2008年7月6日日曜日

テレビ朝日開局50周年記念~地球危機2008~で報道されたグリーンランドの氷溶解の真偽?!

上はグリーンランドの画像

テレビ朝日開局50周年記念~地球危機2008~で報道されたグリーンランドの氷溶解の報道(番組を見た方などは読み飛ばしてください)
この番組では、ざっと以下の内容でグリーンランド氷溶解のことを伝えており、その原因は地球温暖化によるものとしています。また、やってくれたという感じです。この番組過去のエコ報道と同じく、「人類の危機、破滅、滅亡」という感じで、やたら恐怖心をあおって話題を作って視聴率をあげようとしているのは見え見えです。でも、多くの人たちがもう、この手の話には飽きたのか、現時点でブログでもあまり話題になっていません。その中でもグリーンランドの氷溶解は最もショッキングに報道されていました。北極の氷は融けてもアルキメデスの原理で水位は変わらないという説で、海面上昇の嘘で叩かれたマスコミが、今度はグリーンランド(陸地)の氷の溶解で、今度は海面上昇は間違いないと新たな煽りの材料を見つけたという感じがします。

The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺) 1/8

上の動画を見ても判るように、地球温暖化co2説は、一つの説に過ぎない。にもかかわらず、現在のように大きく取り扱われるのは、この説が一部の人たちにとってお金儲けなどに都合が良いからに他ならない。私は、co2に関して削減の共通の尺度として用いているが、地球温暖化co2説を信じているわけではない。私にとっては、化石燃料や森林資源を大事にすべきだとは思っているが、それと地球温暖化co2説とは全く次元の異なる話だ。

ざっと以下のように感じで報道されていました。ヘリコプターをグリーンランドの氷の上に着陸させ、氷の融け具合などみせて、かなり煽っていました。

『グリーンランドの氷が解けるのは?グリーンランドは3000mの氷床に覆われ、それがはがれおち氷河となり、それが海に出て氷山となるのです。グリーンランドの氷が全部溶けると、世界中の海は7m水位が上昇すると言われています。イルリサットというところは、溶けだす氷が一番多いところだそうです。年420億tだったそうですが、10年間で2倍になったそうです。

舌端(氷床の端)は300mの氷壁があるのですが、それが年々内陸へ移動しているそうです。2001年から2004年の3年間に13Km後退したそうです。氷床のいたるところに水たまりができていました。500mはばの湖もあります。氷床の温度が3度上がると湖が30%増加するそうです。その湖から激流の川となって、氷床の割れ目に滝のように流れこんでいます。

その落ちた水は岩盤まで達し、氷河の滑りが加速されます。水量が多いと氷河の動きも早くなります。地球の温度が5度上がると、氷河が一気に崩れおちると予想されています。それが“ティッピング・ポイント”(臨界点)です。ユルリサットでは1日に40mの速さで海に押し出されています。

NASAのジェイ博士の説明によると氷床は予想以上に加速的に溶け始めている。たとえ温暖化がゆっくりでも、グリーンランドから溶け出る氷は深刻な問題を引き起こしてしまうとのこと。

海流の異変が起きるそうです。海流は大きな流れによって、気候の安定を保っている。大西洋のメキシコ湾流が、太陽の熱を運ぶことでヨーロッパを温暖な気候を支えている。そして、その海流がグリーンランドで冷やされることにより、海中深く沈みこみ地球規模の海流を作っている。ところが、グリーンランドの氷が異常に溶けだすことで、海中の塩分濃度が低くなり、海流の流れが止まると、北大西洋は寒冷化してしまう。

映画「デイ・アフター・トゥモロー」http://www.foxjapan.com/movies/dayaftertomorrow/が実際に起こる可能性があるのです。』

グリーンランド氷溶解に関する地球温暖化以外の説
しかし、こうしたグリーンランドの氷の溶解については、主に二つの違う説があります。

一つは、オゾン層破壊によるものです。オゾン層が破壊されたため、太陽の紫外線も光が直接ふりそそぎ、それが北極の氷を溶かしているというもので、融けるべくして融けているというものです。中部大学教授の武田邦彦氏は、本日の「そこまで言って委員会」で「オゾン説」を話していたそうです。

もう一つは、南極等で棚氷にクラックが入って・・というのは明らかに力学的力、たとえば火山活動など・・が働いたからとの説です。

グリーンランド島 全島の約80%以上は氷床と万年雪に覆われる南東約300kmにはデン マーク海峡をはさんで火山島アイスランドがある。気候区分は北極圏から準北極圏に属す。夏涼しく、冬寒いを特徴とする。沿岸部以外は氷床に覆われる。最北 部は空気が乾燥しているため雪が降らず、氷に覆われていない。

ヤンマイエン島  氷河に覆われている火山島
アイスランド島  氷河に覆われている火山島。最北部は空気が乾燥して雪が降らず、氷に覆われていない。 間欠泉、地熱発電所がある。地熱による豊富な温泉がある。冬でも温暖(-3℃。フィンランドはー20℃)
スピッツベルゲン島  氷河に覆われている。永久凍土。海底地震観測基地がある。

火山等の多い北極圏には、ヤンマイエン島、アイスランド島から北極を通ってロシアにいたる地殻変動帯が多く海底地震が頻発していている。

南極等で棚氷にクラックが入って・・というのは明らかに力学的力、たとえば火山活動など・・が働いたからでしょう。そこだけ解けるということはないから。
http://www.greenpeace.or.jp/library/97gw/4minami/mina3.html 

