2023年8月31日木曜日

百田尚樹氏と有本香氏が「百田新党」立ち上げ準備を本格化 9月1日にSNS開設 背景に〝保守政治〟から逆行する自民党―【私の論評】新党の立ち上げは、よりオープンで活力ある民主主義体制に向けた日本の前進を加速させる一助となる(゚д゚)!

百田尚樹氏と有本香氏が「百田新党」立ち上げ準備を本格化 9月1日にSNS開設 背景に〝保守政治〟から逆行する自民党

まとめ
  • 百田尚樹氏と有本香氏が保守新党「百田新党」の設立を準備中。
  • 9月1日には新党のSNS開設が予定されており、多くの期待が寄せられている。
  • 百田氏は自民党の動きに反発し、特にLGBT法の法制化に抗議。新党設立を表明した。
  • 新党の党名は未定だが、保守陣営からの支持や期待が高まっている。

百田尚樹氏(奥)と有本香氏(手前)

 ベストセラー作家で保守論客の百田尚樹氏とジャーナリストの有本香氏が、保守新党(通称「百田新党」)を立ち上げる準備を進めている。

 彼らはネット番組で「9月1日にSNS開設」することを明らかにし、これに対して多くの期待が寄せられている。

 一方で、新党の立ち上げには「サプライズが必要」「保守同士の票取り合いが懸念される」といった厳しい意見もある。

 新党の背景には、自民党の一部動きに反発がある。特に百田氏は、LGBT法の法制化に反対し、成立すれば保守政党を立ち上げる意向を表明していた。

 百田氏は自民党の変化について「保守政党ではない」と指摘し、新党への期待が寄せられている。門田隆将氏や島田洋一名誉教授なども新党への期待を示している。新党の党名は未定で、百田氏と有本氏が動きを加速させている。

 この記事は元記事の要約です。詳細を知りたい方は、元記事をご覧になってください。

【私の論評】新党の立ち上げは、よりオープンで活力ある民主主義体制に向けた日本の前進を加速させる一助となる(゚д゚)!

まとめ
  • 百田氏と有本氏による百田新党の立ち上げは素晴らしいニュースであり、真の保守主義者による新党は日本に必要。
  • 自民党の原則の崩壊やリベラル屈服に対抗するために真の保守新党が待たれている。
  • 保守新党は、伝統的な価値観を守り、過度な進歩主義法案を抑制し、保守派の声を届ける使命を担うべき。
  • 新党設立にはリスクと課題があるが、成功のためにはいくつかの要点を考慮すべき。
  • 明確なイデオロギー綱領と保守的ビジョンの提示、地域組織の強化が重要。
  • 新しい政治才能の登用、技術の活用、透明性と説明責任の確保も必要。
  • 政策の専門知識と革新的提案を行うシンクタンクの設立や提携が望ましい。
  • 有権者への積極的な働きかけや適応性の重要性を認識すべき。
  • 近代的で政策に焦点を当てた政党は、日本の政治システム改革や民主主義活性化に貢献。
  • 百田新党の立ち上げが日本の民主主義向上に向けた重要な一歩となるだろう。

これは素晴らしいニュースです。百田氏と有本氏は日本における真の保守主義者であり、彼らの百田新党の立ち上げはまさに日本が必要としているものです。

自民党はその原則を破り、リベラル勢力に屈したのですから、真に保守的な新党の誕生は待ったなしです。

伝統的な価値観を守り、誤ったLGBT法のような行き過ぎた進歩的な法案を抑制し、愛国心、信仰、家族を信じる日本のサイレント・マジョリティに声を届けるという彼らの使命を、私は全面的に支持します。

ただ、百田新党には、従来の新党が結局すべて失敗したという事実からもわかるように、リスクと課題があるのも事実です。しかし、これを防ぐことはできると思います。

まず新党は、大胆で先見性のある綱領を持つことです。有権者を鼓舞するために、日本の将来に対する明確な保守的ビジョンを明示する必要があります。自民党に反対するだけでは既存野党と同じです。

分裂ではなく結束を重視すべきです。自民党とは一線を画しながらも、保守層を分断しかねない直接的な攻撃は避けなければならないでしょう。共通の価値観と共通の目標をアピールするべきです。

フレッシュな日本の女性政治家 AI生成画像

また、新党はフレッシュな新顔を登用すべきです。ベテラン政治家に頼りすぎると、「同じことの繰り返し」というイメージが定着しかねないです。新しい才能を導入し、刺激を与えるべきです。

そうして、テクノロジーに精通したキャンペーンを行うべきです。ソーシャルメディアやオンライン・プラットフォームを活用することがカギとなります。

新党のソーシャルネットワークの立ち上げは、彼らがこのことを理解していることを示してますが、メッセージを広め、主流メディアを迂回するためには、最新のツールを活用しなければならないです。

