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2010年10月30日土曜日

もてなしの心 ~ トイレットペーパー折紙「ハート」―【私の論評】この現象は何かのメルクマール(目印)になるかもしれない?

もてなしの心 ~ トイレットペーパー折紙「ハート」


世界に誇る日本のトイレと、日本の文化である折り紙が融合しました。

トイレットペーパー折紙のオフィシャルサイト

http://toiletorigami.com/

林製紙株式会社

なんと、このハートの折り方をプリントしてあるトイレットペーパーも、販売されているとは!!驚きです。

【私の論評】この現象は何かのメルクマールになるかもしれない?
この折り紙、これ自体は非常に日本人らしいですね。この感性、欧米にもないでしょうし、中国でも無理でしょう。良い悪いは別にして、日本独特のものだと思います。消耗品のトイレットペーパーにまで、こうして自らおもてなしのために、工夫するなんて日本人の独壇場だと思います。

このトイレットペーパー折り紙については、いわゆるあの例の「三角折」から発展したものだと思います。この「三角折」の起源は、どうやら、元々ホテルなどで清掃員の人が「清掃済」の印に行うもので、ロールを新しいものに替えたときにするものです。それから、いわゆるスナックなどの飲食店にも広まっていったものです。

だから、良く少し前までは、どこかのうちで、「三角折」などしていると、そこの家の人が、スナック関係の人なのかなとはやとちりする人もいたようです。

この「三角折」に関しては、前から、賛否両論でした。いまでも、サイトをいろいろみてみると、反対派の意見が掲載されているのを散見します。

その代表的な意見を下に掲載します。これは、女性のコメントです。

よく考えれば判りますが、普通、手を洗ってから改めてペーパーを折ったりはしませんよね? モノを拭いたその手で折ると思います。これって、実は物凄くばっちいことなんですね(当然、清掃の人はモノを拭いた手で折るわけではありません)。
よその家でトイレを借りたときなど、「ちょっとした気遣い」のつもりで三角折りをすると、時に非常に嫌がられます。曰く、「汚いからやめてくれ」「次に使う気が失せる」「そんなに、トイレに自分が入った痕跡を残したいのか」……酷い言われようですけど、三角に折ること自体に意味がないので反論のしようがないのは仕方ないです。っていうか大山のぶ代さん(ドラえもんの声優)も「マナーのつもりでやってるなら、三角折りは止めなさい」と力説していらっしゃいましたし(笑)
とはいえ、これを本気でマナーと考えてしまっている人も結構いらっしゃるようなので、自分が入ったときにペーパーが三角折りされていたときは……自分もしといた方がいいかも知れませんね。上とは逆に「マナーがなってない」って思われるやも知れませんから (^^;)
ちなみに、「次の人が取りやすいよう」にしたい場合、ロールをほんの少しだけ手前に回せばそれで OK でしょう(前の方にペーパーがたれてくる)。

しかし、いつの間にかこの三角折が独自の発展をしていて、トイレットペーパー折り紙にまで発展していたということです。

この折り紙、やはり、日本人特有のものです。海外では一切みたこともないし、聴いたこともないです。日本人は、昔から折り紙が好きです。災害や病気のお見舞いにも、千羽鶴が送られたりします。先日のチリ鉱山の落盤事故のときにも、日本全国から大量の千羽鶴が送られたそうです。

それに、これにちなんで、折り方が印刷されているものまで、現実に販売されているということは驚きです。

これは、今後どうなっていくのでしょうか?独自の発展を遂げて、普及していくのでしょうか?あるいは、一時のただのブームのようなことで終わってしまうのでしょうか?はたまた、ごく一部の趣味人のような人たちのなかだけで継承されていくのでしょうか?

これに関しては、昨日掲載した、二種類のソースを一度でかけることができる、ディスペンサーパックとは異なり、まだまだ、世の中に普及しているわけでもなく、ましてや、社会的イノベーションに発展しているものではありません。

しかし、これがこれから、かなり普及していくとすれば、何らかのドラッカーのいうところの、イノベーションの機会であることの「認識の変化」につながっていることには違いないと思います。

トートーのウォシュレットも今では、日本に完全定着してしまって、海外に行くとこれがないで嫌がるひともいるほどになってしまいました。一昔まえなら、全く考えられないことです。昔の日本人の認識では、トイレと不浄なところという認識が一般的で、トイレを清潔にすることは無論のことですが、今日のようなハイテクトイレが誕生するなど誰も思いつきもしないものだったと思います。


これは、さらに発展して、今日のハイテクトイレにまでなっていて、これは、外国人から見ると上の動画のようにかなり奇異なことにも感じられているようです。

いずれにせよ、まだ、どうなるかわからないこの「トイレットペーパー折り紙」今後どうなっていくかで、認識の変化を見定めることができるかもしれません。その意味では、メルクマール(目印)になるかもしれません。このブログで、今後これも追跡して、何か変化があれば、また掲載したいと思います。

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