安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が30日午後、衆院本会議で行われ、第2次安倍政権にとって初めての国会論戦がスタートした。最初に質問に立った民主党の海江田万里代表は「景気対策は財政赤字を蓄積させるバラマキだ」と批判、「アベノミクス」と呼ばれる経済・財政政策を中心に追及した。
海江田氏は「与党にすり寄るつもりは毛頭ない」と対決姿勢を前面に出した上で、首相のデフレ脱却策について「安易な国債増発による将来世代への負担先送り、弱肉強食社会を生む新自由主義的な経済政策」と批判。さらに「財政出動と公共事業に偏重した旧来型経済政策は効果に乏しい。財政出動が安易ではないか」と財政再建への道筋を示すよう求めた。
また、与党の平成25年度税制改正大綱で自動車重量税を「道路の維持管理・更新等のための財源」と位置付けたことに「道路特定財源の復活ではないか」と指摘。「道路族に代表される古い自民党政治、政官業癒着への逆行だ」と追及した。
海江田氏に続き、自民党の高村正彦副総裁は同党内で反発がある環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加問題などを質問。日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表が皇室問題や憲法改正、防衛費増額などについて取り上げる。代表質問は衆院で31日も行われ、参院は31日と2月1日に実施される。
【私の論評】お笑い番組みたいな、無意味、錯誤発言大炸裂の海江田代表!!民主党大丈夫か?
衆院本会議で代表質問に立つ民主党の海江田万里代表。後ろは安倍晋三首相(右)と麻生太郎副総理・財務金融相=30日午後、国会・衆院本会議場 |
海江田氏の代表質問は、まるでお笑い番組で箸にも棒にもかかりませんが?
デフレや、不況のときに、財政規律を重んじて緊縮財政をやるというのは、まずは、世界大恐慌をますます悪くしてしまったという歴史的事実があります。これに関しては、1990年台に研究が進み、金融恐慌の原因はデフレであること、アメリカなどの日本以外の国では、緊縮財政で大失敗をして、戦争が始まってからしばらくしてから景気が回復したという事実がありすま。
当時、現在の高橋是清大蔵大臣は、現在のアベノミクスのようなリフレ政策をとって、世界で一番早く昭和恐慌から脱出したという事実があります。それに安倍自民党のことを新自由主義などといって批判していますが、海江田さんは新自由主義の意味をわかっているのでしょうか?
レーガンや、サッチャーから始まった本格的新自由主義的な経済政策は、結局ことごとく失敗してます。おそらく、新自由主義的政策で成功した国など存在しないのではないかと思います。新自由主義的経済運営といえば、IMFでも一時そのような考え方で各国に経済運営をするようにと、提言していましたが、結局どこもうまくいかず現在では、新自由主義はIMFのなかでも主流派ではなくなりつつあります。EUの経済運営も、結局新自由主義的な考え方で失敗しています。
それに、過去の日本がかくも長くデフレであったのには、このブログでも、以前示したように、いくつか理由がありますが、その中で新自由主的イデオロギーによるものもあります。
そのブログ記事のURLを以下に掲載しておきます。
新春特別番組 維新・改革の正体を語る(SakurasoTV)−【私の論評】今後の私たちは、新自由主義の呪縛から逃れ、真性保守主義の立場を貫くべき!!
この記事の中には、動画を掲載してありますが、その動画の中で、日本を駄目にした6つの勢力というテロップがでてきましたが、その内容は以下の3つです。
①「大蔵省/財務省」による「緊縮財政主義」
②「経済学者」による「新自由主義経済学イデオロギー」
③ウォール街・アメリカ政府等による「日本財布論」
④アメリカ政府による「ジャパンバッシング」
⑤社会主義陣営(ソ連・中国政府)による「対日工作」
⑥以上①~⑤の勢力を諸活動を吸収した「マスメデイア」
この勢力は、随分前から日本を駄目にし続けていましたが、さらに、ここ20年は日本をデフレに突入させたばかりか、今にいたるまで、継続させるというとんでもない結果を招いてしまいました。その中には、「経済学者」による、新自由主義経済学イデオロギー」というのがありました。今から考えると滑稽ですらあります。小さな政府とか、自由競争とか、グローバルだとか、何でも民営化だとか、最初聞くとなんとなく、一見たくましいく聞こえて魅力的に見えて良いようにみえますが、現実はそうではありませんでした。このイデオロギーに政治家はもとより、企業経営も騙された人が多いです。
この点で、海江田氏は完全に間違えているのは明らかです。アベノミックスにより、デフレから脱却しようとするには、新自由主義的イデオロギーから脱却しなければならないということです。しかし、海江田氏は、そうではなく、アベノミクスを標榜する安倍自民党政権が、新自由主義をもたらすと言っています。こんなことからして、本当にお笑い番組のようです。もっと、政治や経済を勉強してまともなことが言えないのでしょう。本当に反省が足りないです。
それに、アベノミクスは、安倍総裁が、選挙で公約で実施すると名言したものです。これに、最初から真っ向から反対するということは、与党に対して公約を破れと言っているのも同じです。こんなことをのっけから言ってよいものでしょうか?まともな感覚からすれば、実施することを前提として、その上で、実施すれば、このような不味い点があるが、まずはお手並み拝見という姿勢で述べるのが当たり前です。ことさら、対立軸を明らかにしようとして、完全に失敗しています。
もともと政治や経済には、疎かった海江田氏? |
他にも細かいことをいくつか言っていましたが、全く無意味で、とにかく何を聴いてもばからしくて、ゲンナリという感じてす。民主党はこんな有様だったから、大失敗したのだと思います。このままであれば、もうすでに、「維新の会」はおろか「みんなの党」にも政党支持率が落ちているくらいですから、さらに下落して、その役割を終えると思います。
今のまま変わらないというのなら、存在意義が問われます。アベノミクス実施の邪魔になるだけです。静かに表舞台から消えて頂きたいと思います。そう思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?
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