2008年7月7日月曜日

洞爺湖サミット開催-CO2削減にいまこそ真の創意工夫を!

The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺) 2/8

過去の歴史をひもとくと、地球温暖化は豊穣を意味している。サミットでも、各国の首脳はこのことを念頭において欲しい。地球温暖化=co2説は、単なる仮説に過ぎない、それも間違っている可能性が高い。化石燃料や、限りある森林資源などを大切にするために低炭素社会を築くことは重要だかが、それと地球温暖化=co2とは別次元の問題だ。
 
      
アフリカ支援協議 拡大会合 洞爺湖サミット開幕(東京新聞7月7日、読んだ方、ご存知の方は読み飛ばしてください)
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    ウインザーホテルに各国代表終結

主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)は七日午後、洞爺湖町のザ・ウィンザーホテル洞爺で開幕した。地球温暖化、世界経済、アフリカ支援、核不拡散の四項目を主要テーマとし合意形成を目指す。全日程終了後の九日午後に議長の福田康夫首相が記者会見し、議長総括を発表する。 

七日は、主要国(G8)とアフリカ七カ国の首脳が意見交換する拡大会合からスタートした。貧困層の多いアフリカ諸国が大きな影響を受けている食料・原油価格の高騰やアフリカ開発などについて議論する。

アフリカ諸国では食料や原油価格の高騰でインフレが加速し、一部の国で暴動も発生した。

主要国は短期的に食糧援助、中長期的には、かんがい整備やコメなど穀物増産を支援する方針で、追加的な支援策について意見を交わす。

また、二〇〇〇年の国連ミレニアムサミットで採択された貧困撲滅をうたう「ミレニアム開発目標」の進ちょく状況も検証。日本は今年五月に横浜市で開いた第四回アフリカ開発会議(TICAD)を踏まえ、アフリカの持続的な発展のために民間投資が重要であることを強調する。

国際社会の批判を無視して大統領選の決選投票を強行したジンバブエの情勢についても議論し、現政権に対する強い懸念を表明する方針を確認する。

拡大会合には、アルジェリア、エチオピア、ガーナ、ナイジェリア、セネガル、南アフリカ、タンザニアのアフリカ各国首脳と潘基文(バンキムン)国連事務総長、ゼーリック世界銀行総裁が出席した。

亡父の見果てぬ大役 首相万感

福田康夫首相にとって、議長を務める主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)は、待ちに待ったひのき舞台。支持率低下にあえぎサミット前の退陣さえささやかれてきたが、万感の思いで「この日」を迎えた。

というのもサミット議長は、亡き父・福田赳夫元首相が果たせなかった大役。一九七六年、首相に就任した赳夫氏は、日本で初めて開かれる七九年の東京サミットの議長を務めるつもりで準備に余念がなかった。ところが七八年暮れ、勝利確実とみられていた自民党総裁予備選で苦杯をなめて首相を辞任。サミット議長も後任首相の大平正芳氏に譲ることになった。

感情をなかなか表に出さない首相だが、秘書官として父の無念を近くで見ていただけに、サミット議長には特別の思い入れがある。その表情からは、明らかに気負いが読み取れる。

サミット期間中のテロ警戒で厳戒態勢が敷かれる東京・永田町は、早くも「宴の後」の内閣改造があるやなしやで流言飛語が乱れ飛ぶ。だが、本人は「サミットのことで頭がいっぱい」(周辺)。

最大の課題となる地球温暖化問題では、腰が引けていると指摘された首相だが、六月には「福田ビジョン」を公表。踏み込んだ合意を迫る欧州諸国と、渡り合う「道具」を携えて、三日間のサミット日程に突入した。

国は基盤をつくるもの基盤で実施するのは民間企業と非営利団体
さていよいよ、サミット開幕です。各国首脳が集まっています。今回のサミットではやはり、原油の高騰、穀物相場の高騰などもありますが、環境問題が大きな議題になることは間違いのないことだと思います。

しかし、ここで一つ忘れてはならないことがあります。日本に限らず、どこの国でも、国は基盤をつくるものであって、その基盤の上にのって実際に活動するのは、民間企業であり非営利団体(NPO)ということです。

これを地球上の出来事にたとえると、国は気象を扱うことはできるが、天候は対象ではないということです。つまり、大きな大気の動きや熱の伝道などに関しては扱えるが、その時々の特定の場所の天気などは制御できないということです。こればまぎれもない真実です。エリザベス朝のイギリスの大蔵省は、大臣を交えてもスタッフが10人程度しかいませんでした。そのため、小さなことは最初からできないことは
はっきりしていました。そのため、当時の大蔵大臣はもっぱら大きなことにだけ専念していました。そうして、できないことはできないときっぱり言い放ち、結果として大きな成果をあげることができました。ちなみに、これはどこの政府でも同じことです。たとえば、リンカーン大統領の参謀本部のスタッフは通信部隊も含めて10数人程度でした。今のペンタゴンは膨大な職員を抱えています。

当時の大蔵大臣は基盤をのみを扱い、その基盤の上にはタッチしなかったということです。それだからこそ、大きな成果をあげることができました。では小さな基盤形成以外の、それこそ基盤の上で実施するようなことは誰がやっていたのかということになりますが、それは、それこそ民間企業と、非営利団体(NPO)がやっていました。各々ふさわしい分野を分担していました。特に、社会福祉や社会問題に関することは、政府は手を出さずNPOがそのほとんど全部が引き受けていました。

