2023年12月24日日曜日

保守主義の拡大とリベラリズムの後退【2024年を占う!】国際情勢―【私の論評】2024年の日本! 国際情勢の潮流の変化が日本政界の転換を促すか

保守主義の拡大とリベラリズムの後退【2024年を占う!】国際情勢

まとめ
  • 新年の国際情勢は保守派の台頭が著しく、国益重視と軍事力強化が主流となるだろう。
  • アルゼンチンやオランダで保守派指導者の勢いが増し、世界的な保守化が進展している。
  • 保守派は軍事力を重視し、グローバリズムの後退に伴い、自国主権の重要性を強調している。
  • この国際潮流の中で、各国が自らの動向を見直すことが求められている。
  • リベラル路線に対する批判が高まりつつある中、来年は保守勢力の影響力が拡大することになるだろう。



 新年の国際情勢は、保守主義とリベラリズムの対立が重要な焦点となっている。これらの思想は国家運営や国際政治における根源的な価値観とアプローチの相違を表しており、その定義や実践の違いは議論の的となっている。アメリカ流の区分いう保守主義は、国家の利益を中心に据え、自国の経済的、政治的、軍事的な利益を最優先に考える。政府の規制を緩和し、軍事力を重視する傾向がある。一方のリベラリズムは、国際的な協力や連携を重視し、個々の自由や権利を守ることに注力する。政府の規制を強化し、軍事力よりも外交や協力関係を重要視する。

 これらのイデオロギーの違いを明確にするために、アメリカの政治情勢や指導者の対比を見ることが有益だ。特にトランプ前大統領とバイデン現大統領の政策やアプローチの対比は、保守とリベラルの違いを示す良い例だ。バイデン政権下での国際安全保障の課題や不法移民問題が、リベラリズムの限界を浮き彫りにし、保守主義の勢いを後押ししている。この傾向はアメリカだけでなく、世界各国で見られるものであり、国際的な政治的パラダイムの変化を予示している。

 同時に、軍事力や国家の主権重視の動きも顕著だ。グローバリズムの後退や、各国が自らの主張や利益を強く主張する傾向が見られる。これが2024年においても継続し、国際関係や政策形成に影響を及ぼす可能性がある。このような国際情勢の変化の中で、日本を含む各国は自らの進むべき道筋を慎重に考える必要があある。国際政治の舞台では、保守主義とリベラリズムの対立が一層際立ち、それぞれの思想が政策決定に及ぼす影響が深刻化する可能性がある。そのため、各国は外交政策や国内政策を検討し、安全保障や国益の観点から進むべき方向を模索していく必要がある。

 2024年に予想されるこの国際潮流のなかで、わが日本がどう動くべきか。その進むべき方向は自然と明確になってくるといえよう。

 これは、元記事の要約です。詳細を知りたい方は、元記事をご覧になってください。

【私の論評】2024年の日本! 国際情勢の潮流の変化が日本政界の転換を促すか

まとめ
  • 2024年についての予測記事が少ない。株価予想はあるが、政治や世界情勢に関する予測は少ない。
  • 中国とロシアが国際秩序の再編や力による現状変更を目指している。新型コロナ感染症の拡大は国際協力を難しくし、各国が自国の利益を優先し保守的傾向が強まっている。
  • 岸田政権の支持率低下と、政治資金不記載問題で政局が揺れており、次期自民党総裁は世襲や派閥に属さない総裁候補が有利になるだろう。
  • 高市氏は安倍氏の保守的な政策を受け継ぎつつ、新しい視点を持ち、リーダーシップを示すことができる人物である。
  • 高市氏の総裁に就任するかしないかが日本の安定や安全、繁栄の未来に重要な影響を与えることになり、その結果自民党や日本の姿勢や方向性が決まるだろう。

最近、2024年はどのような年になるのか、ネットで検索してみても、あまりそのようなものはみあたりません。来年の株価を占うようなものはありましたが、政治や政局、経済、世界情勢がらみのものはありませんでした。きっと来年の頭にはでてくると思います。

例年だと、そのような内容の記事が今の時期ならある程度はでているのですが、今年は違います。それだけ、来年については予想が難しいのだと思います。

そうした中で、上の記事は、珍しく来年の予想をしていたので取り上げさせていただきました。そうして、本日は、以下で、私なりの来年の予想したいと思います。

中国は、経済力と軍事力を背景に、国際秩序の再編を図る動きを強めています。ロシアは、ウクライナ侵攻によって、力による現状変更を図る姿勢を見せました。新型コロナウイルス感染症の拡大は、国際協力の難しさを露呈し、各国が自国の利益を優先する傾向を強めました。

