神々しい山々ヒマラヤ
国連「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は20日、07年に公表した4次報告書の記述のうち、ヒマラヤの氷河が35年ごろまでに消失するという予測が誤りだったと発表した。
誤りだったのは、報告書のうち、地球温暖化の影響をまとめた「第2作業部会」担当部分の一部。環境NGO(非政府組織)世界自然保護基金(WWF)の05年のデータの引用などとして、「ヒマラヤの氷河は世界のどの地域よりも早いスピードで崩壊が進み、35年ごろまでに消失する」と指摘していた。IPCCは、報告書作成の過程で必要とされる科学的根拠の確認などが十分でなかったとしている。
また、カナダや米国の研究者らは同日、米科学誌サイエンス電子版で誤りの背景などを解説。IPCCが消失の時期を「2035年」としたのは「世界全体の氷河は2350年ごろに(現在の)50万平方キロメートルから10万平方キロメートルに縮小する」という過去の研究を誤って引用した可能性もあるという。研究者らは、35年ごろまでにヒマラヤの氷河が消失するには、1960~99年の間の消失率の25倍の速度で減少していかなければならない計算になり、氷河と気候の関係に関する知見と相反すると指摘した。
IPCCはバチカンか?
私は、この事実を今朝のNHKのニュースで知りました。NHKの反応もおかしなものでした。はっきり内容は覚えていませんが、「多くの学者が支持することもあり…、IPCCの話についていくしかない(概意)」としていました。科学は多数決でもなければ、政治でも宗教でもありません。実証的でなければならないものです。どんなに、主張する人が少なくても、少数であろうと無名であろうと誰かが、確かなエビデンス(証拠)を示したら、それが正しいのです。
実は、この事実、IPCCが認めるよりも、ずっと前、少なくともアル・ゴアが「不都合な真実」を著作にしたたり、映画にしたより前から、知られていました。そうしてイギリスでは、アル・コアの「不都合な真実」の映画に関して、明らかに複数の問題があるため、イギリスの国内では上映禁止という司法判断が出ていました。
私自身は、地球温暖化二酸化炭素説は信じていません。それから、地球温暖化災厄説などは、もっと信じていません。二酸化炭素は毒ガスじゃありません。私たち人間はもとより、動物も植物の体も炭素からできています。私たちを含む生物の遺体を燃やせば、二酸化炭素が排出されます。化石燃料を燃やせば二酸化炭素が排出されます。燃やさなくても、遺体の一部は、徐々に二酸化炭素に置き換わります。そうして、循環します。二酸化炭素は、この世の生物にとって非常に重要です。
残り少ない、化石燃料を大事に使うことと、地球温暖化二酸化炭素説とは全く異なるものです。私は、原油、森林、石炭などの化石燃料を大事に使うことには、賛成です。このことについては、一昨年より前から何回も掲載してきました。だから、いまさらなぜ地球温暖化についてここに、詳細を掲載するつもりもありませんし、これに対する反論を寄せられてもそれに対するコメントはしません。
しかし、このような明らかな間違いを今頃訂正とは、一体どうなっているのでしょうか?このテクノロジーの時代で、何でも移り変わりの激しい現代にあって、このスピードの遅さはどうしたことなんでしょうか?こんなにのんびりしていては、一般民間企業ならすぐに潰れてしまいます。この話を見ていて、何か昨年あった、バチカンによるガリレオ・ガリレイの名誉回復を思い出してしまいました。
ガリレオ・ガリレイの名誉が回復され、正式に無罪とされたのは、なんと死後367年を経た昨年の2月15日でした。いいですか、100年前ということてはなく、今年になってからです。人類が月に到達したは、40年前です。地動説は、おそらく、少なくとも100年前には人類の常識になっています。それでも、300年以上たってからです。権威を守るということは、こういうことです。
私は、何もバチカンを批判しているではありません。バチカンにはバチカンの宗教的権威というものがあります、背後にはおびただしい数の信者がいます。いろいろな意味あいがあって、こんなに時間がかかってしまったのだと思います。
しかし、科学的事実に関しては、そうであってもらっては困ります。IPCCが誤りを認めるのにこんなに時間がかかってしまったということは、最早、IPCCは科学的な機関ではなく、バチカンのような宗教団体や、政治結社のようになってしまっているということではないでしょうか?それに、地球温暖化二酸化炭素説に関しても、科学ではなく、教義や政治的プロパガンダのようになってしまっている査証ではないでしょうか?もう、科学などは二の次になってしまっていて、はなはだしい権威主義に陥ってしまっているという査証ではないでしょうか?
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