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2017年2月27日月曜日

【金正男氏殺害】容疑者4人は国家保衛省出身、2人は外務省所属 韓国情報機関が説明―【私の論評】動機は金正恩の統治の正当性の低さにあり(゚д゚)!

【金正男氏殺害】容疑者4人は国家保衛省出身、2人は外務省所属 韓国情報機関が説明



北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件は、発生から27日で2週間となった。 だが、正男氏の親族のマレーシア入りはまだ実現していない。マレーシアのスブラマニアム保健相は26日、親族によるDNA型鑑定が困難な場合、歯型や顔のほくろによる照合も遺体の身元を確認する方法になり得る、との考えを示した。

一方、韓国の情報機関、国家情報院は27日、正男氏殺害について「北朝鮮の国家保衛省(秘密警察)と外務省などが直接主導した国家主導のテロ事件である」との見方を示した。国会情報委員会で報告した。

同委出席者が会議後、メディアに明らかにしたところによれば、国情院は事件の容疑者8人のうち4人が国家保衛省出身で、2人が外務省所属だったと説明した。

犯行には2つの暗殺グループが関与。2つのグループは外国籍の女を含む3人1組で別々に行動していたが、マレーシアで合流し13日に犯行を実行した。

また、駐マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官(保衛省所属)ら4人の支援グループが、正男氏の動向追跡などの役割を果たしたという。

【私の論評】動機は金正恩の統治の正当性の低さにあり(゚д゚)!

日本のメディアでは、暗殺方法、暗殺にかかわった組織などについて、時間の経過とともに報道されています。しかし、暗殺の動機は何だったのかということについてはあまり触れられていません。本日にそれについて掲載しまする

これについては、日韓の複数のメディアが、"北朝鮮の金正恩党委員長の異母兄・金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害されたのは、脱北者による「亡命政府構想」がきっかけだった"と報じていますそれによると、韓国政府も、昨年4月29日にソウルで開かれた世界中の脱北者の結束を訴える集会で同構想が浮上したことが、正男氏殺害の契機になったとみているそうです。

では、亡命政府とは一体どのようなものなのでしょうか。

一般的には、他国の侵略やクーデターによって自国の政治から排除された旧政府メンバーや国民が、外国に脱出してその地で作る仮の政府組織を言います。今回のケースでは、北朝鮮の金正恩体制への対抗勢力を組織することを目的に、脱北者の求心力となる組織を作ろうということです。

北朝鮮が、本当に亡命政府への警戒から正男氏を殺害したのだとしたら、「喜び組」など体制の恥部を暴露したことに対する報復として実行された20年前のロイヤルファミリー暗殺とは、だいぶ性格を異にしていることになります。


2013年の夏ごろには、韓国で脱北者による亡命政府構想の動きがありました。すでに国旗の案もあり、元北朝鮮官僚を当てた主要な「閣僚」名簿もあったと思います。

記憶があいまいなのは、当時私は、この話をさほど真剣に受け止める気がしなかったからです。脱北して韓国入りした北朝鮮の人々は昨年末までの間に3万人を超えました。この間、様々な脱北者団体が人権運動で成果を上げている事実はありますが、3万人どころか千人単位の脱北者を束ねるような党組織はいまだに生まれていません。

そのような状況で亡命政権の看板だけを掲げてみても、無意味だと思われたからです。

そうした状況は、北朝鮮当局も把握していることでしょう。先の脱北者集会では、金正恩政権に対抗できる指導者として正恩氏の叔父の金平一(キム・ピョンイル)駐チェコ大使や正男氏の名前が挙がったといいますが、彼らにも、広範な反体制運動を率いることのできる政治的パワーはありません。

金平一氏
しかしそれでも、指導者としての「正統性」において何かとツッコミを受けやすい正恩氏が、こうした動きを放置できなかったということは考えられます。

北朝鮮の指導者は、先代の思想と教えを独占的に解釈することで独裁を保っている部分があります。そういう意味で、正恩氏にとって平一氏や正男氏は「煙たい存在」だったことでしょう。なぜならこの2人は、同じ金王朝の血を引いている上に、正恩氏の知らない祖父・金日成主席や父・金正日総書記の姿や教えを、たくさん知っているからです。

核武装を成し遂げ、そう簡単には外部から攻撃を受けにくくなった正恩氏にとっては、国内での権力をより完璧なものにすることをより重要であると考えている可能性があります。そう考えれば、たとえ実質的な力のない亡命政権であっても、北朝鮮国民に向け、それなりに意味ある言葉を語れる「指導者」が現れることは、阻止すべき課題だったのでしょう。

