キャンベル米国務次官補
キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は4日、先の日本訪問で民主党の小沢一郎幹事長と会談した際、同党の訪米団派遣を要請したことを明らかにした。日本のゴールデンウイークの時期を念頭に置いているという。鳩山政権が5月末までに米軍普天間基地の移設問題の決着を目指すことも念頭に置き、オバマ政権の対日政策を説明して信頼を醸成したい考えだ。
日韓歴訪から帰国したワシントン近郊の空港で記者団に語った。キャンベル氏によると、小沢氏との会談では普天間問題も協議した。小沢氏は政策決定で役割を担っていないと強調したという。キャンベル氏は「小沢氏の都合もつけば、彼や党幹部を大いに歓迎したい」と力説した。
小沢氏は、春に米国を訪問できないかもしれない?
小沢氏の件に関しては、世間ではいろいろ言われています。たとえば、検察の横暴であるとか、あるいは、米国と中国の代理戦争であるとか・・・・・・。
特に、中国と米国の代理戦争という面ではいろいろと囁かれています。民主党は、中国寄であり、検察は米国よりであるから、互いに情報合戦をしているということらしいです。特に、検察は、終戦直後に米国の物品の闇取引を摘発するためにできた組織なので、もとも米国寄なのだということです。
これに関しては、このブログでは否定的な見解を述べたことがあります。しかし、私の否定的な見解とは関係なく、まず、小沢氏自身は、田中角栄氏のロッキード疑獄の記憶が生々しく残っており、田中氏の裁判には毎回必ず出席したそうで、検察対策を怠ったことをかなり悔悟していたそうです。
田中角栄氏に関しては、当時アメリカの意に反して、親アラブ的な姿勢を見せ続けたため、見せしめとしてロッキード疑獄が暴かれ、あのようななことになったのだという、まことしやかな、噂がありました。これの真偽は別として、少なくとも小沢氏はそう思い込んでいたようで、そうした意味でも検察対策の重要性を認識したようです。
いずれにせよ、今回の疑惑の前から、そうして、疑惑がもちあがってからも、このような経緯から小沢氏が検察に対して何らかの形てど圧力をかけたり、取り込み活動はしていたのではないかと思います。さらに、米国に対しても、こうしたことをあんに行っていたのだと思います。
以上のようなことと、キャンベル氏の行動を考え合わせてみると、何かが見えてくるような気がします。
1月23日に、小沢氏に対する最初の検察による事情聴取がありました。そのようなことがあってから、にキャンベル氏が日本を訪問して、しかも、小沢氏と面談するというところが気にかかります。
アメリカの情報筋は、小沢氏が検察が米国寄りであると考えていることは十分承知なのだと思います。また、小沢氏だけではなく、日本のマスコミや、一般の人の中にもそうと考えている人が少なからず存在していることは十分承知していると思います。これに関して、キャンベル氏が無知であるとは考えられません。それどころか、かなり詳細に知っていることでしょう。
だから、それが真実であろうとなかろうと、小沢氏と面談して、米国としては、小沢氏が逮捕されることなどありえないと考えていることを印象づけたかったのだと思います。しかも、4日という時点で、ほぼ小沢氏不起訴のことがはっきりした頃に、わざわざご丁寧に公表しているという具合です。しかも、大統領や、国務長官ではなく、国務次官補という身分がこの推論を裏付けているような気もします。
ということは、米国側は、今回は不起訴になることは掴んでいたのだと思います。それは、何も、米国が検察の後ろ押しをしている査証であるとは限りません。なにしろ、そんなこととは全く関係なしに元々米国の情報収集能力はすさまじく、あなどれません。必要とあらば、小沢氏の行動を日々で確認するなど朝飯前です。どのような行動をして、誰と会っていたかなど詳細な情報を持っているいると思います。
だから、今この時期のキャンベル氏の行動が、上記にも掲載されている額面通りだけのものとは考えられません。そもそも、なぜアメリカが実質上はどうであれ、政府とは関係ない一政党の幹事長に渡米を要請するのか?非常に不可解です。正式に要請するなら、鳩山総理大臣か、岡田外務大臣にすべきです。どうしてこのような行動をしたのか、考えてみると、何かが浮かんでくるような気がします。
それは、アメリカ側は、ひよっとすると、小沢氏が春にアメリカに来れなくなるなることを予めかなりの確度で知っているのではないでしょうか?
だから、敢えて、小沢氏に春の渡米を打診してみたのではないでしょうか?その、背景としては、アメリカとしては、それが事実であるとないとに関わず、検察を後押して、中国と対立するアメリカというイメージを払拭したいのではないでしょうか?
このくらいのことでは、払拭はできないかもしれませんくが、こういう行動をしておけば、少なくとも一般の人やの大方のマスコミも抱いている、検察を後押しする米国などというイメージをかなり払拭できると考えたのかもしれません。それに、もし小沢氏が本当にアメリカに来るようなことになったとして、アメリカは失うものは何もありません。額面どおりの対応を行うだけです。これに関しては、もうアメリカはかなり前から、民主党の実質的な権力者は小沢氏であることは重々承知しているので、小沢氏が続投できるなら、話をつけるのは小沢氏しかいないと踏んでいるのだと思います。
この仮説が正しいとすると、どのうようなことが考えられるでしょうか?まず、政治資金に関することで、小沢氏が逮捕されることが考えられます。先日のブロクにも書いた通り、小沢氏氏、先日不起訴が決まったのは、「公文書虚偽記載共犯容疑」に関するものであり、不正献金の本命に関わるものではありません。不正献金の本命は、あくまで、脱税です。金丸氏が逮捕されたとき、自宅には金の延べ棒があったそうですが、金の延べ棒を持っていること自体は犯罪ではありません。その金の延べ棒を購入した資金の出所が問題であり、その獲得の仕方とその結果である脱税が犯罪行為だったということです。
金丸さんのときは、ご存知のように国税局のいわゆる大口・悪質な脱税者の刑事責任を追及することなどを目的としたマルサも実施されていました。今回の、小沢氏の件に関しても、もう国税局も動いているということが消息筋からは伝わってきています。今回の件に関しては、なにしろ、与党の現役の幹事長ということもあり検察側としては、日本の歴史はじまって以来の捜査ということになります。一筋なわではいきません。アメリカ側では、このへんのことは十分承知していると思います。キャンベル氏にも十分にインプットされていると思います。だからこそ、この時点での、アメリカ訪問の要請は不自然です。とにかく、これで民主党からの表立った、検察批判や、マスコミや、一部の国民の間から漏れ聞こえてくる、親米検察、検察の横暴などとい声は、かなりトーンダウンするのは間違いありません。
本命での捜査は当然今でも続いていて、春頃にはに逮捕されるということかもしれません。アメリカ側は、あるいは逮捕されないにしても、野党や、党内の追求にあい、相当な確度で幹事長を降りるか、場合によっては、議員辞職にまでいたるとかなどの情報をかなりの確度で持っているということも考えられます。
まあ、これは、私の単なる深読みしすぎなのかもしれませんが、あの検察の中途半端な記者会見なども考え合わせると、当たっている可能性もあるかしれません。
いずれにせよ、この件について、何か動きがありましたら、すかさずこのブログに掲載します。
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