2024年2月4日日曜日

UNRWAの解体と人道支援の行方―【私の論評】UNRWA(アンルワ)の正体暴露で明らかになった国際世論の間違い!ガザにおける深刻な現実と改革への道筋


まとめ
  • ハマスのテロにUNRWA職員が関与していたことが判明し、各国がUNRWAへの支援を停止
  • UNRWAへの支援が止まれば、パレスチナ人の人道支援が困難に
  • 一方、UNRWAはハマスの影響下にあるため解体を求める声も
  • パレスチナ人の人道支援とUNRWA改革の両立が課題
  • UNHCRがUNRWAの管理・支援を一時的に担うことが解決策の一つ

 パレスチナ自治区ガザを実効支配する過激派組織ハマスが昨年10月にイスラエルを襲撃したテロ事件では、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員も少なくとも12人が直接関与していたことが判明した。これを受け、UNRWAへの主要な支援国である米国やドイツ、日本などが支援を停止。UNRWAは資金難に陥り、2月末までにはガザのパレスチナ人への人道支援活動も停止せざるを得なくなる可能性がある。

 一方で、UNRWA自体がハマスの強い影響下にあり、パレスチナ人への憎悪教育を行っているという指摘も根強い。イスラエルのネタニヤフ首相はUNRWAの解体を訴えている。しかし、UNRWA以外にガザのパレスチナ人を支援できる機関が現時点ではない。UNRWAへの支援停止は、周辺国の不安定化にもつながりかねない。

 したがって、ガザの混乱を収拾するには、パレスチナ人の人道支援を継続しつつ、UNRWA自体の改革を進める必要がある。一つの解決策として、UNRWAを国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の管理下に置き、UNHCRが職員管理や支援内容の指導を一時的に行うことが考えられる。UNRWAの改革とパレスチナ人支援の両立が困難な課題だが、ガザの混乱を収めるには欠かせないアプローチといえる。国際社会の英知を結集し、実現可能な解決策を早急に模索する必要がある。

 この記事は、元記事の要約です。詳細を知りたい方は、元記事をご覧ください。

【私の論評】UNRWA(アンルワ)の正体暴露で明らかになった国際世論の間違い!ガザにおける深刻な現実と改革への道筋

まとめ
  • UNRWAの職員には教師が多く、その教師らは、反ユダヤ主義や過激思想が指摘され、ハマスとの関与が報告されている。
  • 解決策として、UNRWAの中立性の疑念がある中、改革ではなく解体が必要。
  • 国際社会はイスラエルの自衛権を支持し、中東の安定に向けて建設的なアプローチを模索すべき。中途半端な介入が紛争を長引かせることになり、根本的な秩序回復が必要。
  • パレスチナ側がテロリスト・ハマスを排除し、平和的共存を目指す責任ある政府を樹立するまで、イスラエルは自国民の安全を確保する権利がある。

レバノンのティルスにあるUNRWAの地区事務所の看板

UNRWAの正体を知らない人が多すぎです。その構成員の多くは、教師であり、その学校では、反ユダヤ主義が横行し、テロリズムが助長されていることが、長年にわたる複数の調査や報告で明らかになっています。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営するガザの学校では、アンチセミティズムや過激思想の宣伝、ハマスの称賛など、過激な教育が行われているという報告が複数の調査機関から出ています。

IDFや国連監視団体などは、学校でのハマスの武器貯蔵やトンネル掘削、職員のハマスへの関与を告発しました。

また、ソーシャルメディアの分析から、教職員の多くが公然とハマスやテロ活動を支持していることも判明しました。

UNRWAの教育現場が政治的に激しく歪められ、イスラエルに対する憎悪教育が行われていることを示す証拠が蓄積しています。

UNRWAは中立的な人道機関ではありません。パレスチナ人を助けるためではなく、ハマスの利益のために共闘しているといえます。

以上の情報源を以下に示しておきます。
  1. Extremist Education in UNRWA Schools: A report by IMPACT-se highlights textbooks and terrorism in UNRWA Palestinian schools1. The report examined educational materials used in UNRWA schools, particularly in the Gaza Strip, the West Bank, and East Jerusalem, where the Palestinian National Authority (PA) curriculum is adopted. The PA curriculum is found to contain antisemitic content and the promotion of violence, jihad, and ‘martyrdom’ culture, while omitting teachings of peace and coexistence1.

