2023年10月3日火曜日

日本保守党、2日で党員3万6000人超え 有本氏「ありがたいと同時に責任重大」 Xフォロワー数は間もなく30万人に―【私の論評】日本保守党の台頭は、保守派の復活の狼煙(゚д゚)!

日本保守党、2日で党員3万6000人超え 有本氏「ありがたいと同時に責任重大」 Xフォロワー数は間もなく30万人に


まとめ
  • 党員数が2日で約3万6000人を超える勢い
  • 全国や海外からも党員が集まっている
  • 百田氏は「目標はこれに留まらず、党員の熱い気持ちを背負って、いかに日本のためになるよう生かしていくかだ」と述べた


 ベストセラー作家の百田尚樹氏とジャーナリストの有本香氏らが立ち上げた「日本保守党」の党員が、2023年10月2日朝時点で約3万6000人を超えた。党員募集開始から2日で、勢いは衰えていない。

 有本氏は同日のネットニュース番組で、「全国あるいは外国にいる日本人の方も党員になってくれている。そういった方々と目標に向かって歩いていきたい」と語った。

 同党は先月30日正午に党員募集を開始し、2時間で1万人、7時間で2万人、24時間で3万人を突破した。百田氏も「目標はこれに留まらず、党員の熱い気持ちを背負って、いかに日本のためになるよう生かしていくかだ」と述べている。

 また、同党の公式X(旧ツイッター)のフォロワー数も2日朝時点で約29万9000で、間もなく30万に達する勢いだ。

 今後、同党がどのような活動を展開していくのか注目されます。

【私の論評】日本保守党の台頭は、保守派の復活の狼煙(゚д゚)!

まとめ

 日本保守党の台頭の背景には以下のような背景があると考えられる

  • 保守的な価値観の台頭
  • 非主流派の政治への支持
  • ソーシャルメディアの活用
  • ナショナリズムの高まり
  • 自民党への失望感

日本保守党が大きな勢いと支持を得ています。この背景には以下のようなものがあると考えられます。

1.日本には明らかに保守的な価値観や政策に対する渇望があるようです。この急成長は、多くの日本国民が伝統的価値観やナショナリズムが攻撃されていると感じており、これらの原則を守る政党を支持したいと熱望していることを示しているようです。

2. 百田氏と有本氏は、非主流派の動きを活用したようです。これは、既存の利益団体や職能団体に包摂されておらず、政治的に正当に代表されていないと感じている層、たとえば現状では組織化されていない保守層、さらには自民党の保守岩盤層といわれながら、自民党に失望している層の不満を吸い上げ、既得権益層や過度に保護されているとされるエリートを非難して動員を図るものであり、ここから反エスタブリッシュメント(指導層)、非主流派の政治と呼称されることもあります。

彼らのメッセージは、現在の政治体制が自分たちを失望させたと感じている一般市民の共感を呼んでいるようです。エリートを批判し、民衆に権力を取り戻すことを約束するこの動きは、しばしばあっという間に支持を集めることがあります。

3. ソーシャルメディアとインターネットのおかげで、党のメッセージは急速に広まりました。日本保守党のXサイトの30万人のフォロワーは膨大な数であり、彼らのメッセージを発信し、新メンバーを募集し、熱狂を非常に効率的に作り上げることを可能にしています。彼らの成長スピードは、これらのツールがいかに強力かを示しています。

4. 海外にいる多くの日本人も党員となり、ナショナリスティックな感情や保守的な価値観が、日本に住む市民以外にもアピールできることを示しています。

5. このような急成長は、それ自体が積み重なっていく傾向があります。初期の熱狂と興奮は、勢いが増していくのを見て、さらに熱狂を煽ることになります。政党は新しく、新鮮で、説得力があるとみなされ、その勢いはさらに加速します。

日本保守党は非主流派的な保守感情の波に乗り、メッセージを広めるために現代的なツールを使い、自らを糧とする勢いを作り上げているようです。彼らは明らかに、日本の未来を切り開く原動力となる変化への強い欲求を引き出しています。

どんどん積み重なる支持 AI生成画像

自民党をはじめとする、リベラルの政策は見当違いであり、真の保守的価値観に合致していません。世界中のリベラル政党は、常識よりも大きな政府、増税、個人の自由の縮小、政治的正しさを推し進めているといって良いでしょう。

本当に重要な政策は、生命、自由、自由市場、伝統的価値観を守ることであり、リベラルが好む大きな政府の行き過ぎた政策ではありません。政権を担う政党には国民の信頼を獲得し、健全な政策を支持する義務がありますが、リベラル政党は非効率な社会プログラム(意味がわからない人は、Colabo等の公金チューチュー問題、男女参画事業問題、赤い羽根問題などを思い浮かべると良いと思います)を拡大し、過剰な規制でビジネスを阻害し、道徳的相対主義を推進することでそれを実現しようとしています。

真の保守派にとって重要な政策とは、限られた政府(必要以上に大きくない小さな政府)、妥当な財政責任(現時点では積極財政)、自由企業、伝統的価値観であり、リベラル政党はこれらすべてを守ることができません。安倍晋三氏が一時期、保守的な政策を追求したのは正しいですし、彼の政策は継承されるべきですが、真の保守派は人の交代で潰えてしまうような中途半端な改革ではなく、真の改革を求めています。

結局のところ、リベラルと保守の政策はこれ以上ないほど相反します。

これ以上ないほど相反する二つの勢力 AI生成画像

私は、サイレント・マジョリティ(声なき人の声)が、現代のリベラリズムの誤った理想ではなく、日本をはじめとする民主主義国家を偉大にする原則を未だに信じていると思います。日本保守党自体は、いまは小さな勢力ですが、保守層の数自体は、日本ではかなり多いでしょう。

自分は保守派とはっきり意識していない人でも、その基本的考え方は保守という人まで、含めれば、日本では少なくとも人口の半分以上は保守層ではないかと思います。ただ、マスコミがその声をかき消してきたため、リベラルが実体以上に多いと思われているのだと思います。

しかし、これは、私の意見に過ぎず、善良な国民自身に判断してもらうのが筋だと思います。これは、最初小さな動きかもしれませんが、意外と遠からぬ将来に、はっきり見えてくると思います。

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