2021年5月3日月曜日

なぜ「女系天皇」は皇室を潰すのか 「皇室そのものの正当性の根拠は消え…内側から解体されていく」との見方も 門田隆将氏特別寄稿―【私の論評】皇統を守り抜かなければ、日本は日本でなくなる(゚д゚)!

なぜ「女系天皇」は皇室を潰すのか 「皇室そのものの正当性の根拠は消え…内側から解体されていく」との見方も 門田隆将氏特別寄稿

門田隆将氏


 秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまのご婚約をめぐる最近のメディア報道の過熱ぶりを見ると、改めて、「日本国民の誰にとっても皇室は、敬愛すべき存在であってほしいと願う気高きものなのだ」と気付かされる。これまで「男系」だけで世界に類を見ない長い歴史を紡いできた中で、「女系天皇」を認めてしまえば皇室はどうなるのか。人気作家でジャーナリストの門田隆将氏が、女系天皇の危うさについて緊急寄稿、警鐘を鳴らした。

 4月8日、安定的な皇位継承の在り方を検討する有識者会議の第2回会合が官邸で開かれた。

 ここでは、ジャーナリストの櫻井よしこ氏や八木秀次麗澤大教授をはじめ、皇室や男系継承の意味を深く理解している方々が意見を陳述したので、まずは安堵(あんど)した。

 だが、私はそもそも「安定的な皇位継承の在り方を検討する」との会議の趣旨に首を傾(かし)げている。男系の正統な継承者・悠仁さまがいらっしゃるのに、なぜそんな会議が必要なのか疑問だからだ。

 悠仁さまご誕生前に議論されていた「安定的な皇位継承」そして「女系天皇」が、親王ご誕生で消えたはずなのに、なぜ令和の御代(みよ)が来ても必要なのか、ということだ。

 男系は皇統唯一のルールである。代々の天皇は父方を遡(さかのぼ)っていくと神武天皇に辿(たど)り着く。これが皇統だ。歴史上、8人10代の女性の天皇も、いずれも父方に天皇、もしくは皇太子らを持つ男系天皇だ。つまり、父方を遡っても神武天皇に辿り着かない「女系天皇」は1人も存在しない。

 このたった1つのルールによって日本は「世界最古の国」となった。エジプトも、中国も、国家の興亡がくり返され、その度に新しい独裁者が生まれた。だが、日本は違う。昔も今も日本であり、いつの間にか世界最古の国となった。天皇は令和の今も脈々と続いている。

 その理由こそ男系にある。父系を辿れば神武天皇に辿り着く皇統は時の独裁者にも覆せない。平家や源氏、あるいは足利、織田、豊臣、徳川…どの時代の権力者も天皇になり代わることはできず、せいぜい娘を天皇に嫁がせ、外戚として振る舞うことしかできなかった。

 これは「権威」と「権力」を分離した先人の智慧(ちえ)による。6世紀に武烈天皇が後嗣(こうし)を残さず崩御した際、5代上の応神天皇まで遡り、越(こし)の国から5代孫の継体天皇を即位させた。

 江戸時代には、3宮家では皇位が危ないと感じた新井白石が東山天皇の6男の直仁親王に閑院宮家を創設させた。懸念は現実となり、白石の死後70年を経て、後桃園天皇が後嗣を残さず崩御。その際、閑院宮家から光格天皇が即位し、皇統が維持されたのである。

 どの国でも、権力と権威は一致している。独裁者は常に両方を持っており、国が滅ぼされれば新たな独裁者が生まれる。だが、日本は天皇の存在によって「国が変わること」は1度もなかった。

 悠仁さまご誕生によって、男系は維持されることになった。しかし、「安定的な継承」のために女系天皇を認めようという不遜(ふそん)な動きが起こった。悠仁さま廃嫡論だ。

 共産党の理論的支柱・奥平康弘東大教授が雑誌『世界』の2004(平成16)年8月号に寄稿した論文にヒントがある。

 女系天皇は〈天皇制(ブログ管理人注:共産党用語、正しくは朝廷)のそもそもの正当性根拠であるところの『萬世一系』イデオロギーを内において浸蝕(しんしょく)する〉と記したのだ。正統性が消えた天皇はやがて滅ぶとの見解である。

 なぜ女系天皇になれば皇室は滅ぶのか。女性天皇が結婚され、生まれたお子さまが即位すれば女系天皇だ。どこの血筋の人かわからないが、いずれにしても父方を遡っても神武天皇に辿り着かない。つまり正統性なき天皇である。萬世(ばんせい)一系の皇統が途絶すれば、皇室そのものの正当性の根拠は消え、内側から解体されていくと奥平氏は分析している。

 仮に国際結婚で父親が中国人なら中国系になり、韓国人なら韓国系になる。それが女系天皇だ。皇統と関係のない天皇が続いた場合、やがて皇室は消え去るという見方だ。

 確かに、長く朝廷打倒を掲げてきた共産党は19(令和元)年6月、志位和夫委員長が「赤旗」で女系天皇容認を打ち出し、立憲民主党も追随。朝日新聞や毎日新聞がこれを評価した。面子を見れば「何のために?」ということが分かる。

