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2019年9月16日月曜日

小泉進次郎氏「原発処理水」言動に批判集中! 有本香氏「悪しきポピュリズムの典型」―【私の論評】勉強不足の原因は、主なる情報源がテレビ・新聞だからか?

小泉進次郎氏「原発処理水」言動に批判集中! 有本香氏「悪しきポピュリズムの典型」

        内堀雅雄福島県知事らとの面会後、会見する小泉進次郎環境相=2019年9月12日
        午後4時31分、福島市杉妻町の福島県庁

第4次安倍再改造内閣の目玉である小泉進次郎環境相が、早くも試練に立たされた。東京電力福島第1原発の汚染水浄化後の処理水をめぐり、原田義昭前環境相が「海洋放出しかない」と発言したことを、「(環境相の)所管外」といいながら、関係者にすぐ謝罪をしたからだ。ネット上では、容認派と反対派の双方から批判を浴びる事態となっている。

「福島の漁師の皆さんが、どんな日々を過ごしてきたかに思いをはせなければ、(処理水に関する)発言はできない。今度、福島で採れる(高級魚の)ノドグロを一緒に環境省で食べてみたい」

進次郎氏は13日の記者会見で、こう述べた。

原田氏は退任直前、「私の所管外だが、処理水は思い切って放出し、希釈するほか選択肢はない」と発言した。

すると、進次郎氏は就任当日の11日、「所管外で、(原田氏の)個人的な見解」と強調し、「福島の皆さんの気持ちを、これ以上傷つけないような議論の進め方をしないといけない」と述べた。

翌12日には、福島県の内堀雅雄知事や漁業関係者を訪ね、原田氏の発言は国の方針ではないと釈明し、「率直に申し訳ない」と頭を下げた。

確かに、処理水の海洋放出の可能性については現在、経産省内で慎重に検討が続いており、結論は出ていない。

進次郎氏の対応について、反対派とみられる人々は「所管外で片付ける姿勢に不信感」「無責任」「日本の漁業を潰す気か」「メディアは持ち上げるのをヤメロ」などと批判。容認派とみられる人々は「処理水の海洋放出は問題ないと説明すべきだ」「風評被害を広めて、どうするのか」「処理水の問題解決次第で、進次郎氏の将来が決まる」などと批判や注文を付けた。

夕刊フジで人気コラム「以読制毒」(毎週木曜)を連載するジャーナリストの有本香氏は「悪しきポピュリズムの典型だ」といい、続けた。

「前任の原田氏が、あえて批判の的になることを覚悟して『海洋放出』というボールを投げた。ところが、進次郎氏はじっくり考えずに動いた。世界の事例から考えても、処理水は希釈し、海洋投棄しても何ら問題はない。進次郎氏はその可能性をつぶしたのではないか。進次郎氏は、自らの発信力を『風評被害払拭』に向けるべきだ。寄り添っているフリだけ巧みにしているようでは、今後が心許ない」

【私の論評】勉強不足の原因は、主なる情報源がテレビ・新聞だからか?

原田前環境相の言い分は、9月10日の記者会見での発言です。内容は11日の自身のブログに書かれています。


結論から言えば、詳しくは後から述べますが、科学的見地などから見ても適切な発言です。

一方、後任の小泉環境相は11日の就任記者会見で、原田発言に異論を唱えました

記者からの2つ目の質問への答えだったのですが、いわき市小名浜の漁連組合長を「素晴らしい人」とし、「そうした人たちに寄り添っていくことが大切」という趣旨で、いわば情緒によって科学的な知見に基づく意見を否定してしまった形になりました。

小泉環境相は、先日の結婚会見の際に「理屈じゃない」と述べたと記憶していますが、もしかすると処理水のことについても、そうした直感で判断したのかもしれないです。

今回の小泉環境相の対応のまずさは、第一に、個人名を挙げて政治判断の根拠としている点です。行政は特定個人の意見や利益のために行われるものではありません。憲法第15条にも、「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と規定されています。

