■
まとめ
- 内閣府のタスクフォースでの中国国営企業のロゴマーク使用問題について河野太郎規制改革担当相の国会答弁が問題視される
- エネルギー政策への中国の浸透に対する警鐘と再エネ偏重の問題点について指摘
- 鹿児島県伊佐市のメガソーラーでの爆発・火災事故を通じて太陽光発電のリスク強調
- 総務省の調査で全国の自治体の4割超が太陽光発電施設に起因するトラブルを抱えていることが明らかに
- 以上のような欺瞞を廃するには「再エネ村」の食い扶持を止めるしかない。
河野太郎 |
しかし、この問題の本質は「ロゴ入り資料」ではなく、日本のエネルギー政策への中国の影響力の浸透にあるにもかかわらず、大手メディアがその本質を論じることを避けている。その理由として、経済産業省主導の再生可能エネルギーへの転換の流れで、メディアが関連企業からの広告収入を意識していることが考えられる。
筆者自身は長年、日本の「再生可能エネルギー偏重」政策に警鐘を鳴らし続けてきた。この政策に反対する5つの理由を挙げ。
1つ目は環境破壊の問題、2つ目は天候次第で電力供給が不安定になること、3つ目は電気代の値上がり、4つ目は中国製の太陽光パネルの多くが強制労働の産物とされていること、5つ目はインフラ事業ながら外資規制がないことである。
さらに、鹿児島県の大規模太陽光発電所で発生した爆発火災事故の事例は、全国で設置が拡大する太陽光パネルの危険性を改めて示している。また、総務省の調査で、自治体の4割超が太陽光パネルに関するトラブルを抱えている。主なトラブルとして4点を挙げている。具体的には、工事中の土砂流出、事業者の住民説明不足、工事内容の相違、稼働後の連絡がつかないことなどである。
最後に、日本保守党が再生可能エネルギー賦課金の廃止を重点政策に掲げていること、国民民主党も同様の法案を出していることに言及し、この賦課金制度が日本を貧しくし中国を助ける結果になっていると批判。欺瞞(ぎまん)をやめさせ、「再生可能エネルギー村」への給付を止めることが必要だ。
さらに、鹿児島県の大規模太陽光発電所で発生した爆発火災事故の事例は、全国で設置が拡大する太陽光パネルの危険性を改めて示している。また、総務省の調査で、自治体の4割超が太陽光パネルに関するトラブルを抱えている。主なトラブルとして4点を挙げている。具体的には、工事中の土砂流出、事業者の住民説明不足、工事内容の相違、稼働後の連絡がつかないことなどである。
最後に、日本保守党が再生可能エネルギー賦課金の廃止を重点政策に掲げていること、国民民主党も同様の法案を出していることに言及し、この賦課金制度が日本を貧しくし中国を助ける結果になっていると批判。欺瞞(ぎまん)をやめさせ、「再生可能エネルギー村」への給付を止めることが必要だ。
この記事は、元記事の要約です。詳細は、元記事をご覧になってください。
【私の論評】内閣府の再エネTFは重大な決定をさせてはならない、ただのド素人集団
まとめ
- 太陽光発電の経済合理性には大きな問題があり、初期投資コストが高く、安定した電力供給が困難である。
- 設置場所の確保や環境負荷など多くの根本的な欠陥があり、従来の安価で安定的な発電方式に太刀打ちできない状況にある。
- 火災や水害、地震などの自然災害に対する脆弱性が極めて高く、適切な対策が不十分である。
- 発電事業者は火災や浸水、地震に対するリスクを過小評価し、十分な対策を講じていない。
- 内閣府のTFでは、専門知識や経験に欠ける素人がエネルギー政策や技術の決定に関与しており、重大な問題点が見過ごされている可能性がある。
太陽光発電は現状、従来の発電方式と比べて決して経済合理性があるとは言えません。大きな欠陥が存在するのです。
第一に、初期投資コストが極めて高額になることが大きな障壁となっています。太陽電池モジュールやシステム設備の費用がかさみ、発電コストに大きく影響します。
第二に、発電の不確実性が極めて高いことが問題です。日射量の変動により出力が大きく変動し、安定した電力供給が困難です。夜間は全く発電できず、電力需要とのミスマッチが深刻です。
さらに、設置場所の確保が課題となります。パネルには広大な面積が必要で、適地の確保が難しい上に、土地の有効活用ができません。
加えて、CO2排出量はゼロでも、製造時やパネル廃棄時の環境負荷を考慮すれば、決して完全に環境に優しいとは言えないでしょう。
