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2008年4月6日日曜日

中国分裂の筋書き-(3)中国バブルの真実

中国崩壊のシナリオ(シミュレーション)

さて、前回までは、中国が早くて10年、遅くても20年で分裂するとしましたが、それどころではなく、ここ1~2年で崩壊するとのシナリオも描けそうです。

■北京オリンピック後に中国バブルの崩壊がおこる
今年の北京オリンピックは実施されるものの、失敗に終わり、また、その需要を見込んで中国へ流入していた資本が逃避し、バブルが崩壊します。貧困にあえぐ民衆の不満が爆発し、やがて中国国内の内戦に発展し、中国は分 裂、共産党は崩壊します。中国の内戦は来年あたりから始まり、その余波で2009~2010年には北朝鮮の現体制も崩壊するかもしれません。株や不動産バブルは永遠に続くことはなく、必ず崩壊います。現在のように国民の7割が貧困層(最近では、貧富の差が広がりますます増えていると推測できます)と言われる中国はそのバブル崩壊ショックに耐える事はできません。さらに、中国中央政府ならびに地方政府がひたかくしにしてきた、不良債権の山も足をひっばるでしょう。もし、大きな景気後退を招かない、あるいは軽微ですむようにバブルを収束させる事ができれば、人類始まって以来の奇跡だと思います。

■中国にも打ち出の小槌(鉄板椀)はない
「中国の競争力の源泉はその低コスト生産、それを実現する低廉な人件費であると考えられてきました。しかし、人件費は高騰するものであり、そうなれば低コストの生産は通常は 不可能です。しかし、中国には主に農村部を中心に次から次へと低賃金の労働者が都市部の工場へと流入してきます。しかも、今まで低賃金で働いた層は豊かにな り、購買力を持った巨大なマーケットになる。この10年、15年で中国は急成長した。しかし、まだ、あと7割もの国民が貧困層である。であれば、彼ら全員 が豊かになる為には、あと20年から30年はかかるわけで、それまでは中国の高度成長は続くのだ。」というようなところだと思います。

では、このような発想で中国へ投資したり、進出を決断してきた方々は最近の中国の20%にも達する賃金上昇をどうお考えになるのでしょうか?今や、中国が「打ち出の小槌」ではない事が明白です。それとも、賃金上昇は一 時的な現象でしょうか?

中国の賃金上昇はインフレ、特に食料品インフレと関連の深い構造的な問題だといえます。中国のエンゲル係数は都市部では 38%、農村部では45%ぐらいではと言われていますが、現実は違うと思われます。農村部では穀物等を自家消費しているケースが多いわけで、実質的には 50%をはるかに超えると思われます。また、都市部でも低所得者層ほどエンゲル係数が高くなるわけです。食品の物価上昇率も前年比で20%増しになるとい われる中国では、賃金も同様に20%以上に引き上げなければ、貯蓄もできないどころか、貧困の度を深める事になります。

つい10年ほど前まで中国の食品自給率はカロリーベースで120%と言われていましたが、いまや食料品輸入大国と言われ、95%程度ではないかと言われて います。また、中国の生産力は農地が都市開発により年々転用されており、ほとんどの作物の作付け面積が減少してきています。それに、もともと中国は国土が広大であるにもかかわらず、点と線といわれているくらい、人が住める場所、農作地に適した土地は少ないです。また、都市開発には大量の水が 必要になるわけで、農作物を育てる為の水も不足しています。さらには、悪名高い中国の環境汚染により、安心して使える水源は大幅に減少しつつあります。今までは生産性の向上でカバーしてきましたが、水不足や農薬の過剰使用が問題になっ ているわので、今後の生産性向上は望み薄です。しかも、食品輸入は穀物が投機の対象となり、またインドや東南アジアなど他の発展途上国との食料の取り合い も年々激化していきます。以上のように、全ての要素が食料品価格の高騰を指し示しており、中国共産党は解決策を持ち合わせていません。
www.nihonkaigaku.org/ham/eacoex/200prob/210envi/212food/chcnfd/chcnfd.html

  食料品が高騰する→賃金を上げなければ労働者は生活できない→賃金が上昇する。

このサイクルが今後も中国では繰り返されるのです。それも物価高騰と連動するような高い水準で賃金が上昇していきます。賃金を低いままにして農村からの 労働力・農民工をあてにしても無駄です。なぜなら、食料品も満足に買えないような低賃金なら農村で農業を営んで自家消費で食いつなぐ事を選ぶでしょう。少 なくとも、飢え死にはしません。しかし、困窮する農家があるのは事実で、彼らのような労働力を低賃金のままで扱き使い、使い捨て同然にする企業もあります。しかし、それが激しい労働争議の続発という結果になっています。社会情勢不安が体制批判になる事を極度に怖れる中国共産党も賃金上昇を認め ざるを得ない...。つまり、中国の競争力低下に歯止めをかける事は誰にもできないでしょう。もし、歯止めをかけたら、それこそ中国崩壊の序曲となることでしょう。

低賃金を武器に中国は13億の民すべてが豊かになるまで、高度成長し続けるというシナリオは、中国の食料供給量を無視した机上の空論です。天 井が見えた時にバブルは終了します。北京オリンピック終了後にまで中国に投資し続ける人はどれだけいるのでしょうか?困った事に一番高く売り抜けよう とする人達は、「中国の成長は限界点に近づいている」と考えている事などおくびにも出さないのです。

■現代中国政府はバブル崩壊後のやり直しは出来ない
バブルが弾けたら弾けたで、またやり直せば良いではないか?という考えもあるかもしれませんが、中国は普通の民主主義国家ではなく、人権も真の自由もない共産党一党独裁の全体主義国家です。実質資本主義経済を導入しているのに建前は、共産主義国家です。一度、矛盾が噴き出せば収拾がつかなくなり、体制崩壊は避けられないでしょう。少なくとも現在の国体を維持しながらのやり直しはできないでしょう。

以下にこのブログで過去にとりあげた、関連記事を掲載します。反転文字列をクリックしていただければ、当該記事に飛ぶことができます。まだのかたは、是非ご覧になってください。以下の記事を読むことにより、中国分裂は必至と考えていただけるものと思います。


■ゼリー世代のミーイズム-体制から身を守る知恵か?

■中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?

■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?

■中国分裂の筋書き-(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄

■中国分裂の筋書き-(その9)日本の対応は?

■中国分裂の筋書き-(その8)迫られる中国の選択

■中国分裂の筋書き-(その7)忘れてはいけない中国の不良債権

■中国分裂の筋書き-(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々

■中国分裂の筋書き-(その5)他の人達はどう思っているのか?

■中国分裂の筋書き-(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩

■中国分裂の筋書き-(その3)中国バブルの真実

■中国分裂の筋書-(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない

■中国分裂の筋書-(その1)繰り返される歴史

■中国"義歯"から鉛「安全に問題」

■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名

■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?

■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事情


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