以下に汚染水「処理」の具体的手順を掲載します。

まず、福島事故での処理水問題は、過去の世界の原発事故では見られなかったものです。東電福島第一原子力発電所では、デブリ(溶融燃料)を冷やし続けるための水や雨水、地下水が放射性物質に汚染され、汚染水が発生しています。

東電は、建屋内に入り込む雨水や地下水をできるだけ少なくしてきました。しかし、汚染水は2014年度平均の1日470トンから減ってきてはいるものの、まだ1日170トン(18年度)あります。

東電は、専用の装置である多核種除去設備 (ALPS)を使って、汚染水からセシウム、ストロンチウムなど62種の放射性物質をおおむね取り除いています。ただ現在の技術では、トリチウムをきちんと除去することは困難です。

こうした現状については、東電の処理水ポータルサイトを見ればわかります。



昨年夏、処理水にはトリチウム以外にも、基準値以上の放射性物質が含まれていることが報じられました。反原発派は、東電の「ALPSによりトリチウム以外は除去している」という言い分は間違っており、東電はウソをついていた、と批判しましたた。
一方の東電は、タンクに貯蔵している処理水の中には基準を満たしていないものがあるのですか、環境に放出する際にはもう一度浄化処理(二次処理)を行い、基準を満たすとしています。なお、このようなデータはきちんと情報公開しており、ウソではないと反論しています。

処理水中のトリチウム以外の放射性物質が基準値以下であれば、水で希釈して、海水に放出しても問題ないです。実際、トリチウムの海洋放出は世界中で行われており、原子力規制委員会も認めています。

もし処理水に、基準値を超える量のトリチウム以外の放射性物質が含まれていれば、基準値以下になるまで再除去を繰り返すだけです。それまで、処理水は保管継続するしかありません。

先のポータルサイトでもわかる通り、汚染水に関する国の「規制基準」には、(1)タンクに貯蔵する場合の基準、(2)環境へ放出する場合の基準(国の告示濃度)の2つがあります。現在、ALPS等の処理水はそのすべてで(1)の基準を満たしていますが、(2)の基準を満たしていないものが8割以上あります。環境へ放出する場合は、その前の段階でもう一度浄化処理(二次処理)を行うことによって、トリチウム以外の放射性物質の量を可能な限り低減し、(2)の基準値を満たすとしています。

国際法的には、原発事故のような陸起因海洋汚染に関する詳しい規制は存在しないようだ(https://pari.ifi.u-tokyo.ac.jp/publications/PI11_01_nishimoto.html)。日本は国連海洋法条約の締約国として、海洋環境を保護し保全する一般的な義務があり(同条約、第192条)、海洋環境の汚染を防止するために「利用することができる実行可能な最善の手段を用い、かつ自国の能力に応じ」て、必要な措置をとることが求められています(同、第194条1項)。国の告示濃度は、そのための措置のひとつとみなされるでしょう。

なお、韓国でもトリチウムは海洋放出されています(http://agora-web.jp/archives/2041419.html)。

世界中でこのような対応になっていることには、トリチウムに関する科学的な知見が大きく影響しています。

トリチウムとは、中性子を2つ持つ水素の同位体であり、半減期は12・3年で、β崩壊してヘリウムになります。トリチウムの放出するβ線のエネルギーは小さく、被ばくのリスクも極めて小さいです。トリチウムの人体への影響は他の核種に比べて非常に小さいため、海洋放出しても問題ないとされているのです。トリチウムを除去することが技術的・コスト的に難しいという理由もあります。

しかし、どうも反原発派は、「東電がウソをついて、放射性物質入りの処理水を海に流そうとしている」と煽り立てます。これに、風評被害をおそれる人々が反応しています。さらに、「処理水タンクに限界がくる」という話に、「デブリ取り出しや廃炉の作業がさらに遅れる」という話まで付け加わっています。

