2011年12月4日日曜日

東京・秋葉原にある「リナカフェ」が25日で閉店へ―【私の論評】ノマドも利用せず、部品もどうなのよ?


東京・秋葉原にある「リナカフェ」が25日で閉店へ

windows7リリースのときのリナカフェの様子

2001年12月のオープン以来、通称「リナカフェ」の愛称でも親しまれてきた「カフェソラーレリナックスカフェ秋葉原店」の閉店が決まった。

店内は無線LANのアクセスポイントや自由に使える電源コンセントなどが用意されている比較的オープンな環境も手伝い、平日から多数のモバイル系ユーザーで賑わうなどアキバの名所的な存在だった。また、週末ともなるとパソコン・パーツメーカーやその代理店が主催するアキバイベントの会場となることも多く、多数のユーザーが訪れていた。Windows 7深夜販売イベントではメイン会場のひとつにもなった。

同店舗の立地は、秋葉原でも有名なPCパーツ関連ショップが集中するところで、代理店やメーカーにとっては、会場で製品を見てもらったあとで周辺のショップで製品を購入してもらえるという期待感に加え、周辺ショップへのアピール効果などメリットを感じさせる場所であった。

建物全体が改装工事となり、今後の展開は一切未定となっている。

【私の論評】ノマドも利用せず、部品もどうなのよ?
このニュースなぜか、今朝のGoogleニュースでトップ記事扱いでした。なぜ、そうなのか、私なりに解釈してみたいと思います。まずは、以下にリナックスカフェの写真を掲載しておきます。





このカフェは、極普通のものだと思いますし、場所が良いということにつきたのではないかと思います。確かに、コンセントはついていて、無線ランもできて、便利といえば、便利なのですが、やはり、数年前とは、大きく事情が変わってきたと思います。

いわゆるノマド(北アフリカの砂漠や中央アジアの草原で、羊や牛を追って生活している遊牧民。最近では、「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する会社員」といったワークスタイルを実践している人々の意味でも使われる)もだんだん変わってきていて、別に、コンセントがなくても、無線ランがなくても、別に困ることはなくなってきています。

説明を追加
たとえば、上記のような構成の機器【HyperJuice(お化け電池)とMacBook Air、Wimax】で、どこにいても、会社や自宅にいるのと同じようにブログの更新ができたりします。ブログの更新どころか、結構大きなプロジェクトの開発だってできてしまいます。こういう機器を備えた、ノマドなら、どこでも良いわけです。それこそ、野外でも良いわけです。


先のパソコンの構成に、上記写真のような、Bluetoothマウス、USBハブ、外付HDD、電源タップ、ソフトウェアのドングル(コピープロテクトキー)、オーディオインターフェース、ミニキーボード、ヘッドフォン。これらを書類ケースといくつかにわけて持ち歩けば、音楽だって、どこでも作成できます。

と思ったのですが私も時代遅れですね。これは、1~2年前の話であって、今では、iPadとアプリがあれば、上記のようにたくさんものを運ばなくたって、音楽作成は可能です。そういわれてみれば、私も最近、iPadでブログを書いていることが多くなりまた。Blogger用のアプリがありますから、それを活用しています。ただし、このアプリ、タグをつけられないなどの欠点もありますから、すべてこれで作成するというわけではなく、思いついたときに、iPadに箇条書きにしておいて、後でパソコンで仕上げるなどのことをしています。また、ブログが完成して、アップした後で、テニオハを若干直すなどのときも、iPadのほうが、使いやすいので直すときなどにも用いています。

iPadのgarage bandの画面
本当に、ノマドにとっては、良い環境になっていると思います。都内や、地方都市でも、余程のことがなければ、場所を選ばずにどこでも仕事ができるようになってきました。であれば、何もわざわざ都内の人もわざわざ、リナカフェに行く必要もないわけです。

それに最近、巣篭もりが多くなっていますから、ノマドも意外と自宅で仕事をするようになっているのかもしれません。なにせ、仕事していても、インターネット・ラジオなどかけてヘッドフォンをしていれば、回りの騒音も気になりません。これが、ノイズキャンセリング機能つきのヘッドフォンなら完璧です。であれば、音楽作成にもこと欠かないわけです。

それに最近では、スタバでも、マックでも、コンセントや、無線ランが入っている店は、珍しくなくなりました。だから、リナックスカフェもその点で差別化が難しくなったのだと思います。

それに、ちょっとした部品なら、別にわざわざ秋葉にでかけて、リナックスカフェでコーヒーでも一杯飲んでしまえば、何のために安く買ったのかわからなくなってしまいます。

amazon.jpのメモリーの掲示
たとえば、私は、一昨年あたり、ノートパソコン用に、2Gのメモリを購入しました。これは、Amazon.jpで購入したのですが、確か3千円台でした。とっても廉価だったので、良かったです。そうして、もし、これを私は、函館に今住んでいるので、最初からアウトとしても、都内の方が、わざわざ、電車賃をかけて、しかも、コーヒーなんぞ飲んでいたら、いくら安く買えたとしても、割高になってしまいます。

それに、今だとわざわざ秋葉に行くとか、家電量販店に行かなくても、アマゾンなどに、カスタマーレビューが掲載されているので、それに、自分のパソコンと同じタイプのもののメモリの入れ替えのレビューがでていたりすれば、安心して購入することができるし、留意点までわかります。であれば、わざわざ秋葉原に行く必要も泣くなります。これは、他の価格コムなどのサイトでも同じことです。

ただし、メモリやちょっとしたものなら、良いかもしれませんが、パソコンを一から組み立てるとか、特殊な機器を購入するなどのことがあれば、カスターレビューなどではどうもならないのて、やはり、お店に行って話が聴けるというのは、魅力です。だから、秋葉原のPCパーツ関連ショップ代理店やメーカーなどは、これからも存続し続けると思います。

しかし、特徴のないカフェなどは、時流に乗れず消え去る運命にあるということだと思います。しかし、カフェでも生き残る道はあったかもしれません。

その参考になる事例として、現在カメラ専門店で、大いに繁盛している店があります。それについては、ここでは、本題ではないのです、詳細は述べませんがやはり、現在のように低コスト一点張りで、顧客サービスは、二の次のようなやり方では、いくらコストを節減できたからといって、早晩行き詰ります。やはり、人と人のつながりを大事にする事業がこれから伸びそうです。だからこ、これからソーシャル・コマースも伸びていくと予想されているのだと思います。


さて、人と人とのつながりを大事にしているカメラ専門店のお話は、下のURLを御覧になってください。

http://j-net21.smrj.go.jp/well/shinjosiki/article/hanjouten_01-01.html

いずれにせよ、カフェであろうと他の商売や事業であろうと、時流にあわせていかないといずれ行き詰まりますが、時流にあわせている限りにおいては、いつまでも、事業を続けていけるということだと思います。

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