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2018年8月19日日曜日

米国で日本叩き運動を先導、中国のスパイだった 米国に工作員を投入する中国―【私の論評】結局頓挫した中国による米国内での「日本悪魔化計画」(゚д゚)!

米国で日本叩き運動を先導、中国のスパイだった


米国に工作員を投入する中国当局、その実態が明らかに


 日本の慰安婦問題がまた国際的な関心を集めるようになった。韓国の文在寅大統領が公式の場で改めて提起したことなどがきっかけである。

 ちょうどこの時期、米国で慰安婦問題に関して注目すべき出来事があった。司法当局から中国政府のスパイだと断じられた中国系米国人が、米国における慰安婦問題追及の枢要な役割を果たしてきたことが判明したのだ。

この人物は長年米国上院議員の補佐官を務め、現在は慰安婦問題で日本を糾弾する在米民間組織の中心的人物となっている。慰安婦問題への中国政府の陰の関与を示す動きとして注目される。

中国のスパイがベテラン女性議員の補佐官に

 8月5日、連邦議会上院のダイアン・ファインスタイン議員(民主党・カリフォルニア州選出)が突然次のような声明を発表した。

ダイアン・ファインスタイン議員

「5年前、FBI(連邦捜査局)から私の補佐官の1人が中国諜報機関にひそかに情報を提供し、中国の対米秘密工作に協力していると通告を受けた。独自調査も行った結果、すぐに解雇した。機密漏れの実害はなかった」

 ファインスタイン議員といえば、全米で最も知名度の高い女性政治家の1人である。サンフランシスコ市長を務め、連邦議会上院議員の経歴は25年になる。この間、上院では情報委員会の委員長のほか外交委員会の枢要メンバーなども務めてきた。民主党リベラル派としてトランプ政権とは対決姿勢をとり、とくにトランプ陣営とロシア政府機関とのつながりをめぐる「ロシア疑惑」でも活発な大統領批判を展開している。

 そんな有力議員がなぜ今になって5年前の不祥事を認めたのか。

 その直接的な契機は、7月下旬の米国のネット政治新聞「ポリティコ」による報道だった。ポリティコは、「上院で情報委員会委員長として国家機密を扱ってきたファインスタイン議員に20年も仕えた補佐官が、実は中国の対外諜報機関の国家安全部に協力する工作員だった」と報じた。FBIによる通告はそれを裏付ける形となった。

 ロシアの大統領選介入疑惑が問題になっている米国では、外国政府機関による米国内政への干渉には、官民ともにきわめて敏感である。また、中国諜報機関の対米工作の激化も、大きな問題となってきている。そんな状況のなかで明らかになった、ファインスタイン議員の側近に20年もの間、中国のスパイがいたという事実は全米に強い衝撃を与えた。

 トランプ大統領はこの報道を受けて、8月4日の遊説でファインスタイン議員の名を挙げながら「自分が中国のスパイを雇っておきながら、ロシア疑惑を糾弾するのは偽善だ」と語った。同議員はこの大統領の批判に応える形で前記の声明を発表し、非を認めたのである。

スパイはラッセル・ロウという人物

 さらに8月6日、ワシントンを拠点とするネット政治雑誌「デイリー・コーラー」が、「ファインスタイン議員の補佐官でスパイを行っていたのは、中国系米国人のラッセル・ロウという人物だ」と断定する報道を流した。ロウ氏は長年、ファインスタイン議員のカリフォルニア事務所の所長を務めていたという。

ラッセル・ロウ

 デイリー・コーラー誌は、ロウ氏が中国政府の国家安全部にいつどのように徴募されたかを報じた。ロウ氏は、サンフランシスコの中国総領事館を通じて、長年にわたって同安全部に情報を流していたという。

 ファインスタイン事務所もFBIもこの報道を否定せず、一般のメディアも「ロウ氏こそが中国諜報部の協力者、あるいはスパイだ」と一斉に報じた。主要新聞なども司法当局の確認をとりながら、ロウ氏のスパイ活動を詳しく報道した。

 ただしロウ氏は逮捕も起訴もされていない。その理由は「中国への協力が政治情報の提供だけだと訴追が難しい」からだと説明されている。

中国のスパイが日本糾弾活動を展開

 米国の各メディアの報道を総合すると、ロウ氏はファインスタイン議員事務所で、地元カリフォルニアのアジア系、とくに中国系有権者との連携を任され、中国当局との秘密の連絡を定期的に保ってきた。

 米国内での慰安婦問題を調査してきた米国人ジャーナリストのマイケル・ヨン氏によると、ロウ氏は、歴史問題で日本糾弾を続ける中国系反日組織「世界抗日戦争史実維護連合会」や韓国系政治団体「韓国系米人フォーラム」と議会を結びつける役割も果たしてきた。また、2007年に米国下院で慰安婦問題で日本を非難する決議を推進したマイク・ホンダ議員(民主党・カリフォルニア州選出=2016年の選挙で落選)とも長年緊密な協力関係を保ち、米国議会での慰安婦問題糾弾のキャンペーンを続けてきたという。