このように、高コスト、不安定出力、設置面積の確保、環境負荷など、太陽光発電には多くの根本的な欠陥があり、経済合理性に乏しいと言わざるを得ません。現状では、従来の安価で安定的な発電方式に太刀打ちできる水準には程遠い状況だと言えるでしょう。
このことは、最近ではネットなどで広く拡散され、多くの人が知るところとなっています。
さらに、上の記事にもあるとおり、鹿児島県の大規模太陽光発電所で発生した爆発火災事故の事例が火事になった場合の危険性を示しています。
第一に、初期投資コストが極めて高額になることが大きな障壁となっています。太陽電池モジュールやシステム設備の費用がかさみ、発電コストに大きく影響します。
第二に、発電の不確実性が極めて高いことが問題です。日射量の変動により出力が大きく変動し、安定した電力供給が困難です。夜間は全く発電できず、電力需要とのミスマッチが深刻です。
さらに、設置場所の確保が課題となります。パネルには広大な面積が必要で、適地の確保が難しい上に、土地の有効活用ができません。
加えて、CO2排出量はゼロでも、製造時やパネル廃棄時の環境負荷を考慮すれば、決して完全に環境に優しいとは言えないでしょう。
このように、高コスト、不安定出力、設置面積の確保、環境負荷など、太陽光発電には多くの根本的な欠陥があり、経済合理性に乏しいと言わざるを得ません。現状では、従来の安価で安定的な発電方式に太刀打ちできる水準には程遠い状況だと言えるでしょう。
このことは、最近ではネットなどで広く拡散され、多くの人が知るところとなっています。
さらに、上の記事にもあるとおり、鹿児島県の大規模太陽光発電所で発生した爆発火災事故の事例が火事になった場合の危険性を示しています。
太陽光パネル火災 |
太陽光発電システムは、火災のリスクがゼロとは言えません。太陽電池モジュール自体は不燃性の素材で作られていますが、ケーブルの被覆や接続箱など、一部に可燃性の部品が使われているためです。
設置が不適切であったり、部品が劣化すると、電気的な故障から発火する恐れがあります。また、落雷や外部からの発火源に曝されれば、可燃部分に燃え移る危険性もあります。
さらに、太陽光発電システムには直流から交流への変換装置(パワーコンディショナー)が備わっています。この変換器に不具合があると過熱し、出火に至るリスクがあります。系統連系型の場合は、電力会社側の系統トラブルの影響を受ける可能性もあります。
そのため、太陽光パネルを安全に運用するには、適切な設計と施工、定期的な点検とメンテナンスが重要になります。配線やアース処理を適正に行い、部品の経年劣化に注意を払う必要があります。
さらに、避雷設備を設置したり、直流側と交流側の配線を分離するなどの対策で、万が一の火災に備える必要があります。監視体制を整備し、早期発見と初期消火が可能な環境作りも求められます。
さらに、太陽光パネルが火災になった場合の対処についても適切な措置がなされているとは言い難い状況にあります。
発電事業者は、太陽光パネルの火災リスクを過小評価し、適切な対策を怠っている状況がみられます。万が一火災が起きた場合の対処方法にも、重大な欠陥があると言わざるを得ません。
初期消火が極めて困難なことが最大の問題です。太陽電池モジュール自体は不燃性ですが、周辺の可燃物に燃え移ると通電火災となり、消火活動がきわめて危険になります。日中はパネルから高電圧の直流電流が流れ続け、消防隊員が感電する恐れさえあります。一般的な消火設備や方法が通用しない特殊な火災なのです。
一般的な水消火設備を配備しているだけでは全く意味がありません。水が太陽電池パネルに掛かれば、漏電の危険が高まり、火災がかえって拡大する恐れがあります。消火用水の使用は、太陽光発電所の電気系統を完全に遮断した上でなければなりません。
しかし発電事業者は、このような電気的リスクへの認識が欠如しています。消防隊に対して適切な情報提供や指示ができていないばかりか、発電所構内にも、水以外の専用の消火設備や資機材を備えていないのが実情です。
出火を防ぐための監視態勢が不十分であり、早期発見と通報がなされないおそれがあります。消防隊に速やかに連絡し、太陽電池アレイ周辺の電源を自らシャットダウンすることさえ怠っている場合があります。
