2010年5月28日金曜日

『iPad』の登場でネットブックの人気に陰り―ネットブックが売れなくなるだけだったらまだ良いのだが・・・・・・・・・!!

『iPad』の登場でネットブックの人気に陰り(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

ネットブックの購入を考えた人のうち、およそ3人に1人が比較検討した末にネットブックではなく Apple の『iPad』を購入していたという。これは、消費者向け電子機器のレビューサイト『Retrevo』が、米国で1000人以上の消費者を対象に行なった調査の結果として24日の Blog 記事で発表したものだ。

Retrevo では調査対象の消費者に対し、今年1月に iPad が発表されてからネットブックの購入を先送りしたかどうかを尋ねた。回答者のうち、iPad 発売を待たずにネットブックを買ったと答えたのはたったの3割で、4割の人が iPad 発売まで購入を延ばしたが結局ネットブックを買い、残りの3割の人は iPad を購入したという。

まだ購入を検討中の人を対象にした調査では、78%の人がネットブックよりも iPad を購入したいと答えている。また、ノート PC またはネットブックを昨年購入した人、今年購入を考えている人を対象にした調査の両方で、ノート PC を購入する (した) と答えた人はネットブックを購入する (した) と答えた人の約2倍だった。

ネットブックは今後も順調に売れ続け、2010年にピークを迎えると見られるが、以降は下り坂になる見込みだ。すでに、iPad がネットブックの市場を侵食し、さらにほかのハードウェア企業がタブレット型 PC の計画を一から練り直しているという報告もある。

iPad の売れ行きは、『iMac』『MacBook』など Apple のコンピュータ製品をもしのぐ勢いだ。

ネットブックが売れなくなるだけだったらまだ良いのだが・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いよいよ、日本でもiPad店頭販売です。また、日本でも、お祭り騒ぎのようです。この、お祭り騒ぎは、やはり、以前もこのブログに書いたように新たな社会変革でもあるからだと思います。

ネットブックとの競合についても以前のブログで書きましたが、日本でもきっと同じようなことがおこっていて、他のネットブックの売上は相当減っているものと推察されます。

ネットブックが売れなくなるだけだったらまだ良いのですが、この社会変革により日本でも、対応に迫られることがあります。

それは、今までのパソコン用のソフトの開発方式が、iPadが普及するにつれて質的に変わっていくということです。

これは、少しまえのiPhoneのソフトについてご存知の方には、容易にわかることと思います。そうです、いわゆる、今までのソフトというのではなく、App(アプリ、アプリケーション)の開発になるということです。

このAppの開発するには、年会費が1万程でアップルの会員になれば、iPad開発用のソフトウェアや、アプリケーションなと誰でも自由にダウンロードできます。いままでだと、このようなソフトウェアのやアプリケーションは、各々の開発会社が独自で開発していたので、それが誰にでも安価で手に入るなどということはあませんでした。

そのため、iPhoneでも、いわゆる開発会社ではなく、草の根の個人でも開発しやすいようになっていました。iPadも同じことになるものと考えられます。個人が開発したものであろうが、ソフトウェア会社が開発したものであろうが、アップルの審査を通れば、Appストアで誰もが自由に販売できるのです。そうして、販売価格もパソコンのものと比較すれば、かなり低廉で買えるようになっています。

こうした開発方式の変更や、価格の安さなどにより、日本のソフトウェア会社などでも、これに対応していかなくてはならなくなりました。しかも、相手は世界です。

これは、なかなか大変な時代に突入したということです。iPadがこのような社会変革に先鞭をつけたということです。

いまのところ、従来のパソコンやネットブックなどでも、Googleのような会社が,無料でいろいろなものを提供してきていましたが、やはり、今でも特殊なものや、手の込んだゲームなど、数千円で販売していましたが、もうそのような販売方法は通用しなくなるということです。おそらく、バソコンなどでも、アップルのような販売方法が普通になる時代になるものと考えられます。

そうなると、従来の会社組織ではなかなか対応できないようになると考えられます。しかし、私自身んは、いわゆる従来のパソコンなども、歴史が新しいときには、いわゆる草の根の個人がいろいろなゲームなどのソフトを作成して、それが大当たりなどということもありましたが、そのうち、だんだん高度になってくると個人ではとても無理になり、それを専門に行う企業によって提供されるようになりました。

iPadのアプリもそのような趨勢をたどっていくことになるのではないかと思います。その時代には、もうマイクロソフトの時代ではなく、アップルとグーグルの2極体制となっているかもしれません。いや、もっと想像もつかないような状況になっているかもしれません。しかし、そうなるまでには、ソフトウエア会社は、今までとは比較にならないような、かなりのノウハウ・技術力を持つようになっていなければならないと思います。たとえば、今までの足し算、割り算の世界で済むようなことはなく、複雑系のフラクタルとか、その他、様々な多変量解析なども、当たり前のことになっているとか、開発環境自体もかなり変えて、いままでの開発など小学生にもできるようになっているとか、とにかく、凄まじいことになっているのではないかと思います。

とにかく、日本でも、ソフトウエアの開発の体制が変わっていくことは間違いありません。その意味では、今回のiPadの到来、黒船の到来といっても、良いと思います。しかし、消費者としては、世界中の開発者同志が切磋琢磨して、思ってもみなかったようなものが出てくることが期待でき、さらに、面白い時代に突入するのは間違いなさそうです。

ただし、このような状況iPadという黒船が日本に上陸して、それから対処するというのではなく、日本の企業が先鞭をつけて欲しかったです。日本の場合技術的なイノベーション力は有り余るほどあるのですが、直接消費者に対してライフスタイルを変えて、社会変革を促し、今まで存在しなかったお大きな需要を生み出すようなイノベーションは少なくなってきているように思えて残念です。

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