2022年7月10日日曜日

一色正春氏「捜査当局がリークする情報への注意点」をFBで公表―【私の論評】不可解な安倍元首相暗殺報道(゚д゚)!

一色正春氏「捜査当局がリークする情報への注意点」をFBで公表

一色正春氏

一色正春氏は、今回の暗殺事件に関して捜査当局がリークする情報の留意点を自身のフェイスブックで公開しました。その内容を以下に掲載します。

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【私の論評】不可解な安倍元首相暗殺報道(゚д゚)!

今回の暗殺事件のマスコミの取り上げ方当初から疑問を感じました。なんと行っても、山上容疑者が、海上自衛隊に在籍したことが強調されていますが、2004年に任期を満了しています。つまり18年も前のことです。しかも一任期3年間だけの勤務です。

海上自衛隊の名誉のために述べますが、山上容疑者は護衛艦の見習の砲雷科員、その後、術科学校の練習船で勤務したといいます。銃の射撃訓練は年1回程度あるも、銃や弾丸を作る訓練など存在しません。このテロ事件と自衛隊との関係を強調し過ぎることには、問題があります。

海外の報道では”暗殺”という言葉も ”統一教会”の名も出しているのに 日本の報道各社は ”暗殺”とはいわないし 特定の宗教団体とはいうものの ”統一教会”の名は出さないです。

きわめつけは、以下の写真です。安倍元首相の暗殺の大手新聞の第一報が、全部一字一句違わず「安倍元首相撃たれ死亡」です。


大規模な災害や事件など、マスコミの報道によって世の中を乱す可能性がある場合は、警察は「報道管制」という方法を用いて混乱を回避することもあるとされていますが、これも「報道管制」ではないかとみなしても不自然ではないと思います。

山上容疑者が、母親が宗教団体に多額の寄付して、破産したことを恨みに思って暗殺に及んだらしいことが、報道されていますが、これは2002年のことだとされています。二十年もたってから犯行に及ぶというのも不自然です。

犯人がまだ詳細に供述もしていない段階で「政治思想的な背景はない」と真っ先に報道されたのも不自然です。

警視庁のSPや奈良県警による警備が甘かったという批判がありますが、3月に札幌地裁で出た判決を思い出した人は多いはずです。安倍氏の札幌での選挙演説中に「安倍辞めろ」とヤジを飛ばし警官に制止された男女が「政治的表現の自由を奪われた」と訴えて勝訴しました。

安倍首相へのヤジに対する、警察官の「実力行使」が「違法」と判断された判決は、北海道警、警察庁に衝撃を与えました。

判決を受けて札幌地裁前で心情を語る原告の大杉雅栄氏(右端)と紙を掲げる原告の桃井希生氏(右から3人目)

たとえ明らかに演説妨害に見えるヤジであっても「表現の自由」であるならば、街頭演説における警備というのはやりにくくなるでしょう。あの判決以来、現場で警官による職務質問が減っているという話を聞いたことがあります。 今回も容疑者がふらふらと近づいてきた時に、なぜ現場の警官が職質しなかったのか不思議でした。もしそういう「空気」があるとしたらこれは極めて危険なことです。

北海道は、排除によって2人の表現の自由が違法に侵害されたと認めた札幌地裁判決を不服として札幌高裁に控訴しています。

私自身は、この判決は異常だと思います。街頭演説で演説している人の話の内容が聞き取れなくなるほどをヤジを飛ばせば、これは明らかに演説を聞きたいと考えている人の権利を侵害していることになると思います。

実際2017年には、同じ札幌で当時の安倍総理が応援演説をしているとき、ヤジが飛んだのですが、札幌市民がそれをしている人を叱って止めたということもありました。

学校などで、たとえば校長先生が話をしているときに、その話が聞こえなくなるほどヤジを飛ばした生徒がいたとして、この行為は「表現の自由」として認められるのでしょうか。そのようなことが許されて良いはずがありません。


「闘う政治家」だった安倍氏に対しては攻撃もまた激しかったのですが、中には「許さない」とか「死ね」「お前は人間ではない、叩き切ってやる」とか明らかに常軌を逸したものもありました。

このような表現など、一般社会では到底許されるものではありません。大企業や役所の中でも派閥や、組合の違いがあったとしても、ここまでひどい罵声を浴びせることはないでしょう。

私自身もこのプログを書いていますが、たとえば民主政権時代においては、民主党政権をかなり強い調子で批判したりしたことがありますが、是々非々で批判したものであって、総理大臣に向かって、「許さない」「死ね」ましてや「叩き切って」やるなどという罵声を浴びせかけたことはありません。というより、そんなことできません。これが平気でできる人は、精神が病んでいると思います。

こうしたことの流れの延長として、「保育園落ちた日本死ね!!!」発言が出てきたのだと思います。マスコミはこの言葉を褒めそやしました。それどころが、この言葉が「流行語大賞」を受賞しました。これ自体信じがたいことです。私は、この言葉到底容認できません。日本が本当に死んだらどういうことになるでしょうか。

こういうことが許容されてしまい、安倍晋三氏への個人攻撃が当たり前となってしまい、安倍晋三氏になら何を言っても構わないという雰囲気が醸成され、ヤジを表現の自由とする判決が出たり、様々な要因が重なり、安倍元首相の暗殺に結びついた面は否めないと思います。

裁判においては、このあたりも含めて明らかにしていただきたいものです。

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