2008年7月19日土曜日

CO2は地下に封じ込めろ 独に欧州最大規模貯蔵施設―EUは地球温暖化二酸化炭素説とともに心中か?

CO2は地下に封じ込めろ 独に欧州最大規模貯蔵施設(すでに内容をご存知の方、読んだ方は読み飛ばしてください)
2008年7月18日10時13分(朝日新聞)

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独東部ポツダム近郊のケッツィンで6月30日、二酸化炭素
貯留施設の圧力を調べる技術者=AP


【ケッツィン(ドイツ東部)=金井和之】独東部ポツダム近郊にあるケッツィンで、欧州の大陸部分では最大級の二酸化炭素(CO2)の研究用地下貯留施設が稼働を始めた。最終的には6万トンを地下深くに注入し、影響などを調べる。

麦畑が広がる一画に、2基の白いタンクがそびえる。タンクから延びた配管はポンプなどを経て地下へ。施設は約4年前から欧州連合(EU)の補助事業として建設が進められ、6月末から稼働を始めた。1時間に約2トンのCO2を地下約600メートルにある水を含む多孔質の岩盤に注入する。コストは1トン当たり約20~30ユーロ(約3300~5千円)。今後1年半で計6万トンを注入する。日本の新潟県長岡市にある施設よりも貯留量が多いという。

プロジェクトの責任者、ポツダム地球科学研究センター(GFZ)のシリング教授は「革新的なCO2の削減技術が見つかるまでの『つなぎ技術』として、地下貯留による影響を観察して、その有効性を確認したい」と話す。

一部の環境保護団体は地下にCO2を長期貯留した場合には「危険性の高いガスが発生する可能性がある」として施設に反対しているが、シリング教授は「最後は炭酸水が出来るだけ。批判があるのは承知しているが、我々は何が起きるのかを確かめる必要がある」と施設への理解を求めている。

販売できない製品の設計図を効率的にそうして素晴らしく仕上げる設計部署ほど愚かなものはない
この言葉は経営学の大家故ドラッカー氏が著書に書いたものですが、効率化と成果とは違うということを端的にあらわす素晴らしい言葉だと思います。効率化=成果ではないことを、誰にもわかるように示した言葉です。ドラッカーは、このほかにも「今やっていることを綿密に検討してみて、それをやめたとしても何も変わらないならば、それを直ちにやめるべきである」という至言も残しています。

この施設、人もお金も相当かかることでしょう。しかし、私が以前このブログにも掲載したように、地球温暖化二酸化炭素説は、完全に誤りです。二酸化炭素が増えたからといって、気温はあがりません。正しいのは、気温があがると二酸化炭素が増えるというわかりやすい事実です。

EUもとうとう、いきつくとこまで、いきついたという感じがします。というよりも「病気」のような気がします。先のドラッカーの言葉どおりにするなら、このような施設などつくるべきではありません。一番良いのは、空気中に二酸化炭素を放出することです。放出したとしても、特に害になることはありません。気温も上昇しません。

私自身は、二酸化炭素を減らすよう努力することは賛成です。しかし、このようなやり方には賛成できません。ドイツのこの施設は、地球温暖化二酸化炭素説にのっとってつくられたものだと思います。私が、考えている二酸化炭素削減は、このような前提にたつものではありません。空気中の二酸化炭素がどうのこうのという考えはありません。あくまで、貴重で限りある化石燃料や、森林資源を大事に使うようにするため、削減するという考えです。

CO2を削減してコスト削減になる方法が重要!!
そんなことはできるのか?など、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが。それはできます。たとえば、このブログにも掲載した「あつエコ」宅配があります。私の奉職する会社、オーディンフーズでは、こ今年の4月から紙のピザボックスをなくす活動をしています。紙のピザボックスは使わずに、「あつエコプレート」という陶器のお皿でお客様にピザを提供します。これによって、紙のピザボックスをなくすだけでなく、お客さまに出来立てと同じアツアツのピザが提供できるようになりました。この「あつエコプレート」はお客様のところに配達するときに、以前の注文していたものと引き換えで提供します。つまり、通いざらになるのです。

こうすることにより、紙のピザボックスを使わないようにしています。ところで、この紙のピザボックスを廃止することにより、テンフォー全店で1年間に680トンのCO2削減効果があります。しかも、この「あつえエコプレート」で届けたり、「あつエコ」プレートを入れる容器も開発したため、初期投資などはかかりますが、繰り返し使えることから紙のピザボックスを使うよりは、確実にコスト削減になります。

さて、当社が「あつエコ」宅配をせずに、紙のピザボックスを使い続け、しかも年間でこのドイツの二酸化炭素貯留施設にピザボックス相当分の二酸化炭素を貯留することにすると、どのようなことがおきるでしょうか?

ちょっと試算してみましょう。コストは二酸化炭素1トン当たり約20~30ユーロ(約3300~5千円)とありますから、ここでは1トンあたり4,000円としてみましょう。当社では年間で680トン削減効果があるわけですから、680×4000円=2720000(272万円/年)ということになります。

しかも、年間272万支払うことになる他にも、紙のピザボックスを使い続けることから、この紙のピザボックスの仕入れ代金も支払わなければならないことになります。さて、いまは紙のピザボックスだけの話です、では当社がヨーロッパにあったとして、CO2排出枠など当てはめられて、紙のピザボックスの廃止だけではこの枠からはみ出したとしたらどうなるのでしょうか?検討してみても、見つからない場合やはりこの施設に頼るとしたらどうなるのでしょう?