たしかに、原田前環境相が言った「海洋放出しかない」というのは、政府の見解ではなく、原田氏の個人的な見解にすぎないです。この是非については、今のところ経産省小委員会で議論がなされている段階です。

とはいえ、以上のような科学的知見と、各国で海洋放出が行われているという事実をみれば、いずれ日本政府もそうした見解と対応をとらざるを得ないというのは、多少の行政経験があれば容易に推測できることです。原発推進派であろうと、反原発派であろうと、論理的に考えれば同じ結論になるはずです。

そこへ小泉環境相は、就任記者会見でいきなり持論を述べたのです。会見の際の質疑応答については、秘書官が事前に大臣にレクしているはずです。前日に原田氏が述べた「個人的な見解」について聞かれることも当然に想定内であり、応答要領も伝わっていたでしょう。

原田氏の発言に対して小泉環境相が提示すべきだった「模範解答」は、「それは原田氏個人の意見であり、政府としては早急に結論を出すように努力しているので、私もしっかり意見を述べたい」という程度です。さらに付け加えるとすれば、「原田前環境相もいろいろと苦悩されて、最後に意見を述べたのだと思う。私もよく勉強したい」くらいでしょう。

しかし、就任後いきなり福島訪問を決めた手前、原田氏との違いを強調したいがために、海洋放出に否定的になったのでしょう。はっきり言えば、まったく勉強不足だったのでしょう。

もし小泉氏が処理水についてきちんと勉強し、自らの知見に自信があるのならば、「トリチウムの海洋放出は、世界のどこでも行われている」という客観的事実を述べて、政府内の議論をリードしていくこともできるはずです。

政治家の仕事の一つは、説得です。トリチウム以外は国の告示濃度以下になるまで放射性物質を散り除き、トリチウムは希釈して海洋放棄というのは、世界標準の方法であり、日本でも議論の末、そう決まる公算が高いです。それならば、勇気をもって国民を説得し、先導してゆくのも政治家の役割です。小泉氏の環境相就任は、初入閣にしては厚遇といえます。通例、初入閣の場合は内閣府特命担当相が多いですが、このポストには官僚の人事権がありません。内閣府官僚の人事権は官房長官が持っているからです。

それに比べて、環境相は環境省官僚の人事権を持っているので、そのぶん政策を進めやすいはずです。ここでも、小泉環境相に対する期待が大きいことがわかります。ただし、今のところは勉強不足です。今後、どのように政治家として成長していくかを見守りたいところです。

小泉進次郎氏というと、以前も増税等で不穏当な発言をしていました。増税など、小泉進次郎氏だけではなく、ほとんどの政治家が財務省の増税キャンペーンを信じていたり、マスコミも右にならえの状況でしたので、政治家やマスコミにはあまり叩かれることはなかったようですが、さすがに今回はそうはいかなったものと思います。

おそらく小泉氏は情報源のほとんどを新聞とテレビに頼っていて、そこで自分がどう報じられるかエゴサーチしているのではないかと思います。国民は新聞やテレビから離れつつあります、今後大臣としてまともにやっていけるのか心もとないです。政治家なら、まともな情報源を確保すべきでしょう。そうすれば、自分は何を勉強すればよいのかみえてくるはずです。

2017年2月21日火曜日

【民進・パワハラ議員】「人事評価下げてやる」「お前をクビにできる」…後藤祐一衆院議員、防衛省女性官僚に威圧的な言動連発―【私の論評】民進党は見ていると疲れて「面倒くさい」存在に成り果てた(゚д゚)!


