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2007年8月15日水曜日

食の安全性について-白い恋人に関して考えたこと


上は石屋製菓の札幌のチョコレート・ファクトリーのCG。
私にとっては、石屋製菓というより「白い恋人」です。この白い恋人下に開発の経緯など掲載しますが、北海道といえば、「白い恋人」と言われるほど地名度の高いブランドです。石屋製菓が、今回テレビや新聞で報道されたような事件を起してしまって残念なことです。

「白い恋人」といえば、随分前ですが、開発に携わった人から聞いた話しを思い出します。その人は商標登録をしていたそうですが、「白い恋人」はもとより、「赤い恋人」「黄色い恋人」「水色の恋人」など、考えられる限りの「○○恋人」を商標登録したそうです。ところが、一つだけ忘れていたのがあったそうです。それは、「黒い恋人」。この人が沖縄に行ったときに、沖縄のお菓子やさんに言って発見したそうです。そうして、「黒い恋人」は登録していなかったことに気がついたそうです。だからこそ、「黒い恋人」ではなくて、「白い恋人・ブラック」などという商品を開発したのだと思います。

そんなことより、北海道発の企業がミートホープに次いでまたまた、問題を起してしまったことにショックを受けています。北海道の食品のブランドイメージは全国的に相当高いものがあります。このイメージが、この事件を契機に変わらないことを祈るばかりです。

ミートホープの事件に関してや、雪印の事件が発生したときの当社の対応など、以前紹介したことがありました。これらの事件が起こっているのに、また今回のような事件が再発したことに憤りを感じます。雪印の事件に関しては、私の父も雪印の初代の社長を覚えていて、とてもあのような事件を起すとは考えられないと語っていたのを覚えています。初代雪印の社長は、それこそ、札幌の一般家庭を熱心に一軒、一軒挨拶周りをして、「雪印をお願いします」と挨拶をしたそうで、そのときの光景を父が覚えていました。他にも札幌にはこのときのことを覚えている人が、大勢います。ミートホープにせよ、雪印にせよ、今回の石屋製菓にせよ、創業のときの気持ちを忘れてしまったのではないかと思います。

(株)オーディンフーズの展開するピザ宅配事業は、商標を『10.4(テンフォー)』。これは、第一号店がオープンしたときの日付を商号としたものです。その意味するところは、「初めて店をオープンして、本当にお客様にきていただけるのか、本当に事業として成り立つのか」という不安な気持ちでいたことをいつまでも忘れないようにするために、商号としたものです。「10.4」とはテンフォーの誕生日であるとともに、初心を忘れない、初心に帰るという意味もあるのです。(株)オーディンフーズも、今回のこのような事件を他山の石として、戒めるべきであると考えます。

■白い恋人■
ご存知「白い恋人」は、北海道石屋製菓看板商品です。「北海道土産ランキング」といった類の格付けでは上位になることが多い人気商品です。ホワイトチョコラングドシャー(クッキー)で挟んだお菓子です。
誕生秘話

発売当時(昭和51年)はホワイトチョコレートがブームになりはじめた中、手を汚さずにホワイトチョコレートを食べる方法はないかと考えたのが始まりです。

ネーミング

ある日、当時の社長(石水幸安)が健康のために始めた歩くスキークロスカントリースキーのこと。北海道では普及当時にこの呼称が使われた)を終え、夜、近くの公園から帰ってきました。玄関に入るなり社長は何気なく「白い恋人たちが降ってきたよ」とつぶやいたのがきっかだそうです。グルノーブルオリンピックの記録映画白い恋人たち』からインスピレーションを受けました。桑田佳祐ヒット曲白い恋人達」のモチーフにもなっている。

商品データ

現在、年間約2億枚、単品売上全国2位です。

コンサドーレ札幌

サッカーJ2・コンサドーレ札幌の胸スポンサーとしても有名です。コンサドーレ札幌の練習場を併設した白い恋人パークもあります。

トリビア

白い恋人」のチョコレートをはさんでいる部分は、ラングドシャーと呼ばれるクッキーの一つです。
これはフランス語で"ネコの舌"という意味ネコの舌のように薄い、の意から)石屋製菓の社章の黒猫は、これにちなんでデザインされました。

あずまんが大王

一般的なチョコレートをはさんでいる「白い恋人ブラック」もあります。

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