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2017年8月2日水曜日

安倍首相が使ったクレジットカードは... しゃべる飲食店主、放送するTBS―【私の論評】故意に、焼肉店店長を晒したTBSの手口(゚д゚)!


店長が安倍晋三首相の個人情報わべらべらと喋ったとされる焼肉店「鉄庵」
山梨県富士河口湖町にある焼き肉店の店長がTBSの報道番組で、安倍晋三首相の個人情報をベラベラと喋った、とし、店のレビューに批判が殺到、「炎上」状態になっている。放送したTBSに対しても、店長の話を何の躊躇もなく会話の字幕まで付けて放送したとして「個人情報を晒してますね」などと批判が向けられている。

番組では安倍首相と加計学園理事長の交友について報じ、訪れたという焼き肉店の店長は、安倍首相のクレジットカードは「VISAのゴールドだった」などと語った。

TBSの取材スタッフに答える荒井章治鉄庵店長
 「ビールは1、2杯のんだかな?」

問題になっている番組はTBS系「報道特集」(2017年7月29日放送)。加計学園の獣医学部新設に安倍首相の優遇はあったのか、というテーマで話が進み、第2次安倍内閣発足以降、首相と理事長はゴルフや食事など分かっているだけで14回会っている、という解説があった。その一つが富士河口湖町にある焼き肉店で、カメラはその店の中に入って行った。店長へのインタビューが始まり、店長は両者を含む団体が使ったという座敷に案内し、安倍さんは知っているが、理事長の事は当時は知らなかった、一般客と同じように静かに召し上がっていた、と説明し、
「上タン、上カルビ、上ロース...あとはハラミ、ビールは1、2杯のんだかな?」

と語った。記者から支払いはどうしたのかと聞かれると、
「支払いは安倍さん個人のカードですね。VISAカードでゴールドですね」

そう話す店長の映像を、字幕付きで流した。

ネット上では度々、有名人が店に来たなどと店員がSNSで報告するとプライバシーの侵害、個人情報の漏えいだとして「大炎上」に発展する。俳優の山本耕史、堀北真希夫妻が新居を探しに来たとの不動産店員のツイートや、 俳優の玉木宏さんのサインが入ったクレジットカードの伝票の写真を空港の土産物店の店員がツイッターにアップするなど様々なことが起こった。今回は、テレビで堂々と安倍首相の個人情報を話したとしてネット上で怒りが爆発し、焼き肉店店長への批判が噴出している。

 苦情の電話がひっきりなしにかかってきている

ツイッターには、
「ありえない!! 客の情報を公開するとか、どういう神経してるんだ」
「こういう経営者っているんだなぁ。個人情報を垂れ流しちゃったら致命的でしょ」
「カードの守秘義務違反」
などといったことが書き込まれた。グーグルのレビューサイト「クチコミ」では、これまで数件程しかなかった同店の評価数だが、放送後に一気に急増し、17年8月1日16時過ぎに190を超え、その殆どが「☆5」で満点中「☆1つ」だ。
「クレジットカードの会社、ランク等も晒す方針のようです。是非、現金でのお支払いをお勧めします」
などが書き込まれ「炎上」している。

批判の先はTBSにも向けられ、店長が安倍首相の情報を語ったとしても放送していいものとダメなものについては区別が付くはずだ、とし、
「どんなメシ食ってどんなカードを使ったかを公にすることが社会正義なのかい?」
「特定秘密ガー 共謀罪ガー と騒ぐどころか TBSは 総理の個人情報を晒してますね」
「店も店だがTBSは逝くとこまでいきましたね」
などといったことがツイッターや掲示板に書き込まれている。

J-CASTニュースが8月1日にこの店に取材したところ、放送後に苦情の電話がひっきりなしに来ているようで、困り疲れ果てているような感じだった。そして、なぜ安倍首相の個人情報をカメラの前で語ったのか、そもそもどういう趣旨の取材をTBSから申し込まれたのかを聞いたのだが、
「管理者が今は不在のため、後日に連絡いただければと思っております」
ということだった。

【私の論評】故意に、焼肉店店長を晒したTBSの手口(゚д゚)!

