イチロー、米史上初の9年連続200安打達成!
13日(現地時間)にマリナーズ・イチロー外野手が、9年連続200安打達成という歴史に残る大記録を達成した。メジャーリーグ史上記録更新は実に108年ぶりの偉業で、現地マスコミも賛辞を送っている。
56試合連続安打をマークしたジョー・ディマジオ(ヤンキース)や球聖タイ・カッブ(タイガースなど)ら過去の名選手とともに歴史に名を残すことになったイチロー。
ところが、この快挙にテレビ司会者・みのもんたが水を差し、ネット上が紛糾している。みのはイチローが内野ゴロで全力疾走する映像を見て、ひとこと。
「......セコイよ。ちゃんと打たなきゃ」と発したのだ。
この一言に、ネットではスレッド乱立、みのに対する非難が相次いだ。
「毎晩酒飲んで放送中たまに寝て人のやることにケチつけてりゃいいんだから気楽だよな。多くの人に夢を与えるスポーツ選手にまで難癖付けて。司会は肩書きだけで実際にはクダ巻いてるだけじゃん」と、最近のみののふがいない司会ぶりを指摘する声や、「塁に出るのが仕事の一番バッターだぞ? 何がいかんのよ? 副業の水道屋でボリまくってるお前がセコいんじゃ」と、過去に談合騒ぎを起こした副業について言及する発言、さらには「珍プレー好プレーのナレーションやってた人間とは思えない。普通内野安打がセコイとか言えるか?」などなど、散々な言われよう。
歴史的瞬間を前にとんだ"エラー"発言を披露してしまったみのに、ネット上の野球ファンの声は届くのだろうか......。
イチローの姿は、元来の日本人のあり方を示している?!
みのもんた、なんでこんなことを言ったのか本当に解せないですね。いずれにせよ、あまりにも皮相的な見方だと思います。
私は、本来の日本人のあり方というのが、一郎に現れていると思います。アメリカとのつきあいかた、そうして、自分の道の歩みかたが実は、現在の政界に対してそうして、現代の私たちにとって非常に示唆的であると思います。
アメリカに渡ったイチローの野球は、アメリカのジャーナリズムからあまり褒められたりはしませんでした。彼は、自分独自の野球のスタイルをほとんど変えませんでした。いわゆる、アメリカン・スタンダードの野球にあわせるなどということをせず、日本の野球を日本の選手として押し通しました。
イチローが活躍する前の大リーグ野球は、ホームランが全盛で、とにかく大きなホームランをガンガン打ったり、高速のストレートの球を豪腕でなげたりする、いわゆる怪力男が頑張るというスタイルでした。そのため、イチローが渡米した9年前から、イチローの短打、内野安打、そうして足で稼ぐ安打などがアメリカ人にとっては、非常に新鮮なものだったのです。
そうして、今やイチローのこのスタイル、これがアメリカ野球に大きな影響を与えています。彼は、いつも自分の野球のスタイルを自分で考えて、その考えに信念を持って実践しました。トレーニングや、自分の振り子打法に関しても、コーチがいうものではなく、自分が考えたものを、自分がやってきたことを信じて、自分の野球人生を考えて、実践してきしまた。それは、さながら、宮元武蔵の言葉の中にもあるような、「わが事において後悔せず」という信念によって、自ら信じる道を歩み、9年独自のスタイルの野球を続けてきました。それこそ、頑固とまでいえるほど、保守的に、自分のトレーニング法を毎日毎日一つずつ、やることを変えないで、繰り返してきました。
そうした流れの中で一郎は、「なぜこんなに、毎年ヒットが量産できるのですか?」と聞かれて、「ヒットを作るためのスタイルを自分の体のものにしている」と答えていました。そのためには、周りから見ても、禁欲的ともいえるような、まるで禅の修行僧のように頑固にまるで、修行のように一つ一つの柔軟体操や、筋トレや、走りを続けてきました。こういうイチローを今の私たちが見ると、私たちが忘れてしまった、かつての日本人の姿、保守的な日本人を見るようです。何か新しいものがあるから気楽にやってみようというのではなく、毎日の精進積み重ねて、その延長線上に今の結果がある、そういう古来の日本人を見る思いがします。だから、こそ、多くのアメリカ人や、日本人に慕われているのだと思います。
