2023年10月11日水曜日

パレスチナ支持者が集会「イスラエルによる抑圧から解放される時が来た」 イスラエル支持者と非難の応酬も アメリカ・ニューヨーク―【私の論評】イスラエルの自衛権を全面支持:ハマスはパレスチナを代表しない(゚д゚)!

パレスチナ支持者が集会「イスラエルによる抑圧から解放される時が来た」 イスラエル支持者と非難の応酬も アメリカ・ニューヨーク

まとめ
  • ニューヨークで、イスラエルとハマスの戦闘に関連して、パレスチナ支持者がタイムズスクエアで抗議集会を開催。
  • パレスチナ支持者は、イスラエルに対する抑圧からの解放を訴え、長年にわたる植民地主義への反応であると主張。
  • イスラエル支持者も反対集会を組織し、パレスチナ側をテロリストと非難。イスラエルの安全保障に焦点を当てた。
  • パレスチナ支持者とイスラエル支持者の間で非難と議論が激化し、現場は騒然とした雰囲気に包まれた。
  • ニューヨーク州の知事が、パレスチナ支持者の集会を異例の声明で非難した。

イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘をめぐって、 アメリカ・ニューヨークでパレスチナ支持者が集会

イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘をめぐって、アメリカ・ニューヨークでパレスチナ支持者が集会を開き、付近にいたイスラエル支持者と非難の応酬が繰り広げられました。

記者
「パレスチナ支持者が集まって、イスラエルへの抗議への声を上げています」

パレスチナ支持者
「パレスチナを解放せよ!」

ニューヨークのタイムズスクエアで8日、パレスチナ支持者が集会を開き、イスラエルとの間で激化する戦闘をめぐり、「イスラエルによる抑圧から解放される時が来た」などと主張しました。

パレスチナ支持者
「抵抗は攻撃でもテロでもない。パレスチナ人が75年間も耐えてきた植民地主義に対する反応だ」
「パレスチナの友人たちが解放され、あるべき生活を送ってほしいだけなんです」

イスラエル支持者
「恥を知れ」

一方、通りを挟みイスラエル支持者も集まり、現場は騒然とした雰囲気に。イスラエル支持者は多くの民間人の死者が出ているなどとして、パレスチナ側を「テロリスト」などと非難しました。

イスラエル支持者
「パレスチナ人はイスラエルで平和に暮らす人々を殺した。そして、ニューヨークの真ん中で抗議しているなんて許されない」
「私たちは彼らにガザを与えた。彼らは何をした?テロ攻撃が増え、戦争が増えたのよ」

パレスチナ支持者の集会をめぐっては、ニューヨーク州の知事が前日に「恐ろしい攻撃を支持する集会だ」と非難する異例の声明を出していました。

【私の論評】イスラエルの自衛権を全面支持:ハマスはパレスチナを代表しない(゚д゚)!

まとめ
  • ハマスは単なるテロ組織であり、国家ではなく、パレスチナを代表しない。
  • ハマスのテロ行為に対する批判は欧米だけでなく、他の多くの国でも行われている。
  • ハマスのテロ行為とイスラエルの反撃を歴史的背景と絡めて語ることは誤りで、テロリストの支持を招く。
  • イスラエルは和平を望んでいるが、ハマスとの和平は難しい。交渉は複数の問題によって難航している。
  • パレスチナ自治政府には正式な軍隊がなく、テロ組織が影響力を持っている。真の和平には遠い道のりが残されている。

ハマスの戦闘員はイスラエル南部で依然として民家などに立てこもり、イスラエル兵と戦闘中。写真はその現場の一つ

ハマスは国家ではありません。単なるテロ組織に過ぎません。ハマスの戦闘行為を、祖国防衛のように語るのは間違いです。

パレスチナとハマスは一体ではありません。ハマスはパレスチナの人々を代表する組織ではありません。むしろ、一般のパレスチナ人を抑圧しています。

ハマスのテロ行為批判は過去に中東地域に関与したり、干渉したりした欧米だけでなく、他の多くの国が行っています。

ガザ地区に現状ではユダヤ人の入植はなく、ユダヤ人は撤退したという事実があります。 

以上を無視して、パレスチナを代表しないハマスのテロ行為とイスラエルのこれに対する反撃を、西欧列強の中東地域への干渉など歴史的な経緯などから喧嘩両成敗のように語ることは、ハマスを支持することに等しいものであり、世界中のテロリストがこれを肯定し、参考にするでしょう。

この歴史的な問題と、現代のテロとは別個に議論されるべきものであり、それを一緒くたにするのは、テロリストの仕掛けた落とし穴にみずからはまるようなものです。

ハマスがパレスチナを代表し、解放のために戦っているという考えは馬鹿げています。彼らは憎しみを広め、一般のパレスチナ人を抑圧し、イスラエルを破壊することを望む過激派です。

クオモ知事がこの集会を非難したのは正しいです。ガザはパレスチナ人のものになりましたが、テロリストらはイスラエルにロケット弾を打ち込み、テロ目的のためにトンネルを掘り、暴力を広げることしかしていません。

