2008年5月22日木曜日

結局カンガルーを殺すオーストラリア―成熟した大人の思考が必要か?

結局カンガルーを殺すオーストラリア


カンガルーの一斉駆除ついに始まる
オーストラリア・キャンベラで、カンガルーの一斉駆除がついに始まった。政府の強行策に対して、反対派が集結し、現場は騒然となっている。

反対派や報道陣が取り囲む中、オーストラリア政府がカンガルー400頭の駆除を強行した。
今回の駆除の理由は、軍用地内で過剰繁殖し、生態系に悪影響を及ぼすというのがその理由で、これまでに50頭ほどが駆除されたという。

21日、現場では、抗議のため無断で敷地内に入った8人が身柄を拘束された。オーストラリアでは、カンガルーは昔から食肉として食べられ、革製品としても利用されてきた。

しかし、時には住宅地に出没し、警察官が出勤しての大捕物になることもあった。また、作物を食い荒らす被害もあるため、毎年360万頭ほどのカンガルーが駆除されるという。

一方で、反捕鯨運動も盛んな実態も明らかとなった。ロック歌手時代から環境保護活動を行い、現在は環境相を務めるピーター・ギャレット氏は「駆除はひどい方法かもしれないが、現状では適切な処置だと思う」と述べた。

今回の駆除は、ポール・マッカートニー氏らの反対を機に起きた世論の高まりや、反捕鯨を訴える外交姿勢との矛盾を突かれるとして、3月末に一度は駆除を撤回した。他地域への移動が検討されたものの、場所の選定に時間がかかるうえ、日本円でおよそ3億5,000万円かかるコストが問題で、再び駆除の方針を打ち出した。

駆除反対派は「わたしが見たのは虐殺よ。政府の役人たちは、ここに来て、何が行われているのか見るべき」と話した。一方、駆除賛成派は「オーストラリアには、カンガルーがあふれている。いずれどうにかしなくてはいけないからね」と話した。
(以上FNN05/21 19:34)

カンガルー駆除は当然のこと
私は、カンガルーの駆除に関しては、現状では賛成でも反対でもありません。しかし、もしオーストラリアの生態系を調べていて、明らかに生態系に悪い影響を与えているなら積極的に賛成するでしょう。そうして、「カンガルー駆除=悪」という反射神経的な考えはもうとうありません。カンガルーを食用とすることにも、敢えて反対もしません。カンガルーの駆除や、カンガルーを食肉用にするなどということは、場合によっては、悪であり、また違う場合によっては善にもなりうるという考え方をします。これが、一般的な成熟した大人の考え方だと思います。ただし、このような考え方を必ずしもできない人たちがいます。

たとえば、まともな会社の経営などにおいても、経営者は、従業員に関して「会社は人で成り立っている、人材は大事だから大切に育てていく必要がある」と一方でいいながら、他方では「会社にとって役に立たない人材は、辞めてもらうか、見合った給料で甘んじてもらわなければならない」と考えなければなりません。両方のバランスをとって日々運営をしていく必要があります。このバランス感覚を欠く人は、まともな会社の経営者にはなれません。どちらか、一方かだけであれば、いずれ会社という組織そのものが滅びてしまいます。このバランス感覚が重要です。


オーストラリアの一般の人(全部ではないでしょうがかなり多くの人)はこうした成熟した大人のバランスを欠いた思考法で、「捕鯨=悪」という反射神経的な考え方をしているのではないと思います。どんな場合においても、「捕鯨=悪」としているのではないでしょうか。このような、考え方をしてい
ると、やはりどこかで矛盾が出てくるのだと思います。

だからこそ、このように日本でもテレビで報道されたり、世界各地から反対の声が上がったりするのだと思います。もしそうでなければ、これほどの騒動にはならないと思います。

カンガルー駆除反対派の人々も「カンガルー駆除=悪」という反射神経的な考えを持っているので、いっそう問題が複雑化しているのだと思います。あの、ポール・マッカートニー、かなりの年のはずなのに、容貌がいわゆる「とっちゃん坊や」みたいですね。彼も反射神経的ものの考え方しかできないのだと思います。その幼児性が容貌にも出てきているのだと思います。

ポール・マッカートニー

ピーター・ギャレット

環境相のピーター・ギャレット氏は、鯨には「捕鯨=悪」、カンガルーに関しては、成熟した大人の考えでという矛盾した思考 形態の持ち主なのだと思います。この人に関しては、もともと売れないロックバンドのボーカルということで、現労働党は極度に人材不足だそうですから、たい した能力もないのに政治力学でたまたま環境相になっただけの人で、今期限りで政界とは関係なくなる人だと思います。それにしても、容貌も妙に縦長でバラン スには欠けています。やはり、思考形態なと容貌に現れるのでしようか?