しかし、これだけだと、今回のような暗殺劇はなかったかもしれません。もう一つ忘れてはならない、大きな動機があります。それは支那の存在です。

歴代の支那政府が「兄弟国」の金王朝に配慮してきた目的は、属国化することにありました。

そのため、支那の改革開放政策を支持する正男氏を、正日氏の後継者候補と見据えて、義理の叔父、張成沢(チャン・ソンテク)国防副委員長を後見人とする体制の実現を目指してきました。

粛清された張成沢氏 紺色を服装の男性
ところが、金王朝の3代目に指名されたのは3男の正恩氏でした。「支那に近づきすぎた」張氏は13年12月、無残な最期を遂げました。支那政府は以来、正男氏の身辺警護をより強化してきましたた。

正恩氏の支那国内のカウンターパートは劉氏(江沢民派)ですが、習一派は劉氏を含む江沢民派を完全に敵視していました。そのうえで、習氏は、オバマ米政権時代からの密約とされる「北朝鮮の核開発無力化」へ舵を切りました。この1年、北朝鮮の核開発を支援する支那企業の摘発と責任者の逮捕、東北3省の幹部の首のすげ替えなどに邁進(まいしん)してきました。

習氏は、正男氏の“出番”をひそかに伺っていたのです。このような動きにも金正恩は、神経を尖らせていたことでしょう。

こうしたなか、習一派らに江沢民派が一掃されれば、正恩体制そのものが危うくなります。

だとすれば、正恩氏にとって最大の不安要因である正男氏を、是が非でも抹殺するしかありません。

いずれにしても、正男氏が支那の野望の中で擁護され、その揚げ句、犠牲となったことは確かです。

これら、二つの動機が重なって、正男氏は暗殺されたのです。どちらか一方だけであれば、暗殺されなかったかもしれません。

そうして、この根底には無論のこと、支那や北朝鮮に共通する、国やリーダーの統治の正当性の低さということもあるでしょう。支那や北朝鮮などの政府に統治の正当性の低い国々は、日本等を悪者にしたてて、人民の憤怒のマグマが自分たちに降りかからないようにして、統治の正当性を主張するのです。

正男氏が亡命政府のリーダーになり、江沢民派が一掃されるということになれば、習近平は亡命政府の正男氏の北朝鮮への復帰を画策したことでしょう。

仮にそうなったにしても、北朝鮮が少なくとも韓国なみの民主国家であったとすれば、選挙によって選ばれるなどの正当な手続きを経て統治の正当性がある程度裏付けされたリーダーが、亡命政府のリーダーにとって替わられるなどという危険は微塵もありません。

しかし、支那や北朝鮮はそうではありません。統治の正当性が極端に低いので、いつどうなるかなど何の保証もありません。だからこそ、正恩は自らの統治の正当性を主張するためにも、意図して、意識して正男氏を暗殺する必要があったのです。

統治の正当性の低い、政府や指導者、幹部などはその低さを補うために、時には暗殺などを手がける必要があるのです。恐ろしいことです。

統治の正統性とは、本来統治するものが現実に社会に貢献するとき、初めて手にすることのできるものです。貢献しないものは、選挙で選ばれようと、そうでなかろうと、統治の正当性を獲得することはできず、いずれ滅ぶのみです。


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2016年3月30日水曜日

約2年間少女監禁、その支配実態とは 容疑者男、実家周辺では「頭のエエ子」―【私の論評】誘拐された少女だけでなく、民進党も『学習性無力感』に陥っているのでは?


ストリートビューに掲載されていた、寺田容疑者の借りていたアパート(赤い矢印部分)
撮影日が2015年の6月なのでこの時点で中に監禁されていた可能性が高い。
下は、容疑者が借りていたアパートの間取り。



埼玉県警が未成年者誘拐容疑で指名手配し、28日に身柄を確保された東京都中野区の職業不詳、寺内樺風(かぶ)容疑者(23)=同容疑で逮捕状=は、千葉大学工学部に通いながら女子生徒(15)を監禁していたとみられる。大学に隣接するアパートで約2年もの間、誰にも悟られずに女子生徒の自由を奪い続けられたのはなぜか。大阪府池田市の実家周辺で「頭のええ子」と神童扱いだった同容疑者の猟奇的犯行に、関係者は言葉を失っている。

■監禁部屋

「秋葉原に携帯電話を買いに行く」

寺内容疑者は27日昼前、女子生徒にこう言って東京・東中野のマンションを外出した。この日は鍵が掛かっておらず、女子生徒は部屋から逃げ出し、JR東中野駅の公衆電話から110番した。