ハマスはガザ地区に深さ20mの地下を何キロも掘っトンネル状でつながっていて、多数の出口から住宅地へと繋がっている。 この地下複合施設は、鉄筋コンクリート構造でトンネルはハマスの司令部と結んでおり、戦闘員がイスラエル軍に侵攻する間、指導者たちは安全に地下に留まることができる(下写真)。


イスラエルは和平を望んでいますが、ハマスのようなテロリストと和平を結ぶことはできません。私は、この紛争におけるイスラエルの自衛権を全面的に支持しますし、すべての文明国は、イスラム過激派のテロという悪に対して、彼らとともに立ち上がるべきです。

上の記事にある、パレスチナ支持者デモ参加者は 「自由なパレスチナ 」と唱えるかもしれないですが、彼らが本当に望んでいるのはイスラエルの破壊だとしか思えません。本当に「自由なパレスチナ」を目指す人々もいるかもしれませんが、そういう人も、ハマス等に扇動されている可能性があり、ハマスのテロ行為を引き金に「自由なパレスチナ」を叫ぶのは間違いです。

パレスチナがそのような形で「自由なパレスチナ」を勝ち取ったとすれば、テロリストに主権を譲るようなものであり、それは決して真の意味での「自由なパレスチナ」にはなり得ません。

本来パレスチナ人を代表する政府があれば、イスラエル政府はこれと交渉などをすべきと思います。無論、パレスチナ自治政府という組織はあります。これはヨルダン川西岸地区およびガザ地区に存在したパレスチナ人による自治機関です。

なお、1988年にパレスチナ国と国号を定めてから、136の国がこれを承認しており、2013年1月3日にパレスチナ国への改名を宣言しました。

イスラエルとパレスチナ自治政府との交渉は、パレスチナ問題の最終的な解決を目指すものです。パレスチナ問題とは、アラブ人とユダヤ人の対立であり、イスラエル建国をきっかけに発生しました。

交渉の目標は、イスラエルとパレスチナの二国家共存を実現することです。具体的には、イスラエルに隣接するパレスチナ国家の設立と、両国の国境、難民問題、エルサレムの帰属など、さまざまな問題の解決を目指します。

交渉はこれまで何度も行われてきましたが、いずれも決裂に終わっています。2023年10月現在、交渉は中断しており、再開の見通しは立っていません。

交渉が難航する理由は、両者の主張が大きく異なるためです。イスラエルは、パレスチナ国家の設立を認める代わりに、パレスチナ側がイスラエルの安全保障を保証することを求めています。一方、パレスチナ側は、イスラエルがパレスチナ人の権利を認め、占領地からの撤退を行うことを要求しています。

交渉を再開するためには、両者の主張の溝を埋める必要があります。そのためには、国際社会の仲介や、双方の政治状況の変化などが重要です。

以下に、イスラエルとパレスチナ自治政府との交渉における主な問題点を挙げます。
  • 国境問題:イスラエルは、ヨルダン川西岸地区とガザ地区の一部をイスラエル領として主張しています。一方、パレスチナ側は、ヨルダン川西岸地区とガザ地区全体をパレスチナ国家の領土として主張しています。
  • 難民問題:イスラエル建国時に発生したパレスチナ難民問題は、パレスチナ問題の根源的な問題の一つです。イスラエルは、パレスチナ難民の帰還を認めていません。一方、パレスチナ側は、難民の帰還権を主張しています。
  • エルサレムの帰属:エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であり、両者の間で帰属をめぐる対立が続いています。イスラエルは、エルサレムを首都であると主張しています。一方、パレスチナ側は、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家を建設することを主張しています。

これらの問題を解決することは容易ではありませんが、パレスチナ問題の最終的な解決のためには、両者が妥協点を見出す必要があります。ただし、アラブ諸国を含めた国際社会は、現在のパレスチナとイスラエルのある地域に、イスラエルとパレスチナという二つの国の国が並び立つことでは、一定の合意をしています。

しかし、これをハマスは否定しているのです。彼らの望みは、イスラエルという国家の殲滅と、すべての土地を自分たちのものにするというものです。

イスラエル軍 イスラエルには正規軍が存在する

そうして真に残念なことに、パレスチナ自治政府には正式な軍隊はありません。テロ組織が彼らに影響力を行使する限り、それは変わりそうにありません。彼らが暴力を放棄し、イスラエルを承認し、過激主義のない民主的な政府を樹立したその日こそ、パレスチナ軍が議論される日なのでしょうが、しかし、悲しいかな、その日まではまだ遠いようです。

このような経緯があるにもかかわらず、ハマスはパレスチナ自治政府のことなど完璧に無視して、自分たちの一方的な判断によりイスラエルへの本格的なテロ活動を開始したのです。しかも、そのやり方は酷く野蛮なものです。

私たちは、このような道徳的混乱に直面しても、真実と正義のために立ち上がり続けなければならないです。現状では、イスラエルは中東における自由と民主主義の輝く光であり、私はかれらの大義を支持します。

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