環境問題、イデオロギー問題との共通性

私は、前回のブログ「日本の森林問題の特殊性―環境問題は教条主義的には対処できない」の中で、日本の森林問題の特殊性から「環境問題はその場、その時で異なるということがお分かりになったと思います」と書いたが、捕鯨やカンガルーの問題に関しても同じことがいえると思います。

私達、人類は最近壮大なスケールでの実験を行い、大失敗をしています。それは、「マルクス・レーニン主義」です。この主義は、本来はドイツの一地方の一時期にあてはまる原理を普遍的なものとしたものです。この主義は、共産主義とし世界各地で取り入れられ、結果は皆さんご存知のように大失敗しました。このように、教条主義は一時鉄壁のようにみえてもいずれ破綻します。

国籍、人種、宗教を乗り越えて、こうした教条主義の呪縛から解き放たれて、もっとまともな成熟した大人の考え方になれば、世の中も少しは変わってくるかもしれません。

下に私がいままでに掲載した環境問題に関する記事を掲載します。反転文字をクリックしていただければ、当該記事に飛ぶことができます。まだご覧になっていない方は是非ご覧になってください。

■日本の森林の特殊性―環境問題は教条主義的には対応できない

■フードマイレージやバーチャルウォーターだけが環境負荷指標か?-バーチャルCO2はどうなのか?

■昨年のEUの二酸化炭素取引の失敗―削減どころか増加?!

■カップヌードルが紙容器に―ピザテンフォーでは紙すらなくす?

■ピザテンフォー4月のお知らせ―業界初!!宅配皿 あつエコプレートで 熱さ+美味しさ

■IT機器「電源対策だけでCO2は大幅減」

■あつエコ宅配 ―ピザ・テンフォーが世に問う環境対策とは?

■割り箸は日本の文化-割り箸を使ってエコをしょう

■セブンイレブン:弁当の包装簡易化でコスト削減-コスト削減につながらないものは環境問題に寄与しない?

■ピザボックスをなくすとどのくらいCO2が削減できるの?

■ピザテンフォーの陶器のお皿による配達

■地球寒冷化の危機?-環境問題の落とし穴

■環境危機時計

■今日は何があったかご存知ですか(9月18日)

■グーグル環境問題に総額1千億ドルを拠出-エコな交通を目指す企業対象?

■エコ・環境問題の虚実-虚実皮膜の間???

■私が環境問題に興味を持ったきっかけ-マスコミの危険を教えてくれた恩師

■環境映画:Koyanisquatsi(コヤニスカッツィ):Life Out Of Balance

■エコ意識の高揚?-トリンプ レジ袋ブラとは何か?

■北海道新聞に掲載された紙のピザボックス廃止の内容

■ピザ・テンフォーも実践する函館地区先行の「MOTTAINAI」-ルー大柴が歌うこの意味は?

■ピザテンフォーからピザボックスが消える日??


以下に、当ブログで掲載した、反捕鯨関連の記事を紹介します。反転文字をクリックすると当該記事に飛びます。

■調査捕鯨にまた薬入り瓶―抗議船妨害、警告弾で応酬

■鯨の肉は牛肉より環境に優しい―ロイターニュースから確信したパクスマリーナの正当性

■オーストラリアが捕鯨に反対する理由(5)

■オーストラリアが捕鯨に反対する理由(4)

■オーストラリアが捕鯨に反対する理由(3)

■オーストラリアが捕鯨に反対する理由(2)

■オーストラリアが捕鯨に反対する理由(1)

■IWC総会反捕鯨国の偽善―昨年のニューズ・ウィークの記事(昨年6月13日号)

■アーサー C. クラークの海底牧場―21世紀は鯨の時代?

■反捕鯨の背景―世界への指針

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