  2. Hamas Weapons Storage in UNRWA Schools: A United Nations inquiry into incidents that occurred at UN facilities during last summer’s Operation Protective Edge confirmed Israel’s charges that Hamas used those facilities to store weapons and launch attacks against Israel2. Another report shows that Hamas places weapons in and near U.N. facilities in Gaza, including schools3.

  3. Hamas Tunnel Digging in UNRWA Schools: Photos of a tunnel shaft dug by Hamas underneath a Gaza school run by the UN agency for Palestinian refugees were published by an Israeli TV channel4. In another instance, the IDF located and destroyed a Hamas tunnel adjacent to a UNRWA school in the northern Gaza Strip5.

  4. UNRWA Staff Involvement with Hamas: The UN Secretary-General António Guterres said nine UNRWA employees have been fired over allegations of involvement in the deadly October 7 Hamas attack in Israel6. Another report states that UNRWA had opened an investigation into several employees suspected of involvement in the 7 October attacks in Israel by Hamas and that it had severed ties with those staff members7.

  5. UNRWA Teachers Support Hamas on Social Media: UNRWA teachers continue to publish antisemitic posts on social media despite commitments by UNRWA and the US to ensure that antisemitism, violence, and terrorism are not supported in UNRWA institutions, according to a new report by the NGO UN Watch8. Another report found that United Nations workers in Gaza used an internal Telegram channel, which was meant to facilitate their work, to praise the Hamas massacres on October 79.

  6. UNRWA Education System Indoctrinating Hatred Against Israel: An Israeli watchdog has found that educational textbooks produced by the UN’s Palestinian refugee agency continue to contain incitement to violence against Israel and hatred of Jews, despite promises to remove such content10. Another report reveals that UNRWA has educated the next generation to blindly believe in a sacred “right of return” by force of arms to the very homes which they left back in ’48, homes that no longer exist, in villages that have since grown into Israeli cities, collective farms, and woodlands11.

上の資料は、全部が英文ですが、現在ならGoogle翻訳などで、大方の内容は理解できます。興味のある方は、是非御覧ください。日本では、ほとんど報道されない内容に驚かれるると思います。

UNRWAの正体を知った上で、上の記事における提案にはいくつかの懸念があります。第一に、UNRWAをUNHCRの管理下に置くことは、鶏小屋にキツネを入れるようなものです。国連とその機関は、慢性的に反イスラエル、親パレスチナであることを複数回にわたって示してきました。

鶏小屋にキツネをいれる AI生成画像  このような可愛いキツネなら問題はないだろうが・・・・

パレスチナの大義に対する管理と影響力をさらに与えることは、ハマスと彼らのテロ活動をさらに可能にし、強化するだけになる可能性があります。

第二に、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)自体が欠陥と偏見に満ちた組織であり、改革するのではなく、解体されるべきです。学校やキャンプで反ユダヤ主義やテロリズムを助長していることが明らかになっています。このレベルの憎悪と過激主義を改革することは困難です。UNRWAは廃止され、別の組織に取って代わられる必要があります。

第三に、UNRWAを通じてハマスの支援や資金提供をしても、ガザの混乱は終わりません。それは、テロリストに支配されたパレスチナ人の苦しみを長引かせるだけです。秩序を取り戻す唯一の方法は、ハマスが敗北し、権力を剥奪され、パレスチナの人々が自由と平和の中で暮らせるようになることです。

ついに、国際社会はこの問題に関して賢明に行動できないことを露呈したといえます。彼らは失敗した「2国家解決」にあまりにも固執し、アラブ同盟国やイスラム同盟国との関係を重視するあまり、イスラエルを攻撃することを結果として容認してしまったといえます。

この地域の安定を国連に頼ることは、状況を悪化させるだけになります。UNRWAはガザから出て行く必要があり、ハマスも出て行く必要があり、国連は手を引く必要があり、イスラエルは平和と安全を執行するために自由に動ける権利を持つべきです。それが、ガザの混乱を終わらせる唯一の真の解決策だと思います。