ブログ冒頭の記事で、TBSの報道番組とされている番組の正式名称は「報道特集」です。問題になっているのは2017年7月31日の放送です。


この店長の名前、もう公開状態になっていますが、何と上の写真でご覧になってもわかる通り、すでにテレビで放映されています。

まずは、この店舗の基本情報を掲載しておきます。
電話: 0555-72-2929
予約: hotpepper.jp
以下に、グーグルマップの最近の口コミを掲載しておきます。


このような批判が巻き起こるのも当然といえば、当然です。

すでに安倍総理も話している通り、加計孝太郎氏とは友人関係にあるのだから一緒に食事をしていても何ら不思議はありません。それにもかかわらずマスコミはプライベートを根掘り葉掘り調べ上げ、あろうことか店長も情報を提供してしまいました。

注文したメニューやクレジットカードのことを証言して一体何が得られたというのでしょうか。真相を明かすための正当な取材と報道なら許されるますが、これはもはや低俗な週刊誌と同レベルではありませんか。

ネット上では「最低な店」「早く潰れてほしい」などと辛辣な声が飛び交っています。少なくとも安倍総理はもう二度とこの店には行かないでしょう。

そうして、何よりも非難されるべきは、こういう低俗な内容をテレビ報道してしまったTBSです。テレビで取材した内容なで、すべて報道するわけではないです。むしろ、報道されない内容のほうが多いはずです。良識は働かなかったのでしょうか。

今回の騒ぎのもととなっているのは、一般人とは違い、「安倍総理」です。お店側としても、これは驚いたでしょう嬉しかったことでしょう。

お店にお客を呼べるネタになるかもしれないし、話題になることは間違いなしです。店長には、それくらいの欲はあったと思います。これは、言ってみれば、森友問題で安倍総理や昭恵夫人を利用した篭池氏の考えと似たところがあったと思います。

篭池氏は安倍首相や昭恵夫人を利用したばかりか、天皇皇后領陛下まで利用して、陛下が森友学園関連のイベントに立ち寄られたなどと自分のサイトに勝手に掲載しました。さらに、保守系の論客を多数招いて講演をしてもらうなどのことを実施しました。

そうして、挙句の果てにマスコミに利用されあることないことペラペラ喋り、野党に利用され国会喚問で証言をするなどのことしました。篭池氏としては、マスコミや国会議員を利用するつもりだったのでしょうが、結果として利用されてしまったようです。

そうして、やはり焼肉店の店長の心の中には、テレビを利用という目論見もあったでしょう。テレビはメディアとして未だ力があり、自分の店のことが報道されれば、かなり影響力があり、宣伝になると踏んだのでしょう。

しかし、この店長の目論見は、逆にTBSの「報道特集」によって潰されてしまいました。宣伝になるどころか、多くの批判にさらされ、炎上ししまいました。あのような取材と報道さえなれば、首相の御用達の店ということで、話題になり、徐々に人気を高めていったのではないかと思います。

実際食べログのコメントを見ると、好意的な内容が掲載されていました。


しかし、今回の動画で店長の問題発言をあえて報道したのは、間違いなくTBS側の責任です。普通は、修正を入れるのが当たり前ではないでしょうか。後から”ピー”の音声をかぶせるることや、”カット”など何とでもできたはずです。

でもそれ実施してあえて、「焼肉屋の店長」が勝手に発言しているという、スタンスで実際に放映してしまうというところが、問題です。店長も全部そのまま、放送されることまでは予期していなかったかもしれません。

本来だったら、荒井店長の顔にモザイクをかけたり、クレジット
カードのとろにはピーをいれるなどの配慮があってしかるべき
バラエティ番組でも芸能タレントが「誰々のことが実は大っ嫌い!共演NG」とか「誰々と過去に関係を持ってしまった」など”危ない発言”にはそれを隠すため確実に”ピー”が入ります。

映像だったらモザイクなりカットなり入ります。そのままTV局側も放映してしまえば確実に炎上、最悪、当事者から名誉毀損で訴えられるという可能性が極めて高くなると思います。

番組に出演しているタレントさんは収録とはいえ、実際にはその会話を聞く訳ですからリアルに裏事情を知ってしまう事にもなります。

しかしその情報の公開が「スタジオ内」という範囲だからま、問題も公にならずその場は笑ってすますことがほとんどなのだと思います。

しかいし、今回の一件は、確実に全国ネットで放映されることが事前にわかっているものです。

数十人規模ではおさまらないはずです。数百万人、数千万人規模になる可能性すらあります。さらに、これはSNSなどによって拡散されることはわかりきっていたと思います。そうならないと思ったとしたら、随分頭が悪すぎるのではないかと思います。