馬鹿を通り越した、愚鈍な民進党の後藤祐一衆院議員
南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報問題をめぐり、追及を強める民進党に身内の失態が判明した。稲田朋美防衛相が21日の記者会見で、民進党の後藤祐一衆院議員が防衛省の30代の女性職員に威圧的な言動をしたとして抗議したことを明らかにした。後藤氏も同日、会見を開いて事実関係を認めた上で防衛省に謝罪したと説明したが、稲田氏の辞任を要求している民進党にとって痛手になりそうだ。

 後藤氏の説明によると後藤氏は16日夜、衆院予算委員会の質疑に絡み、衆院議員会館の自室で同省の官僚数人から説明を受けた。

 安倍晋三首相が確認したとする野田佳彦政権当時の日報を出すよう求めた後藤氏に対し、防衛省側は「首相に提出した資料」として現地からの簡潔な報告書を提出した。納得しない後藤氏が日報の存在を繰り返し確かめた際、トラブルに発展した。

 防衛省関係者によると、後藤氏は数時間にわたり、大声を上げたり、机をたたいて抗議した。特に女性官僚には「人事評価を下げてやる」「お前をクビにできる」などと、高圧的な態度で接したという。

 後藤氏の不適切な言動を聞いた稲田氏は激怒し、一時は翌17日の衆院予算委員会で抗議することも検討した。結局、後藤氏は予算委の質疑前に防衛省幹部に謝罪し、民進党の山井和則国対委員長は後藤氏に厳重注意した。

 稲田氏は21日の記者会見で「かなり脅迫、威圧的な言動だった。あってはならないことだ」と批判した。山井氏も記者団に「礼儀と節度を持って接することが必要だ」と苦言を呈した。

 後藤氏は衆院予算委で日報問題を集中的に質問しており、民進を含む4野党は日報問題をめぐる対応が不十分だとして稲田氏に辞任を要求している。

 追及の先頭に立つ後藤氏の失態だけに、民進党の小川勝也参院幹事長は21日の記者会見で「大臣に厳しい質問をするのは当然だが、説明に来る職員への過剰な暴言や態度は許されない」と語った。

 日本維新の会の馬場伸幸幹事長も「国会議員として全国民の手本となるよう率先することが求められる時代だけに、非常に遺憾だ」と述べた。

 後藤氏は平成27年、泥酔した状態でタクシー運転手に釣り銭をめぐり「受け取る法的根拠は何か」などと詰めより、警察に通報される騒動を起こしている。

【私の論評】民進党は見ていると疲れて「面倒くさい」存在に成り果てた(゚д゚)!

「後藤氏は数時間にわたり、大声を上げたり、机をたたいて抗議した」という事自体が、かなり異常です。普通なら、他にも資料があることを指摘して、それを持ってくるようにいえばそれですむはずです。ものの10分、最大でも30分もあればすむことです。それが、数時間というのですから、驚きです。余程の粘着気質としか言いようがないです。

さらに、輪をかけ、"特に女性官僚には「人事評価を下げてやる」「お前をクビにできる」などと、高圧的な態度で接した"というのは、とても尋常とは思えません。精神に異常をきたしているのではないでしょうか。

南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊の派遣部隊が昨年7月に作成した日報をめぐり、衆院予算委員会で野党による追及が続いています。15日には民進、共産、自由、社民の4野党が稲田朋美防衛相の辞任を求める方針で一致しました。

確かに、当初は「不存在」とされた日報が再調査で見つかった経緯自体は粗末ではありました。もっとも、再調査を指示したのは稲田氏であり、日報が見つかったのは当初は調査範囲外だった端末なので、隠蔽(いんぺい)との指摘はあたらないでしよう。

民進党は、日報に記載された「戦闘」という文言を問題視しています。PKO参加の前提となる紛争当事者間の停戦合意は崩れているという主張です。

後藤議員は、国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の安全などに関しては、昨年も同じようなことを追求していました。以下は、そのときのテレビ報道のスチル画面です。



しかし、ここで民進党が触れない事実があります。旧民主党の野田佳彦内閣時代の平成24年春、隣国のスーダン軍が国境を越えて南スーダンを空爆し、他国のPKO部隊に被害が出るなどしました。そして当時の報告にも「戦闘」と記されていました。

