2011年4月29日金曜日

東京の地表放射性物質 1960年代と同水準 米ソ中が核実験「健康被害なし」―【私の論評】中国の核汚染のほうが余程恐ろしいかも?

東京の地表放射性物質 1960年代と同水準 米ソ中が核実験「健康被害なし」 


東京電力福島第1原発の事故で現在、東京の地表から検出される放射性物質(放射能)の量は事故前の数万倍に上る。しかし1960年代初頭にも、海外の核実験の影響で、日本でも同レベルの放射性物質が検出されていた。それでも健康被害が生じたことを示すデータはなく、専門家は「過度な心配は不要だ」との見方を示している。(小野田雄一)

◆パニック起きず

研究機関「気象研究所」(茨城県つくば市)によると、これまで放射性物質が国内の地表から最も多く検出されたのは63年(昭和38年)6月。東京で放射性セシウム137が、1カ月間で1平方メートル当たり550ベクレルが検出された。

米国や旧ソ連が繰り返した大気圏内での核実験で拡散した放射性物質の影響によるものだ。以降、数年間、1カ月に1平方メートル当たり数十~数百ベクレルを観測した。

その後、60~70年代の中国などによる核実験やチェルノブイリ原発事故(86年)で放射性物質の降下量が一時的に増えたものの、90年代以降、1カ月の地表への降下量はピーク時の1万分の1以下となる0・01ベクレル程度に落ち着いていた。

「雨が降ると、親や先生から『放射能が含まれているのでぬれないように』と注意された」。都内に住む男性(61)は小学生当時をそう振り返る。ただ、社会がパニックになった記憶はないという。

1962(昭和37)年度の厚生白書などによると、相次ぐ核実験を受け、国は61年、「放射能対策本部」を設置。同本部は「汚染はあるものの人体に影響はない」と判断していた。このため、水や食品の摂取制限などは行わなかった。

◆4月は数百ベクレル

都内の放射性物質を測定している「東京都健康安全研究センター」(東京都新宿区)の4月1~28日の観測によると、同区の1平方メートル当たりの降下量は、最大値が11日の170ベクレル、最低値が12日の4ベクレル。降下量は降雨など天候で大きく増減するが、単純計算すると、月間数百ベクレルとなる。

同センターは「健康に影響が出ることはないと考えている」としている。

原発周辺の福島県の1平方メートル当たりの降下量は、測定結果がまとまっていない日も多く、月間降下量が不明で、これまでのところ過去との比較はできない。

◆過度の警戒不要

「放射線医学総合研究所」(千葉市稲毛区)も、現在の東京の地表から60年代と同レベルの放射性物質が検出されていることについて「望ましいことではないが、健康への影響はないと考えられる」とする。

「このレベルの放射性物質が健康に影響するなら、50~60年代を生きた世代のがん発生率や死亡率が他の世代に比べ高くなっているはずだが、そうした統計的なデータはない」と理由を説明した。

ただ、インターネット上には当時の放射性物質とがんの因果関係を結びつけるような書き込みもある。

「日本人の死因は長らく(1)脳卒中(2)がん(3)心疾患-の順だったが、81年にがんが首位になり、がんで死ぬ人の割合は右肩上がりに伸び続けている。50~60年代に放射性物質を多くの日本人が取り込み、がんの発症率が高まったためだ」

この指摘に対し、同研究所は「長寿になるほど、がんの発症率は上がる。がんは複合的な要因で発症するが、がんが増えた一番の理由は、日本人が長寿化したためだと考えられる」と否定。その上で「ストレスがたまると免疫機能が低下し、がんなどの発症率が上がってしまう。神経質になりすぎるのも禁物だ」と過度の警戒に注意を促している。【産経新聞】