わずかの利益からこのような、出費を続けるとどういうことになるでしょうか?とんでもないことです。こんなことを長く続けていては、当社も疲弊してしまうことでしょう。やはり、紙のボックスを使わない、先の貯留施設も使わないほうが良いに決まっています。

EU没落の序曲が始まったか?

みなさん、どうですか。ピザボックスの例でもわかったことでしょうが、ドイツのこの施設ははっきり言って、これと同じことをしようとしているのです。私が最初に言った「病気」という意味がお分かりになったと思います。ドイツは昔から科学技術に優れ、素晴らしい能力のあ人達がたくさんいるはずです。この貯留施設もそうした技術の粋を結集してつくられているのだと思います。それなりの、人材、技術をつぎ込んでいるのだと思います。しかし、先ほどの試算などの結果から、私達の会社の開発担当より頭が悪いと言わざるを得ません。

CO2削減は、あくまで、CO2そのものの削減より、化石燃料などの節約により低炭素社会を築くという観点から行われるべきものです。もし、ヨーロッパがこのようなことに地道を上げつづけるなら、確実に没落していくことでしょう。

もう、ヨーロッパの黄昏ということはもう随分前から言われてきました。ただし、最近は新たに経済発展したり、北欧諸国の生産性があがったりで、いっときそのようなことは言われなくなりました。しかし、最近異常ともいえるCO2の取り組みをみていると、EUは黄昏時に入ったのかもしれません。崩壊の序曲がきこえてくるような気がします。排出権取引や、エネルギー効率が悪くて、電車などもまともに動かせない風力発電、太陽発電に地道をあげるEUに将来はありません。

下に私がいままでに掲載した環境問題に関する記事を掲載します。反転文字 をクリックしていただければ、当該記事に飛ぶことができます。まだご覧になっていない方は是非ご覧になってください。特に、動画「地球温暖化詐欺」に関し ては必ずご覧になってください。これをご覧にならない限り、私の上の主張の真意はわかりません。さらに、この動画の趣旨に賛同していただけましたら、皆さ んのブログでも是非紹介をお願いいたします。

■ここしばらく続いた環境問題に関する話題への締めくくり―EU没落は必定か?

■環境問題のウソ-温暖化詐欺の日本の実情

■地球温暖化詐欺(3)-呪縛から解き放つ(動画「地球温暖化詐欺」を掲載しています)

■地球温暖化詐欺(2)-気になる福田首相の発言の変化(動画「地球温暖化詐欺」を掲載しています)

■地球温暖化詐欺?(1)-CO2説はプロパガンダ?(動画「地球温暖化詐欺」を掲載しています)

■洞爺湖サミット開催-co2削減にいまこそ創意工夫を!(動画「地球温暖化詐欺2/8)を掲載してあります。

■テレビ朝日開局50周年~地球危機2008~で報道されたグリーンランド氷溶解の真偽?!(動画「地球温暖化詐欺1/8」を掲載してあります)

■日本の森林の特殊性―環境問題は教条主義的には対応できない

■フードマイレージやバーチャルウォーターだけが環境負荷指標か?-バーチャルCO2はどうなのか?

■昨年のEUの二酸化炭素取引の失敗―削減どころか増加?!

■カップヌードルが紙容器に―ピザテンフォーでは紙すらなくす?

■ピザテンフォー4月のお知らせ―業界初!!宅配皿 あつエコプレートで 熱さ+美味しさ

■IT機器「電源対策だけでCO2は大幅減」

■あつエコ宅配 ―ピザ・テンフォーが世に問う環境対策とは?

■割り箸は日本の文化-割り箸を使ってエコをしょう

■セブンイレブン:弁当の包装簡易化でコスト削減-コスト削減につながらないものは環境問題に寄与しない?

■ピザボックスをなくすとどのくらいCO2が削減できるの?

■ピザテンフォーの陶器のお皿による配達

■地球寒冷化の危機?-環境問題の落とし穴

■環境危機時計

■今日は何があったかご存知ですか(9月18日)

■グーグル環境問題に総額1千億ドルを拠出-エコな交通を目指す企業対象?

■エコ・環境問題の虚実-虚実皮膜の間???

■環境映画:Koyanisquatsi(コヤニスカッツィ):Life Out Of Balance

■エコ意識の高揚?-トリンプ レジ袋ブラとは何か?

■北海道新聞に掲載された紙のピザボックス廃止の内容

■ピザ・テンフォーも実践する函館地区先行の「MOTTAINAI」-ルー大柴が歌うこの意味は?

■ピザテンフォーからピザボックスが消える日??


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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

シティーライフブログ管理人の満田寿です。
サイトリンクありがとうございます。いつもながら大変よく研究され整理されているコンテンツで大変勉強になります。
 レジ袋など作らないほうがいに決まっているのですが その科学的な資料も質の良いものを集められているので 読ませていただく立場の私などは、大変に安心していられます。

山田 豊 さんのコメント...

万田様 コメント有難うございます。レジ袋に関しては、現在の化石燃料を多量に使用している社会の副産物だと思います。化石燃料をあまり使わない社会に移行したら、自然消滅するものだと思います。

コンテンツについては、良く経営学者のドラッカーの内容を引用させていただくことが多いです。

ドラッカーの著書については、その大部分を読みましたし、どの書籍も少なくとも3回以上は読んでいます。

最近、読んでいかなったので、これを機会にまた読み返してみたいと思っています。

これからも、是非ご訪問ください。そちらにもうかがわせていただきます。

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