2008年3月2日日曜日

ジャズへのインビテーション-Tribal Tech(至上最強テクニカル・ハイパー・フュージョン・バンド)

the Big Wave - Tribal Tech



トライバル・テック ギターリストのスコット・ヘンダーソンとベーシストのゲイリー・ウィリスの双頭バンド。ウェザー・リポートなき後、テクニカル・ハイパー・フュージョンの最右翼バンドである。
以下、トライバル・テックのベスト5アルバムである。

1.SPEARS (スピアーズ) / (1986)
ファーストアルバムにしてコンテンポラリーなJAZZとしても傑作、この当時は”スコ・ヘン&トライバル・テック”と名乗っていた。最近の作品とチョット違いSAXやマリンバ等を効果的に使用している点が、70年代からのジャズ・フュージョンのリーダーたちの目に止まったのであろう。カッティングやストロークプレイにも特徴があるが、何といっても彼のソロフレイジングが印象深い。まだまだ現在の様な超カッコイイーッ変幻自在なプレイは息を潜めた格好だが、コンポーザーとしての力量はこの当時から並々ならぬ所を発揮している。キーボードにPAT COILとSAXにBOB SHEPPARDが参加して録音されている。他のメンバーは、 Gary Willis(B), Steve Houghton(Dr), Brad Dutz(Per), である。1曲目の”カリビアーン”を聴くと「アリッ」となる方もいらっしゃると思いますが、この当時コンテンポラリーなジャズを目指していたんですね。ストレート・アヘッドなハイパーフュージュンはこの次の作品あたりから見え隠れしてきます。

2.DR.HEE (ドクター・ヒー) / (1987)
トライバル・テックとしては2作目だが、まだスコット・ヘンダーソン&トライバル・テックという名前になっている。ゲイリー・ウィリスはもちろん参加しているのだが、メンバーは前作とちょっとだけ変更している。キーボードにWill Boulwareが参加している点だ!他のメンバーは「スピアーズ」からの引き続きだがキーボードサウンドも重要なファクターになってきている。パット・コイルがキーボードを引き続き弾いているが、2人で演奏している曲もある。バッキングとシンセサイザーと言う感じで分けられてはいるが・・。それにしても。ゲイリー・ウィリスのベースはとてつもなく上手い、グルーヴィーである。ジャケットがいい、アジアンなヒゲの爺さんのフォトなのだが、これが主人公であるDR.HEEなのだろう。(マッド・サイエンシストなんだろうなぁこの爺は・・)ブラッド・ダッツのマレットとかのパーカッション入りの曲、ミディアムテンポで進む”Twilight In Northridge”などは、ジャズファンにもアピールできる曲と思われる。どの曲もすばらしいスコ・ヘンのギタープレイが堪能出来るが、ロックっぽいと言われるこのアルバムや次作の”Nomad”だが、ロックファンに聴かせると「ジャズじゃん!」となるのである。

3.Tribal Tech / Scott Henderson  &  Gary Willis  (トライバル・テック) / (1990)
バンド名も「トライバル・テック」として、スコ・ヘンとゲイリー・ウィリスの双頭バンドの初アルバムである。と言ってもそれまでのハイパーテクニカル・フュージョンは、そのまま引き継がれているのでご安心を・・。メンバーは、それまでのキーボードがパット・コイルに変わりDavid Goldblattが担当し、Joey Herediaがドラムス、Brad Dutzはパーッカッションと言う布陣である。SAXは入っていないので、よりギターとキーボードのメロディ楽器が占める割合が多く成ってきている。ゲイリー・ウィリスの役割はそれまでのアルバムより増してきており、ベースファンも楽しめるものと成っています。もちろん、プロデュースも二人がしてるし、曲作りも当然行っております。いいっすよっ。

4.ILLICIT  (イリシット) / (1992)
現在のメンバー構成となった記念的作品である。このアルバムから不動のメンバーとなる。Scott Kinsey(Key), Kirk Convington(Dr)の超重量級選手を擁したこのアルバムは、正に究極のテクニカル・ハード・フュージョンを展開している。ノッケから繰り広げられるハードなバトルを聴いていただければ、このメンバーが最強のグループと言われる意味が理解していただけよう!ノリがすばらしい、グルーヴィンOKなのである。4人編成に成ってから、バンドとしてのまとまりがあり、よりスコ・ヘンのギターやウィリスのベースが強調されてきている。ウィリスのフレットレス・ベースのメロディアスなソロプレイも聞き逃す事は出来ない。いいねぇこのー、憎いやつだぜ!より強固になった二人の曲作りは密度を増し、フュージョンの歴史に名を残すグループと成ってしまったのだ!

5.THICK  (シック) / (1999)
これは、とてもとても実験的な試みがなされたアルバムとなり、賛否両論を巻き起こした問題作となった。ジャジーでグルーヴィーな作品となるかと思いきや・・「こう来たか!」と唸ってしまった。全編に漂う不思議な音はスコ・ヘンによるディレイ・マシンによって作り出されている。その中に、スコット・キンゼーのジョー・ザビヌル風のキーボードが入り込んできて、まるでウェザー・リポートを彷彿させる。今までも影響下にあるのは分かっていたが、キーボードの音まで似せて来たか!コイツラーである。ウィリスもペダル・ベースを使用して、いままでの指だけで弾き倒す戦法から一転して、奥の手を使い始めたようだ。ドラムス・パーカッションの使い方もそれまでとは違ってきているのがお分かりになるだろうか?しかし、相変わらず一気に攻め込む瞬間は息を飲むほどの緊張感いっぱいである。最初からハードなユニゾンプレイとかでガツンとした音を期待すると、肩透かしを食らうかもしれないヨ!次はどんな手で来るのか今から楽しみではあるが・・。こうなれば来日してこのグループのすばらしさを、日本のリスナーに知らしめる他はあるまい。そうです、実際にアナタの目と耳でこのグループの進化を確認して下さい!

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