 ファインスタイン議員事務所を解雇されたロウ氏は、現在はサンフランシスコに本部を置く「社会正義教育財団」の事務局長として活動していることが米国メディアにより伝えられている。

 数年前に設立された同財団は「学校教育の改善」という標語を掲げている。だが、実際には慰安婦問題に関する日本糾弾が活動の主目標であることがウェブサイトにも明記されている。同サイトは「日本は軍の命令でアジア各国の女性約20万人を組織的に強制連行し、性奴隷とした」という事実無根の主張も掲げている。

 ロウ氏は2017年10月に社会正義教育財団を代表してマイク・ホンダ前下院議員とともに韓国を訪問した。ソウルでの記者会見などでは、「日本は慰安婦問題に関して反省も謝罪もせず、安倍政権はウソをついている」という日本非難の言明を繰り返した。

米国に工作員を投入する中国当局

 今回、米国において慰安婦問題で日本を糾弾する人物が、実は中国のスパイだったことが明らかになった。つまり、中国当局が米国に工作員を投入して政治操作を続けている実態があるということだ。

 前述のヨン記者は「米国内で慰安婦問題を糾弾する反日活動は、一見すると韓国系勢力が主体のようにみえ、そのように認識する人は多い。だが、主役はあくまで中国共産党なのだ。長年、米国議会の意向を反映するような形で慰安婦問題を追及してきたロウ氏が実は中国政府のスパイだったという事実は、この中国の役割を証明したといえる」と解説していた。

【私の論評】結局頓挫した中国による米国内での「日本悪魔化計画」(゚д゚)!

ラッセル・ロウ氏や、マイク・ホンダ氏が中国スパイであろうことは前から知られていたことでした。今回は、それがかなりはっきりとわかったということです。

実体のない慰安婦問題や、日本は核武装を画策しているというようなデマで米国内で日本を貶める中国の画策は前から知られていました。これは、米国の識者の間では以前から「日本悪魔化計画」と呼ばれていました。これについては、以前このブログに掲載したことがあります。

「日本は核武装を狙っている」 中国が進める日本悪魔化計画―【私の論評】米国の中国対応の鈍さ!本当は20年以上前にこのようなことを言わなければならなかった(゚д゚)!
悪魔といってもいろいろあるが、中国の日本悪魔化計画の悪魔はどんなものか?

この記事は、2015年12月25日のものです。詳細はこの記事をご覧いただくものとして、この記事から一部を以下に引用します。

"
  「アメリカを超える大国」を目指す中国は、その大目標の邪魔になる日本を貶める動きを加速させている。その試みは欧米の識者から日本の「悪魔化」と呼ばれ、警戒されている。

 さてこの中国の「日本悪魔化」戦略はアメリカでも中国軍事研究の最高権威によって指摘されていた。1970年代のニクソン政権時代から一貫して国防総省の高官として中国の軍事動向を研究してきたマイケル・ピルズベリー氏の指摘であり、警告だった。

 同氏は2015年2月刊行の著書『100年のマラソン=アメリカに替わりグローバル超大国になろうとする中国の秘密戦略』(日本語版の書名は『China2049』)で日本悪魔化戦略を明らかにした。
マイケル・ピルズベリー氏
 ピルズベリー氏は中国語に堪能で共産党や人民解放軍の軍事戦略関連文書を読みこなす一方、中国軍首脳との親密な交流を保ってきた。同氏はこの新著でアメリカ歴代政権の対中政策は間違っていたとして「中国を豊かにすれば、やがて国際社会の健全な一員となるという米側の期待に反し、中国は当初から建国の1949年からの100年の長期努力でアメリカを圧することを狙ってきた」と述べた。その世界覇権への長期の闘争を中国自身が「100年のマラソン」と呼ぶのだという。

 同氏は中国のこのアメリカ凌駕の長期戦略の重要部分が「現在の日本は戦前の軍国主義の復活を真剣に意図する危険な存在だ」とする「日本悪魔化」工作なのだと明言している。日本の悪魔イメージを国際的さらには日本国内にも投射して日本を衰退させ、日米同盟やアメリカ自体までの骨抜きにつなげる一方、「軍国主義の日本との闘争」を中国共産党の一党独裁永遠統治の正当性ともする狙いだという。

 逆にいえば、習氏にとって日本がいま平和、民主のままで国際的な影響力を強めれば、共産党統治の正当性を失いかねない。さらには中国の最大脅威であるアメリカのパワーをアジアで支えるのはやはり日本そして日米同盟であり、その両者が強くなることは中国の対外戦略全体を圧することにもなる。だから習氏はいまの日本をいかにも恐れるような異様な工作を進めるのだろう。ピルズベリー氏はその日本悪魔化工作の例証として以下の諸点を列記している。