それでも野田内閣は自衛隊の派遣を継続しました。このとき自民党の佐藤正久参院議員の質問主意書には「主として(PKOの)活動地域外で発生し、規模も限定されている」と答え、武力紛争を否定しています。

いつものブーメラン芸ですが、本当に懲りないとしかいいようがありません。彼らが安全保障関連法の廃止を要求したときも、同党幹部らがかつて集団的自衛権の必要性を主張していたことが次々と指摘されていました。

民進党が稲田氏を追及している最中の12日には、北朝鮮が新型の弾道ミサイルを発射しました。それでも2日後の国会では防衛相を相手に日報の話ばかりでした。さらに、金正男氏殺害事件後の16日に、後藤議員は女性自衛官に対して腹いせをしている始末です。

国家意識も、国防意識もない、後藤議員はもとより、国民の生命財産に関わる重大事を脇に置く民進党に政権を担う資格はありません。ありていにいえば、馬鹿です、アホです。

こんなざまですから、民進党の支持率は下がり続けるのです。私自身は、本来野党はこのままであってはいけないと思います。

しかし、民進党は「政権や権力と戦うのが使命」であるとの考え方に固執しているのではないでしょうか。政策論争そっちのけで、くだらない議論をするのはやめるべきでしょう。

民進党は、「政権や権力と戦うのが使命」という呪縛から逃れて自由な発想をすべき時にきているのではないでしょうか。そうでなければ、ますます支持率がさがり、限界的な存在になるだけです。

民進党は、なぜ安倍総理が、金融緩和政策など西欧ならば左翼的ともみられる政策をとったのか、理解すべきです。

国民は、民進党はあまりにも「政権や権力と戦うこと」を前面に強くしかも安易に打ち出しすぎて、多くの国民からは暑苦しい存在に成り果てていることに気づくべきです。

最近では、民進党の議員で国会での質問をみていると、暑苦しいどころか、見ていると疲れてくる「面倒くさい」存在に成り果てています。

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2015年6月2日火曜日

神社仏閣に“油かけ男”の素性 日本の伝統文化を敵視する不可解な言動―【私の論評】似非宗教家"金山昌秀"には理解できない中韓とは異質な日本の「霊性の精神世界」(゚д゚)!


男のオフィスが入るニューヨークのビル(左)
全国各地の寺社で油のような液体がまかれた事件で、千葉県警が香取神宮(同県香取市)に対する建造物損壊容疑で逮捕状を取った米国に住む日本国籍の医師の男(52)。男はキリスト教系宗教団体の創始者の顔も持ち、日本全国で布教活動を展開。各地の講演会では、多くの犠牲者を出した東日本大震災について「天のお父さまのみ心」と言い放ち、「神社に行くと呪いを受ける」など日本の伝統文化を敵視する発言を繰り返していた。油まきは何が目的なのか。男の素性は-。

「ハレルヤ。感謝しま~す」

柔和な笑顔を浮かべてマイクを握る男。2013年7月、男が創立した宗教団体による講演を収めた映像の一コマだ。話の切れ目ごとに「アーメン」と繰り返すこの男こそ、「油まき事件」への関与が疑われる人物だ。警察庁では香取神宮をはじめ、東大寺(奈良市)など16都府県、48の寺社や城(5月29日時点)で被害を確認している。

男をめぐっては、奈良県警も文化財保護法違反容疑などで捜査を進めている。

 そんな男が宗教家として活動を本格化させたのが、先の大震災が発生した11年3月11日からだったという。

過去の講演によれば、震災直前に来日を決意、地震発生2時間前に日本に向かう機上で「精霊が日本で地震を起こす」という“神の啓示”を受けた。13年5月には「霊の戦いの使命を終えて」(HPより)団体を設立。この「霊の戦い」と称する活動が「油まき事件」と関連があるのではないかとみられている。

