2023年10月9日月曜日

焦点:ハマス「奇襲攻撃」の狙い、イスラエルとサウジの正常化阻止か―【私の論評】テロリスト支援国家への警鐘と強硬な姿勢の必要性(゚д゚)!

焦点:ハマス「奇襲攻撃」の狙い、イスラエルとサウジの正常化阻止か

まとめ
  • ハマスの大規模攻撃は、中東の新たな安全保障秩序の形成に対抗する一環。
  •  米国はサウジアラビアとの国交正常化を進め、イランとの関係強化に歯止めをかけようとしている。
  • ハマスはパレスチナ人の権益を守るためにイランと連携し、サウジとの合意を阻止しようとしている。
  •  ヨルダン川西岸ではイスラエルの取り締まりと攻撃が激化し、サウジとイスラエルは国交正常化を進めている。
  • この攻撃は中東の国交正常化交渉に影響を与え、イランの支援によりハマスが強化されている。
ハマスの攻撃を受けたイスラエル

ハマスの大規模攻撃の背後には、単にイスラエルへの攻撃だけでなく、中東地域での新たな安全保障秩序の形成に向けた動きが活発化しており、ハマスはこれに対抗する狙いがあるとされている。米国はサウジアラビアとの国交正常化を進め、イランとの関係強化に歯止めをかけようとしており、これが攻撃の背後にある要因の一つとされている。

ハマスの武装集団は、イスラエルの安全保障を求める場合、パレスチナ人を無視してはならず、サウジとの合意がイランとの緊張を高める可能性があるとのメッセージを発表した。ハマス指導者も、アラブ国とイスラエルの国交正常化により紛争が終わらないと述べた。

ヨルダン川西岸では、イスラエルの取り締まり強化や攻撃が激化しており、パレスチナ人の状況が悪化している。一方、サウジとイスラエルは国交正常化に向けて進展を示唆し、サウジはパレスチナ人に有利な譲歩を引き出すために合意を遅らせない意向を示している。

ハマスの攻撃は、第四次中東戦争から50年後に発生し、敵に対する不意打ちを狙ったもので、イスラエル軍の情報当局が事前に把握できなかったことが明らかにされた。

この攻撃は国交正常化交渉においてパレスチナ問題は重要な要素であることを示し、サウジ、イスラエル、米国の交渉に影響を与える可能性がある。イランは攻撃をパレスチナの自衛として表明し、イランの支援によりハマスが兵器を近代化できたことが指摘されている。イランは中東各地で武装勢力を支援し、サウジへの警告としてイエメンでの事件も報告されている。

この記事は元記事の要約です。詳細を知りたい方は、元記事をご覧になって下さい。

【私の論評】テロリスト支援国家への警鐘と強硬な姿勢の必要性(゚д゚)!

まとめ
  • テロリスト支援国家や代理勢力(イランとハマス)は中東の安定と同盟国の安全保障に脅威をもたらす。
  • ハマスの攻撃はイランの侵略に対抗し、イスラエルとサウジアラビアの協力関係を妨害しようとしている。
  • バイデン政権のイラン政策は弱腰であり、強硬な姿勢が必要とされている。
  • 米国はウクライナとイスラエルの二正面作戦に取り組んでおり、イランの攻撃への対処が懸念されている。
  • ウクライナ戦争とCOVID-19の影響がエネルギー不足と経済混乱を引き起こし、イスラエルとイランの紛争が世界経済に混乱をもたらす可能性がある。
イランとハマスのようなテロリストの、テロリスト支援国家やその代理勢力は、中東の安定とイスラエルと米国の同盟国の安全保障にとって重大な脅威です。

ハマスによる攻撃は、イランの侵略に対する防波堤となりうるものであり、イスラエルとサウジアラビアの協力関係の発展を頓挫させることを意図しているようです。

懸念されるイランによる侵略 AI生成画像

バイデン政権のイランに対する弱腰と宥和は、テヘランを増長させただけのようです。米国は、イランとの取引に終始するのではなく、イランの悪質な行動に対して強硬な姿勢を示すべきです。

米国は現在、ウクライナとイスラエルの二正面作戦に従事しています。資源を手薄にしている米国や日本等にとって、これは難しい状況です。もしイランがイスラエルを攻撃すれば、米国はこれに対応せざるを得なくなり、地域の緊張がさらに高まる可能性があります。

ウクライナ戦争とCOVID-19の流行は、すでにエネルギー危機とインフレを引き起こしています。イスラエルとイランの間で戦争が起きれば、世界経済はさらに混乱するでしょう。

エネルギー危機とインフレに悩まされる世界

イランの野心を牽制するためには、強力な武力行使、場合によってはイランの代理勢力に対する軍事攻撃が必要かもしれないです。

日本をはじめとする米国の同盟国は、米国とともに急進主義や権威主義の勢力に立ち向かうのが賢明でしょう。今は二の足を踏んでいる時ではありません。協力的な安全保障体制を弱めるのではなく、強化すべきです。

戦争の脅威、エネルギー不足、経済的混乱は現実のものですが、強さと団結がそれを克服することができます。民主主義の価値観を共有する同盟国に支えられた米国のリーダーシップは、これまでも暴君を倒してきました。今回もそうすることができるでしょう。

イスラエル軍女性兵士

前進する道は明確です。イランとその仲間のテロリストにあらゆる場面で対抗し、イスラエルを支援し、世界の舞台で力を誇示するのです。そのような力のある立場から、正義と自由を守る公正な取引が最終的に交渉できます。ハマスやイランの指導者は、力のパランスによる平和しか理解しません。

宥和はさらなる暴力を招き、世界中の人々の安全を損なうだけです。民主主義国家が自国の利益を守る意志を持てば、未来は明るいものとなるでしょう。それを忘れれば、世界はさらに混迷することになります。

【関連記事】

ハマスとイスラエルの大規模衝突続く、死者500人超 レバノンから砲撃も―【私の論評】イスラエルとハマスの対立:文明世界が正義と平和を支持すべき理由(゚д゚)!

バイデンがサウジアラビア訪問で得たものとは―【私の論評】多極化した世界秩序の中で成功した安倍外交を踏襲しようとしているバイデン大統領(゚д゚)!

0 件のコメント:

特報 米国司法省 IR疑惑で500ドットコムと前CEOを起訴 どうなる岩屋外務大臣―【私の論評】岩屋外務大臣の賄賂疑惑が日本に与える影響と重要性が増した企業の自立したリスク管理

特報 米国司法省 IR疑惑で500ドットコムと前CEOを起訴 どうなる岩屋外務大臣 渡邉哲也(作家・経済評論家) まとめ 米国司法省は500ドットコムと元CEOを起訴し、両者が有罪答弁を行い司法取引を結んだ。 日本側では5名が資金を受け取ったが、立件されたのは秋本司被告のみで、他...