 ◆習近平氏が愛読する書『中国の夢』(劉明福・人民解放軍大佐著)は「日本は常に中国を敵視するから中国が軍事的に日本と戦い、屈服させることが対米闘争でもきわめて有効だ」と強調している。

 ◆清華大学の劉江永教授は最近の論文で「日本の首相の靖国神社参拝は中国への再度の軍事侵略への精神的国家総動員のためだ」と断言した。

 ◆李鵬・元首相に近い学者の何新・社会科学院研究員は一連の論文で「日本は中国の植民地化を一貫した国策とし、今後もそのために中国を分割し、孤立させようとする」と警告している。

 ◆多数の中国の軍人たちが「日本は中国攻撃のための軍事能力を整備しており、日本の宇宙ロケット打ち上げはすべて弾道ミサイル開発のため、プルトニウム保有は核兵器製造のためだ」と主張している。
"

この日本悪魔化計画の一環として、中国当局は随分前から、米国に工作員を投入していたことが今回明らかになったということです。

ファインスタイン氏は中国との架け橋役となることで、自身の政治的利益を享受してきました。1979年1月、サンフランシスコ市長に就任すると、上海を訪れて、姉妹都市契約を結びました。 次に、米国と中国を結ぶ航空便の再確立を目指し、1981年1月には、中国人乗客130人以上を乗せたボーイング747が上海ーサンフランシスコ間を飛びました。

それからファインスタイン市長は公式に数回上海を訪問し、のちに国家主席となる江沢民・上海市長と交友を深めました。

2003年10月、サンフランシスコ市で面会するダイアン・ファインスタイン
上院議員と江沢民国家元主席。間に立つのは同市長ウィリー・ブラウン氏

ファインスタイン氏は90年代の訪中で、江沢民氏をはじめとする上級共産党幹部との関係を築きました。夫と共に毛沢東の旧宅訪問に招待され、外国人で初めて、毛沢東が息を引き取ったという寝室を見学したといいます。彼女は、「非常に歴史的な瞬間だった」と、その感激を当時、ロサンゼルス(LA)タイムズに語っていました。

毛沢東は中国を共産主義国家へと導いた張本人であり、大躍進や文化大革命などの政策で数千万人の中国人が餓死、病死、虐殺、迫害などで非業の死を遂げました。

ダイアン・ファインスタイン議員(左)とのその夫リチャード・ブラム氏

90年代のファインスタイン氏と中国共産党との緊密な関係は、彼女だけでなく、夫で投資家のリチャード・ブラム氏も受益した。 1997年のLAタイムズの報道によると、ブラム氏は中国では著名な投資家になっていたといいます。

ブラム氏は妻の訪中にたびたび同行し、共産党幹部や地方高官と接触する機会を得ました。1994年には1.5億ドルの投資計画があり、1996年には2.3億ドルで鉄鋼業の国有企業に投資しています。 ブラム氏はまた、世界銀行の1部門である国際金融会社(International Finance Corp.)を通じて、中国の豆乳と飴の大手生産業者に1000万ドルを投資しました。

互いに上海とサンフランシスコを往来するファインスタイン氏と江沢民氏との良好な関係は、民主党ビル・クリントン政権(1993~2001)時代に、中国を世界貿易機構(WTO)に加盟させるための大きな助けになっていました。

実際、当時の米国務省エリザベス・ニューマン報道官は「ファインスタイン議員は、この重要な貿易協定の道を開く上で重要な役割を果たした」と述べています。

江沢民政権と蜜月と思われたクリントン政権時代でしたが、1999年5月コソボ紛争末期にセルビアのベオグラードにある中国大使館を米軍爆撃機が誤爆したことで、米中関係は一時悪化しました。

ファインスタイン議員は、江沢民氏との個人的な付き合いから、米中関係の改善に奔走しました。その手腕は、クリントン大統領政権からも一目置かれる存在となりました。 同年8月、米政府はファインスタイン議員を中国に派遣し、大統領の親書を江沢民主席に大連で手渡して、WTO加盟交渉の席につくよう説得しました。

同年11月、マーキュリー紙の取材に答えたファインスタイン議員は、「彼(江沢民)は私の話に耳を傾けてくれたと思う。私たち実質的なテーマを話し合った。私は、中国が(WTOに)関心を再び抱かせることに成功した」「彼は、大統領が親書を書くために時間を割いてくれたことを感謝していた」と語っていました。

同紙の取材のなかでファインシュタイン氏は、新たな中国の貿易状況の期待のために、経済と並行して人権問題を改善するよう中国に求めることは「圧力」であり、米国年次の人権報告書では言及しないよう意見しました。

有力な米上院議員の対中擁護により、中国共産党は深刻な人道犯罪や弾圧に効果的な策を講じることなく、世界市場へのアクセスに最良な貿易環境を得た、ということになります。