日本の伝統文化のみならず、震災についても「天のお父さまのみ心」「この犠牲が何倍にも膨らんで素晴らしいリバイバル(再生)がくる」などと、「被災者の心情を逆なでする発言を繰り返している」(前出の関係者)。

ネット上で公開されている複数の講演の動画の中では「油を注ぎ、イエス・キリストの物とした」と犯行をほのめかすような発言を確認でき、捜査関係者によると、油はガソリンのような刺激臭ではなく、アロマオイルのような甘い香りがしたという。

男が設立した団体の事務所は東京都新宿区の高層ビル内のレンタルオフィスで、大阪府枚方市など府内2カ所に拠点がある。100人近い信者がいるともされるが、団体の関係者は「会員もおらず会費もない」と話している。

この記事の詳細はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】似非宗教家"金山昌秀"には理解できない中韓とは異質な日本の「霊性の精神世界」(゚д゚)!

このあぶらかけ男、上の記事ではまだ容疑者ということで、氏名など公表していないのだと思います。しかし、ネットではもう名前は知れ渡っています。

その名前は、金山昌秀です。金山昌秀は、在日韓国人として東京に生まれて日本国籍を得た帰化人であるとされています。

それについては、『正しい歴史家観、国益重視の外交、核武装の実現』以下のリンクをご覧になって下さい。
金山昌秀は在日韓国人として生まれ日本国籍を得た帰化人・マスゴミは「日本人」を強調・寺社に油事件
この人物の講演の動画は以下に掲載します。



内容は、あまりにも馬鹿馬鹿しいので、全部ご覧になる必要はないと思います。私自身も、全部は視聴はしませんでした。ただし、最後のほうでは、「中国、韓国、日本は一つの国になる」と発言していました。ここからして、狂っていると思います。

それに、一応宗教家の体裁を装っていますが、とんでもない偽善者です。そもそも、日本に生まれて、日本で育ったというのに、日本の文化を全く理解していません。特に、今回のように神社や寺に油をまくなどという妄動をしたということで、日本の神道や仏教のことなど何も理解していないと思われます。

特に日本に古から存在する、神道については、全く理解してないでしょう。これが、日本で生まれて、日本で育った人間なのかと、本当に奇異に感じます。

そもそも、日本の神道は世界に類まれな存在です。その本当の意味を金山昌秀は全く理解していないです。宗教家を目指しているというのなら、それも、日本に生まれて、日本で育ったというのなら、国籍や人種を超えて、良い悪いの価値判断などは一時横においておいて、まずは日本の神道や日本の仏教について、もっと真摯に学ぶべきと思います。

真摯に学んでいれば、今回のような 軽挙妄動はしなかったと思います。

日本の神道に関しては、以前このブログにも掲載しましたので、そのリンクを以下に掲載します。
「中韓」とは異質な日本人の「精神世界」…仏作家は「21世紀は霊性の時代。日本は神話が生きる唯一の国」と予言した―【私の論評】日本は特異な国だが、その特異さが本当に世界の人々に認められ理解されたとき世界は変る。いや、変わらざるをえない(゚д゚)!
式年遷宮「遷御の儀」で現正殿から新正殿に向かう渡御行列。
伊勢神宮は日本人と心のふるさと、未来への道しるべだ
=平成25年10月2日夜、三重県伊勢市の伊勢神宮
詳細はこの記事をご覧いただくものとして、この記事では式年遷宮に関して記載し、このようなとてつもない文化を伝承し続ける、日本人の精神世界について掲載しました。以下に一部分のみ掲載します。

まずは、この記事の元記事である上田和男(こうだ・かずお)氏の文章から引用します。日本人は、霊性を重んじる精神構造を有していますがそれについて上田氏は以下のように、論評しています。
霊性の根源に万世一系の天皇 
フランスの作家で、ドゴール政権の文化相を長く務めたアンドレ・マルローは自著各編で、こんな趣旨のことを書いています。 

