2021年10月11日月曜日

「拉致被害者は生きていない」と立民・生方氏 家族会など抗議―【私の論評】吐き気を催す最低・最悪の発言、生方は議員辞職せよ(゚д゚)!

「拉致被害者は生きていない」と立民・生方氏 家族会など抗議

生方幸夫

立憲民主党の生方幸夫衆院議員(比例代表南関東ブロック)が、9月に千葉県松戸市で行った会合で、北朝鮮による日本人拉致問題について「日本から連れ去られた被害者というのはもう生きている人はいない」などと発言したとして、拉致被害者家族会と支援組織「救う会」は11日、発言の取り消しと謝罪を求める抗議声明を出した。声明では「すべての拉致被害者の救出のため心血を注いできた被害者家族、支援者、被害者自身の生命に対する重大な侮辱であり冒涜(ぼうとく)だ」と非難した。


救う会などによると、生方氏は9月23日、松戸市での会合で拉致問題について見解を問われ、横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=について「横田さんが生きているとは誰も思っていない。自民党の議員も」とした上で、「拉致問題、拉致被害者は今、現在はいないと捉えられる、政治家は皆そう思っているということ」などと発言した。

 また平成16年に北朝鮮が提出し、日本側が別人と鑑定しためぐみさんの偽の遺骨について「遺骨からDNAを鑑定して、それが横田さんであるのかないのかというような技術力はなかった」とした。

 死亡の根拠について問われると、「客観的情勢から考えて生きていたら(北朝鮮は横田さんを)帰す。帰さない理由はない」と説明。「生きているのだったら何かに使いたい。1回も使ったことがないですから、残念ながら亡くなってしまっているから使いようがない」などと主張した。

 一方、14年の日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認めて謝罪し、帰国した5人の被害者について、北朝鮮に一度返すとした約束を日本側が守らなかったとし、「首脳同士で話をして決めたことも守らないなら、それはだめなのではないか」と述べた。

 「拉致した当人は北朝鮮政府なのだから、責任を取らなきゃいけない」とする一方、「自分の意志で入ったが、もう自分の意志では出られなくなったという人を含めて行方不明者、拉致被害者というように言っている」と指摘。「日本国内から連れ去られた被害者は、生存者はいないのだと思う」と重ねて主張した。

 これに対し、家族会などによる抗議声明では「生方議員は人の命に関わる重大な人権問題について、日本政府の基本的立場を否定して、北朝鮮の主張に賛同している」と批判。生方氏が所属する立憲民主党に対し、「生方議員発言を党としてどう考えるのか、ぜひお聞かせ願いたい」としている。

 北朝鮮は14年9月の日朝首脳会談で拉致を認めて謝罪し、5人を帰国させた。だが、ほかの被害者については8人が「死亡」、4人が「未入境」と主張した。

 16年の日朝実務者協議ではめぐみさん本人のものだとする「遺骨」を提出したが、持ち帰った日本側は約1カ月かけてDNA型鑑定を進め、別人の骨であることを確認した。北朝鮮側は遺骨について「火葬した」と説明したが、通常の火葬よりも高温の1200度で焼かれていたことが判明。DNA型の検出を困難にしようとした可能性が指摘されている。

 政府は拉致被害者の「死亡」を裏付けるものが存在しないとして、北朝鮮に誠実な対応を求めてきた。岸田文雄政権も拉致被害者全員の早期帰国を最重要課題に掲げている。

【私の論評】吐き気を催す最低・最悪の発言、生方は議員辞職せよ(゚д゚)!

生方幸夫氏は東京都豊島区出身で、学歴は東京都立志村高等学校から、早稲田大学第一文学部に進学して、卒業しています。

大学卒業後は読売新聞社編集局入社(~75年)

75年に読売新聞を退社し、フリージャーナリストとして世界各国を取材します。

経済評論家として約50冊の著作を出版。

年間約30回の講演活動・テレビ・ラジオのキャスター・コメンテーターを勤めるなどしました。

1996年に千葉県第6区選挙区より衆議院選挙に初出馬。

当選回数:衆議院6回となっています。

「怒る気力もない」。立憲民主党の生方幸夫(うぶかた・ゆきお)衆院議員(比例代表南関東ブロック)が、北朝鮮による日本人拉致被害者について「生きている人はいない」などと発言していたことが明らかになった11日、横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(85)は、落胆をあらわにしました。