2014年3月に行方不明になってから2年、事件が大きく動いた瞬間だった。

女子生徒は27日に保護されたが、数週間前までは、寺内容疑者が東中野に転居してくる前の住居、千葉市稲毛区の3階建てアパートの最上階で監禁されていたとみられている。

アパートは千葉大学に隣接し、最寄り駅のJR西千葉駅から徒歩15分。不動産サイトによれば、賃料は月5万3000円で、間取りは洋間と和室の6畳間が1つずつある2K。面積はほぼ40平方メートル。オートロックはなく築年数は31年だが、1人暮らしの大学生にとっては恵まれた居住環境といえる。

同じ階に住む男性(69)は「1~2週間前に出ていったばかりだよ。女の子がいたなんて全然気づかなかった。俺は雪駄を履いて外出するから部屋の前の廊下をペタペタ歩く音だって聞こえたはずなんだ。助けを求めようと思ったら、いくらでもできたと思うんだけどね」と首をかしげる。

寺内容疑者については「3回くらい見かけたことがあるけど、元気にあいさつするいい男だったよ。根暗な印象はまったくなかった。コンビニなんかのポリ袋を手に提げていて、いつも1人分の食べ物を持っていたように思う」と話す。

寺内容疑者の下の階に住む男性(21)は「上から聞こえてくるのは足音ぐらいで、女性の声を聞いたことはなかった。(寺内容疑者とは)顔を合わせたことがなく、生活感がない部屋だなと思っていた」と振り返った。その上で「監禁されていたことを気づけなくて、(女子生徒に)申し訳なく思う」と表情を曇らせた。

■池田の神童

寺内容疑者は大阪府池田市で育った。実家の賃貸住宅を所有する大家の男性(90)によると、同容疑者は15年近く前、両親と妹計4人で転居。隣接する2棟を借りて父親が1棟を職場として使用しているという。

男性は「ご両親は家賃もきっちり払ってくれて家族間のトラブルも聞いたことがない。息子さん(寺内容疑者)が高校生くらいのころにニューヨークに留学すると聞いて『頭ええんやな』と思っていた」と振り返る。

一方、寺内容疑者の子供時代を知る会社員の男性(68)は「カブ(寺内容疑者)のことは小学生のころから知っているが活発で気のいいやつ。今でも『何かの間違いやろ』と思ってる」と明かす。

男性によると、寺内容疑者は実家近くの市立小学校に入学。地域の子供会に参加し、高学年になるとキャンプなどの野外活動で班長として年下の子供たちの世話をするなど、リーダーシップを発揮した。卒業後は難関国立大学合格者を多く輩出する大阪教育大付属池田中、高校に進学した。

「母親が教育熱心で、カブは勉強のできる子やった。子供会の同世代にはやんちゃな子もいたが、まじめであまり周囲とはなじんでいなかった」(男性)

高校時代、女子高生アニメに熱中していたとの情報もある。

高校を卒業後、千葉大学に進学。同容疑者が長期休暇などで実家に帰省した際、男性が声を掛けると会釈をしながら笑顔を見せていたという。だが、最近は事件以前とみられる数年前の正月に会ったきり、姿を見かけなかった、と話す。

男性は「子供会で面倒を見てきた子供たちはいい子ばかりで、こんな事件に関わるとは信じられない。今会えるとしたら、叱ってやりたい」と肩を落とした。

■異常な支配欲

長期にわたる監禁事件では「被害者はなぜ逃げなかったのか」という指摘が度々起きる。今回の事件でも寺内容疑者は、近隣住民の目につきやすいアパートやマンションに居住し、2人で外出をしていた形跡もある。女子生徒は逃げ出すきっかけが皆無だったとはいいにくい状況だ。
しかし、矢幡心理教育研究所の所長で臨床心理士の矢幡洋氏は、被害者の心理を「多くの場合、被害者は『逃げない』のではなく『逃げられない』心理になっている」と分析し、こう続ける。

「生物全般にみられる反応で『学習性無力感』と言われる。過度なプレッシャーや恐怖にさらされ続けることで、逃げる意欲が希薄になる心理現象を言う。自分のやることに効果がないという体験を繰り返すと『自己効力感』が失われる。無力感にさいなまれて現状を変えようという意欲がなくなる。少女もこうした心理状態に陥っていた可能性が高い」

寺内容疑者は犯行に走る前の13年に大学を休学して渡米、現地の航空学校で固定翼の単発機を操縦できる自家用機の操縦資格を取得した。さらに女子生徒を監禁しながら大学に通い、卒業して就職…と行動力の高さが際立つ。

「行動が大胆で自信家の傾向が見受けられる。その半面、自己の願望、欲望を満たすには犯罪に手を染めることもいとわない。反社会性パーソナリティーの傾向を感じる」(矢幡氏)