最初から、ホームランを狙うとか首位打者を狙うということよりも、自分らしい野球、自分の納得できる野球を徹底するということが、実は、今日の快挙につながっているということだと思います。
最近政権交代があったばかりですが、自民党、民主党に限らず、今の政治家を見るとき、はたして、イチローのような世界観を、持った政治家は存在するのだろうかと、思ってしまいます。そうして、過去の、自分が培ってきたものを信じる、そうした中で新しい未来が切り開いていける、こういう感覚を持った政治家が果たしてどれだけいるのでしょうか?鳩山首相は、就任記者会見の中で「歴史を変え、歴史をつくる」と語っていました。しかし、これは、イチローの姿と比べると、あまりに傲慢であり、まともな政治家としては、許されないことだと思います。イチローは決して「野球の歴史を変え、歴史をつくる」とは公言しませんでした。しかし、結果として彼は、歴史を変え、新たな歴史を作っています。
新閣僚からは、「伝統や文化」という言葉が、誰からも一言も出てきませんでした。さらには、会見の中で、鳩山さんのように登壇と退出の両方ともに国旗対して会釈して、経緯を評したのは、鳩山さん以外ではわずか3人でした。こうした、内閣では、新しい日本とはいいながら、日本固有の伝統や文化に根付いた日本ではない、別の日本をつくっていくのでないでしょうか?
一郎の、グローバル・スタンダードに決して染まることなく、自分の信念を貫き、実績を積みか重ねてきた姿をみるときに、日本人の本来の姿、侍の姿を見る思いがします。元来の日本人の価値観・世界観は、自分の信じる一つのことに打ち込み、日々の地味な努力を積み重ね、そうしてその時間を大事にしていく、その時間の集積の後に、やがて大きな結果が生まれるというものです。私たちが今後、どうするべきか、考えるとき、私たちはイチローの姿を思い浮かべるべきではないかと思います。
みのもんたは、こうした見方ができないのだと思います。まったく皮相な見方しかできないのだと思います。私は、このブログでも、HTV(日本の国際宇宙ステーションへの貨物輸送線)の快挙に対して、新政権の誰もがこのまま賛辞を評することがなければ、新政権には、目利きは誰もいないことになると書きました。そうして、その通りになりました。あれだけの、低予算で、あれだけの世界的な大快挙に対してなしのつぶてということは、あまりにも失礼なことであると書きました。
それに、マスコミもまったく同じで、この快挙については、小さな扱いで、その本質を掲載したものはわずかでした。立場や考え方などが違っても、同胞があのような快挙を成し遂げた場合には、賛辞を評する、自分のことに喜ぶというのが本来の日本人のあり方ではないかと思います。
もはや、民主党の閣僚も、自民党も、みのもんたも、日本の大部分のマスコミも、もう日本の武士道の精神を持ったり、それを規範とすることもなく、まったく関係ない、別の世界の人々なのでしょうか?もうそのような人は、日本ではごく一部の少数派になってしまったということでしょうか?しかし、ネットでみのもんたの発言に、多数の人がクレームをつけるということは、まだ、多くの人が、イチローの武士道的な行動を認めているのだと思います。そういう意味では、少し安心しまた。
私は、自らの伝統や文化を失ってしまうということは、自分が自分たる、ゆえんが無くなってしまうということだと思います。自分の背骨(バックボーン)をなくすことだと思います。そういう人は、仕事をしても、スポーツをやっても、政治でも、マスコミでも、おそらく、最後までできずに中途半端で投げだすような人になると思います。どの分野においても、イチローのような偉業は間違っても達成することはできないし、足元にも及ぶことができないと思います。
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