日本語も含めて42言語に対応し、文書を丸ごと翻訳できる。
米Googleは8月27日、Google Docsに翻訳機能を導入した。
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Google Docsの「ツール」メニューから「Translate document」を選択すると、文書を丸ごと自動翻訳できる。対応言語は日本語も含めて42言語。どの言語に翻訳してもレイアウトは保持されるという。
機械翻訳のため訳文には不自然な点もあるが、Googleは「われわれは絶えず翻訳品質の改善に取り組んでいる」と述べている。
多くの仕事はアウトソーシングできる?
■さっそく翻訳機能を使ってみた
この機能、特にお知らせがあるでもなく付加されていたので、Google Docsを使っていたのに、ほとんど気付きませんでした。今日見てみたら、確かに、ツールの中に入っていました。
さっそく、翻訳してみました。日本文は、「明日は、衆議院議員選挙です」としました。結果は以下のようなものです。
【英語】
Tomorrow is the House of Representatives election.
【中国語】
明天是众议院选举。
【ハングル語】
내일은 하원 의원 선거입니다.
【ドイツ語】
Morgen ist die Wahl des Repräsentantenhauses.
■翻訳ソフトの恐るべき低廉化
このような機能のソフト、わずか数年前までは、パッケージソフトで販売していたと思います。私自身は、買ったことがないので、いくらしたのか記憶にはありません。それに、会社に勤め始めたころには、NECの98シリーズで翻訳ソフト(英語⇔日本語)が、今から考えると法外な値段(少なくとも10万以上)で売っていた記憶があります。
会社のパソコンにそのソフトウエアがインストールしてあったので、使ってみたことがありますが、はっきりいってあまり使い物にはならなかったのを覚えています。Googleの翻訳とあまり、差はなかったと思います。私の場合は、英語を日本語に翻訳するには、ほとんど使い物にならかったので、日本語を英語に翻訳するときに使っていました。
ただし、翻訳するときには、日本語に細工をしました。元の文をそのまま翻訳すると、とんでもない英語になってしまうので、日本語を翻訳用の日本語になおしました。まずは、主語のない文書には、主語をつけたり、日本語ではあいまいな表現が多いので、そのあいまいさをなくすようにしました。
そうすると、あまり手直ししなくても良い英文になるのてすが、それでもかなり手直しがでます。使ってみた、感想は、たまたまオプションの技術用の辞書が入っていたので、語彙は豊富なので、和英辞書をほとんど使わなくてもすむという程度でした。結局、日本語を直すということに時間がかかってしまうので、面倒でも最初から翻訳しても時間的にはあまり変わりません。
だから、結局ほとんど使わなくなってしまいました。あの頃販売されていたものは、法外な値段であっても、その程度のものだったと思います。
Googleの翻訳機能も、残念ながら、それに気が生えた程度のものだと思います。しかし、ただなのですから、たいしたものだ思います。それに、英語をドイツ語に訳したり、ドイツ語を英語に訳したりするときは、さすがに言語構造が似ているからでしょうか、結構使えます。
いずれにせよ、昔は法外な値段をしていて、わずか数年前までパッケージソフトだったものがいまで、Googleで使えるようになっているのですから、たいしたものだと思います。それだけ、技術革新が進んでいるのだと思います。これからも、このようなサービスどんどん付加していただきたいです。
ついでに、現在の翻訳ソフトなど調べてみましたが、さすがに昔のよりは、はるかに良くなっているようです。
今の翻訳ソフトで進んでいるものは、最初使い始めた頃は、やはり誤訳、珍訳が多いようですが、使い込んでいるうちにだんだん良くなっていくようです。いろいろオプションがついていて、誤訳、珍訳の訂正など辞書や翻訳エンジンなどにフィードバックできるようになっているので、だんだんと正確になり、誤訳、珍訳が減っていくようです。いずれ、Googleの翻訳にも、このようなオプションが加わると良いと思います。