アンドレ・マルロー

「21世紀は霊性の時代となろう。霊性の根源には神話があり、それは歴史の一面を物語っている。世界の神話が現代なお生きているのが日本であり、日本とは、それ自体、そのものの国で、他国の影響を吸収し切って、連綿たる一個の超越性である。霊性の根源に万世一系の天皇がある。これは歴代天皇の連続性であるのみならず、日本文化の継続性の保証でもあるのに、戦後日本はそのことを忘却してしまった。しかし、霊性の時代が、今や忘却の渕から日本の真髄を取り戻すことを要請している。また文化は水平的に見るのではなく、垂直的に見るべきだ」

確かに、中国や朝鮮文化の影響を過大に語る一部日本の文化人には大きな誤解があるように思えます。知る限り、英仏独の文化人、史家には、後生大事にギリシャ・ローマを奉る人など皆無であり、米国の識者がイギリスをむやみにもてはやす事例を耳目にしたこともありません。日本文化・文明と日本人は、中華文明や長年にわたりその属国であり続けた朝鮮文明とは全く異質であり、むしろアジアの中でも、もっとも遠い存在であるといえます。日本人の氏神、天照大御神に思いを致すのは今でしょう。
キリスト教中心の西洋文明の終末 
スイスの心理学者グスタフ・ユングも「キリスト教中心の西洋文明の終末は20世紀末から21世紀初頭にかけて到来する。そして次の文明は、一神教や独裁専制ではなく、霊性の支配する時代となるであろう」と期せずしてマルローと同じ予言をしております。

カール・グスタフ・ユング

要するに、カネ・モノに執着する物質依存世界から、人間の理性と精神世界を重視する義と捉えるならば、超大国アメリカや金と軍事力で餓鬼道に陥った中国を痛烈に批判・否定しているように思えます。それに比して、多神教日本は、古来、山や川に霊性を感じ、自然を畏れ、神を尊ぶ心を抱いてきたわけで、その代表が伊勢の森だったといえるのです。 
考えるに、人類文化の危機は「画一化」にあり、文明が衝突するのではなく、文明に対する無知が紛争の根源となるのだと思います。思考のプロセスを自省し、他にかぶれたり迎合させられたり、徒に自虐的になることから一歩距離を置いて、確信されてきたものを再吟味し、忘れ去っていた古き良きものへ思いをきたし、一方で他民族との交流においては、異質なもの・新たなものを受容し合う-。こうしたことが、文明間の対話で重要だと思います。
以上上田氏の記事に対する、私の論評から以下に一部をコピペさせていただきます。
他国の影響を吸収しきってというというと、日本の神道では、八百万の神といって、昔から他者の神や文化を全部受け入れ、その上で、連綿たる一個超越性を保っているという点にも示されているように、素晴らしい考え方です。
宗教は良いことではあるのですが、それが教条的になると、酷く残虐になる場合もあります。魔女狩り、宗教戦争、十字軍、現代のイスラム原理主義の行き過ぎによる、過ちなどの悲惨な事例は、枚挙に暇がありません。しかし、日本の場合は、宗教から霊性の次元にまで高めてしまったため、そのようなことはありません。

・・・・・・・・〈私の論評〉・・・・・・・・・

このように、神話が現代なお生きているのが日本であり、日本それ自体が、神話そのものの国で、他国の影響を吸収し切って、連綿たる一個の超越性を保つ国が日本であり、霊性の根源に万世一系の天皇がある国が日本なのです。そうして、マルローが指摘したかどうかは、わかりませんが、日本では、過去が現在に現在が未来につながっているのです。そうなのです。霊的に時間を超越してつながっているのです。私たちの霊は、この悠久の流れにつながっているのです。こんなことは、当然であり、だからこそ、マルローも指摘しなかったのかもしれません。