江沢民政権では、中国全土で気功修練・法輪功の弾圧が始まり、今日も続いています。中国の人権弁護士は5月、中国最高裁判所や検察庁に宛てた公開書簡のなかで、法輪功への弾圧は「(中国における)第二次世界大戦後の犠牲を上回り、終戦以来最大の人道被害だ」と例えました。

トランプ現政権の経済政策顧問で、対中強硬派で知られる経済学者ピーター・ナバロ氏は、共産党政権の中国が2001年にWTO加盟したことで、世界の製造業が中国により支配的に占有され、知的財産問題など不公平な貿易慣行がまかり通ることになったと分析しています。

「ピーターナバロ」の画像検索結果
ピーター・ナバロ氏

ナバロ氏は、2017年1月20日、ドナルド・トランプ次期大統領から指名を受け、新設された国家通商会議(現・通商製造業政策局)のトップ(ダイヤモンド社 2017)に就任しました。

ナヴァロは政府主導の中国経済と市場主導の米国経済のモデルは「地球と火星のように離れてる」とし、WTOに加盟してから中国は2015年時点で世界の自動車の3割近く、船舶の4割、テレビの6割強、コンピューターの8割強を生産して世界の製造業を支配するに至ったとして人工知能やロボット工学などでも脅威になりつつある中国の知的財産権問題など不公正な貿易慣行への対処を主張しています。また、軍用無人機でも中国は市場を奪ってるとして米国の輸出規制緩和を推し進めています。

ナバロ氏の主張が全面的に正しいかどうかは別にして、現在の中国は、自由貿易の前提ともいえる、民主化、政治と経済の分離、法治国家化もなされておらず、特に米国などの先進国が中国と貿易をすれば、著しく不公平なものになるのは事実です。

しかし、このような中国でも、米国のパンダハガー(親中派)らは、中国が経済的に発展すれば、いずれまともな国になるであろうと考えていたのですが、そうはなりませんでした。

そうして、結局のところパンダハガーや、中国工作員らの日本悪魔化計画は失敗したようです。しかし、中国は米国を頂点とする戦後秩序の変更に挑むことをやめないどころか、これに挑戦すると、習近平が公言しています。

米国の現在の主流派は、日本を悪魔とみなすのではなく、中国を悪魔とみなすようになり、先月より、米国トランプ政権は、中国に対して貿易戦争を挑みはじめました。

この貿易戦争は、中国が国内市場を開放したり、人民元を完璧に変動相場制に移行すること、すなわち1980年代の日米摩擦と同程度のことで収束することはありません。

中国が根本的な構造転換を行うこと、すなわち民主化、政治と経済の分離、法治国家化をすすめない限り続行されることになるでしょう。

もし、中国がこれを進めないというのなら、米国を頂点とする戦後秩序を変えることに二度と挑戦できなくなるくらいに、貿易戦争、金融制裁で叩きのめされ、経済的にかなり弱体化するまで継続されることになるでしょう。

米国内での慰安婦像設置運動 マイク・ホンダ(マイクを握る人)もみられる

これは、韓国がたとえ、米国内に10万、20万、いや100万の慰安婦増を設置することに成功したとしても、そのようなこととは全く関係なく実施されるでしょう。

結局中国による米国内での「日本悪魔化計画」は頓挫したのです。なぜなら、中国の目的は、決して米国全土に慰安婦像をできるだけ多く設置することではなく、マイケル・ピルズベリー氏が主張するように、日本の悪魔イメージを国際的さらには日本国内にも投射して日本を衰退させ、日米同盟やアメリカ自体までの骨抜きにつなげる一方、「軍国主義の日本との闘争」を中国共産党の一党独裁永遠統治の正当性とすることが目的だったからです。

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2012年10月28日日曜日

中国当局、NYT紙サイトへのアクセス遮断 温家宝首相一族の資産報道で −【私の論評】誰でも知っている事実をなぜNYT紙サイトが掲載し、さらに中国当局がアクセス遮断をするのか?

中国当局、NYT紙サイトへのアクセス遮断 温家宝首相一族の資産報道で


香港(CNN) 中国の温家宝(ウェンチアパオ)首相の一族が、温氏の指導部入り後に数十億ドルの財産を蓄えたとする記事を米紙ニューヨークタイムズが掲載したのを受け、中国当局は26日、中国国内における同紙の英語版と中国語版のサイトへのアクセスを遮断した。

・・・・・・・・・・・・・〈 中略 〉・・・・・・・・・・・・

中国当局は今年6月にも、中国の次期最高指導者と目される習近平(シーチンピン)国家副主席の親族が数億ドルの財産を蓄えていると報じた米通信社ブルームバーグのニュースサイトへのアクセスを遮断した。

このニュースの詳細は、こちらから!!

【私の論評】誰でも知っている事実をなぜNYT氏サイトが掲載し、さらに中国当局がアクセス遮断をするのか?