■翻訳に限らずアウトソーシングできる業務はたくさんある
それにしても、こうした機械翻訳が進んできたり、インターネットなどによるコミュニケーション・コストが安くなってきているので、いわゆる翻訳などは、完全に外注したほうが良いですね。特に自社の専門領域などに詳しい翻訳家など見つけて、こうした機械翻訳などもできるように環境を整えてあげて必要なときだけ実施してもらう。それと、普段からコミュニケーション・ツールで親交を深めておき、たまには会社にもきていただいてさらにコミュニケーョンを深めるなどしておくと、完璧だと思います。
最近のグローバルな経営環境の中で、ある程度英語ができるというのは必須だとは、思います。しかし、社内や社外でもすべての人が英語ができるとは限らず翻訳の必要はこれからもあり続けると思います。しかし、社内に翻訳の専門家を設置したとすれば、いつも翻訳の仕事があるとは限らず結果として人件費がかさむことになります。かといって、実際に海外取引にかかわる営業や企画部門の人たちに翻訳をやらせるとなると、彼らに余計な事務作業を増やすことになります。それでは、本末転倒ですね。
こうした、仕事のやり方、別に翻訳でなくても、他の専門分野でも同じことだと思います。現在は、コミュニケーションコストが相当安くなっていますから専門性を必要とされる業務であっても、本質的な業務ではない業務(その企業の中核的業務でない業務、それによって直接会社に富を生み出すことのない業務)とか、いつもあるとは限らない業務は今では、すべて外注にしたほうが良いということです。
■極限すれば、トップマネジメント以外はすべてアウトソーシングの対象
これを徹底的に進めていけば、いきつく先は、さまざまな連携を最大限活用して新しい価値を創造すること、事業体としての個の確立(特に中核的能力のマネジメント)が最も重要な主な仕事となります。これをさらに推し進めていくと、極言すれば、トップマネジメント以外は、実施するしないは別として、すべてアウトソーシングの対象になり得るということです。
こんなことを書くと、派遣の仕事が多くなるのではないかと心配される方もいるかもしれません。しかし、これを別な角度からみれば、アウトソーシングの仕事が増えるということで、上の事例ならば、英語の翻訳の仕事も増えることになります。翻訳の仕事は、翻訳の仕事を命とする会社や個人がやることになるのです。
ただし、一つだけ見逃してはいけない事実があります。このような社会ではある程度の知識・知恵を持っている人、その知識・知恵を効果的に運用できる人でなければ生き残れない熾烈な競争社会になるということです。ただし、いつも競争・競争では息切れする人もたくさんでてくるので、そうした人のためのセーフティーネットも用意しておく必要はあると思いますが、激しい競争社会には変わりありません。
こうした社会では、やはり、自分の得意とするもの、自分の強みの分野をもとに闘っていくのが最上だと思います。これは何も、自分の好きなことだけをやれと言っているのではありません。自分の好きなものと、得意とするもの、強みの分野は異なることが多いです。自分の得意な分野、強みの分野をさらに伸ばすことは、必ずしも自分とって好きなことばかりではありません、苦しいことも多いです。これは、オリンピック選手を見れば明らかです。オリンピック選手のような人たちは別として、あまりにも多くの人が、自分の得意とするもの、強みの分野を知らなさ過ぎます。あまりにも多くの人が、他の人の得意とするもの、強みの分野を知らず、知ろうともしていません。
不得意な分野、弱みの分野で闘い続けることは、不可能ですし、とても苦しいことだし、長続きしません。今の学校教育は、子供たちの不得意な分野、弱みの分野を是正することに集中しすぎる嫌いがあると思います。無論、その分野を無視しろといっているわけではありません。そのような分野は、生活に支障が出ないくらいにしておいて、子供の得意な分野、強みの分野をより伸ばす教育にすべきです。企業における、人の使い方、人の育成の仕方も同じことです。これは、何も道徳論や理想論ではありません、現在の変容する社会を真摯に見つめたときに、当然導かれる結論だと思います。
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