捜査関係者によると、女子生徒は寺内容疑者に拉致された際、「全く知らない男に『両親は離婚してしまうので弁護士に会わせる』と声をかけられ、車で連れて行かれた」と話している。言葉巧みに少女を連れ出す狡猾さがうかがえる。

「他人の心理操作にたけている印象で、他人を支配することに喜びを感じるタイプだったのかもしれない。本人のフェイスブックには上空から眼下の町並みを写した写真がアップされているが、そこから支配欲求の強さが感じられる」(同)

空白の2年間に何があったのか。これから徐々に明らかになる。
【私の論評】誘拐された少女だけでなく、民進党も『学習性無力感』に陥っているのでは?
上の記事で、やはり『学習性無力感』という言葉が気になります。この少女に限らず、様々な人が実は自分の思い通りの人生を生きていない可能性も多いにあると思います。
まずは、『学習性無力感』という言葉について、定義など以下に掲載します。
これは、米国の心理学者マーティン=セリグマンが1967年に発表した心理学理論です。
長期にわたって、ストレス回避の困難な環境に置かれた人は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという見解です。

自分の努力によって状況を変化させることができなくなると、「無力感」が学習されてしまいます。すると、「何をやってもダメだ」というあきらめの境地に入り、現状を変える意欲どころか、逃げ出す気持ちさえも起こらなくなるそうです。

これは、鬱に至る過程と目されていた理論ですが、最近では生理学的に矛盾が出てきているそうです。とはいえ臨床心理の現場では、まだ現役で学習性無気力の理論に基づいた心理療法が用いられているそうです。

以下に、マーティン=セリグマンが、『学習性無力感』という理論を生み出すきっかけとなった実験について記します。
マーティン=セリグマン
マーティン・セリグマン(1942年8月12日生まれ)ニューヨーク出身の心理学者で、うつ病と異常心理学に関する世界的権。学習性無力感に関して以下のような実験を行いました。
◆◆【実験概要】◆◆ 
床に電気ショックの流れる2つの部屋に、それぞれ犬を入れる。片方の部屋の壁はジャンプすれば逃げられ、もう一方は到底飛び越せない。ブザーを鳴らし、双方の部屋に幾度が電流を流した結果、低い壁の犬はジャンプして逃げ出すが、高い壁の犬は完全に無抵抗になった。

セリグマンの犬の実験では、嫌悪刺激として電気ショックが採用されましたが、人間の場合には様々な刺激が嫌悪刺激となり得ます。身体への嫌悪刺激のみならず、精神的な嫌悪刺激が無気力状態を引き起こすことも、容易に想像できます。

さて、このような状況に陥っている可能性のある事例を以下に掲載します。以下、セリグマンの著書からの抜粋を掲載します。

例えば、近年ニートが増加していますが、その理由はかつての就職超氷河期で面接で落とされ続けて、意欲を失って『学習性無力感』に陥った若者が増加したからかもしれません。

選挙に行く若者が減っているそうですが、過去に投票しても何も結果は変わらないということを何度が経験したことで『学習性無力感』に陥り、選挙行っても無駄であると考える若者が増えたのかもしれません。

職場などで、こちらが提案しても、上が保守的で、結局何にも変わらなかったことを経験したので、『学習性無力感』に陥り、何も提案しなったのかもしれません。

かなり重い例では、家庭内暴力を振るわれ続けて抵抗する妻が、いくら抵抗しても殴るのをやめない夫を見ている内に、その状況を受け入れてしまう、などのこともあります。

学習性無力感に陥っている人は、程度の差こそあれ、結構存在するかもしれません
以下に、学習性無力感を抱えている人の特徴をあげておきます。

やる気がでないので、努力せず、親や上司に怒られる。そうすると、さらにストレスがたまる。やる気がさらに減る。こういうことを繰り返しているうちに、『学習性無力感』に陥り、何もしなくなってしまう。

このような状態に陥っている状況下では、「今度は成功するかもしれない」という期待を持ったり、意欲がわいたりする可能性は低くなると考えられています。

失敗・挫折・苦痛・不幸の原因を全て『自分が悪いから・自分が無能だから・自分が怠惰だから』といった個人的要因に還元してしまうのです。

そうして、新たな人間関係の構築に消極的になってしまったり、他人の親切や好意を信頼できない人間不信から他者とのコミュニケーションを楽しめなくなってしまうのです。
ではどうすれば、『学習性無力感』に陥った人が、そこからどうすればぬけ出すことができるのでしょうか。

肝心なのは、本人が自分の学習性無力症状態から回復したいと願っていること。そして、できれば支援を得て再起したいという「熱意」という「火種」を持つこと。これが、最も重要なことだそうです。