京都府神道青年会が主催したバスツアー「神主さんと行く 
伊勢参宮」。女子大生107人が応募に殺到したといわれます。
私たち日本人は、このような国日本に誇りを持ち、自信を持ち、世界に日本の素晴らしさを伝えてていくべきです。日本のやり方が、世界伝わりそれが理解されれば、世界は変わります。
さて、このような日本独自の「霊性を重んじる文化」に関しては、上の断片的な引用文だけでは、ご理解いただけないものと思います。是非元の記事を読んでいただきたいです。

それから、「霊性の世界」は、実は今は文明国では日本にしか残っていませんが、世界の他の地域にも古代にはありましし、現在でも発展段階の文明の地域には今でも残っているところがあります。

それは、アニミズムとか、シャーマニズムというもので、民俗学者らが、各地の少数民族などを研究して、宗教が世界を席捲する以前には、世界中のどの地域でも、「霊性」が信奉されていたとしています。

日本以外の外国では、宗教が興隆するとともに、アニミズムやシャーマニズムは忘れ去られてしまいました。ただし、神話だけは残っている地域もあります。しかし、日本だけが、それを捨てることなく、今日まて神道という形で連綿と継承してきたのです。そうして、継承するだけではなく、現在の形式にまで昇華させました。

そうして、「霊性を重んじる精神」を基礎として、日本でその基礎は動かず、それを土台として、他の宗教を受け入れてきました。だから、日本では、今日見られるような、宗教対立はみられません。

これは、素晴らしいことだと思います。日本みられるこのような「霊性を重んじる精神」が残っていれば、世界にも宗教対立はなかったかもしれません。だからこそ、ユングは、宗教的は世界観だけは限界があると考え、キリスト教中心の西洋文明は崩壊すると予言したのです。

しかし、私はユングの予言は当たらないかもしれないと思っています。なぜなら、日本には神道はあるものの、キリスト教も存在しています。他の宗教も存在します。日本では、「霊性を重んじる精神」が土台にあるから、その精神性からすれば、たとえ宗教が異なったにしても、気脈を通じ合うことができます。

私は、世界は今一度「霊性の世界」を取り戻すべきと思っています。そうすることによって、宗教対立はなくなると信じています。ただし、ユングが予言しているように、現状の宗教観だけでは、対立が深まるばかり、いずれ崩壊します。それは、難しくて、時間もかかることでしょうが、世界中の人々が「霊性の世界」をとりもどせば、宗教対立はなくなると信じます。

このような、同じアジアにありながら、中韓にはない日本独自の精神世界。似非宗教家油かけ男の金山昌秀は全く理解していないのでしょう。愚かなことです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

【追記】平成27年6月3日

男は、もともと在日韓国人だったが、1979年に日本に帰化した。これは、この年の官報に記載されていた。
男の家族にもキリスト教徒がおり、この家族は、宗教情報サイトで、在日韓国人として自らのアイデンティティに悩み、イエス・キリストと出会って救われたと明かしていた。

この家族の代理人をしている弁護士は、取材に対し、油まき容疑の男について、「報道では名前が出ていませんので、本人かどうかは分かりません。油まきについては、知らないと言っています」と答えた。
男とは、数年前に両親が亡くなった後に不和になり、日本とアメリカと住む場所が離れていることもあって、それから連絡を取っていないという。
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特報 米国司法省 IR疑惑で500ドットコムと前CEOを起訴 どうなる岩屋外務大臣―【私の論評】岩屋外務大臣の賄賂疑惑が日本に与える影響と重要性が増した企業の自立したリスク管理

特報 米国司法省 IR疑惑で500ドットコムと前CEOを起訴 どうなる岩屋外務大臣 渡邉哲也(作家・経済評論家) まとめ 米国司法省は500ドットコムと元CEOを起訴し、両者が有罪答弁を行い司法取引を結んだ。 日本側では5名が資金を受け取ったが、立件されたのは秋本司被告のみで、他...