2008年2月1日金曜日

アーサー C. クラークの海底牧場-21世紀は鯨の時代?

 

上は、アラスカの鮭の養殖場の動画。海洋牧場はさらに規模が大きい。 アーサー C. クラーク2001年宇宙の旅などを書いた、有名なSF作家です。しかも、ご高齢ですが、まだ現存する作家です。ご存知、2001年宇宙の旅は、スタンリー・キューブリック監督によって映画化されました。実は、クラークは、かなりの数の海洋SF小説を書いています。これらのうち少なくとも数冊は私も読んだことがあります。これらは、ジューヌ・ベルクの海底2万里とともに現在でも良く読まれています。


これらの、海洋SF小説は、昔も今も子供たちや若者の創造力をかきたてているはずです。アメリカやヨーロッパやオーストラリア、ニュージーランドなどでも読まれているはずです。これらの小説を読んで、海洋に興味を持ち海洋開発の会社に入ったり、研究者の道を目指した人も多いのではないかと思います。昔の話ですが、私自身も理学部の生物学科に進学したのは、これらの小説の影響も否定しえないところがあります。これらの中に、クラークの「海底牧場」という小説があります。

上は、海底牧場の表紙。 この小説のあらすじは、「21世紀、世界連邦食糧機構の海務庁牧鯨局は、食用の鯨を海で放牧し、人類の食糧需要量の一割以上をまかなうほどになっていた。その海底牧場で、牧鯨者と して鯨を管理する一等監視員ドン・バーリーは、新人として配属されてきたウォルター・フランクリンの訓練をまかされることになった。

だが、フランクリンに はひとに言えない過去があった…海に生きる男たちの波瀾に満ちた運命を描く巨匠クラークの感動的な海洋SF」。

 この小説いろいろ展開して、私自身ももう細かい筋はわすれてしまっていますが、アマゾンの書評に「未来では鯨を養殖して食用にしていました それが残酷だというので鯨の乳を加工して食料にするという話です 捕鯨をやっている日本への当て付けでしょうか」などと書いている人もいます。

しかし、少なくとも、アーサーC.クラークが若くてこの小説を書いていた頃は、エネルギー問題や、食糧危機などの問題も今と同じように人々に認識されていて、海洋資源に関して希望的観測が語られていて、西欧人ですら、この小説のように、未来の姿として、空想の世界の中では、鯨の放牧などして、鯨を食料としているということも、ありえるという認識があったと思います。

 しかし、最近ではまるで海洋牧場などによる海洋資源など忘れ去れたようで、あまり話題にも上らなくなってしまいしまた。それどころか、調査捕鯨に対する、反対運動が起こっていて残念なことです。

やはり、海洋資源に関して、もう一度真剣に取り組むことが、これからの世界にとって環境問題、食料問題を解決する糸口になるのではないかと思います。 でも、最近では西欧諸国では海洋資源のことなど、レアメタルや海底油田などを巡る争いに関しては、マスコミで報道されたりしますが、海洋牧場の話などまるでなかったかのような扱いです。

目の前に、素晴らしい未来があるのに、これを無視する必要はないと思います。これを無視するのは、以前私がブログで書いたように、最近の反捕鯨の動きは、富創造システムを構築した一部の人達による策謀なのでしょうか。

そのために、小麦、大豆、原油などは戦略物資として利用されているのでしょうか?反捕鯨の背景に関してはこのブログでも「反捕鯨の背景」として詳細に記載してあります。まだ、読まれていない方は、是非あわせてご覧になって下さい。

 いずれにせよ、原油高、バイオエタノールによる穀物相場の上昇、サププライム問題、サーズ、BSEなどの不安、毒入り餃子、環境問題など、全くお先真っ暗に思われる現代、海洋資源の開発などの話題が活発になされ、大きな可能性が示唆されただけでも、世相も変わるのではないでしょうか。

日本は、四方を海洋に囲まれた国であり、技術的にも恵まれた国です。前にもブログで書いたように、経営学者のグルである、ドラッカーも海洋牧場などによる、海洋資源の開発は人類の最後のフロンティアであり、将来有望であると述べていました。

日本が実際にこれに対して大掛かりに取り組むことを世界に表明すること、さらには実際に行動に移ることにより、日本は環境問題に関するリーダーシップをとることができます。来るべき、洞爺湖サミットでは少なくてもこれを世界のリーダーに向かって示し、日本が海洋資源に関して世界のリーダーとなることを宣言しても良いのではないでょうか? 