詳細は、上の記事を読んでいただくものとして、中国の高官など、このようにして蓄財するのは当たり前のことです。何も珍しいことではありません。それが、今更ブルームバーグに掲載されたり、ニューヨークタイムズに掲載されるというのは、どういうことでしょうか?

日本のテレビの報道では、中国の横暴ぶりは報道するもののその背景まではあまり報道しない
これらのニュースを読んで、「温家宝は悪いやつだ」とか「習近平はとんでもないやつ」などとのたまう、米国人や日本人がいたとしたら、それらの人たちは、全く中国のことを知らないといっても良いと思います。中国の官僚がこのようなことをするのは、当たり前です。そうして、中国には、建国以来選挙がないですから、日本などのまともな国々で意味するような政治家など存在しません。だから、恩家宝や、習近平がこのようなことをするのは、当たり前のことです。

そもそも、中国では、たとえば、大々的な公共工事をするときには、対象地域に最も権力のある官僚のところに、金が流れて、そこから実際の工事請負先に金が流れる都いうのが当たり前です。無論、表向きはそのようなことはしませんが、実体はそうです。そうして、中国では、たくさんピンハネできればできるほど、その官僚は、能力(中国語読み:ノンリー)があり力があるものとされます。あの失脚した、はっきらいもその典型中の典型です。

いつもムカつく中国報道官の日本向けは発言
これは、普通の中国人や、多少中国のことを知っている日本人や、アメリカ人でも、共通認識です。なのに、この当たり前のことが、わざわざ、ブルームバーグや、ニューヨークタイムズに掲載されるのには、何か特別な理由があると考えるべきです。

それは、裏側では、熾烈な権力争いがあるからとみて間違いないです。中国は、以前にもこのブログで書いたように、一枚岩の国ではなく、様々な派閥があります。詳しくは、他のサイトをご覧いただくものとして、主だったものでも、8つあります。この8つに関して以下に簡単に触れておきます

■8つの派閥カテゴリー

(1)太子党
説明不要のボンボン派閥。次期国家主席の習近平を筆頭に、失脚した薄煕来、俞正声など中央政治局から軍(劉源)・国営企業(胡錦濤の息子胡海峰、ムービースタアの息子温雲松など)・金融系(江沢民の息子江綿恒)まで幅広く活躍中。
*習近平。次期国家主席の座につくことが、事実上決定している。
(2)団派:
これまた説明不要の大勢力・ユース組織たる「共産主義青年団」出身の政治家たち。胡錦濤を筆頭に李克強、李源潮、汪洋など。現在では団派が地方のトップのうち1/3を占めているという見方も。
胡錦濤

(3)江派(上海閥):
前国家主席江沢民の影響を強く受けている利権集団。現在は呉邦国、賈慶林、李長春、賀国強、周永康と中央常務委員でも大多数を占めているものの、18大では大幅に数を減らすことが確実視されている。大ボスがいつまで表舞台に立っていられるかが勝負の分かれ目。
江沢民

(4)地方実力者
地方勤めを歴任しながら出世してきた実力派。次期18大では薄煕来は失脚してしまいましたが、汪洋、俞正声などが常務委員昇格確実な情勢ですが、他にも
郭金龍・北京市長(四川→チベット→安徽→北京)
王岷・遼寧省党書記(江蘇→吉林→遼寧)
栗戦書・貴州省党書記(河北→陝西→黒龍江→貴州)
などがこれに該当。地方を廻っているうちに歳をとるのが問題点。郭金竜なんかあと2~3年早くチベットのトップに立っていれば……。てくらいな人物と聞いていたんですが。
(5)エリート:
次期トップの習近平(法学博士号)、そして李克強(経済学博士号)がともに博士号を取得しているように、領導たちの高学歴エリート化が顕著に進んでいる。他にも高い専門性をもって国営企業のトップクラスから地方の領導へと転身する人物(例:張春賢・張慶偉・郭声琨など)や海外の大学を卒業した海亀族(楊潔チ外交部長)などが該当。天下の名門・金日成総合大学を卒業された張徳江副総理を海亀派のエリートと判断するかは、みなさんのお好きにしてください。
(6)中央官僚:
党や国務院での各中央弁公室勤めが長く、そこを出世の足がかりとした人々。天安門事件の時に泣きながら趙紫陽総書記に傘をさしていたムービースタアなんかが典型ですな。一昔前の「テクノクラート」と同類の概念ですが、なかでも「秘書派」という秘書経歴のある人物が上司の覚えめでたく出世を駆け上るパターンが多く、国務院の各部門トップは秘書経験者が大半を占めているとのこと。
(7)清華・北大閥:
文字通り、中国の双璧・清華大学と北京大学出身者。胡錦濤・呉邦国・習近平が清華大学出身者で、李克強・薄煕来・李源潮が北京大学出身。ちなみに文系理系の別も面白く、常務委員は理系出身者が多数を占めるのに対し、中央政治局委員になるとほぼ半々、地方のトップになると文系の方が多くなるという逆転現象が発生しています。
(8)職業役人:
元々は三農(農民が貧しく、農村が立ち遅れ、農業が発展しない)問題の対応策の一つとして、95年ごろから大学生卒業生を農村の幹部として派遣してきた制度がきっかけ。企業や役所勤めを経験することなく幹部役人「村官」を経験することから職業役人と呼称されています。現在では約20万人の「村官」がいると言われており、未来の中央政治を担う人材を輩出するだろうと言われています。
現在の中国は、これらの、8大派閥が、入り混じって熾烈な権力逃走を繰り広げています。特に、11月8日に開かれる中国共産党大会を控え、党内のポスト争いや路線闘争が大詰めを迎えています。上の8つの派閥が、江沢民前国家主席、胡錦濤国家主席、習近平国家副主席を中心とする3大勢力にどれかにつき、それぞれ、自派に近い新聞や雑誌を利用して政敵を暗に批判したり、牽制(けんせい)したりすることが増えているわけです。共産党宣伝部の厳しい管理下にある中国の各メディアですが、実際は各派閥リーダーの出身母体の機関紙、自身のかつての勤務地や側近が主導している地域の地元紙などを中心に派閥の色があり、ニュースの取り扱いや記事の行間などから派閥との距離がうかがえます。