無力感はたいてい上司や周りの人から何度も否定されることを通して生じます。どうしてもやる気が出なければ、専門医のカウンセリングにいったり、否定する人に相談してみるのもいいと思います。

これは、実際に『学習性無力感』に陥っている人には、なかなか難しい注文ですが、一人で抱え込んでいるより誰か仲のいい人にでも吐き出してしまうのが楽な近道かもしせません。

そうして、人生に目標を持つことも大事であるといわれています。最初から大きな目標を持つだけでは『学習性無力感』にさらに苛まされるという事態も考えられるので、まずは大きなも目標達成のためにやるべきことを細分化し、できることからやってみるという姿勢が重要です。

失敗し続けることを学習してしまったのなら、反対に成功し続けることを学習しなおせばいい、というシンプルな理屈です。ただ、いきなり大きな目標を立てるとさらに落ちてしまうので、小さなことからコツコツ努力するのが吉というわけです。

何か失敗したときに、「人や状況のせい」にして、ただしそれを実際に口に出して人にいうのではなく、「心の中」それをするのが良いそうです。自分のメンタルな健康を守るためには、その方がよいそうです。

これは、「言い訳を是としない」古き良き日本的美意識を変革しろというわけではありません。まず状況や人のせいにしておいて、自分が失敗しない状況というものを自分自身に思い込ませることで成功を学習させる方法。

以下にマーティン・セリグマン氏による「ポジティブ心理学」という動画を掲載します。



この動画では、マーティン・セリグマンが心理学(学問としての、患者とセラピストの1対1の関係にお­いての)について話します。病気を越えたことに注目が移ってきた今、現代の心理学は私­たちにどのように役立つのでしょうか?ポジティブ心理学の創設者の一人であるセリグマ­ンは、心理学は異常や病を扱うだけではなく、普通の人たちの人生をより充実させること­に貢献できるようになりつつあると言います。3種類の幸せ -快楽、フロー、意味- が持つ影響と効果、そしてそれらを持続・維持するためのテクニックについて語ります。­2004年2月、TED2004。

さて、このような誘拐された少女が陥ったいてかもしれない『学習性無力感』ですが、最近結成された民進党などみていると、彼らもこれを患っているのではないかと思ってしまいます。


夏の参院選が迫る中、民主、維新両党の合流新党「民進党」が27日、船出しました。党名もポスターも一新したのですが、執行部の大半は旧民主党出身者が占め、「名ばかりの新党」との印象は拭えません。それどころか、新党の平成28年度の活動方針では「憲法改悪のストップ」など左派色を強く打ち出しており、旧態依然とした革新政党に先祖返りしただけのようです。

とにかく、民進党の幹部連中は、安全保障に関してもこの有様ですが、経済や金融についても何もわかっていません。安倍総理の金融緩和策など、世界中で左翼やリベラルが雇用状況を好転させるという理由で、大賛成であるにもかかわらず、反対し、雇用統計の見方も良くわからないようで、トンチンカンなことばかり語っています。

彼らのほとんどは、元々民主党ですが、民主党といえば、野党時代が長く、一度政権を取ったものの、政権与党時代には、政治主導などといって、何にもならない事業仕分けなど行ってみせたりするだけで、結局何もできず、3年間漂流していただけです。

野党のときも何もまともにできず、やることなすこと失敗の連続で、与党になっても、それは何も変わらず、結果として3年間も漂流を続け、日本国家を毀損し、再度下野してからも、やることなすこと全部見当外れで、馬鹿にされたり、蔑まれたりはしても、誰も評価しません。評価するのはほんの一部のコアな人だけです。

この状況を見ていると、選挙に勝つためにできることすらしていないように見えます。国会での審議でも、ほんとうにどうでも良いような、週刊誌の下請けのような質問をしてみたり、「日本死ね」という汚い言葉の個人ブログの下請けまでやっています。これではもう、まともな野党としての役割も全く果たしておらず、これは政党組織が『学習性無力感』に陥っているとしか思えません。

何度も失敗を経験しているうちにこのようになってしまったのでしょうか。個人であっても、組織であっても『学習的無力感』に陥ることなく、ポジティブに生きたいものです。誘拐された少女の場合は、誘拐犯によって、そのように操作されてしまっのですが、世の中には民進党のように自らそれにハマるような組織や個人もみられます。

マーティン・セリグマンの『学習性無力感』の研究は、後にポジティブ心理学を生み出す土台となりました。

ポジティブ心理学(ポジティブしんりがく、英語: positive psychology)とは個人や社会を繁栄させるような強みや長所を研究する、近年注目されている心理学の一分野です。ただ精神疾患を治すことよりも、通常の人生をより充実したものにするための研究がなされています。これに関しては、ここで述べると長くなってしまうので、また改めて掲載しようと思います。

