日本酒を愛するみなさん出番ですよ! 東日本大震災の被災地には、おいしい日本酒をつくる酒蔵がいくつもあります。今は“自粛”ムードでお酒を控える人も多いようですが、「お酒を呑むことが一番の支援ですよ」と話すのは、NPO酒蔵環境研究会代表・世古一穂さん。同研究会は、被災した酒蔵のお酒を飲んで支援する『呑みボラ』をスタート。ネットで『呑みボラ』への参加者を募集しています。
NPO酒蔵環境研究会は、お酒の飲み手と酒蔵を結びつけて、酒蔵を核とした町づくりに取り組んでいます。おいしいお酒をつくるには、おいしい水を湧き出させる山がなければいけないし、おいしいお米づくりができる土地が必要になる。世古さんたちは、15年前から全国各地の「その土地のお米で純米酒をつくる」30〜50の小さな酒蔵と、田植えや稲刈り、酒造りにも参加しながらおつきあいをしてきました。
『呑みボラ』をはじめたのは2007年に起きた能登半島地震のとき。「義援金を送っても必要なところにすぐには届かない。即効性のある支援を始めよう」と、奥能登の中島酒造のお酒を支援者に販売する『呑みボラ』を呼びかけました。世古さんは、「まずは、酒造タンクを空けないと次のお酒の仕込みができるようにすることが一番。それに、お酒を買う意志を見せれば『もう一度がんばろう』と酒蔵を元気づけることができるんですよ」と言います。
『呑みボラ・東北編』の第一弾は、大木代吉本店の復興を支援する2種類のセットを用意。Aセットが、大木代吉本店の看板商品『自然 一貫造り 純米吟醸(720ml)』と純米酒のパイオニア『自然郷 純米酒(720ml)』の2本を、Bセットでは、京都の有名料亭も使用する料理酒『こんにちは』2本と『きゅうりと瓜の粕漬け(各1袋合計2袋)』です。いずれも1口5000円(商品代金、送料、酒蔵への支援金、事務局経費を含む)になります。
同店では明治初めに建てた酒蔵の壁が壊れてしまったものの、大事なお酒は守ることができたそうです。日本酒が好きな人にとっては「おいしいお酒を飲んで、応援の気持ちも伝えられる」最高の方法ではないでしょうか。5月以降は、地元以外ではめったにお目にかかれない男山本店への『呑みボラ』もスタート予定。さらに、「集まった支援金で基金をつくり、他の被災した酒蔵のお酒を買って呑む“蔵オフ”」など、公共性のある酒蔵復興イベントも準備していくそうです。
【私の論評】このような支援他にもいろいろできるのでは?下戸の人だって、できる支援はあるのでは?
先日は、顔の見える支援の例として、三陸のおいしいかき再生を目指す“オーナー制度”のご紹介をしました。このような、寄付だけでもなく、勤労奉仕だけでもない、第三の道といえる支援の方法は、まだまだ他にもあります。本日もそれ事例として"呑みボラ"のお知らせです。
呑みボラに関しては、飢えの説明でも十分でしょうが、以下にさらに説明を加えておきます。
酒を呑んでその酒をつくった酒蔵を支えようという、「酒を呑むボランティア」。2007年3月の能登半島地震で被災した酒蔵を助けるためにNPO「酒蔵環境研究会」が始めた活動。被災した酒蔵と契約し、08年暮れから仕込む酒の一定量を予約して買い支える「能登酒蔵復興トラスト」です。
08年は、5つの蔵が全半壊した石川県輪島市の合名会社「中島酒造店」と契約し、石川県産のコメを使った純米吟醸酒を4合瓶(720ミリリットル)で400本分注文。1口4000円でトラストの会員になると、09年3月にできる「しぼりたて」または09年10月の「ひやおろし」のどちらか2本を受け取ることができます。09年以降は、順次、酒蔵を変えて契約を続けていくそうです。
これからも、このような顔の見える支援について、掲載していきます。それにしても、昨日は、不謹慎厨(※不謹慎厨の「厨」とは、あるものに固執したり狂信的になっている人のことを意味する。つまり不謹慎厨は、過剰に「不謹慎」と言ってくる人のことを意味する)のことをブログでも書きましたが、不謹慎厨なとの無駄なことをするくらいであれば、知恵を巡らせて、顔の見える支援を考えたらどうかと思います。
それこそ、飢えの支援は、酒飲みの支援ですが、下戸の人は人で、何か方法があると思います。たとえは、スウィーツ、和菓子屋さんの支援など考えられるではないでしょうか。
現在被災を受けた地域の方々も、最初は避難することだけで精一杯だったでしょうが、その後は、それだけではなく、住宅のこと、仕事のことや雇用のことなどに関しても不安を感じていることでしょう。そうしたところに、いろいろな支援を提供することが、震災からの本格的に復旧につながると思います。
地域や、時間の経過によって、支援の段階があると思います。今すぐは、できない方も、いずれは、できる時がやってくることも考えられると思います。できることから初めて見るべきですね。私の会社では、被災地でも募集を開始しています。皆さんも、無理のないところから何か初めてみてはいかがでしょうか?
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