上のサイトへ情報のリークやその遮断も、ブルームバーグのほうは、いすれかの派閥が、ニューヨークタイムズのほうは、他の反対派閥がやったと考えるのが妥当です。そうして、反日デモや、あの尖閣上陸にしても、こうした権力闘争のうちの一つの手口にすぎないのです。本当に日本としては、はた迷惑なことです。では、権力闘争が終われば、全く反日デモや尖閣上陸などがなくなるかといえば、そんなことはありません。

なぜなら、今度の共産党大会で、新たな執行部体制が決まったにしても、上記の派閥は厳然と残り、中国の今の停滞状態は続くどこかますます低下していきます。そうなれば、中国人民の憤怒のメガマグマは、ふたたび煮えたぎることになり、いつ爆発するかわからなくなります。であれば、人民の目から不正蓄財の事実の目眩ましをさらに続けるか、派閥構想の続きなどでますます、激化することが予想されます。

日本は、こんな身勝手な理由で、尖閣問題に直面させられているわけですから、中国などに遠慮をするなどの必要はさらさらありません。そんなことよりも、これらの八つもの派閥があるわけですから、これらを手玉にとり、互いに強く争わせ、疲弊させることが最上の策だと思います。


いろいろ、試してみて、結局一番いうことを聴く派閥を相手にして支援するとか、相手にしてもこうした無意味な派閥抗争で、各派閥が疲弊して、新たなグループが台頭してきて、そちらが、旧派閥よりも、まともであれば、そちらに鞍替えするとか、いろいろやり方があると思います。とにかく、前世紀さながらどころか、日本でいえば江戸時代のようなものの考えかたよりもまだ古いような古色蒼然とした考え方から一歩も出られない、旧派閥などとは、いずれ手を切るべきです。

このへんもっとうまくできていれば、中国もあのような理不尽で強気な態度にでてくることはなかったと思います。それにしても、日本の今までの外交と政治は、中国に翻弄されっぱなしです。そろそろ、逆に中国を翻弄して、結果的に旧派閥を弱体化するような外交手腕とか、政治手腕を発揮していただきたいと思うので私だけでしょうか?憲法9条などがあるから、核兵器がないから、日本は無理とおっしゃるむきもあるかもしれませんが、フィンランドや、デンマークなどの太国に挟まれた小国の事例もあります。まずは、やれることからやって、いずれ憲法も改正するという方針でのぞむべきと思います。皆さんは、どう思われますか?

中国の派閥抗争は半端ではない、下手をすれば死ぬ!!
いつも中国関連のことを掲載したときには、中国関連の書籍を掲載していましたが、本日は、Kindleストアのことを掲載します。電子書籍良いです。非常に読みやすいし、何十冊もち歩いても、基本的に電子リーダーだけの重さということになり大変便利です。それにアマゾンのキンドル本は、今までのどこの電子書籍サイトよりも内容が充実しています。皆さんも、是非つかてみてください!!



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2012年9月14日金曜日

反日運動激化 「愛国無罪」中国当局野放し―【私の論評】マスコミはまた思考停止か、反日運動激化の裏にあるのは何か?