組織を運用する人々は、このようなポジティブ心理学を実践して、組織に属する人や支持する人たちを幸せにする努力をすべきです。間違っても、少女を誘拐した犯人のように『学習性無力感』を植え付けるようなことがあってはならないです。

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学習性無力感―パーソナル・コントロールの時代をひらく理論


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2013年12月17日火曜日

『黒子のバスケ』脅迫事件、容疑者は2chでスクリプト爆撃の常習犯?―【私の論評】動機が判然としない犯罪があるにせよ、平成14年以来一環して犯罪が減少し続ける日本。最近では毎年平均8万件以上の暴動が発生する中国。どちらがまともか一目瞭然(゚д゚)!

『黒子のバスケ』脅迫事件、容疑者は2chでスクリプト爆撃の常習犯?


少年ジャンプの人気漫画『黒子のバスケ』をめぐる脅迫事件で、警視庁捜査一課は15日、大阪市東成区に住む渡辺博史(ひろふみ)容疑者(36)を威力業務妨害容疑で逮捕した。逮捕容疑は、漫画作者の藤巻氏の出身校・上智大学に「俺は藤巻が憎い」という内容の脅迫文とともに同大学の体育館2階に硫化水素を発生させたプラスチック容器を置き、大学の業務を妨害した件による。

一連の件では、およそ400通もの脅迫文がアニメ制作会社やマスコミ各社に送り付けられ、「喪服の死神」「怪人801面相」などと名乗る犯人の正体が話題に。また、脅迫文により、コミックマーケットなど『黒子のバスケ』関連イベントの中止、店頭からコミックスが撤去されるなど、大きな騒動になった。今年10月にはセブンイレブンあてに「毒入り菓子を入れた」とする脅迫文が届き、複数の報道機関にも同様の脅迫状と菓子が送り付けられていた。

いったい、犯人は誰なのか?「腐女子の仕業」「関西圏在住ではないか」など、ネットでもさまざまな憶測を呼んだが、今回逮捕されたのは36歳男性。しかも、2ちゃんねるでスクリプト爆撃を仕掛けていた固定ハンドルではないか?という噂が流れている。
「アラフォーで博ってこのBEだったりして ちょうど13時から行方不明だし 」
「まじでこいつじゃねーの」
「本当にこいつかも」
「腐女子関連のスレ、黒子関連のスレに事件前から書き込んでるし ゆうちゃん関連で警察嫌いっぽい 」
「流石にこじつけだろ、知らんけど」
「捏造でもいいからもうちょっと根拠だせよ」
2ch内の反応はいろいろ。ちなみに、スクリプトとは、掲示板を荒らすためのプログラムのこと。種類は連続投稿やURLクリックでのスレ立て、投稿などさまざま。2ch内では、最近特にスクリプトによる荒らし被害も増えている。

捜査一課によると、容疑者は「ごめんなさい。負けました」と容疑を認め、一連の事件についても全部自分がやったと話しているという。大量の脅迫状を書き送る一方で、2chでも暗躍していたのだろうか?今後の供述に注目したい。

画像・記事引用 黒子のバスケ脅迫事件の犯人はν速スクリプトスレを立ててた嫌儲民だったより
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1387120765/l50 

※この記事はガジェ通ウェブライターの「相澤マイコ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

【私の論評】動機が判然としない犯罪があるにせよ、平成14年以来一環して犯罪が減少し続ける日本。最近では毎年平均8万件以上の暴動が発生する中国。どちらがまともか一目瞭然(゚д゚)!

テレビで報道された犯人の顔

人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる一連の脅迫事件で逮捕された渡辺博史(ひろふみ)容疑者の供述が、ネット上で憶測を呼んでいます。渡辺容疑者は嫉妬で犯行で及んだと供述していますが、「黒子のバスケ」の作者である藤巻忠俊さんと面識はありませんでした。赤の他人である藤巻さんを、渡辺容疑者がなぜ嫉んだのかが現時点では不可解です。

いくつかの新聞報道によりますと、渡辺容疑者は「作者と面識はありません。バスケットボールの漫画で藤巻氏が成功を収めたことに対するやっかみがあった」と供述しました。しかし、ネット上では「少年ジャンプの連載漫画では『ONE PIECE』の方がもっと人気があるのに」「なぜバスケの漫画で成功すると嫉むのか?」と、首をかしげる人が多いです。

それに、本日渡辺容疑者は、送検されたのですが、送検時に撮影された写真が以下のものです。

この笑顔本当に嬉しそうてす

人生ではじめて多くの人々から関心を持たれた?

