空母を建造したとしても、それを運用できるようになるまでは、短くて10年、長ければ、20年以上の歳月がかかると思います。それまでは、本当に戦争になっても、日本やアメリカなどの潜水艦にすぐに沈められてしまうことでしょう。

ねこまた さんのコメント...

コメント、ありがとうございます。
現在日本の自衛隊の実力は世界有数レベルで
あると思っています。
潜水艦のキャビテーションを抑える9枚の
スクリュー製造技術など、世界の軍人達の
垂涎の的だと聞きました。
そろそろ日本も原潜の開発、配備をして
ほしいものです。
そうすれば、ロシアの中古空母を買い取って
改造した中国の空母は太平洋には
出て来れません。
軍事評論家の井上氏の著書など読むと、
氏の博識には脱帽するのですが、
軍事漫談家と呼ばれるあの軽い喋りだけは
やめてほしいと思ってます。

山田 豊 さんのコメント...

ねこまた様 コメント有難うございます。潜水艦の建造技術に関しては、日本が第二次世界大戦中から世界一でした。特に第二次世界大戦中では、日本の潜水艦が世界のトップであることは間違いありません。しかし、日本は、この潜水艦の使い方運用面で間違えていたので、あまり戦果をあげることはできませんでした。これに対して、米国は技術面では遅れていたものの運用面ではかなり優れていました。アメリカの潜水艦など、太平洋戦争中に東京湾にはしょっちゅう出入りして、情報収集などしていたそうです。現在でも、航続距離だけ除けば、世界一だと思いますが、第二次世界大戦中の轍を踏むことなく、運用面でも正しくやってもらいたいものと思います。少なくとも、中国艦艇のに対して、かく乱させさせるなどのデモをやって欲しいものです。

tokiy さんのコメント...

こんばんは。
日本ではマスコミが報道しないことは、自分で興味を持って調べたりしないと殆ど分からない、という事がよくわかりました。

自衛隊や軍事に関しては本当に知らない事ばかりです。
勉強になる分かりやすい記事ありがとうございます。

山田 豊 さんのコメント...

tokiy様 コメント有難うございます。マスコミでも、意外と正しく報道していることも結構あるのですが、中国、北朝鮮などの特亜が絡むと本当に駄目ですね。困ったものです。
これからも、お気軽にお立ち寄りください!!

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