ところが、エリザベス朝が終焉し、しばらくしてからソビエト連邦が勃興しました。ソビエト連邦は、それこそ、民間企業がやっていたこと、非営利団体がやっていたことも含めて全部国家が実施する。国民の面倒は国家がすべて見るとして、大きな政府をつくり、社会福祉事業もすべて国が実施すると宣言し、本当にそれを実施し始めました。ソビエト連邦の人民は、国家がいろいろなことを実施するということで、「国がやればできる、国がやることは確実」であると固く信じ、夢と希望と自信に満ちていました。

当時社会主義革命はセンセーショナルで、資本主義国の幹部クラスの人間ですら、いずれはどこの国でも社会主義革命が起こるかもしれないという危機感を抱いていました。その対抗措置として、各国が大きな政府をつくるようになり、特に福祉事業に関しては、NPOが実施していたものを一部だけ残してほとんどが国の福祉事業として実施することにしました。

私はこの二つの出来事は20世紀最大の国家レベルによる大実験だったと思います。そうして実験の結果はどうだったかといいますと、無論大失敗に終わりました。ご存知のようにソビエト連邦は崩壊しました。今回のサミットにも参加しているのはロシアです。ソビエト連邦に関しては、すでに1950年代にアメリカのアナリストがその経済を分析して、そのあまりの単純さ、簡単さに驚愕しました。ソビエトの経済は、(投入=産出)という簡単なものでした。つまり、入れたものが出てきただけというものです。そのため、そのアナリストはソビエトに将来ない、いずれ崩壊すると結論付けました。しかし、この考えは一般には広まらなかったため、マッカーシー旋風などという無意味な魔女狩りまで起こってしまいました。

他国にしても似たような結果でした。大きな政府をつくり、社会福祉を国家事業として実施した国で成功した国はどこにもありません。大きな政府と、政府が社会福祉や、社会問題を一手に引き受けることは難しいということが多くの国で認識されるようになったのです。そのため、各国政府は現在小さな政府を目指し、社会福祉事業はなるべくNPOに任せるという方式を採用しつつあります。多くの国がこの路線で、新たな実験に取り組みつつあります。

さて、サミットに話を戻します。サミットではいろいろなことが決まります。でも、それは大くくりのことが決まるだけです。まさに国レベルの内容です。その内容に沿って各国は、法律や公共工事などを実施し基盤を整備することでしょう。しかし、その基盤の上で、民間企業やNPOが有効になるように活動しなければなりません。そうなったとき、企業や、NPOは、誰もが思いつくような行動だけではすまないと思います。

今こそ真の創意工夫が求められる時
長年、企業やNPOをやっているなら、その業界、産業のことを知っているはずです、その中で、他とは全く違う、その中にいるからこそ、ユニークな方法が考えられるはずです。

流通業界ではセブンイレブンが、昨年より簡易包装で年間570トンのco2削減に取り組んでいます。その前から、お弁当などの残りを工場にまわして飼料にするとか、開店の時の建築資材の簡易包装などに取り組んでいます。当社(株式会社 オーディンフーズ、ピザテンフォー)では、紙のピザボックスをなくすことによって、年間680トンのco2削減に取り組んでいます。そのほかにも有意義な取り組みをしている会社はたくさんあります。

CO2削減というと、水道光熱費の節約とかクールビズなどばかりがクローズアップされているようですが、そんなことはこの原油高の時期に当たり前のことだと思います。無論当たり前のことができていないところもたくさんあるのでしょうが、それだけではなく、特定の産業、業界ならではの、特定の社会ならではの節約の方法があるはずです。今は、そうしたものを、各々の企業や、個々の社会が実現すべきときだと思います。当社においても、紙のピザボックスをなくすことはブレークスルーだったと思います。水道光熱費の節減だけではとても年間608トンもの削減などできません。現状だと、たとえ水道光熱費の節減があまりうまくいかなくても、削減目標は軽く達成できます。

いまや、企業や地域社会の真の意味での「創意工夫」が求められているのだと思います。

下に私がいままでに掲載した環境問題に関する記事を掲載します。反転文字をクリックしていただければ、当該記事に飛ぶことができます。まだご覧になっていない方は是非ご覧になってください。

■テレビ朝日開局50周年~地球危機2008~で報道されたグリーンランド氷溶解の真偽?!

■日本の森林の特殊性―環境問題は教条主義的には対応できない

■フードマイレージやバーチャルウォーターだけが環境負荷指標か?-バーチャルCO2はどうなのか?

■昨年のEUの二酸化炭素取引の失敗―削減どころか増加?!

■カップヌードルが紙容器に―ピザテンフォーでは紙すらなくす?

■ピザテンフォー4月のお知らせ―業界初!!宅配皿 あつエコプレートで 熱さ+美味しさ

■IT機器「電源対策だけでCO2は大幅減」

■あつエコ宅配 ―ピザ・テンフォーが世に問う環境対策とは?

■割り箸は日本の文化-割り箸を使ってエコをしょう

■セブンイレブン:弁当の包装簡易化でコスト削減-コスト削減につながらないものは環境問題に寄与しない?

■ピザボックスをなくすとどのくらいCO2が削減できるの?

■ピザテンフォーの陶器のお皿による配達

■地球寒冷化の危機?-環境問題の落とし穴

■環境危機時計

■今日は何があったかご存知ですか(9月18日)

■グーグル環境問題に総額1千億ドルを拠出-エコな交通を目指す企業対象?

■エコ・環境問題の虚実-虚実皮膜の間???

■環境映画:Koyanisquatsi(コヤニスカッツィ):Life Out Of Balance

■エコ意識の高揚?-トリンプ レジ袋ブラとは何か?

■北海道新聞に掲載された紙のピザボックス廃止の内容

■ピザ・テンフォーも実践する函館地区先行の「MOTTAINAI」-ルー大柴が歌うこの意味は?

■ピザテンフォーからピザボックスが消える日??


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