無論イスラエルが必ずしもガザを完全に支配したり併合したりする必要はないですが、イスラエルは国際的非難を受けることなく、ガザからの脅威に対してもっと自由に行動できるようにする必要があります。

あまりにも長い間、ハマスのようなテロリスト集団はガザで平然と活動し、人間の盾に隠れながらイスラエルの市民に対してロケット弾攻撃を仕掛けるようなことをしてきました。イスラエルには国家として自国を防衛し、抑止力を確立する権利があります。

理想を言えば、パレスチナ人民が立ち上がり、過激なハマス政権を自ら打倒し、自分たちの幸福を第1に考え、テロを拒否し、イスラエルと平和に共存しようとする政府を樹立することが望ましいです。

しかし、その日が来るまでは、イスラエルはハマスの能力を低下させ、テロ・トンネルを破壊し、主要指導者を排除するための軍事作戦を実施する必要があるかもしれないです。

国際社会

国際社会は、イスラエルがとるすべての行動を反射的に非難するのではなく、イスラエルの自衛権を支持すべきです。イスラエルはガザを完全に再占領すべきだという意見もありますが、これは複雑な問題です。

それは安全保障を向上させるかもしれないですが、敵対的なパレスチナ人を統治する責任をイスラエルに負わせることになり、世界舞台でのイスラエルの正当性を損なうかもしれないです。

最適な解決策は、ハマスに代わって民衆が蜂起し、平和的で責任ある政府が誕生することです。しかし繰り返しますが、それが実現するまでは、イスラエルは、ガザから発せられるいかなる脅威に対しても、謝罪することなく一方的に行動する自由を持たなければならないでしよう。

イスラエル市民の安全と生存は、すでに過ちが露呈した国際世論よりも優先されなければならないです。国際社会は、ハマスはテロリストであり、テロリストとは交渉などできないことを忘れてしまったようです。イスラエルが交渉すべきは、テロリストを容認しないパレスチナ人に限られるべきなのです。

私はイスラエルによるガザの永久支配を必ずしも主張するわけではありません。しかし、イスラエルは自国の安全保障を強化するためにより自由な手を持つべきであり、国際社会はその必要性を認識すべきです。

テロを拒否し、平和的な市民社会を確立するボールは、最終的にはパレスチナ側にあります。イスラエルが彼らのためにそれをすることはできます。しかし、イスラエルはその間に自国民を守るために行動することはできるし、そうしなければならないのです。

米国の戦略家ルトワック氏は、国連などの機関が紛争に中途半端に介入することは、紛争を長引かせる要因になると主張しています。解決には、50年程度の長期的な軍隊駐留による根本的な秩序回復が必要であると唱えています。

この主張は、中途半端な介入が当事者の責任感を薄れさせ、国際機関への不信感を高めるという考えに基づいています。一方、長期的な駐留は、秩序回復や和解促進、経済復興など、紛争解決に効果的だとしています。

しかし、長期的な駐留には莫大な費用がかかり、駐留国と地元住民の間に摩擦を生む可能性もあるため、メリットとデメリットを慎重に検討する必要があります。

そうして、現在の国連はこうしたことをするつもりはなく、結局ハマスやUNRWAの一部の職員らにイスラエルを攻撃するする隙を与えしまったのです。

その覚悟があるのは、当事者のイスラエルとテロリストであるハマスに支配に反対するまともなパレスチナ人であり、結局のところガザ地区の将来は、無責任な国連ではなく、この両者に委ねるしかないのです。

国際社会は、UNRWAやハマスを支援するのではなく、テロリストを否定する、まともなパレスチナ人を支援すべきなのです。パレスチナ人にも様々な考えの人がいますが、反テロリストのパレスチナ人というところは、譲れないです。そもそも、テロリストは過去にどのような経緯があったにしても、これを許容することはできません。これを譲ってしまえば、今までと同じかさらに悪化することになりかねません。UNRWAのテロリストの仲間の職員やハマスを喜ばすだけです。

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