2009年7月8日水曜日

「Google Apps」の全アプリが正式版に--4製品からベータ表示を削除―クラウドコンピューティング普及に一層拍車がかかるか?

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「Google Apps」の全アプリが正式版に--4製品からベータ表示を削除(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)


「Gmail」「Google Docs」「Google Calendar」「Google Talk」から、未熟さを示す「ベータ版」の表記が取り除かれた。これらの製品はすべて、今やGoogleの製品群の 正式な一員になったのだ。Googleは、過去数カ月間にわたって今回の動きを示唆していたが、ついに正式発表する準備を整えた。同社はまた、 Googleが提供するウェブベースのオフィス生産性アプリケーションスイートを、Fairchild Semiconductorが導入する決定をしたというニュースも併せて発表した。

 実のところ、どういった技術的発展がこれらの製品をベータ版から引き上げる決定を下すきっかけになったのか、具体的に指摘するのは難しい。 Google Enterprise部門の製品管理担当ディレクターを務めるMatt Glotzbach氏によれば、ベータ版の表記を撤去することは、これらの製品がすべて信頼性とユーザビリティの点で、非公表の内部評価基準に到達したこ とを意味するという。

 だがGoogleは、ベータプロジェクトをより完全な形の製品にする時期に関しては、企業としての基準を持って決定しているわけではない。たとえ ばGmailは、5年間ベータ版の状態だった。また、課金対象である企業顧客は、各製品におけるベータ段階の終了後も、99.9%のサービスレベル合意書 (SLA)を提供されることになる。これは、Googleがベータ版において提供することに合意していたのと同じレベルのサービスだ。

 それでも同社は、Google Appsが正式に「ベータ版」製品と呼ばれなくなることで、多くの最高情報責任者(CIO)が同製品を導入するよう上司を説得しやすくなるだろう、と考え ている。Glotzbach氏は、「完成に至っていないソフトウェア」というベータ版の従来の定義に言及し、「これは誤ったメッセージを送るものだ」と述 べた。Googleは、各製品にベータ版の表記を付ける方法について、より正式かつ企業全体にわたる基準を定める作業に取り組んでいる、と同氏は述べた。

 一方、GoogleはGmailに、大企業向けのより高品質な機能を2つ追加した。これにより、企業幹部はアシスタントに自身の電子メールを管理 する権限を付与できるようになるほか、企業は従業員に対する電子メールの保存ポリシーを設定できるようになる。こうした機能は、Intelのような監視が 厳しい企業から求められる重要な機能だ。

クラウドコンピューティング普及に一層拍車がかかるか?

グーグルのクラウドコンピューティングもこれで、さらに社会的認知が高まると思います。それにしても、私は、「Gmail」「Google Docs」「Google Calendar」「Google Talk」に関しては、サービスが始まった直後くらいからすぐに使い始めましたが、どのサービスもβ版でありなが、不都合や、不具合など感じたことは、ありません。

これは、実はすばらしいことだと思います。私は、自分の会社にシステムを導入したことがありますが、どんなに最善を期したつもりであっても、実際にふたあけてみると、いろいろな問題が出てきます。それを解消するには、本当に根気と努力の日々ということになります。これは、拠点が1~2箇所しかないようのところであれば、たいしたことはないのでしょうが、50以上を超えると本当に大変です。

きっと、やったことのない人にはわからないと思います。「こうすれば、こうなるはずだ」という理論と、実際に「こうなる」ということは全く異なるからです。

しかし、グーグルのこれらのサービス、実際に使っていて、多少難があると思ったのは1回だけです。それは、googledocsで、不具合のメッセージはどうだったか忘れましたが、とにかく、ほんの少しの時間だけ使えなくなったことがあります。それも、1時間以内だったと思います。

これは、システムを導入したことのある人間からすれば、舌を巻くくらい大変なことだと思います。今回、さらに、βが外れたことにより、より一層クラウドコンピューティングが普及することに拍車がかかることと思います。

私は、Googleのクラウドコンピューティングに関しては、随分前から使っていますが、情報漏えいなどの問題には未だ遭遇したことがありません。このブログにも以前掲載したことがありますが、いわゆるクラウドコンピューティングに関しては、名前こそ違いますが、同じような概念に関して10年前に会社のレポートに書いた覚えがあります。しかし、そのときと現在の違いが一つだけあります。

10年前に、私が予測したのは、今日いわれているクラウドコンピューティングは、まずは、法人から使われ始めるだろうと想定していたことです。やはり、その当時は、既存の考え方から抜け出ていなかったからでしょう。法人が、クラウドコンピューティングを提供する会社からサービスを有料のサービスを受けると予測していたわけです。しかし、googleのようなビジネスモデルがでてきて、いわゆる一般ユーザーのほわうから普及するとは、想定していませんでした。

まあ、当たり前のことですか、それを予測していたら、私自身がGoogleを作れたかもしれないです。そんな、ことから、現在私は相当のGoogleフリークになっています。どんなサービスでも、新しいものは、すぐに使います。

だからこそ、これからのITはクラウドコンピューティングに向かうであろうことは、はっきり予感できます。会社の業務の仕方も、かなり変ってくると思います。おそらく、会社の仕事は、どんな仕事も、サイトを構築して行うことになります。特に、新たなプロジェクトを立ち上げるときには、プロジェクト用のサイトを立ち上げるということは常識になると思います。これを、プロジェクトのコミュニケーションの中核として、業務を進め、プロジェクトが終焉したら、閉鎖するというようなことは、当たり前のことになると思います。

最近は、インターネットそのものや、クラウドコンピューティングに関してマイナスのイメージを持つ人も増えているようですが、私はそうは思いません。たとえば、2chなど、非常に悪いイメージしか持たない人が増えてきているようです。しかし、2chの歴史を知っている私としては、要するに、社会性の全くない一部の馬鹿が使うようになったので、イメージが悪くなっ他のだと思います。実は、2chに初期のころにかなり書き込みをしている人たちから、作家や、ジャーナリストなどが多く輩出しています。要するに、馬鹿は相手にしなければ良いだけのことです。

社会性のない全くの馬鹿は、結局何をしても駄目ですね。それは、2chでなくても、たとえば、携帯電話でも同じことだと思います。携帯電話も、馬鹿には馬鹿なりの使い方しかできないということです。

しかし、馬鹿がいるからといって、これからの新しいクラウドコンピューティングの新しい流れを否定するようなことがあってはならないと思います。私は、おそらく、クラウドコンピューティングは、10年を待たずして、全世界中のインフラになると思います。これは、水道がインフラになったのと同じ理屈だと思います。水道に毒を入れられるかもしれない、ということで、水道を作らないという理屈は成り立たないことと同じだと思います。毒を入れられたくなければ、毒を入れられないような施設にすれば良いだけのことです。

それに、クラウドコンピューティングのすごさを頭ではわかっているが、体で判っていないという人が増えてきていると思います。少し使ってみれば、わかることなのですが・・・・。実際に、これを用いて、ファイルの交換や、メッセージや、動画、音声、画像のやりとりをした経験を体感すると、便利だという以上のものがあります。メールなどとは全く異なります。それに、今後、Google Waveなどというコミュニケーション・ツールがリリースされることになりますから、はるかに簡単に早く、コミュニケーションができることになると思います。

いずれにせよ、今回のβ版表示の削除が、こうした動き推進することになってもらえば、良いと思います。

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