2023年10月12日木曜日

所得税や消費税の減税浮上 法改正で実行可能、社会保険料減免する手も 衆院「減税解散」なら岸田政権は負けない公算大―【私の論評】減税は、国民の自由と繁栄を促進する(゚д゚)!

高橋洋一「日本の解き方」

まとめ
  • 政府の経済対策をめぐり、減税が論点になっている。
  • 減税を行う場合、税法の改正が必要になる。
  • 所得税については、低所得者には減税と給付金を併用することで恩恵を拡大することができる。
  • 消費税については、社会保障目的税であることは減税の障害にはならないという指摘がある。
  • 社会保険料の減免も広く国民が利益を享受できる方法として提案されている。
  • 自民党内でも減税を求める声が高まっており、岸田首相は与党の議論を踏まえた上で経済対策を決定する予定である。

 政府の経済対策をめぐり、減税が論点になっている。岸田首相は賃上げ税制などの減税措置を打ち出しているが、与野党から所得税や消費税の減税を求める声も出ている。

 減税を行うには、税法の改正が必要だ。税法改正の実際の作業は財務省によって行われるが、税法を成立させるのは国会であり、改正の方向性を決めるのは政治家だ。

 所得税については、低所得者には減税と給付金を併用すれば、恩恵を大きくすることがでる。また、消費税については、社会保障目的税であっても減税は可能だ。日本以外にも多くの先進国で消費税が導入されているが、社会保障目的税になっているのは日本だけだ。

 社会保険料の減免も、国民に利益を享受できる方法だ。ただし、社会保障の財源がなくなるので、一般会計から社会保障特別会計への一般財源の繰り入れが必要になる。

 自民党内でも、減税を求める声が上がっている。岸田首相は、与党の議論を踏まえて、効果的な経済対策を検討するとしている。

 次回の臨時国会で衆院を解散できれば、「減税解散」となり、岸田政権は有利になる可能性が高い。減税は、国民の支持を集める効果的な政策だ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 これは、元記事の要約です。詳細を知りたい方は、元記事をご覧になってください。

【私の論評】減税は、国民の自由と繁栄を促進する(゚д゚)!

まとめ
  • 消費減税は、商品の買い控えなどの社会混乱を招くという主張は、事実に基づいていない。
  • 日本の税収は、経済活動の正常化や賃上げの加速により、今後も増加する見通しである。
  • 減税は、人々が稼いだお金をより多く手元に残し、好きなように使ったり投資したりできるようにすることで、経済成長を促進する。
  • 減税は、国民に利益をもたらすだけでなく、政府歳入の増加にもつながる。
  • 岸田政権の減税政策は、国民に利益をもたらし、経済を強化する正しい政策である。

「消費減税すると、商品の買い控えなどで社会が混乱する」という事例は、私も聴いたことがありません。そもそも、減税で社会混乱を招いたという事例はほとんどありません。増税で社会混乱というのなら、枚挙に暇がありません。

日本の一般会計税収は、2022年度に3年連続で過去最高を更新し、71兆円台となりました。これは、2021年度の67兆円を約6%上回る額です。2023年度の税収は、経済活動が正常化し、賃上げも加速したことから、一段と増加する可能性が高いとされています。予算を大幅に上回るのは確実です。この上ブレ分を国民に還元するのは財政政策としてまともな考え方です。

ロシアの報道機関スプートニクも発表する日本の税収

減税が本質的に社会の混乱や苦難を引き起こすことはありません。そうでないと主張する人々は、イデオロギー的な理由から自由市場経済政策や財政保守主義に反対するのが一般的です。このような主張をする人は、日本だけではなく世界中に存在します。

こうした人々は、自分たちの大きな政府を求める考え方に都合の良いように、減税の効果を誤魔化し、歪曲します。どのような政策変更も、特に経済がすでに苦境に立たされている場合であっては、社会的な課題をもたらすかもしれないですが、国民や企業の手に多くの資金が戻ることのメリットは、潜在的なマイナス面をはるかに上回ります。

ましてや現在のように過去三年で、予算を上回る場合はなおさらです。経済の自由と成長は機会を生み出します。減税は、人々が稼いだお金をより多く手元に残すことを可能にし、それは基本的にまともな政策といえます。

現在減税に反対する人は、慎重な減税と歳出抑制の組み合わせこそが、いかなる場合も財政的に責任のあるアプローチであると頑なに考えているのでしょう。減税は現在の日本においては、国民に利益をもたらし、経済を強化する正しい政策です。

減税は常に良い政策であり、政治家がそれを追求するのは正しいです。たとえ批評家たちがそれを "国民を釣る "と誤って評したとしてもです。減税によってより多くの資金を国民の手に取り戻すことは、基本的に良い統治です。

減税は、人々が自分のお金をより多く手元に残し、好きなように使ったり投資したりできるようにすることであり、経済成長を促進します。これは、企業活動、雇用創出、社会全体の機会を押し上げることになります。

減税は一時的に政府歳入を減少させるかもしれないですが、減税によって促進される経済活動は、長期的には最終的に税収を増加させます。これはラッファー曲線として知られる実証済みの効果です。


日本はもとより世界中の政府は、減税と財政改革を追求するのが賢明でしょう。それはより大きな繁栄と自由をもたらします。政府が「減税で国民を釣る」という考えは、誤ったプロパガンダです。

減税は成長であり、国民に経済生活のコントロールを取り戻すことなのです。だから私は、岸田政権の減税推進を全面的に支持しますし、自由主義経済を重視するいかなる国の政府も支持します。

批評家たちは常に文句を言い、政治的利益のために健全な経済改革を台無しにしようとするでしょう。しかし、事実は事実です。減税は効果的であり、経済を強化し、国民の手に大きな力を与えることによって、社会全体に利益をもたらします。

これこそ、良い統治の実践です。成長と機会を高めるために政府がすべきことは、このようなアプローチです。減税は常に良いことであり、反対派が主張するような「国民を釣る」ことではありません。私はこのような政策を全面的に支持します。

インボイス制度は大きな問題とはいえないが、増税への危機感は続く

ただ、岸田政権は選挙後に増税ラッシュにするようなことだけは、やめてほしいです。このような疑念が多くの国民にあるからこそ、今回の岸田政権の減税政策を素直に喜べない人も多いというのは事実です。

せっかくの良い政策を増税で台無しにして、国民の反感を買うような愚かなことはすべきではありません。ただ、現時点の減税政策は疑う余地のない正しい政策です。これは、素直に支持すべきでしょう。

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