寺町沙也(さや)さん
難病の拡張型心筋症治療のため米国で心臓移植手術を受けていた聖ドミニコ学院高1年、寺町沙也(さや)さん(15)=仙台市青葉区=の支援団体「さやちゃんを救う会」が8日、札幌市役所で記者会見し、手術は同日未明(日本時間)に無事に終了したと発表した。
沙也さんは札幌市出身。同会によると、手術は9時間近くかかったが、コロンビア大学病院の主治医のジョナサン・チャン医師は「最近にないくらいすべてうまくいった」と両親に伝えたという。
ドナーは沙也さんと同年代の10代。沙也さんは手術直前、「手術がドナーの方の死の上にあると考えるとつらいことだけど、その方の心臓が自分の中でずっと生きていくことになるから、ネガティブに考えず前向きに頑張ろうと思う」と話したという。
両親は「募金して下さった方をはじめ、沙也のために力を尽くして下さったすべての皆さんに感謝します」とのコメントを出した。
沙也さんは約2週間後に退院し、約半年間、ニューヨーク市内のアパートで母親と暮らしながら通院。拒絶反応が出なければ、11月下旬にも帰国できる見込み。
沙也さんは07年11月に札幌市内で心肺停止状態になり、仙台市の東北大学病院に入院。心臓移植手術のため、救う会が約2億円の募金を集め、今月4日に渡米していた。
久々の明るいニュースということで・・・・・・・・・・・・!!
一昨日でしたか、テレビにニュースを見ていたら、たまたま、重なったせいでしょうか、殺人、死体遺棄、交通事故、そのたもろもろほとんど暗いニュースばかりでした。それに、ご存知普天間基地問題ななどの先行きの見えないものばかりでした。
そこに飛び込んできたのがこのニュースです。沙耶さんが米国に旅立ったの今月の5月4日連休の最中でした。それが、もうすでに手術も完了して、成功だったなんて素晴らしいことです。これは、かなり幸運に恵まれたということだと思います。
このニュースで、唯一ネガティブなところがあるとすれば、「手術がドナーの方の死の上にある」ということですが、これは、本人もポジティブに捉えてるいので、結構なことだと思います。一度消えかけた命なのですが、なくなった方の分もあわせて、よりよき人生を歩んでいただきたいと思います。
それから、本日は、このネガティブさをさらに打ち消してしまうような、明るいニュースも飛び込んできています。
それは、「きょうの驚:京大iPS細胞研究所 世界と競う環境整った /京都」というニュースです。iPS細胞はご存知のように、皮膚の細胞からつくられるにもかかわらず、心臓をはじめてして、脳細胞や、その他体のありとあらゆる細胞に文化することが可能な細胞です。これに関しては、以下のURLを参照してください。
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100509ddlk26040313000c.html
この研究が進めば、たとえば、沙耶さんの皮膚の細胞から、心臓を正常に分化させ、それを沙耶さんに移植することも可能になります。
そうすば、ドナーの死亡を待たなくと良いし、何よりも、本人の心臓ですから、拒否反応がありません。
現在日本では、移植に対する拒否反応も強いですが、iPS細胞の場合は、ドナーとは関係なくなるわけですから素晴らしいことだと思います。そうなれば、わざわざアメリカに行って、移植手術を受けなくても日本でも受けられるようになります。それに、この技術が実用化されれば、移植の医療費も現在よりは、相当低廉にできるようになり、より多くの人を救えるチャンスが増えます。
現在、心臓にかかわらず、様々の臓器の移植を待っていらっしゃる方もたくさんいます。それに、今は健康な人でも、どうなるかは、判りません。このような人たちにとっては、まさに朗報だと思います。
さらに、現在DNAの解析技術がかなり進み、人のDNAを解析すれば、その人が将来どのような病気になるのかかなり精度を高く予測することが可能になりつつあります。この技術と先の技術をあわせれば、いずれ、体のどこかが悪くなることが、早期に予測でき、あらかじめ、悪い部分をつくっておき、それを移植するなどということも可能になると思います。
両方の技術日本は相当進んでいます。今回の手術の結果も嬉しいですが、日本がこのような世界のトップクラスの高度な技術を有していていて、世界をリードしていく可能性も高いということが嬉しいです。
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