【私の論評】中国の核汚染のほうが余程恐ろしいかも?
核汚染については、香港のほうが、東京より核物質の濃度が濃いことが、報道されています。下にそれに関する大紀元の記事を掲載します。
【大紀元日本4月15日】福島第1原発の放射性物質漏れで、福島周辺のみならず、日本全体が敬遠されている中、ブルームバーグ紙はこのほど、香港の大気中の一般的な放射線量は東京よりも多いと報じた。この数値をめぐって、香港から50キロ離れた深せん市にある大亜湾原発や低レベル放射性放棄物の処分施設との関連が話題になっている。 
 東京都健康安全研究センターの発表によると、新宿区の放射線量は4月14日、1時間当たり最大0.078マイクロシーベルトに対して、香港天文台の公式サイトによれば、香港の九竜地区では0.14マイクロシーベルトとなっている。なお、胸部レントゲンの放射線量は約50マイクロシーベルトだという。 
 震災後にいち早く日本旅行ツアーの取り消しなどを行った香港で、東京よりも高い放射線量が測定されていることに香港市民も落胆している。ドイツのラジオ局ドイチェ・ヴェレの報道によると、この数値と、香港にほど近い深せん市の大亜湾原発や、それに隣接する放射性放棄物の処理場との関連を疑う市民も多い。「原発と処理場の両方にこんなにも近い。われわれは非常に危険な立地にいる」と市民の李さんは不安を隠せない。 
 中国の低レベル放射性放棄物の処分施設
中国の低レベル放射性放棄物の処分施設は現在、甘粛省玉門市と深せん市北龍の2カ所に建設されている。深せん市の処分施設は大亜湾原子力発電所より5キロ北にあり、香港の尖沙嘴から50キロ離れている。香港・明報によると、この処分施設には70個の収納ユニットが埋設されており、各ユニットは、縦横17メートル、高さ7メートルの鉄筋コンクリート製ピットに廃棄物を収納し、さらにセメント系充填材を入れ、放射性物質を閉じ込めている。このようなユニットが埋設された後、覆土の上にさらに3メートルの厚さのコンクリートを注入し、その上にさらに80センチメートルの覆土を行い、植物を植えるという。 
 香港の大気中の放射線量とこの施設との関連について、香港理工大学電子情報工学の胡仲豪・教授はドイチェ・ヴェレの取材に対し、処理施設から50キロの距離はすでに安全地域に入り、危険性は高くないと指摘した。「自然界の土壌や鉱石にも放射性物質が含まれ、特に花崗岩は含有量が高い」と胡教授は述べ、通常の大気中放射線量は0.2マイクロシーベルト以下であれば問題がないとの見方を示した。「人体の細胞は放射線により損傷を受けると同時に、修復も行っている。修復よりも損傷のほうが進んでいなければ、人体に危険性はない。過度の心配はいらない」と胡教授は指摘した。
ブルームバーグ紙の1日付の報道でも、英王立放射線科医協会(RCR)の元幹部ボブ・バリー氏の話として、多くの国ではもともと大気中の放射線量が東京より多いと伝えた。外国人が日本国外に脱出した今でも、東京の放射線量はロンドンやニューヨークの値よりわずかに高いにすぎないと指摘した。
上の事実など、何をいまさらという感じで、昔から知られている事実です。というより、もともと、日本にまで降る黄砂の中には、あまり問題にはならない程度ですが、自然界にはない放射性物資が含まれていたことは、周知の事実です。これに関しては、今年の3月の時点で、韓国などが報道していますが、日本においては古くから知られるている事実です。

これは、過去において、中国があのシルクロードが有名なな、桜蘭で度重なる核実験を行ったことにもよるものと推測されています。これに関しては、これについては、以下の動画をご覧になってください。






それにほかにも原因があるものと推定されているものもあります。それは、四川大地震による核兵器工場倒壊によるものです。これに関しては、以前このブログにも掲載したことがあります。私自身は、これに関しては確証はないですが、大いにあり得る話だと思っています。
 【大紀元日本6月3日】四川大地震の震源地付近の山で、地下からコンクリートの塊が大量に噴出した。専門家は、地下で核施設の爆発の可能性を示唆した。

中国メディアの中国新聞社の5月31日報道によると、震源地付近の映秀鎮と旋口鎮の境目にある山の上り坂で、幅約1キロ、長さ約2キロの巨大な溝が地震 後にできた。溝の底には直径20cmから50cmコンクリートの破片で埋め尽くされていた。現場には大きな建物がないため、これほど多くのコンクリートの 破片の出所が問題になった。

現地の村民によると、5月12日地震発生当時、多くの村民は農作業をやっていた。突然地面と山が激しく揺れ始め、同時に凄まじい爆発音に伴い、付近の山 頂に穴が開き、そこから歯磨き粉を絞り出すかのようにコンクリートの破片が噴出した。この様子は、約3分間続いたという。

中国新聞社が報道した噴出の時間と現象に基づいて、地下の火山爆発の可能性を排除できる。「核施設の爆発によって発生した強烈なエネルギーが地下建築物を砕き、その破片を地上に押し上げてきた可能性が高い」と専門家は分析している。

国外の中国情報サイト「博訊ネット」も専門家の見解を引用し、核爆発が発生したと伝え、コンクリートの破片は中国軍の地下軍事施設のものと報じた。

被災地の目撃者の証言によれば、地震発生直後、汶川県の震源地から南西方面の山中に通じる主要道路は特殊部隊に封鎖され、半径数百キロ圏内が立ち入り禁止となった。また、山に入る大量の軍車両に、白い防護服を着た人の姿を目撃したとの証言もある。

 

白い防護服の救援隊(Getty Images)

また、震源地付近の救援隊は、中国の軍部隊だけで、国外と民間の救助隊は現地に近づくのを禁止されていたという。
なにやら、上の防護服、本当に福島のものとそっくりだと思います。それに、中国の真の恐ろしさに気づいていない日本人も多いですが、さらに恐ろしいこともあります。

これも、事象通にとっては当たり前のことですが、この核兵器を持っているのが、中国人民解放軍です。そうして、これは、国軍ではありません。ようするに、中国人民の軍隊ではありません。これは、中国共産党の私兵です。あくまで、中国共産党に忠誠を誓う、暴力装置です。

それに、もっと恐ろしいことがあります。それは、資料などみれば、中国人民解放軍は、あたかも、統一された組織のようにもみえますが、実体は違います。あくまで、地方の共産党の私兵です。日本でいえば、昔の藩のように、日本国の軍隊があるわけではなく、藩の兵隊(武士)がいるようなものです。

そうして、核兵器も国家の管理下にあるというわけではなく、地方軍である人民解放軍が各々持っていたり、もっていなかったりという状況です。これは、本当に末恐ろしい事だと思います。中国の内紛にも、核兵器が使われる可能性も否定できないということです。

まあ、こんな恐ろしさから比べれば、日本の原発など、確かに不安材料ではあるものの、中国のそれとは比べ物になりません。

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