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2011年3月13日日曜日

【ウォールストリート・ジャーナル社説】不屈の日本―【私の論評】素早い対応で、世界に不屈日本神話をみせつけよう!!

【ウォールストリート・ジャーナル社説】不屈の日本

今回の地震による津波の被害
ウォールストリート・ジャーナルに日本に関する社説が掲載されていましたので、その日本語要約を以下に掲載します。詳細は、以下のURLをご参照ください。

http://jp.wsj.com/Japan/node_196990

【ウォールストリート・ジャーナル社説】
11日に日本を直撃したような規模の地震からは、どの国も無傷ではいられない。地震では少なくとも1000人が死亡した。その被害にもかかわらず、1億2600万人の人口を抱えるこの島国が、1900年以降で5番目の規模の大地震にいかに適切に対応しているかは、注目すべきことである。三陸沖を震源地とするマグニチュード(M)8.9の地震では高さ約10メートルの津波が発生し、津波は53カ国にも押し寄せた。 
この巨大地震にもかかわらず、日本人が母なる大地からのこの猛威を切り抜けるために比較的よく準備ができていたことについては言及せざるを得ない。日本は文字通り、立ち上がっている。いかにすれば、人間の計画と産業社会が自然災害に対処できるかの証として。

07年10月には緊急地震速報が導入された。この世界最先端の地震早期警戒システムは11日の地震の際にも、テレビ、ラジオ、携帯電話などで都民に警報を出したことで評価を高めた。この警報により、地震が起きる前に工場やエネルギー施設、輸送機関などには操業を停止する余裕が生まれる。最大の懸念事は、今回の地震で自動停止した原発の炉心を冷却する能力だ。米国は冷却剤を送っている。 
日本は現在、大規模な復旧に直面している。しかし、それは過去300年で最大の地震の後に必要になるかもしれなかった程度よりも、軽度なものだ。われわれは、日本に似たような警戒システムが他の地震国でも開発、導入されることを期待する。 
日本の準備態勢は昨年のハイチ地震や、7万人が死亡した08年の中国四川大地震などとは対照的だ。ハイチは何十年も続いた失政による貧困のせいだとしている。中国は富はあるが、その政府は誰からも責任を問われない。95年の阪神大地震以来、日本は度重なる改革を行ってきた。 
日本は最近、マスコミなどでは評判が悪い。経済成長は低迷し、政治家の失政に、大部分が生産的な国民は当惑している。しかし、間違いなく日本は依然として産業大国だ。11日の地震の壊滅的な影響にもかかわらず、近代国家としての日本の業績がもたらす自国を守るという恩恵は指摘せずにはいられない。
【私の論評】素早い対応で、世界に不屈日本神話をみせつけよう!!
今回の地震の被害、戦後最大のものだと思います。津波におそわれ、その後さらに火災に見舞われた町の映像などみると、まるで、戦争で爆撃をうけたような有様であり、心が痛みます。このような、町が一つや二つではなく、全国に何箇所もあるようです。

しかし、このような災厄に見舞われても、沈着冷静な日本人に対して、驚嘆の声があがっています。まずは、日本国内の外国人は、災害時の日本人の礼儀正しい態度に、驚いたようです。特に、略奪も混乱もなく、粛々として、自らの仕事にはげんだり、人を助けたり、譲ったりする姿に多くの外国人が感動したようです。さらに、驚くことには、地震が起きたのは無論のこと、地震の被害が甚大だとわかっていた、昨日の時点で、円高ドル安だったということもあります。これは、驚くべきことです。

また、国外でも、驚嘆の声があがっています。

たとえば、2011年3月12日、中国の新浪ブログのエントリー「日本の地震報道で注意に値すべき細かな点」は、率直に驚きを綴っています。以下はその抄訳です。
大変な災害となった日本の地震。ニュース映像を見ているといくつか細かな点が気になった。第一にある映像では地震で街が揺れている中でも、落ち着いてソファーに座ってお茶を続ける日本人の姿。ある在日中国人のブログを読んだが、地震の後サンダルでビルから駆け下りたというが、そんなに慌てていたのは自分だけだったという。

第二に多くの日本人が地震直後、携帯を手にしていたこと。これは偶然ではなく、緊急地震速報が携帯に伝えられたためだという。第三に被災直後なのに現場からの報道が多かったこと。写真も映像も次々と更新されていく。四川大地震では3日目にして初めて現地の様子が分かったのに。 
第四に津波にのみ込まれた家はともかく、揺れで倒壊した家を見なかったこと。深刻な被害を受けたとしても、家に亀裂が走るレベルでとどまっていた。
 このような驚嘆の声は、他にも多くのネットに掲載されています。

上の、ウォールストリート・ジャーナルのこの社説は、今のアメリカの知識層の考えを代表していると思います。そうして、この社説の内容は、日本の政府などではなく、日本人に向けられたものだと思います。海外でも、この日本の地震がかなり大きな扱いで報道されています。

地震がおこった次の日に、数カ国の外国の友人からスカイプでお見舞いのメッセージがあり、驚いてしまいました。彼らは、一様に私自身もかなりの被災を被ったと思っていました。 そうして、彼が一様に言う事には、日本はすぐに復興するに違いないと語っていました。

日本の強みは、本当の国難や、危機が迫ったときには、党派や組織の違いなど乗り越えて、一致団結をするということです。日本は、戦後の廃墟のなかから立ち上がり、尋常ならざる勢いで、はやくも今から40年も前の1970年台にすでに、世界第二の経済大国に上り詰めました。当時のGDPの伸びは現在の中国のそれをはるかに上回る20%台の勢いでした。

そうして、多くの人が最近では、全く意識していないようですが、こうした日本の強みの背景には、天皇を要とした日本の伝統文化があると思います。これに関しては、だんだん薄れてきてるようではありますが、現在のところは、かろうじてまだ多くの人々の潜在意識の中には、刻み混まれていると思います。これが、他の国とは日本が際立ってことなるところです。こういうものがあるからこそ、多くの日本人(人種を問わず、心が日本人の人という意味)は、いざというときに力を結集できるのだと思います。

このようなことがなければ、明治維新による急速な近代化や、日本が敗戦の廃墟からたちあがり、戦争に勝った国々をしりめに、第二の経済大国にまで上り詰めるようなことは到底不可能だったと思います。日本人の勤勉性を理由にあげる人もいらっしゃると思いますが、私はそれらでさえ、その根底には、天皇を頂点とした伝統文化があるからであり、これなしに日本人の勤勉性などなかったものと思います。

天皇、皇后両陛下は12日午後、東日本巨大地震について、「甚大な被害が生じ、時間の経過と共に、被害状況が刻々と悪化し、拡大していることに深く心を痛めている」とのお気持ちを、羽毛田信吾・宮内庁長官を通じて菅首相に伝えられました。

犠牲者へのお悔やみ、負傷者や被災者へのお見舞い、災害対策に尽くしている関係者へのねぎらいの意も伝えられました。同庁によると、両陛下は、地震の被害を伝える報道を非常に心配した様子でご覧になっているといいます。

このような日本です、今回の地震災害にも、きっと素早い対応ができるに違いありません。今は、地震の直後で、悲しみばかりが大きいですが、それを早くのりこえて、素早い対応で、世界に不屈日本神話をみせつけようではありませんか!日本ならできます!!こうしたことが、世界に向かって、日本の強さをみせつけることになります。そうして、外国や外国勢力につけいる隙をあたえないということにもつながっていきます。

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