ロシア軍のウクライナ侵攻

それが2024年の保守主義の拡大とリベラリズムの後退という世界の潮流につながったみられます。そうして、日本ではこの潮流に先駆けて行動していたのが、安倍元首相です。彼の政策は、日本の国益を最優先とし、国家安全保障を強化するという観点から、多くの人々に支持されていました。しかし、残念ながら、安倍晋三氏は昨年暗殺され、その死は日本だけでなく、国際社会にも大きな衝撃を与えました。

来年からの新たな保守主義の拡大という潮流を考えた場合、安倍氏の死後、彼の遺志を引き継ぐ政治家こそが、最も次の日本のリーダーとして相応しいとの意見が広がっています。特に、最近の政治資金不記載問題があることから、派閥に属さない、世襲ではない議員が次の自民党総裁に選ばれる可能性が高いと考えらます。


この観点からすると、小石河(小泉、石破、河野)連合や茂木、上川外相などは論外ということになります。これらの政治家は、派閥政治や世襲の象徴と見なされており、新たなリーダーシップを求める声には応えられないでしょう。彼らのうち誰が総裁になっても、日本はリベラル化をすすめることになるでしょう。

その道を塞ぎ、保守派としての道を歩むのは本来、安倍派の議員だったはずなのですが、政治資金不記載の問題で、自民党派閥5人衆というか、安倍派の議員が総裁となる道もなくなったとみるべきです。

石破氏は派閥政治とは無縁とみられがちですが、かつて自らの派閥を率いていたことがあります。それに、現在派閥に属していないのは、派閥を形成するための仲間が集められないだけです。なぜそうなったかといえば、石破氏は自民党内にあって度々野党のように、その時々の政権を批判してきたため、多くの自民党議員から蛇蝎の如く嫌われていからです。

その一方で、菅前首相と高市早苗氏も、世襲議員ではないし、派閥にも属していないので、次期の有力な総裁候補にあげられると思います。菅前首相は、安倍氏の政策を引き継ぎつつも、よりリベラルな政策を掲げています。しかし、彼は次期の自民党総裁選に出馬するのではなく、リベラル派河野太郎氏を担ぐとみられています。

そうなると、最も相応しいのは高市氏とみられます。彼女は、安倍氏の保守的な価値観を継承しつつ、新たな視点を持ち込むことができる政治家です。彼女のリーダーシップは、日本が世界に示すべき道を示し、国際社会においても誇りをもって存在することを証明するでしょう。

安倍晋三氏の暗殺は、日本と国際社会に衝撃を与えました。彼は日本の先進的な指導者であり、彼の死は彼のリーダーシップや国益を最優先とする姿勢を尊敬する多くの人々に悲しみをもたらしました。彼の保守的な遺産を引き継ぎ、間違った方向に進むことのないような後継者を見つけることが、日本にとって極めて重要です。

その中で、高市氏は日本の国益を重視し、国家安全保障を強化するという安倍氏の遺志を継ぐことができる人物です。

私は、高市氏は、安倍氏の後継としてふさわしだけではなく、彼女のリーダーシップが、日本が世界に示すべき道を示し、国際社会においても日本が誇りをもって存在することを証明することになるだろうと期待しています。高市氏の選出は、日本が安定し、安全で繁栄する未来を築くための重要な一歩となるでしょう。

来年の日本の課題は、高市氏を自民党総裁にできるか、できないかということが最も重要になることでしょう。これにより、日本の中国やロシアに対する姿勢、安全保証、経済、社会のあり方が保守的になるかリベラル化がさらに進むかが決まってしまうからです。

自民党にとっても、安倍派にとっても、次期の展開を狙えるかどうかは、自民党高市総裁が誕生するか否かにかかっているといえます。

もし高市総裁が誕生しなければ、自民党はリさらにリベラル化し、保守岩盤層の支持はますます離れ、誰が総裁になっても、凋落しつづけ最終的に政権交代前の麻生政権のようになり、最終的に下野することになるでしょう。

安倍派は分裂して、他の派閥に吸収されるか、無所属議員となり、今後日の目をみることはないでしょう。

いずれの道を選ぶかは、自民党の所属議員自身です。こればかりは、なんともできません。国民ができることは、選挙で候補者を選ぶことだけです。高市総裁になれば、自民党に投票する保守岩盤層も増えるでしょうが、そうでなければ凋落するだけです。

高市総裁にならなければ、無党派層が増えたり、日本保守政党などの保守勢力が伸びることになるでしょう。今は、まだ混乱状態でそれが見えにくい状態ですが、世界で保守主義の拡大とリベラリズムの後退が顕著になる来年はそれがはっきり見えてくることになるでしょう。

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