さらに、消防隊に対して、発電所の構造や電気系統に関する十分な情報提供もなされていません。適切な消火活動がとれず、事態を悪化させかねません。火災後の設備の絶縁状態やアースの確認、適切な廃棄処理も怠られがちです。
このように、太陽光発電所における火災対策は、発電事業者の理解不足と体制の不備から、極めて不十分であり、重大な問題があると指摘せざるを得ません。火災リスクへの真摯な取り組みが求められています。
太陽光発電設備には、水害時に重大な危険が伴うことを指摘せざるをえません。
最大の問題は、浸水した太陽電池モジュールからの感電リスクです。パネルには高電圧の直流電流が流れており、水没すると漏電し、周囲の水域で感電事故が発生する可能性があります。しかし多くの事業者は、この危険性を軽視していると言わざるをえません。
さらに、洪水で太陽電池アレイが流されたり、架台が傾斜して崩壊する恐れもあります。がれき混じりの流水によって、パネルやケーブルが破損し、電気トラブルや漏電火災に至るリスクがあるのです。
加えて、変圧器やパワーコンディショナーなどの電気設備が浸水すれば、内部の絶縁不良や地絡など、深刻な電気的危険が発生します。しかし設備の防水対策が不十分な例が多く、水害に無防備な状態にあります。
一旦トラブルが起きれば、高電圧の直流電源があるために、作業員が感電する危険があり、復旧作業は極めて困難になります。
このように太陽光発電所は浸水の危険性が非常に高く、水害対策が必須です。しかし現状では、その認識が発電事業者に欠如しており、適切な対策がなされていないのが実情であり、極めて深刻な問題があると指摘せざるをえません。
太陽光発電設備には、地震発生時に重大な危険が伴うことを厳しく指摘せざるを得ません。
最大の問題は、太陽電池アレイの落下・転倒による人的被害のリスクです。アレイは高所に大量の重量物が並んでおり、地震の揺れで支持構造物が破損すれば、パネル自体や架台がそのまま落下する恐れがあります。事故時の死傷者発生は避けられません。しかし多くの事業者は、この落下リスクを軽視し、適切な落下防止対策を怠っているのが実情です。
さらに、地震による停電時に、太陽電池アレイは発電を続けるため、高電圧の電流が流れ続けます。配線や接続箱等に被害があれば、感電や漏電火災が発生する危険性があります。ところが、停電対策の認識が発電事業者に欠如しており、絶縁やアース対策が不十分なケースが多々あります。
加えて、変圧器などの電気設備が地震で損壊すれば、絶縁不良や地絡が生じ、重大な電気事故に繋がります。しかしこれらの設備の耐震性が不十分な上、専門的な点検や保守体制が整っていないのが実状です。
発電所周辺で地すべりや液状化が起これば、アレイ基礎の沈下や傾斜が起こり、設備の破損や漏電に繋がるリスクもあります。しかし、こうした自然災害への対策が発電事業者から等閑視されているのが実情です。
このように地震対策は極めて不十分であり、発電事業者の安全意識と危機管理体制の欠如が、重大な人的被害や電気事故に繋がる深刻なリスクを生んでいると言わざるを得ません。厳しい指摘と早急な是正が不可欠です。
このように、経済合理性が低く、火災、水害、地震など日本の自然災害に対する脆弱性が極めて高い太陽光発電は、現状では本格的な実用化に向いていないと言えます。
設置が不適切であったり、部品が劣化すると、電気的な故障から発火する恐れがあります。また、落雷や外部からの発火源に曝されれば、可燃部分に燃え移る危険性もあります。
さらに、太陽光発電システムには直流から交流への変換装置(パワーコンディショナー)が備わっています。この変換器に不具合があると過熱し、出火に至るリスクがあります。系統連系型の場合は、電力会社側の系統トラブルの影響を受ける可能性もあります。
そのため、太陽光パネルを安全に運用するには、適切な設計と施工、定期的な点検とメンテナンスが重要になります。配線やアース処理を適正に行い、部品の経年劣化に注意を払う必要があります。
さらに、避雷設備を設置したり、直流側と交流側の配線を分離するなどの対策で、万が一の火災に備える必要があります。監視体制を整備し、早期発見と初期消火が可能な環境作りも求められます。
さらに、太陽光パネルが火災になった場合の対処についても適切な措置がなされているとは言い難い状況にあります。
発電事業者は、太陽光パネルの火災リスクを過小評価し、適切な対策を怠っている状況がみられます。万が一火災が起きた場合の対処方法にも、重大な欠陥があると言わざるを得ません。
