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2007年3月31日土曜日

プレスリーはボボだ!?

エルビス・プレスリーが死んでからもう30年もたっていしまいまいましたが、未だに大きな影響を与え続けています。ボボズ達にもプレスリーの愛好者は多いようです。
プレスリー自身もある意味では、ボボズの先駆者だったかもしれません。カウンターカルチャーの旗手であることには間違いありません。













さて、BOBOsそのもについてあまり解説してきませんでしたので、ここで少し掲載します。日本では、出生率が下がっていることはご存知だと思います。 しかし、ここ数年フランスでは回復してきたいます。
フランスの出生率の回復には、育児に価値観を再発見した「BOBO(ボボ)」と呼ばれる新しいタイプの消費者が登場したことと関係しています。

「BOBO(ボボ)」と呼ばれるニュータイプの消費者が子育てに参入し始めました。ボボ(ボボの複数形がボボズです)とはブルジョア・ボヘミアンの略語で、ブルジョア(金持ち)になったボヘミアン(自由人)や、ボヘミアン的スタイルのブルジョアを指します。20代後半から30代の成功したクリエーター、ネクタイを締めない起業家を想像すれば良いと思います。

金ぴかの装身具は嫌うがスニーカーには出費を惜しまない彼らが、グルメやファッションなど一通りの遊びを終え、子育て(という創作活動)の楽しさに目覚めたといいます。キーワードはおしゃれ、知的、ナチュラル。「健康に(またはセンスが)良いが価格も高い」子ども向け商品やトレンドスポットを生み、支えていまいす。

彼らが「子どものいる生活の楽しさ」を享受する様子を見た若者も積極的に子どもを作ります。非婚カップルの出産も多いことから、伝統的価値観の復活よりボボのような新しいライフスタイルが出生率を押し上げているとの見方も生まれています。

見栄のためにブランド品に浪費することよりも、自分がこだわる実用品に大金を投じるといった、ボボの価値基準を例示すると、次のようになります。
  ■好きなもの
    子ども
    オーガニックフード
    ボサノバ
    ワールドミュージック
    カフェのテラス席
    リベラシオン(新聞)
    MUJI        

  ■嫌いなもの
    シャンゼリゼ通り
    金のネックレス
    純フランス料理
    ブランド服
    MTV
    ハリウッド映画
    マクドナルド
    ほとんどのテレビ局


昔のコンピューターの宣伝です。一番左が若かりしころの、ビル・ゲイツ氏です。あきらかに、従来の経営者とは違います。ボボスの先駆者の一人といえます。





















下の写真はご存知ジョニーディップ夫妻。彼も典型的なボボズといえるでしょう。

下は、i-podの新作発表の時の、スティーブ・ジョブズ氏です。ジーンズ姿で発表するなど、従来の経営者にはありえなかったことです。また、このようなことをしても、全く違和感がありません。やはり、ボボズの典型例といえます。


現在日本で注目を集めている、ライフスタイル提唱型のマーケティング・キーワードは、健康と環境に優しいライフスタイルを表す LOHAS(Lifestyles of Health And Sustainability、日本語ではロハス、またはローハス)です(LOHASの登録商標からライセンス収入を目論むのは「のまネコ」の二の舞?)。
ロハスに比べれば、ボボスがマスコミで取り上げられる機会は、ほとんどないと言っていいでしょう。しかし、ボボズのコンセプトも最初に日本に紹介されたタイミングで、ロハスに大きく遅れをとったわけではありません。情報源は、『日本版BOBOSの登場――柔らか頭の新富裕層』(2005年11月25日 日経流通新聞MJ 4面)です。
フランスでBOBOの名が普及したのは01年。最近もモロッコ式サンダルがBOBOS族の支持でヒットしたといいます。韓国でも02年時点ですでに普及しました。日本でも同書の邦訳が02年「ボボズ」の題で出版され、書評でかなり話題になったが、一般に広まるまでには至りませんでした。

邦訳は少し早過ぎたかもしれません。帯の宣伝文句は「仕事は遊びで遊びが仕事 気がついたら億万長者」と書かれています。当時この本を読んだ私の知り合いは、「何かピンと来ない本だった」と評していました。この本に出てくる例はアップルコンピュータの創業者スティーブ・ジョブズ氏です。しかし当時の日本のIT成功者は孫正義氏、成毛真氏、鈴木幸一氏などネクタイを締めたビジネスマンでした。若者層は成功者以前の段階であり、いずれもジョブズ氏と重なりませんでした。最近ではホリエモンがイメージリーダーになる可能性があったのですが、例の事件で表舞台からは姿を消しました。イメージリーダーが不在では新語も広まりません。これからも日本ではなかなか浸透していかないかもしれません。

さらに、アメリカの場合だと、年収が1千万前後でも、ボボズと自覚できるのですが、日本ではこのくらいの年収であっても、土地が高いとか、養育費が高くつくとかで、以前にも掲載したようにいわゆるリッチ・プア層になってしまい消費行動などがプア層と一見ほとんど変わらないように見えます。ただし、マスコミもとりあげる華やかなトレンドにはなり得なくても、日本国内でもこのような動きは浸透していくものと思います。

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