多くの報道陣の集まりに大満足か?

一体この満面の笑みは何なのでしょう。やはり、動機は、注目を浴びたかったからということでしょうか?多くの注目を浴びた結果大満足したのでしょうか?頭がおかしいというより、幼稚というレベルに見えます。

実際、私自身もこの犯罪の動機が良くわかりません。単なる嫉妬でこれだけのことをやらかすというその心理が全く理解できません。

昨年10月以降、渡辺は約500通の脅迫文を送るために九州や関東まで足を運んでいたことがわかっています。

捜査関係者によると、渡辺容疑者は派遣会社に登録し、数日ごとに職場が転々と変わる作業員をしていました。自宅は大阪にありましたが、東京都内や静岡、愛知、福岡など少なくとも7都府県から脅迫文を送付したとみられ、同庁で裏付け捜査を進めているそうです。

しかも、渡辺は「一連の事件に共犯者はいない。すべて自分一人でやった」と供述していることも、報道されています。

送りつけられた脅迫文などでは、複数の人物の関与が示唆されていました。しかし、警視庁は渡辺容疑者が捜査を攪乱(かくらん)するために共犯者の存在をほのめかしていた可能性があるとみています。

たがだか、嫉妬くらいでこんなにエネルギッシュに行動するなんて全く理解に苦しみます。


何か、全く見当違い、方向違いのところに多くのエネルギーを割いているようで、こんなことをして、一体何になるのか全く見当がつきません。直接被害を受けたとか、積年の恨みがつのってということもなさそうです。全く理解不能です。動機が全く薄弱です。普通の人なら、このような犯罪は犯しようがないと思います。いずれ、この事件の全容が明るみに出るとは思います。捜査当局に期待です。

このような、動機が全く薄弱な犯罪が発生していますが、犯罪そのものは減り続けています。それは以下のグラフをご覧いただくとご理解いただけると思います。


刑法犯の認知件数(図1参照)は,平成14年に戦後最高を記録しましたが,近年は減少傾向にあります。

しかし,戦後を通じてみればまだ相当高い水準にあるばかりでなく,再犯の状況(図2参照)が示すように,一般刑法犯(刑法犯全体から自動車運転過失致死傷等を除いたもの)の検挙人員については,再犯者率(検挙人員に占める再犯者の人員の比率)が上昇しています。

再犯の状況(図2参照)からは,近年,初犯者と再犯者が共に減少しつつあり,初犯者の減り方に比べ再犯者の減り方が鈍いことが分かります。このように,再犯者率の上昇だけをもって治安が悪化したと判断はできませんが,効果的な再犯防止対策を推進することは重要だと考えられます。

なお、以上の資料は、法務省のサイトからのものです。詳細は、このサイトをご覧になってください。

最近は、確かに理解に苦しむような犯罪がテレビで報道されますが、それにしても、犯罪そのものは、平成14年をピークにして下がり続けているということです。この傾向はいつまで続くのかは、わかりませんが、犯罪そのものが減りつつあるということは喜ぶべきことです。

そのせいでしょうか、最近は警察が犯人を取り逃がしたりしたときとか、何か不祥事があったときには、報道されたり、批判をされたりしますが、それ以外にはあまり批判されたりすることもありません。批判したとしても、上の資料がある限り、警察が何もしていないとか、怠慢などという批判はあたらないということになります。ただし、これが警察の努力によるものなのか、あるいは別の要因によるものなのかは判然とはしませんが、犯罪が減っていること自体は間違いないです。

中国のクリスマスは、暴動? これが冗談ではすまないのが現代中国(゚д゚)!

さて、この状況、中国と比較するとどうなのでしょうか?中国では、最近犯罪統計が発表されましたが、それによると犯罪は減っていることになっています。しかし、どうもこれは胡散くさく、おそらくGDPの発表のごとくほとんど信用できないものだと思います。

その証として、中国では最近暴動件数がうなぎのぼです。中国では暴動が犯罪ではないのでしょうか。暴動という犯罪はないかもしれませんが、暴動をするときの実際の行動など、犯罪にあたるものはいくらでもあります。

2000年代には、中国政府の発表で、毎年5万件ほどの「集団事件」と呼ばれる官民衝突や集団抗議等(いわゆる暴動)が発生していました。平成17年(2005)には年間8万7000件、発生したと発表されました。その後、政府は暴動件数を発表しなくなりました。これは発生件数が一層増加しており、都合の悪い数字は出さないものと見られます。2008年リーマン・ショック、欧州債務危機等による世界経済危機の影響で、中国では失業や賃金不払い等により生活を破壊された国民が多くなりました。