初期消火が極めて困難なことが最大の問題です。太陽電池モジュール自体は不燃性ですが、周辺の可燃物に燃え移ると通電火災となり、消火活動がきわめて危険になります。日中はパネルから高電圧の直流電流が流れ続け、消防隊員が感電する恐れさえあります。一般的な消火設備や方法が通用しない特殊な火災なのです。
一般的な水消火設備を配備しているだけでは全く意味がありません。水が太陽電池パネルに掛かれば、漏電の危険が高まり、火災がかえって拡大する恐れがあります。消火用水の使用は、太陽光発電所の電気系統を完全に遮断した上でなければなりません。
しかし発電事業者は、このような電気的リスクへの認識が欠如しています。消防隊に対して適切な情報提供や指示ができていないばかりか、発電所構内にも、水以外の専用の消火設備や資機材を備えていないのが実情です。
出火を防ぐための監視態勢が不十分であり、早期発見と通報がなされないおそれがあります。消防隊に速やかに連絡し、太陽電池アレイ周辺の電源を自らシャットダウンすることさえ怠っている場合があります。
さらに、消防隊に対して、発電所の構造や電気系統に関する十分な情報提供もなされていません。適切な消火活動がとれず、事態を悪化させかねません。火災後の設備の絶縁状態やアースの確認、適切な廃棄処理も怠られがちです。
このように、太陽光発電所における火災対策は、発電事業者の理解不足と体制の不備から、極めて不十分であり、重大な問題があると指摘せざるを得ません。火災リスクへの真摯な取り組みが求められています。
太陽光発電設備には、水害時に重大な危険が伴うことを指摘せざるをえません。
最大の問題は、浸水した太陽電池モジュールからの感電リスクです。パネルには高電圧の直流電流が流れており、水没すると漏電し、周囲の水域で感電事故が発生する可能性があります。しかし多くの事業者は、この危険性を軽視していると言わざるをえません。
さらに、洪水で太陽電池アレイが流されたり、架台が傾斜して崩壊する恐れもあります。がれき混じりの流水によって、パネルやケーブルが破損し、電気トラブルや漏電火災に至るリスクがあるのです。
加えて、変圧器やパワーコンディショナーなどの電気設備が浸水すれば、内部の絶縁不良や地絡など、深刻な電気的危険が発生します。しかし設備の防水対策が不十分な例が多く、水害に無防備な状態にあります。
一旦トラブルが起きれば、高電圧の直流電源があるために、作業員が感電する危険があり、復旧作業は極めて困難になります。
このように太陽光発電所は浸水の危険性が非常に高く、水害対策が必須です。しかし現状では、その認識が発電事業者に欠如しており、適切な対策がなされていないのが実情であり、極めて深刻な問題があると指摘せざるをえません。
太陽光発電設備には、地震発生時に重大な危険が伴うことを厳しく指摘せざるを得ません。
最大の問題は、太陽電池アレイの落下・転倒による人的被害のリスクです。アレイは高所に大量の重量物が並んでおり、地震の揺れで支持構造物が破損すれば、パネル自体や架台がそのまま落下する恐れがあります。事故時の死傷者発生は避けられません。しかし多くの事業者は、この落下リスクを軽視し、適切な落下防止対策を怠っているのが実情です。
さらに、地震による停電時に、太陽電池アレイは発電を続けるため、高電圧の電流が流れ続けます。配線や接続箱等に被害があれば、感電や漏電火災が発生する危険性があります。ところが、停電対策の認識が発電事業者に欠如しており、絶縁やアース対策が不十分なケースが多々あります。
加えて、変圧器などの電気設備が地震で損壊すれば、絶縁不良や地絡が生じ、重大な電気事故に繋がります。しかしこれらの設備の耐震性が不十分な上、専門的な点検や保守体制が整っていないのが実状です。
発電所周辺で地すべりや液状化が起これば、アレイ基礎の沈下や傾斜が起こり、設備の破損や漏電に繋がるリスクもあります。しかし、こうした自然災害への対策が発電事業者から等閑視されているのが実情です。
このように地震対策は極めて不十分であり、発電事業者の安全意識と危機管理体制の欠如が、重大な人的被害や電気事故に繋がる深刻なリスクを生んでいると言わざるを得ません。厳しい指摘と早急な是正が不可欠です。
このように、経済合理性が低く、火災、水害、地震など日本の自然災害に対する脆弱性が極めて高い太陽光発電は、現状では本格的な実用化に向いていないと言えます。