反日スト発生地域

■顔にラーメン/「旅博」不参加/ドラマ撮影妨害

日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化を受け、中国側の日本への抗議が激化している。13日には日本人が顔にラーメンをかけられて目を負傷したりするなどの被害が相次いで報告された。国有化への反発から、中国で日本人が負傷する問題が判明したのは初めて。このほか、日本での観光イベントへの出展取りやめや日本への観光ツアーの自粛も始まった。背景には、中国側による抗議活動の“容認”がありそうで、日本側は対応に苦慮している。(上海 河崎真澄、那須慎一)


≪上海≫

中国外務省の洪磊報道官は13日の定例記者会見で「中国全土が日本の誤った行動に憤っており、政府による正義の要求や対抗措置を支持している」と発言。同商務省の姜増偉次官も「中国の消費者が理性的な方法で、自分たちの考えを表明するのは彼らの権利だ」と述べ、日本製品のボイコットを容認する考えを示した。

上海の日本総領事館が13日、明らかにしたところによると、同館管轄地域の歩道を歩いていた日本人が何者かにラーメンを顔にかけられた。このほか、「日本人か」と声をかけられた別の邦人が足を数回蹴られるなどした被害があった。

中国、尖閣天気予報など対抗措置

「中国で撮影するな」日テレロケ妨害

中国各紙、反日デモ写真を1面に掲載 …

≪北京≫

北京の日本大使館前では、尖閣諸島の国有化に抗議する反日デモが13日も行われ、11日以降でデモは3日連続となった。日本人の入店を拒否する中華料理店も出てきているという。

一方、中国国家観光局は13日、東京都内で20日から開催予定のアジア最大級の観光イベント「JATA国際観光フォーラム・旅博」への出展を取りやめることを明らかにした。

旅博をめぐっては、平成22年にも尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で逮捕された中国人船長の勾留延長を受けて、中国側が出展を中止した経緯がある。今年は、世界150カ国以上の政府観光機関や旅行業者が参加。中国は約80平方メートルのブースを確保し、日中国交正常化40周年の節目にあわせて、日本人観光客の誘致をはかる方針だった。

≪香港≫

香港のフェニックステレビ(電子版)は13日、香港で行われた人気テレビドラマ「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系)のロケで、現地の男性が「ここは中国だ。日本人は撮影するな」と抗議したため、警察官が出動する騒ぎになったと報じた。在香港日本総領事館もトラブルを把握しているが、「尖閣諸島の国有化が背景にあったかは分からない」としている。

この記事の詳細は、こちらから!!

【私の論評】マスコミはまた思考停止か、反日運動激化の裏にあるのは何か?

上の記事皆さんどう思われますか?何か、本当にただ、中国側が一方的に流している情報をそのままたれ流しているだけで、背後に何があるのか全然分析していないようです。上の記事では、事実だけ報道するにしても、背後にあること、あるいはありそうなことを分析して、リンクでもつけておくというような配慮が欲しかったです。

これに関してSakura-SoTVの水島社長(先日尖閣に上陸した人の1人)がテレビの中で以下のように述べています。

 

私も、この論評に概ね賛成です。なぜ、このような官製暴動が頻繁におこり、それが、放置されているのか?昨年あたり、いわゆる反日サイトが、いつのまにか、反政府コメントで、炎上するにおよび、ほとんどの反日サイトを閉鎖してしまった中国中央政府ですが、今回は、そうではありません。これは、何か裏にあるとみるのが当たり前と思います。水島さんは、上の動画では、背後に何があるとは言っていましたが、それが何であるかまでは言及していませんでした。

少し前の反日デモ、現在のものに比較すると規模が大きい。最近のものはかなり規模が小さい

しかし、それは、明らかです。それは、あの習近平の消息です。ここしばらく、中国では、次期トップに確定している筈の習近平がずっと消息不明という異常事態が続いています。

たとえば、NHKの海外向けニュースで習近平消息不明を流したとたんテレビの画面が真っ黒になるという中国お家芸の遮断がされました。


産経新聞では以下のようなニュースが掲載されました。
NHKの習氏情報報道を遮断 中国
2012.9.13 01:21
【北京=川越一】NHK国際放送のニュース番組が12日夜、今月1日以降、動静に関する報道が途絶えている習近平国家副主席に関する情報を伝えようとしたところ、テレビ画面が真っ黒になり視聴が不可能にな 
 日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化に反対して、北京、上海、広州で行われた反日デモの様子が伝えられた後、中国に絡む関心事として、習氏の名前が出た瞬間、放送が遮断された。 
 中国では引退者を含め、国家指導者の死亡情報や健康状況が国家機密とされている。しかし、当局が外国人向けの報道にも過敏な反応を示したことで、習氏の健康状況をめぐる憶測はさらに拡大しそうだ。 
NHK国際放送がいきなり真っ黒になるような事態は以前もあったことがありますが、滅多にあることではありません。内容は、忘れてしまいましたが、私も実際にその様子自宅のテレビでをみたことがあります。こんなことからも、習近平の消息不明は中国共産党にとって「最重要機密事項」だということが理解できます。とはいいながら、これだけインターネットが発達している現在、ずっと隠蔽しておけるはずがありません。

