2015年10月22日木曜日

手に職ある韓国人 学歴差別の恐怖で大卒の肩書ほしがる傾向―【私の論評】日本よりも酷い大学格差社会の韓国ではノーベル賞受賞者も、真にイノベーティブな企業もでてこない(゚д゚)!

手に職ある韓国人 学歴差別の恐怖で大卒の肩書ほしがる傾向

韓国の強烈な大学格差社会の象徴であるソウル大学

大学進学率70%以上、大卒が当たり前という韓国では、よりレベルの高い大学を目指し、受験戦争も激化している。なぜ韓国は厳しい学歴社会なのか。そこには学歴のみによって一生が左右されてしまう特有の構造があるからだ。

「君たちはSKY(ソウル大学校、高麗大学校、延世大学校)に入れなかった。この先、生きていこうと思ったら死ぬほどの努力が必要だ」

ある韓国人大学生は入学早々、教員からこう叱咤された。新生活に胸を躍らせていたら、将来の道が閉ざされていると暗に宣告されたのだ。

大学進学率が世界トップクラスの韓国では、頂点に立つSKY→「InSeoul」(ソウル市内の大学)→地方大学という「学歴ピラミッド」が形成され、入学時の「序列」が人生の終わりまでついて回る。

韓国社会では初対面の相手でも「アナタはどこの大学出身か?」と聞かれることが多い。その後、前出の学歴によるピラミッドに基づく厳しい差別に晒される。

『「反日モンスター」はこうして作られた』(講談社+α新書)の著者で韓国人作家の崔碩栄氏が説明する。

「韓国では学閥とコネが何より重宝される。地方大学卒の有能な若者がサムスン、現代など財閥系の大企業に入っても学閥がなく孤立する。“何をしてきた”より“どこの大学を出たか”で評価される完全な学歴社会なのです」

韓国女性政策研究院の「韓国社会で最も深刻な差別は何か?」というアンケート調査によると、最も多かった回答は「学歴・学閥の差別がある」で3割にものぼった。

【私の論評】日本よりも酷い大学格差社会の韓国では今後ノーベル賞受賞者も、真にイノベーティブな企業もでてこない(゚д゚)!

上の記事で明らかな間違いがあります。それは、学歴差別ということです。韓国は、学歴差別が激しいというわけではありません。学歴差別あるいは、学歴社会であるといえるのは、日本や韓国ではなく、欧米です。

欧米は、まさしく学歴社会であり、学歴で区別されるところがあります。少なくとも修士課程を卒業していなければ、そもそも学歴がある者という認識はされません。欧米の大学卒は、日本や韓国でいえば、高卒に相当するかもしれません。

ハーバード大学院の入学式が行われるメモリアル・ホール

欧米では、大学院卒という学歴と、有名な大学院卒ということが、重要視されます。ハーバード大学を卒業したなどといっても、それでは高学歴であるとはみなされません。あくまで、ハーバードの大学院を卒業したということが、高学歴を意味するのです。

大学卒ということであれば、それこそ有名大学であれば、どこの大学を卒業していても、大学卒は大学卒であり、スタンフォード大学であろうが、州立のあまり有名でない大学を卒業しようが、大卒は大卒で、同程度の教育がなされていて、差異はあまりないという感覚です。

日本でいえば、高校の優秀校とそうではない学校との違いくらいの認識です。大卒は、どこの大学を卒業していても、あくまで大卒で、それ以上でも以下でもありません。こういうのを本来の学歴社会と呼ぶべきです。

ところが、日本ではそうではありませんで。あくまで、どこの大学を卒業したかということが重要です。特に、昔はそうでした。東大、京大などのいわゆる旧帝大といわれるところを卒業するということが重要でした。また、現在では実際に大学の教育にも結構格差があります。地方の三流以下となると、実際には大学教育を施しているのかどうかさえ、疑問に感じることもあります。

確かに、日本では東大や、早稲田、慶応と地方の三流大学とを比較すれば、施す教育自体にも大きな差異があります。だから、アメリカのように大学を卒業したからといって、同じような教育を施されたとみなすことには無理があります。

日本の大学格差社会の象徴である東京大学安田講堂

今では、様変わりしてきて、東大、京大などの旧帝大等に加えて、私立の、早稲田、慶応大学等の一流校を卒業していることが重要視されます。

これは、特に学問の世界や、役人や、法曹界では顕著で、この世界では東京大学を卒業していることが今でも重要というか、その後の運命をかなり左右します。学者を目指す場合は、別として、役人や法曹界で東大の大学院を卒業するというのは、全く意味がないどころか、わざわざ遠回りをするくらいの感覚で、この世界で出世したいと考える人は、わざわざ大学院になどいきませんでした。

現在では、法曹界は法科大学院に行かないと駄目なようですが、役人の世界はあいかわらずのようで、学者を目指す以外は、ほとんどの人が大学院など行かないで、東大を卒業した後すぐに、国家公務員試験を受験して、入省することを目指しているようです。