横田早紀江さん(手前)と拓也さん =2日午後4時41分、川崎市

早紀江さんは「長い年月、皆が拉致被害者を心配して活動してきているのに、こんな日本人がいることに驚いた」と嘆息。「私たちは拉致被害者が生きていると信じている」と改めて再会への決意を語りました。

田口八重子さん(66)=同(22)=の兄で、家族会代表の飯塚繁雄さん(83)は「謝って済む問題ではない」と声を荒らげました。「まるで拉致被害者が亡くなっていたほうがいいというような発言だった。日本の各党の議員も、一緒に戦っていこうという意識でやっているのに、ぶち壊した」。田口さんの長男、飯塚耕一郎さん(44)も「怒りを禁じ得ない。拉致被害者の命を侮辱、冒涜(ぼうとく)しているとしか思えない」と語気を強めました。

広島県呉市への旅行先で弟たちと一緒におさまる写真。このころめぐみさんはよくつま先立ちでバレエの練習をしていた=1974年、横田滋さん撮影

日本維新の会の馬場伸幸幹事長は11日の党会合で、立憲民主党の生方幸夫(うぶかた・ゆきお)の「生きている人はいない」などと発言したことについて「言語道断だ。国会議員という立場の人間が、確証もないことを堂々と一般の方がいる中で発言することに怒りを覚えている」と批判しました。

 その上で「改めて立憲民主党という政党は、日本には要らないと申し上げておきたい」と訴えました。 また、馬場氏は衆院拉致問題特別委員会の開催実績が乏しいことを念頭に「国会には拉致特という特別委員会もあるが、全く機能していない。本当に子を思う親の心、きょうだいを思う人間的な心が国会議員の中にもあれば、真剣に次の国会からは拉致の問題に取り組んでいく(べきだ)」との考えを示しました。

生方氏は以下のようツイートをしています。



立憲民主党の枝野幸男代表は11日、党所属の生方幸夫衆院議員の発言問題を受け、「大変間違った発言。私も大変驚愕(きょうがく)し、激怒している」と述べ、拉致被害者や被害者家族、関係者に「党を代表し深くおわび申し上げる」と謝罪しましたた。

国会内で記者団に語りました。

生方氏には関係者に謝罪して回るよう指示するとともに、枝野氏が拉致被害者救出の支援組織「救う会」の西岡力会長に、同党の渡辺周衆院議員が横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=の家族に、それぞれ電話で謝罪したと明らかにしました。

「拉致被害者が生存していると信じ、一日も早いすべての拉致被害者の帰国に向けて全力で取り組んでまいる方針に何ら変わりはない」とも述べました。

立民は同日、生方氏を厳重注意しました。厳しい処分や次期衆院選の公認見送りの可能性については、枝野氏は「まず、関係者に党としても本人としてもおわびをすることが一番大事だ」と述べるにとどめました。

立憲民主党も「党の考え方と全く相容れず、拉致被害者とご家族などを深く傷つけるもの」として生方氏を厳重注意処分としましたとしていますが、どのような処分をしたかにまでは触れていません。

生方の発言は、吐き気を催すほどの最低・最悪のものといえます。現在まで出ている発言の根拠は、「客観的情勢から考えて生きていたら帰す。帰さない理由はない」だけです。こんな薄弱な根拠で、このような発言をする神経が信じられません。それに、この方自分も子供や孫がいると思うのですが、自分の孫等が拉致被害にあったらどう思うのか、そのような共感力も欠如しているようです。

警察庁の最新データによると、平成26年から30年の間に、日本全体の年間行方不明者数は81,111人から87,962人に増えています。毎年8万人以上の人が行方不明になっているのです。


この中には、無論死亡されたかたもいるかもしれません。しかし、そうではない人も大勢いるのも事実でしょう。これを長期間にわたって帰ってこない人は、全員死亡と片付けることはできません。しかし、生方氏の発言はこれと同じようなものです。

これが立憲民主党の公式見解ではないのでしょうが、生方は、比例選出議員なのですから党ももっと詳細な説明を早急に行うべきです。https://yutakarlson.blogspot.com/2021/09/blog-post_29.html

多くの政治家は、拉致被害者の救出に向けて真剣に取り組んでいます。これから総選挙というときに、このような発言はないと思います。立憲民主党は、総選挙でまともに戦いたいなら、生方氏の党籍を剥奪するくらいのことはすべきです。そうして、生方氏には、議員辞職をおすすめします。このような議員は日本にいりません。

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