これならTwiiterで炎上するような悪いネタ系と対して変わらないのではありませんか。そうして、これは結局TBSのスタッフが意図して意識して実行したとしか思えません。

その背景には、テレビ局を含めたリベラル・左派はとにかく「時の権力と対峙するのが自分たちの使命であり、正義である」との考えに凝り固まり、とにかく安倍総理が嫌いで、事実や事実でないなどといいうことは二の次で、安倍首相個人を貶めためなら何でもやるという固い意思があるということだと思います。

焼肉店の店長の権利などの無視して、とにかく自分たちの目的を達成するという固い意思が感じられます。さらに、店長を故意にさらすことにより炎上させ、自分たちに火の粉がふりかからないようにしたのでしょう。あの異様な、籠池担ぎ、前川担ぎも似たようなものです。

今のところ、篭池夫妻は逮捕されましたが、前川はそのままです。これから、様々なことが暴露され、篭池夫妻や前川に非難が殺到することになるでしょう。しかし、その背後には政治家や、マスコミがいたことを忘れるべきではありません。

これによって、少なくともTBSの加計問題の報道には問題ありということができると思います。ここまで、明白ではないにしても、他のテレビ局も同じような問題を抱えていると思います。

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2014年10月23日木曜日

【週間現代】全国民必読 日本経済「隠された真実」安倍官邸と大新聞「景気は順調」詐欺の全手口―【私の論評】増税するしないはもう経済理論を超えた、殺人・詐欺マシーンと化した財務省と、それを粉砕しようとする勢力との政治・言論抗争である(゚д゚)!

【週刊現代】全国民必読 日本経済「隠された真実」安倍官邸と大新聞「景気は順調」詐欺の全手口
ゴマかす、誇張する、知らんぷりする 
「消費税10%」のために、そこまでやるか
週刊現代 2014年 11/1号 [雑誌]

消費税10%で日本経済は崩壊するのではないか
そんな危惧は安倍官邸の足元、自民党内からも上がり始めている。

「自民党内では増税の時期をずらせないかという意見が多数を占めている。所属議員の6割はそうじゃないか。その裏にある不安は来年4月の統一地方選だ。安倍総理が12月に再増税を決断したら統一地方選は絶対に勝てないと言っている。

 うちの先生も地元の商店主から『1年半で消費税が2倍になったら商売にならない。ただでさえ客足が減っているんだから』と泣きつかれて困っているよ。景気が惨憺たる状況のなか増税に舵を切られたら地元から崩れていく」(自民党代議士のベテラン秘書)

佐藤慎一 官房長 '80年入閣 写真はブログ管理人挿入

(中略)
財務官僚が総出でマスコミ対策にあたっている「新聞なら社説を書く論説委員、テレビなら解説委員に対して、佐藤慎一主税局長が中心になって『ご説明』にあがっています。」

経済部長やデスクには主計局新川浩嗣総務課長らが説明に回る。
ちなみに佐藤局長は次の次の事務次官候補で、新川課長は将来の次官と目されるエース。

新川浩嗣主計局総務課長 写真はブログ管理人編集加工したものです

「彼らは50ページ以上にも及ぶ資料を持参し消費増税の必要を丁寧にレクチャー
してくれます。その資料にはそのまま紙面に使える数字やグラフがふんだんに盛り込まれており、実際原稿を作るときには重宝するんです」(全国紙経済部キャップ)

こうして大メディアが懐柔され消費税10%の片棒を担ぐそうせざるを得ない理由が新聞の側にもある。「慰安婦問題」以降、部数減に歯止めのかからない朝日新聞のみならず、新聞は近年大幅に部数を減らしている。消費再増税が加われば、部数減に拍車がかかる。そこで消費税が10%になったとしても自分たちだけは軽減税率」の対象にしてもらい恩恵を受けたいと官邸に尻尾を振っているわけだ。(引用ここまで)

上の記事は要約記事です、この記事は以下からコピへさせていただきました。







【私の論評】増税するしないはもう経済理論を超えた、殺人・詐欺マシーンと化した財務省と、それを粉砕しようとする勢力との政治・言論抗争である(゚д゚)!