さて、10月の中国は政治の季節です。まずは、国慶節があります。国慶節には、13億人の人民の多くが建国を祝い、あちこちへ旅行に行きます。これに関して共同より以下のようニュースがありました。
中国の10月休暇 訪日旅行中止相次ぐと報道
中国の通信社、中国新聞社は11日、沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題の深刻化を受けて、中国では10月1日の国慶節(建国記念日)の連休に計画していた日本への旅行を取り消すケースが相次いでいると伝えた。 
 旅行会社関係者によると、日本政府が尖閣諸島の国有化計画を発表して以降、北京では日本への団体ツアーをキャンセルする動きが出始めたという。 
 また上海の旅行会社によると、これまでに約2割の団体客が日本への旅行を中止。日中関係が冷え込む中、日本に滞在することを不安視する旅行客も出てきているという。 
 中国の旅行研究者は「大量の旅行客が日本への訪問を取り消す可能性も排除できない」との見通しを示した。(共同) 
[ 2012年9月11日 23:25 ]  

日本で、尖閣国有化の正式決定は9/11でした。その前から愛国のための「日本旅行キャンセル」があったようではありますが、習近平の消息不明は尖閣国有化決定前からのことです。ここで注目しなければならないのは、北京と上海で日本旅行キャンセルが多いということです。

この二つの大都市は、中国内でもかなり人口が多いですから、海外旅行をする人が多いのは当然かもしれません。しかし、二つの都市は政治情勢にも敏感です。何しろ、中国共産党の二大派閥の、北京派閥と、上海派閥の本拠地です。「海外旅行なんてしてる場合じゃない」という「口コミ」なり「情報」が、流布されているとも考えられます。

海外発信専門の中国新聞社がわざわざ「日本旅行中止のお知らせ」を世界に流すのは、背後にいつもと違う何かがあることを示唆している可能性が高いとみるべきです。

北京にも、異常事態が発生しています。
党指導部に不穏な空気=習氏「失踪」、大会日程も未発表-負傷か、臆測広がる・中国 
 【北京時事】中国の次期最高指導者に内定している習近平国家副主席が公の場に姿を見せなくなってから10日間以上が経過した。中国筋によると、日課の水泳中に背中を負傷したとの説が有力。しかし、自身が胡錦濤氏に代わり党総書記に就任する来月の共産党大会を控える中、大会開幕日も公表できない異例の事態となっており、党内に不穏な空気が流れている。 
 習氏の「異変」は5日、クリントン米国務長官らとの会談を相次いでキャンセルしたことで発覚。10日に予定されていたデンマークのトーニングシュミット首相との会談も取りやめになった。1日に自身が校長を務める幹部養成機関「中央党校」の秋季学期開学式典で講話したのを最後に、公の舞台から姿を消している。中国共産党では国家指導者の病状は「国家秘密」で、中国政府は沈黙を続けている。 
 共産党筋によると、5年に1度の党大会は10月中旬の開幕で調整が進んでいる。過去の例では8月末の政治局会議で日程を確定し、発表するケースが多い。習氏のけがは「深刻な状況ではない」(消息筋)とされる。外見上負傷していると分かる状況であれば、報道陣の入る外国要人との会談に姿を見せず、非公開の内部会議のみに出席する可能性が高いが、今回は政治局会議が開かれたとの情報はない。 
 8月29日を最後に公の場から遠ざかっていた党ナンバー8の政治局常務委員・賀国強党中央規律検査委員会書記は12日、久々に中央テレビの画面で動静が確認された。今も動静不明の習氏は党大会準備の責任者でもあることから、間近に迫った党大会が順調に開催できるか疑問視する声が出ている。(2012/09/12-22:05) 
消息不明の習近平
中国共産党幹部とって5年に1度の自らの晴れ舞台しかも久々に大きな権力委譲がみられる筈であり、その中でも、中国皇帝の座を手に入れる一世一代の晴れ舞台を演出する担当者でもある習近平が長期消息不明であり、党大会の日程も発表されないというのは、何かの異常事態が起きたか、起きてまだ継続しているとしか、考えられません。

中国の新聞が「反日デモ」報道を連日一面で報じるのは「習近平隠し」である可能性が高いです。それが事実だとしても、「習近平隠し」は、すでに発生した出来事によるか、発生して今も継続しているか、いずれの動きにしても、これは、氷山の一角にすぎず90%の水面下の出来事はまだ見えていません。

これが、単なる中国内共産党内容の権力抗争の激化なのか、その結果として、習近平は、失脚するどころか、今は存命しているのかいないのかもはっきりしません。

それとも、背後には、最も大きな、後からみれば、歴史的な大変動の予兆だったといわれるような、大きな動きがあるのかもしれません。ひょっとすると、従来からこのブログで掲載してきたように、中国分裂の予兆なのかもしれません。これに関しては、様々な動きを注視し、今後何か新しい動きがあれば、このブログに掲載していきます。



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