実際、法曹界であれば、東大に進学したという事実が重要であり、まかりまちがって、東大在学中に司法試験に合格してしまえば、大学を中退する人が多いです。大学院行くなどということより、さっさと法曹界に入って出世を目指そうという人がほとんどです。

役人の世界でも、役所の中の役所といわれる、大蔵省(現在の財務省)でも同じようなところがあって、東大大学院卒など滅多にいません、ほとんどが東大卒です。

現役で他の大学に合格して入学して卒業しながら、大学院ではなく東大を受験して、東京大学に行きその後卒業して、大蔵省に入省して、財務次官にまで上り詰めた人もいました。(勝栄二郎元財務次官)

結局日本は、有名大学の学歴が重要だったということです。こういう社会は、真の意味では、学歴社会とはいいません。正しくは、大学格差社会というのが正しいです。どの大学院を出たのかが重要であり、大卒を高学歴とはみなさない、欧米とは明らかに異なります。

さて、そうはいっても、日本の場合は、純然たる大学格差社会ともいえなくなっています。なぜなら、役人の世界では、未だ色濃く大学格差が残っていますが、民間ではそうではなくなっているからです。

とは、いいながら、確かに有名大学卒のほうが、出世している率が高いですが、有名大学卒でなくても、出生している人はいます。私は、これは決して大学格差によるものではないと思っています。

いわゆる、有名大学以外の2、3流以下の大学場合、基礎学力が劣っている人が多いのだと思います。基礎学力が劣っていると、やはり出世の階段を登っていくのは困難なのだと思います。

しかし、民間の場合だと、基礎学力が入社する前からあって、後は大学など関係なく、本人の努力と創意工夫で出世の階段を登っていくのだと思います。ただし、2、3流以下の大学だと、もともと基礎学力が低いため、出生の階段を登っていける人がもともと少ないというだけだと思います。だから、結果として有名大卒の人が出世する確率が高いというだけなのだと思います。

さて、このような日本の昔からある大学格差ですが、これを受け継いだのが韓国です。韓国で近代的な学校や、大学を設置したのは、日本です。韓国が、日本の伝統の影響を色濃く受けるのは当然のことだと思います。

しかしながら、当の日本は随分大学格差はなくなっていて、特に民間ではそのような傾向になっているのに、韓国はそうではありません。民間でも、激しい大学格差があるというのが現実です。

韓国では、反日運動が盛んですし、政府主導で反日活動を盛大行っいます。とはいいながら、大学格差社会ということでは、日本のそれを忠実に引き継ぎ、引き継ぐどころから、さらに拡大強化しています。反日というのなら、大学格差などとうに、是正すべき筋のものであると思います。

  日本のセンター入試試験にあたる「修能(スヌン)」を受けるの受験生
韓国社会は、何やらそもそも、どこか頭のネジを掛け違えているのではないかと思います。そもそも、日本で民間で強烈な大学間格差がなくなった大きな理由は、基礎学力があれば、その後は当人の努力や創意工夫次第で、出身大学は関係なく、企業に様々な貢献をができ、さらに企業全体のことを考えることができるようになれば、そういう人をトップ・マネジメントにまで出生させて、企業を発展させることができたからです。

だからこそ、日本では民間企業ではあまり大学格差はなくなったのだと思います。それに、最近で特に理系では、大学院卒を採用するのが当たり前になっています。ここでも、学歴というよりは、企業では、大学院で学んできたことの延長線上の仕事をさせていることが多いようです。

韓国の大学格差は、ますます酷くなったようです。日本の悪しき伝統を引き継ぐどころか、さらに拡大発展させた韓国、こんなことでは、そもそも優秀な人材を二、三流以下の大学卒ということで、最初から殺しているのではないかと思います。

韓国は、グローバル化を熱心に進めて、サムスンのようなグローバ企業を生み出したにもかかわらず、欧米に普通に見られる学歴社会にせずに、日本と同じというか、それよりもさらに過酷な大学格差社会にしてしまうというとんでもないことをしてしまいました。

思い出してください、あのスティーブ・ジョブズは大学を中退しています。基礎学力さえあれば、超学歴社会のあるはずのアメリカでさえ、あとは当人の努力と、創意工夫でイノベーティブな仕事で、台頭していくことも可能なのです。しかし、韓国にはそのようなことはほとんどあり得ないということです。

大学中退者のスティーブ・ジョブズ

そんな機会を大学格差社会という、とんでもな強固な社会規範で摘んでしまう韓国では、本当の意味でのイノベーティブな人材は育ちません。最近のサムスンが凋落したのは、無論ウォン高ということもあるとは思いますが、より根本的な原因は、韓国が日本よりも酷い大学格差社会であるということであると思います。

まずは、このような狭い了見の社会を是正することができなければ、今後韓国にはノーベル賞受賞者も、イノベーティブな企業もでてこないと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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