日本は、こうすることにより、国民の不安感を払拭するとともに、世界に向かって指針を示すこともできます。北海道の話をすると、私がこのブログで北海道の失われた10年として掲載した北海道の経済危機を考えると、今年は非常に厳しい年になりそうです。

北海道を農産物のバイオエタノール基地にすれば良いなどという意見の人もいますが、その原材料が小麦、トウモロコシ、大豆などであれば、私は百害あって一利なしと思っています。

それよりも、北海道近海に大規模な海洋牧場をつくって、食料の調達や、エネルギー源の確保に努めるほうが、よほど効果があると思います。いずれにせよ、海洋牧場の偉大な人類への貢献を、全人類に具体的に伝えるという役割が、日本にとっても北海道にとっても最もふさわしいと思います。


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7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

single40です。私のブログにコメント有難うございました。
この記事の趣旨には大いに共感します。基本的に「捕鯨禁止」は「富創造システムをつくった国」が主張していることで、経済的な利害が絡んでいると思いますね。その上で、うまく宗教的感情を煽っているところがイヤなのです。

海洋牧場は、壮大な計画だと思いますが、むしろ漁獲量を地球規模で調整するほうが安上がりでしょう。つまり、大洋を巨大な「海洋牧場」だと想定するのです。すると、森林保護の必要性などもクリアに見えてくるんですが。

匿名 さんのコメント...

bluebird3s1973です。
ご訪問ありがとうございました。
我々が知らないことが世の中で起きていると分かりました。

匿名 さんのコメント...

鹿児島の「脂肪の塊と蜂蜜と山鴫亭」の者でございます。この度はコメントを頂き、有り難うございました。

因みに「海洋牧場」とは、「養殖」のことですかね!?確かに、鯨を養殖しようと思えば、確かに広い生簀、海洋が必要ですものね。

しかし、世界的に需要のない鯨を養殖しても意味がないかも。もちろん、絶滅するおそれがあるのは別ですけどね。

マグロの完全養殖も始まりましたし、「海洋牧場」という大層なものではなくとも、それは、もう昔から考えられ、実行されている、またはゆくのかもしれませんよ。

ではでは。

山田 豊 さんのコメント...

皆様、対応が遅れて申し訳ありません。

匿名さまコメント有難うございます。 海洋牧場は小規模なものなら、日本にはもう、結構あり、それなりに利益もあげています。
森林でたとえていえば、人工林のようなものです。原生林だけでは、森林資源にも限りがあるのと同じように将来的は、海洋牧場は必要になってくると思います。実際にタコなど水産資源が枯渇しつつありますから。

匿名2、世の中には注目されていないことでも、私が知らないだけで、大きなことは、きっとまだまだ沢山あると思います。それらも見られるように視野を広げていきたいと思います。

koneko2525様コメントありがとうございます。生簀というより、もっと自然環境に近いものです。海洋牧場とgoogleなどで検索してみてください。

また、現在の食糧供給がそのまま未来永劫にわたって保持されることはありえないと思います。現在でも、小麦の価格など上昇しつつあります。

一番まずいのは、食糧が多くの国で、戦略物資とされていることです。日本の食糧需給の低さからみると、本当に危ない綱渡りをしていると言わざるを得ません。

匿名 さんのコメント...

まめバイオリンです。
へたり牛のエントリーにコメント頂きありがとうございました。
私は数年前から肉は一切食べていませんし、牛乳もやめましたが、私のように肉をやめるアメリカ人がどんどん増えています。大企業式の元につぶされた個人農家たちに再び光が浴びようとしています。牛乳やチーズの製造過程も悲惨だそうです。ホルモンや抗生物質漬けの乳牛が出しているミルクやそれを濃縮したチーズですから当然ですね。
素敵なブログ頑張ってください。函館は美しいですね!

匿名 さんのコメント...

当店のクラークさんの記事のエントリにご登場ありがとうございます。

スタートレックの映画版にもクジラの話がでてきますが、逆に殖えすぎると小魚がいなくなっちまうんじゃないかとおもいますねい。

Unknown さんのコメント...

onuki.jugem.ccです

牛を育てるのに必要な穀物は多すぎるという話があります

バイオエタノールも環境に負荷を与えるという話があります

捕鯨反対は宗教的なものなので考え方を変えるのは時間がかかるでしょう

米食べましょう。安いですし

たこはヘルシーな食材としてEU?で高値で買われるようになったので日本のたこ焼き値上げです

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