太陽光パネルの水害時の注意喚起 |
実験施設レベルであれば別ですが、一般の発電所などで実用的に活用するのは避けるべきでしょう。
初期コストが高止まりしており、発電コストが他の方式に見合わない。さらに自然災害リスクへの対策が全く不十分で、火災、浸水、落下などの重大事故が常に潜在しています。経済性と安全性の双方で、致命的な欠陥があるのが実情です。
このような状況下で無理に実用化を推し進めれば、莫大なコストがかかり、重大事故の危険にさらされかねません。したがって、技術の更なる改善と環境整備を待つべきであり、現時点での一般的な実用化は控えるべきと言えるでしょう。
初期コストが高止まりしており、発電コストが他の方式に見合わない。さらに自然災害リスクへの対策が全く不十分で、火災、浸水、落下などの重大事故が常に潜在しています。経済性と安全性の双方で、致命的な欠陥があるのが実情です。
このような状況下で無理に実用化を推し進めれば、莫大なコストがかかり、重大事故の危険にさらされかねません。したがって、技術の更なる改善と環境整備を待つべきであり、現時点での一般的な実用化は控えるべきと言えるでしょう。
太陽光発電の経済性と安全性に関する深刻な課題について、思いが至らない人はエネルギー政策やエネルギー技術に関する素人だと言えます。発電コストの妥当性検証、電力システム運用、電気設備の安全基準、自然災害リスク評価、エネルギー政策立案など、様々な専門分野の知見が不可欠ですが、素人にはそうした専門性を欠いています。そのため、太陽光発電をめぐる本質的な問題点を過小評価し、的確な判断ができないのです。
発電コストが他の方式に見合うのか、電力供給の安定化に何が必要か、設備の安全確保にはどのような対策が求められるのか、災害リスクへの対応力は十分かなど、さまざまな観点から専門的な検証が欠かせません。
しかし素人には、そうした高度な課題への理解が欠如しているのが実情です。エネルギーシステムの経済合理性と災害レジリエンスの両立は、きわめて高度な技術的・政策的挑戦であり、その本質を把握できるのはエネルギー分野の専門家だけなのです。
したがって、太陽光発電実用化の阻害要因について、専門知識と経験を持たない素人が的確に判断することは難しく、様々な リスクを看過してしまう危険性が常にあると言わざるを得ません。
大林ミカ氏が議長を務めた、内閣府の再生可能エネルギー規制等の見直しに関するタスクフォースは、実際のところ、エネルギー政策や発電技術の専門性に乏しい素人集団であると評さざるを得ません。
エネルギー問題のド素人大林ミカ氏 |
経済産業省の審議会など、これまでエネルギー政策の実務に携わってきた有識者や技術者は参加しておらず、一般市民や再エネ推進派が多数を占めています。発電コストの検証、系統運用の技術的課題、設備の安全基準、災害リスク管理などについて、十分な専門知識と経験を持つ人材が不在です。
つまり、このタスクフォースは、本質的な技術的・経済的な観点から見れば、あくまで素人集団にすぎず、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの実用化にまつわる重大な課題を、適切に把握し判断できる専門性を欠いているのが実情です。
そのため、タスクフォースが提言する規制緩和案には、経済合理性や災害リスク、電力システムへの影響など、避けて通れない重大な問題点が看過されてしまう可能性が極めて高いと危惧されます。エネルギー政策は、国民生活や産業活動に重大な影響を及ぼし得るだけに、素人的な発想からは適切な政策は導き出せないと言わざるをえません。
【関連記事】
三浦瑠麗氏の夫が代表の投資&コンサル会社を東京地検特捜部が捜索 「私は夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ない」―【私の論評】三浦瑠璃氏の夫の背後には、巨悪が潜んでいるかもしれない(゚д゚)!
絶望的な日本。自民・二階幹事長を反米媚中にした中国の浸透工作―【私の論評】日本も、米国のように超党派で中国に対抗する体制を整えるべき(゚д゚)!
秋元議員逮捕 300万円、解散当日に直接受け取りか 贈賄側一部は「完落ち」の可能性―【私の論評】IR疑惑は、二階幹事長脅迫事件が発端か?
0 件のコメント:
コメントを投稿