増税に関しては、このブログにも過去に何度も掲載しています。今の時点では、4月から増税で、景気が落ち込んでいます。

本来ならば、再増税などとは全く関係なく、4月から増税による景気の落ち込みに対して何らかの対策をするのが最優先課題であるはずです。4月から増税が大失敗だったのは、もうはっきりしています。

消費税増税後の直後の景気の落ち込みは、1997年の増税のときと比較しても、かなり酷い落ち込みでした。それは、以下のグラフをみると一目瞭然です。


1997年の増税ではどうなったかといえば、翌年から日本は完璧にデフレに突入しました。現状では、どうかといえば、日銀は昨年から異次元の包括的金融緩和に転じましたが、まだ日本がデフレ状況にあります。今回は、デフレの最中での増税ですから、このくらい落ち込むであろうことは最初からわかていました。他にも、悪い条件が重なれば、もっと悪くなったかもしれません。

この程度の落ち込みですんだのは、まだましだったかもしれません。しかし、この状況を続けていれば、日銀の金融緩和を継続したにしても、その効果がでてくるのは随分遅くなり、しばらくはデフレ脱却から遠のくは必定です。

このままだと、再増税をしなくても、景気はかなり落ち込みます。これを放置しておく、政府はいかがなものかと思います。

これは、経済学者の田中秀臣氏もツイートしています。

これをに輪をかけて、再増税するなどまさに、狂気の沙汰です。その狂気の沙汰について、田中秀臣氏は、以下のようにツイートしています。


詳細は、この記事を参照していただくものとして、この記事では、殺人マシーン財務省は分割すべきであることと、日銀が再び殺人マシーンとして復活することがないように、日銀法を改正すべきであることを結論として掲載しました。

政府は、11月に増税に関する識者会議を開催する旨を前から公表していました。しかし、もうこのような会議など開催する意味はありません。

このような状況では増税しないことのほうが良いということは、誰の目にも明らかです。

もはや、増税論議は、経済理論の域などとうに超えて、自らの省益のために何が何でも増税したい財務省と、それを阻止しようとする勢力との政治的駆けひき以外の何ものでもありません。そうして、反増税派は現状では圧倒的に不利な状況にあります。

財務省の酷いプロパガンダとそれを報道するマスコミについては、元大蔵官僚の高橋洋一氏も怒りの声をあげています。

怒りのツイートを以下に掲載します。
マスコミと手を組み、このような誤った内容を広めて、何としてでも、再増税を押し切ろうとする財務省は最早まともな官庁ではなく、殺人・詐欺マシーンと化したようです。

増税阻止ができたら一番良いですが、少なくとも、増税などして、自殺者が増えたり、雇用状況が悪くなった場合、なんとしても財務省の首だけは、とるくらいの覚悟はしておくべきものと思います。

日本はデフレという無限生き地獄にはまっている

そのくらいしないと、この世の生き地獄で塗炭の苦しみに苛まされている人々、苛まされて死に至った人々は、まるで財務省殺人・詐欺マシーン青鬼のいる無限地獄にいるようで、浮かばれません。

経営学の大家ドラッカーは、以下のように述べています。
「マネジメントたるものはすべて、リーダー的地位にあるものの一員として、プロフェッショナルの倫理を要求される。 それはすでに、2500年前のギリシャの名医ヒポクラテスの誓いのなかにはっきり表現されている。知りながら害をなすな、である」(『エッセンシャル版マネジメント』)
これは、政治家や官僚にもあてはまるものです。実際ドラッカーは、マネジメントは組織であれば、どのような組織でもあてはまるとしています。

財務省も組織であることには変わりありません。日々財務省をマネジメントしている人々にもこのドラッカーの言葉はあてはまります。絶対に「知りながら害」をなしてはならないのです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

【追記】

本日2014/10/28現代ネットに、この記事の冒頭の記事(要約)の内容が、全公開されています。その記事のURLを以下に掲載します。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40906


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エコノミストは予測のいい人を選べ―【私の論評】そもそも昨年消費税増税に肯定的だった人の意見など聴いても百害あって一利なし、今は増税できるような状況ではないことは明らか、政府は自ら意思決定せよ(@_@;)



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2013年9月11日水曜日

安倍首相、増税指標クリアと判断 GDP上方修正で―【私の論評】憶測記事なのに、そうではないように装い、印象操作をする典型記事、どうしようもない増税派の手口、とうとうそこまで詰まったか(゚д゚)!