さて、先のオゾン説が正しかったとすると、新たな懸念も生まれます。
オゾン層が回復すると、南極の温暖化が進むかも――。こんな可能性が国立環境研究所などの国際グループによる予測で浮かび上がっています。 オゾン層を破壊する原因のフロン類の規制などにより、オゾンの破壊が止まって南極上空にできたオゾンホールは2065年ごろに解消すると予測されています。

昨年のサイエンスによると、環境研など日米の計7機関が最新の気候モデルで50年までの変化を計算すると、オゾン層が回復するにつれて、南極では西風が弱まることがわかりました。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次報告書で使われた気候モデルで計算すると、南半球全体で西風は強まるという結果が出ている。このため、地球全体は温暖化が進むが、南極はそれほど温暖化の影響を受けないとみられていましたた。

しかし、南極で西風が弱まると、暖かい地域からの熱が移動しやすくなり、温暖化する可能性があるといいます。環境研の秋吉英治主任研究員は「オゾン層の回復と気温変化のかかわりを詳しく調べる必要がある」と話しています。

# http://blog-imgs-21.fc2.com/s/c/i/scienceplus2ch/20080706192343.png

さて、デイアフター・トゥモローのような状況に陥るのは、温暖化が進んで欧州北部などが寒冷化するということで、海洋大循環が止まるためと考えられています。海洋大循環は、温かいメキシコ湾流が蒸発しながら北上して、北大 西洋で塩分の濃い重い海水となって沈みこむことで駆動されています。だが、グリーンランドの氷床が解けると大量の淡水が流れ込み、海水の塩分濃度が薄まる。海流 は沈み込まなくなり、最後には止まります。すると、温かい水が北欧まで来ない。だが、現在の知見では本当に起こるのかどうか結論は得られていません。<町田敏 暢・大気・海洋モニタリング推進室長(大気科学)>

さて結論は?
環境問題に関するマスコミの報道はそのほとんどが、視聴率を上げるために「人類滅亡、最後、災厄」などのショッキングな話題を提供しているに過ぎません。だから、マスコミに操られないように気をつけましょう。特に今回のこの報道では、さんざんぱら「地球温暖化説」で視聴者を煽ってきたので、何とか地球温暖化による地球滅亡を正当化するものを探しあて、新たな視聴率向上の手段にしようとするものなのだと思います。

さて、オゾン説が正しいとすれば、いずれオゾンの問題は解決するので、アイスランドの氷融解はいずれ収束するはずです。火山変動説が正しければ、火山は大昔から変動しているはずなので、現在はそれが原因となって氷が融けている理由など合理的な説明が生まれてくるか、いや、探せばすでにあるのかもしれません。あるいは、大昔にも似たように氷が融けていたという証拠が見つかるかもしれません。

いずれにせよ、マスコミの報道はそのまま鵜呑みにはしないほうが良いです。

上記のようなマスコミの弊害はいまさらという向きもあるかもしれませんが、私が環境問題に関心を持つきっかけとマスコミの弊害を自覚するようになったきっ かけをつくっていただいた恩師の想い出をこのブログのでも掲載しています。以下の反転文字列をクリックしていただければ、ご覧になることができます。

■マスコミで報じられていることを、鵜呑みすることの弊害を教えていただいた恩師の思い出

下に私がいままでに掲載した環境問題に関する記事を掲載します。反転文字をクリックしていただければ、当該記事に飛ぶことができます。まだご覧になっていない方は是非ご覧になってください。

■日本の森林の特殊性―環境問題は教条主義的には対応できない

■フードマイレージやバーチャルウォーターだけが環境負荷指標か?-バーチャルCO2はどうなのか?

■昨年のEUの二酸化炭素取引の失敗―削減どころか増加?!

■カップヌードルが紙容器に―ピザテンフォーでは紙すらなくす?

■ピザテンフォー4月のお知らせ―業界初!!宅配皿 あつエコプレートで 熱さ+美味しさ

■IT機器「電源対策だけでCO2は大幅減」

■あつエコ宅配 ―ピザ・テンフォーが世に問う環境対策とは?

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■ピザボックスをなくすとどのくらいCO2が削減できるの?

■ピザテンフォーの陶器のお皿による配達

■地球寒冷化の危機?-環境問題の落とし穴

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■今日は何があったかご存知ですか(9月18日)

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■エコ意識の高揚?-トリンプ レジ袋ブラとは何か?

■北海道新聞に掲載された紙のピザボックス廃止の内容

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■ピザテンフォーからピザボックスが消える日??


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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

北海道からわざわざ九州は博多までコメント頂き、有難うございました。
地球温暖化が進んでいる事に間違いはないと思います。
マスコミに煽られる事はないと思いますが、深刻な問題に変わりは無いですね。
子供の頃は団扇と扇風機で生活していましたが、梅雨が明けるとクーラーの無い生活は考えられなくなってきました。
道路もアスファルト舗装され、家の前の道路に水をまいても涼しくはなりませんね。
文明が発展すると言う事は自然を壊す事なのかもしれません。
一度壊れたものは中々元には戻りません、困ったものです。
核爆弾を作っておいて、その核に怯えている人間は哀れな生き物なのかもしれません。
金の為に経済至上主義で自然の形態を破壊し続けた人類の哀れさを感じています。

山田 豊 さんのコメント...

shinobueakira様。コメント有難うございます。私は、地球温暖化に関しては、正しいか間違いであるかは保留しています。地球の古い歴史の中には、今の温暖化あるは、それより大きな規模の温暖化は確認されているだけでも、数千回あります。
現在は緩やかに寒冷化に向かっているという有力な説もあります。ただし、低炭素社会の実現に関しては賛成です。
地球温暖化=CO2説と、低炭素社会をつくりだすこととは全く別の次元の問題だと思っています。Co2に関しては、共通の尺度として便利なので、私も指標としては用いていきたいと思っています。

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