 男系では、母親が昭和天皇の長女、祖母は明治天皇の第9皇女という東久邇家には、今も男系継承者が何人もいる。皇室典範を改正し、皇族が養子を迎えることができるようになれば皇統は何の心配もないのである。

 有識者会議の人々がどういう国家観を持ち、知識と常識を備えているのか。私はそのことに限りない関心を抱くのである。

 ■門田隆将(かどた・りゅうしょう) 作家・ジャーナリスト。1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。元「週刊新潮」デスク。歴史、司法、事件、スポーツなど、幅広いジャンルで活躍する。『なぜ君は絶望と闘えたのか』(新潮文庫)、『死の淵を見た男』(角川文庫)、『疫病2020』(産経新聞出版)など、ベストセラー多数。『この命、義に捧ぐ』(角川文庫)で山本七平賞受賞。最新刊は『新・階級闘争論』(ワックBUNKO)。

【私の論評】皇統を守り抜かなければ、日本は日本でなくなる(゚д゚)!

上で、門田氏が書かれていることは、ごく当たり前で常識的な事柄です。まともな日本人なら、上のことは誰もが知っていることでしょう。私自身は、これくらいのことを知らないようでは、本当の意味での日本人とはいえないのではないかと思います。

万世一系の皇室は世界でも貴重な存在です。皇室は日本の象徴でありこれなくして日本は成り立ちません。天皇陛下はすべての国民の父で在りわれら国民は天皇の赤子です。別に時代錯誤な事を言っているつもりはありません。言葉に出さなくても日本人は心の奥底に皇室に対する信頼を持ち続けています。

皇統

皇統が続く限り日本は不滅です。たとえ、国が実質的に滅びるようなことがあったとしても、そこに正当な皇統が継続され、天皇陛下を頂いた国ができれば、それが正当な日本国なのです。

これが皇統が継続されていないような、他の国だと難しいです。ある国が実質的に滅びて、新たな権力者が滅びた国と同じ版図や領域と、滅びた国の国民を治めることになったとして、この新しい国は以前の国と同じ国といえるでしょうか。難しいところがあると思います。

しかし、日本の場合は、皇統を正しく引き継ぐ天皇が、ある地域を治めるか、統合の象徴になれば、それが日本なのです。他は、国民のほとんどが日本人であろうが、軍事力や経済力が飛び抜けて強かったとしても、それは日本ではないのです。

皇統さえ維持できれば、日本は滅ぶことはないのです。たとえ、国土や国民が多数失われたにしても、天皇を統合の要としていただくところこそが日本なのです。

皇統を持たない特亜三国と、それに結託する在日勢力、反日左翼どもはそれが気に入らないのでしょう。そのため女系天皇という言葉を持ち出し皇室を廃止し日本の国体そのものの破壊を企んでいます。

その証拠に女性天皇と女系天皇の区別も曖昧にしたまま無知な人を騙し女性天皇ひいては女系天皇を容認させようとしています。確かに、歴史上女性の天皇は何人かいました。ただしそれは上の門田氏の記事にもあるように、あくまで男系の女性天皇です。

女系天皇はもはやそれだけで、皇室とは呼べません。別系統の天皇です。仮に眞子内親王が即位したら男系の女性天皇。そして小室圭が万が一眞子内親王と結婚してその子供が即位しまえば男女関係なく女系天皇の初代になります。

これは従来の皇統ではなく新たな小室朝の初代ということになります。これをいったい誰が尊重するでしょうか。まともな国民は相手にしなくなり皇室そのものが価値を失います。

最終的には皇室が廃止され日本社会は大混乱に陥るでしょう。そうなれば、日本は日本でなくなります。これが反日勢力の狡猾な策略です。マスゴミはその尖兵として愚民を騙し女系天皇の誕生を画策しているのです。

現在の皇統を守るためには、旧皇族の皇籍復帰しかないでしょう。皇族教育など後ですればよいのです。旧皇族と小室圭、どちらが皇室にふさわしいか常識ある日本人ならば選ぶまでもありません。

マスゴミの卑劣なミスリードは決して許されることではありません。心底から大きな怒りを感じます。旧宮家が何百年も前に枝分かれしているから血が薄くなっているというのも事実ではありまません。

歴史上何度も宮家と皇室は婚姻を重ね血統を保っています。東久邇家には男子が7人もいらっしいます。(下図参照)


東久邇家以外の旧宮家にはさらに男のお子様がいらっしゃいます。

現在、旧宮家の男系の血を引く子孫には、少なくとも11人の独身男子がいるとされます。内訳は、久邇家と竹田家に1人ずつ、賀陽家に2人、そして東久邇家の系統に7人というものです

この方々と小室圭氏、皆さんはどちらが皇室にふさわしいと思われますか。

日本の未来を守ることは万世一系の皇統を守ることと同義です。歴史上何度も皇統の危機はありましたが、現在の危機が一番深刻かもしれません。一人でも多くの国民が目覚めマスコミをはじめとする反日勢力の悪辣な策謀を打ち砕かなければならないと確信します。

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