安倍首相、増税指標クリアと判断 GDP上方修正で

朝日新聞2013年9月10日(火)06:20

昨日のテレビ報道
安倍晋三首相は9日、来年4月に消費税率を8%に引き上げるための経済指標面での環境は整った、と判断した。内閣府がこの日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)の2次速報値が大幅に上方修正されたためだ。安倍政権は増税した場合に景気が腰折れするのを防ぐため、経済対策の本格検討に入る。首相は好調な指標に自信を深めており、経済対策の規模や中身を見極めたうえで、10月1日にも増税の可否を最終判断する方針だ。

内閣府は9日、GDP2次速報値で物価変動の影響などを除く実質成長率が年率換算で前の1~3月期よりプラス3・8%になったと発表。名目成長率はプラス3・7%とした。企業の設備投資が上向いたり景気対策で公共事業が増えたりしたため、実質2・6%、名目2・9%成長だった1次速報値から大幅に上方修正された。

昨年8月に成立した消費増税法は「経済状況の好転」を増税の前提とし、その目安を「名目3%、実質2%の成長」と規定したが、2次速報値はいずれも上回った。雇用や消費などの指標も1年前に比べてほとんどが上向いている。

【私の論評】憶測記事なのに、そうではないように装い、印象操作をする典型記事、どうしようもない増税派の手口、とうとうそこまで詰まったか(゚д゚)!

以下に、上の記事にも掲載されていた、4~6月期の国内総生産(GDP)の2次速報値に関係する数字を表にまとめて掲載しておきます。
需要項目2012/4-62012/7-92012/10-122013/1-32013/4-6
1次QE2次QE
国内総生産 (GDP)▲0.3▲0.9+0.3+1.0+0.6+0.9
民間消費+0.1▲0.4+0.5+0.8+0.8+0.7
民間住宅+2.1+1.6+3.6+1.9▲0.2▲0.3
民間設備▲0.7▲3.2▲1.2▲0.0▲0.1+1.3
民間在庫 *▲0.3+0.1▲0.2▲0.0▲0.3▲0.2
公的需要+0.9+1.0+1.1+0.3+1.0+1.2
内需寄与度 *▲0.1▲0.2+0.3+0.6+0.5+0.7
外需寄与度 *▲0.2▲0.7▲0.1+0.4+0.2+0.2
輸出▲0.2▲4.5▲2.7+4.0+3.0+3.0
輸入+1.3▲0.0▲2.0+1.0+1.5+1.5
国内総所得 (GDI)▲0.3▲0.6+0.2+0.0+0.7+1.0
国民総所得 (GNI)▲0.2▲0.5+0.4+0.6+1.4+1.7
名目GDP▲0.9▲0.9+0.1+0.6+0.7+0.9
雇用者報酬▲0.3+0.7▲0.4+0.7+0.4+0.5
GDPデフレータ▲1.0▲0.8▲0.7▲1.1▲0.3▲0.5
内需デフレータ▲0.7▲1.0▲0.8▲0.8▲0.1▲0.3
これを見ている限りでは、どうみても、そんなに景気が良い状況とは思えません。確かに、景気が落ち込んでいた昨年などと比較すれば、良くはなっていますが、それは比較すればということであって、では過去のかなり景気が良かった時代と比較すれば、問題外の水準です。増税するなどという馬鹿真似をすれば、またすぐに景気が落ち込むという内容です。まずは、朝日新聞の記者は、こういうふうに数字を読めず、直近で単に比較して、前より良いだけであることを記載していません。その時点で経済記者としては失格だと思います。これを見て、景気が良いという論評はできないと思います。

それから、もう一つ気になることとして、上の記事を読んだ限りでは、安倍総理の発言そのものはでてはいませんが、これをそのまま読むと、どのような読み方をしても安倍総理が、増税決定の判断をしているようにしか読めません。