胡錦濤政権の末期となった平成23年(2011)には、暴動・騒動事件の発生件数が18万件を超えたといわれています。これは毎日全国どこかで約500件が発生していた計算になります。暴動の内容も警察の車両や地方庁舎を襲撃する暴動が続発しています。土地を失った農民や就職のできない若者、環境汚染で生活に不安を持つ住民等が激しい行動を起こしているのでしょう。胡政権最後の年である今年の国家予算に計上された「治安維持費」は当年度の国防費を上回りましたた。それほど、中国社会は大きく乱れているのです。

さて、中国の人口は13億人ですから、日本のだいたい10倍です。だから、暴動件数など単純比較はできません。それにしても、18万件という数はすさまじいです。十分の一にしても、1万8千件です。日本でこれだけ、暴動が起こったら、大変なことです。毎日、600件もどこかで、暴動起こっているということになり、それこそ、毎日暴動のニュースが流れていることになります。これは、いくら中国の人口が多いとはいえ、あまりの多さです。

中国共産党は、政権を維持するには、どうしても成長率8%を維持しなければなりません。年8%以上の経済成長率を維持していたときでさえ、年間数万件の暴動が発生していました。成長率が8%を切ると、1億人以上の労働者に仕事を与えられなくなります。中国は、日本や他の先進国とは異なり、発展途上ですから、これくらいGDPが毎年伸びないと、雇用を確保することすら困難となります。そうして、実際中国は少し前からそのような状態です。ですから、大学を卒業しても就職口がなかなか見つからないといことが起こっているのです。

ところで、今年の9月は、昨年9月とうって変わって、中国では大規模な反日デモはありませんでした。実は、昨年の9月の反日デモのほとんどは、官製デモでした。要するに中国政府が主導したものでした。「釣魚島是中国的 薄熙来是人民的(尖閣諸島は中国のもの 薄熙来は人民のもの)」。昨年の反日デモで、こうしたフレーズが横断幕や車のステッカーとして掲げられていました。中国では現状に不満を持ち、市場経済に移行する前の中国が良かったと考える労働者や農民は少なくないです。そうした底辺の人々が反日デモに参加すれば、薄被告支持の反政府、反中央、反共産党の政治運動に発展しかねないです。薄被告の裁判が続き、石油産業を中心とする巨大汚職の摘発によって、共産党に対する国民の目が厳しいなかで、中国指導部は反日デモを起こさせたくなかったのです。だからこそ、本年は政府主導の大規模な反日デモは実施させなかったのです。

昨年9月の反日デモのスローガン

他方、「反日デモゼロ」で日本政府が尖閣の問題は峠を越えたとみることも中国側にとって受け入れがたいようです。尖閣周辺での中国の艦艇、航空機の挑発的行動は「尖閣の現状を中国は容認しない」というメッセージです。去年の9月と今年の9月の落差、中国国内と尖閣周辺の落差は、中国指導部が直面する問題を浮き彫りにしています。

落差は物理学ではエネルギーのたまった状態を意味する。中国指導部は落差をつけることで、尖閣問題、薄熙来裁判、経済格差の拡大など国内問題にうまく対応したように考えているかもしれないですが、落差はいずれ解き放たれれば、エネルギーの奔流となります。奔流が向かうのはどこでしょうか?もう反日官製デモも挙行できなくった中国、そのエネルギーは今までのように政府が期待したとおりに、日本に向けられるとは限りません。

このような中国の有様とは対象的に、日本では動機のわからない上記のような犯罪が注目を集めています。中国の暴動の動機はあまりにはっきりしすぎています。それは、直接的には雇用の問題です。しかし、その背後には、中国では民主化、政治と経済の分離、法治国家化が不十分ということがあります。これが解決されないことには、いつまでたっても暴動は増え続けるだけです。さて、先の中国内と尖閣との落差を埋めるために、いずれ人民の憤怒のマグマのエネルギーは噴出します。それは、どこに噴出するのでしょうか?

日々こんなに暴動がある国と、暴動など滅多になく、犯罪も減少しつつあり、注目を集める犯罪があったにしても、動機がはっきりしない犯罪の発生する国。

どちらが良いかといえば、後者が良いに決まっています。どこの国に行っても、頭のおかしい奴が理解に苦しむ犯罪を犯すということはあります。しかし、日本のように暴動がほとんどなく、犯罪も少ない国で、人口がそこそこあって、しかもある程度経済・社会が発展している国などそうはありません。日本のような国は、これから発展していくでしょう。特にデフレから脱却したときには、すさまじい潜在能力を発揮すると思います。しかし、中国はこのままたと崩壊するのは必定です。日本で毎日600件も暴動が発生していれば、誰もがそう思うはずです。腐れマスコミ以外は!!

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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