しかしながら、朝日のこのソースを除いては、安倍総理がそのような判断をしているなどの情報は全くありません。どうも、この記事は、ガセネタのようです。

そうして、これがガセネタであることを確認した人がいて、その内容をご自分のブログに掲載している人がいました。

その人は、この記事にも何度か登場している、憲政史家の倉山満氏です。

倉山満氏

倉山満氏の「砦」というブログにその旨が記載されていました。その部分のみ以下にコピペします。

倉山塾掲示板を眺める。笑 
 倉山塾生のmercury55さんの書き込みを発見。 以下、全文紹介。太文字の部分。 ただいま、朝日新聞社の「お客様センター 記事問い合わせ」に確認しました。電話対応は「×××さん」とおっしゃる担当者でした。 当方質問「安倍首相、増税指標クリアと判断 GDP上方修正で」の記事について、文章上は安倍首相が主体的に増税指標クリアしたと判断したと捉えることができる。 御社がこの記事を書くにあたって一次資料となる会見やインタビューはいつどこで行われたものか教えていただきたい。 
 繰り返します。 御社がこの記事を書くにあたって一次資料となる会見やインタビューはいつどこで行われたものか教えていただきたい。  
お答え。 ×××さんには記事及び担当部署に確認を頂き、次の回答を頂きました。この記事については、安倍首相がこのような発言をしたものではなく、朝日新聞の記者が、GDPの上方修正や米倉経団連会長が増税を求めているなどの外部環境を総合的に鑑みた上で、このような記事を作成いたしました。 
 さらにmercury55さんのツッコミ。 こちらより、つまりこれは朝日新聞社自体の予想に基づく記事ということですねと念押しをしたところそうですと言われました。 この記事の記述ではあたかも安倍首相が発言したように取られる、朝日新聞社の意見であることを明示するべきと意見はしました。 
 まとめますよ~。Q.これは朝日新聞社自体の予想に基づく記事ということですね 
A.そうです
 担当者からは丁寧な対応を受けましたので、そこについてはお礼を伝えました。 結論 やはり、この記事は朝日の願望でした。
この記事の詳細は、倉山氏の「砦」を是非ご覧になってください。以下のそのURLを掲載します。



ひらたくいうと、上の朝日の記事は、単なる憶測記事にすぎないということです。さらに、始末に悪いのが、憶測記事であるにもかかわらず、そうではないように見せかけて、印象操作をしているということです。安倍総理は、すでに増税を決意しているとの印象操作です。

それにしても、増税派最近では、論理的な展開をしても、すぐにその齟齬が見破られてしまうため、ごく最近は、論理展開はやめて、情に訴える作戦にでていたのは、この記事でも紹介しました。以下にその記事のURLを掲載します。
消費税増税反対の浜田参与 財務省の説得工作の前に完オチか―【私の論評】増税派の焦りがでてきた!まともな論理なし、論理を展開すれば負けることが明らかに!残された手段はポエムと色仕掛けしかない(゚д゚)!
この記事では、増税派はジャーナリストの須田慎一郎氏を動員したようですが、須田氏の論評は、論理的ではなく、あくまで憶測と情に訴えるだけのもので、とてもじゃないですが、まともな反対意見になっていないことを掲載し、最早増税派は、ポエムで情に訴えることと、色仕掛けくらいしかのこされていないことを掲載しました。

増税派には、色仕掛け、ポエム、印象操作しかない?

そうして、本日の上の記事です。これも、最早論理的ではありません。完璧な憶測をあたかも、事実であるかのようにして、増税派優勢の印象操作を行おうとして、見事に大失敗しています。

このようなことを繰り返すということは、増税派はかなり旗色が悪いということを示していとしか思えません。もう、手立てがなく、かなり詰まっているということです。

安倍総理の腹は、とうに、増税見送りに決まっているだと思います。そのことをわかっているから、増税派は、必死で、増税すべきことを印象操作までして、報道するのだと思います。私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?

【関連記事】

消費税増税反対の浜田参与 財務省の説得工作の前に完オチか―【私の論評】増税派の焦りがでてきた!まともな論理なし、論理を展開すれば負けることが明らかに!残された手段はポエムと色仕掛けしかない(゚д゚)!

日経世論調査 消費増税「7割容認」本当なの? 複数の質問で独特の計算法 ―【私の論評】とにかく酷い増税推進派のズタボロ論拠!ポエムは、無視すべし!これでガス抜き完了後は安倍総理は増税延期まっしぐら(゚д゚)!

話題を呼ぶ「ナベツネ書簡」消費税増税は政局化する―【私の論評】国売より、増税阻止のほうが自らの保身につながる!なら、特別な事情がない限り中国を裏切るべき!まともになるべき(゚д゚)!

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