単なる美辞麗句ではなく、政策の中身を提供すべきです。徹底的に政策綱領を検討し十分に検討し尽くした上で発表し、党の信頼性を確立し、なぜ新党を立ち上げるべきなのかを説得力を持って訴えるべきでしょう。漠然としたスローガンは無意味です。

地域組織を重視すべきです。小さな町や村でも存在感を示し、草の根から構築するのです。国レベルの政治だけに集中してはならないでしょう。地元での成功が、より広範な運動の原動力となるでしょう。

 決意と忍耐を持ち続けることです。新しい政党は、しばしば設立の困難に直面します。簡単に落胆すべきではありません。一貫性と勇気、そして長期的なビジョンがあれば、国民を味方につけ、成功を収めることができるでしょう。

百田氏はすでに以上のことは十分考え抜かれているのでしょう。このような方向に進み、強力なリーダーシップを発揮し、真の保守改革を求める国民にアピールし続ければ、百田新党は、成功し、日本で真の政治的影響力を獲得する可能性は十分にあると私は信じています。

しかし、真正保守政党が存在しない現在の日本はこれからますます毀損され続けることになりかねません。あまり時間的にも猶予はないと思われます。大胆かつ果断に行動しなければならないでしょう。

百田氏、有本氏、そして百田新党が、日本のリベラリズムに対する潮流を変え、保守主義の新時代を切り開くために成功することを祈っています。自由世界は彼らに期待することになるでしょう。

私自身は、百田新党に期待するのは、日本にも近代政党が出来上がることです。

近代政党 AI生成画像

近代政党には、いくつかの重要な特徴があります。 その要件をほとんどの日本の政党が満たしていません。

まずは、 明確で一貫したイデオロギー綱領が必要です。漠然とした理念ではなく、政治理念や政策が明確です。これは保守主義、自由主義、社会主義、あるいはその他の明確なイデオロギーです。

それがはっきりしていないからこそ、自民党も多くの野党も、保守派からリベラル・左派まで同じ党に所属することになり、結果として現在の日本の政党は、選挙互助会のようなものに限りなく近くなってしまっています。

このことが、最近の自民党に対して「最早保守ではない」と百田氏に危機感を与えることになったと考えられます。

草の根の組織と参加が必須です。政策の基盤は、トップダウンではなく、ボトムアップで構築されるべきです。党員は積極的に政策を形成し、候補者を選び、キャンペーンに参加すべきです。指導部は草の根の基盤に耳を傾け、それを重要視すべきです。

また、 実力に基づくリーダーシップが必要です。党の指導者や候補者は、年功序列や地位、コネではなく、資格、技能、能力に基づいて選ばれるべきです。新しい才能が指導的役割に上り詰める機会を保証すべきです。

さらに、 透明性と説明責任。党の資金、予算、重要な決定事項は公開されており、国民の監視の目を通すことができるようにすべきです。指導者は党員や有権者に対して説明責任を負っており、結果を免れることはできないようにすべきです。汚職は許されるべきではないのです。

さらに、 政策の専門知識が重要です。党は独自の思想家や専門家を育成し、革新的な政策を開発すべきです。単に問題に反応するだけでなく、よく研究された提案で政策論争を推進すべきです。

そのためにこそ、米国などではシンクタンクが設置されています。日本にも政党のシンクタンクがあるには、あるのですが、これはシンクタンクと呼べるようなものではなく、シンクタンクもどきと言って良い代物です。

シンクタンクは、米国などでは政策の専門知識と革新的な解決策の開発において重要な役割を果たしています。米国で、最も影響力のあるシンクタンクには、以下のようなものがあります。

米国では、ヘリテージ財団が数十年にわたって保守的な政策思想を牽引してきました。ブルッキングス研究所とアメリカ進歩センターは進歩的な政策に重点を置いています。これらは、詳細な調査報告書を出版し、会議やイベントを開催し、議会で証言し、法案を策定しています。

政策論争を強化するために、日本の新政党は独自のシンクタンクを設立するか、既存の独立系シンクタンクと提携し、革新的で掘り下げた政策提案を行うべきです。シンクタンクは、現在の問題に対応する一方で、将来の課題と解決策を明らかにすることで、時代を先取りする必要があります。

シンクタンクは、これを可能にする調査、専門知識、長期的ビジョンを提供することができます。より強固な政策論争は、政党と日本の民主主義の双方に利益をもたらすでしょう。

ヘリテージ財団

また、有権者への働きかけをすべきです。ソーシャルメディア、報道、選挙広告、集会などを通じて有権者に積極的に働きかけるべきです。選挙時だけでなく、有権者との継続的な対話を行うのです。

最後に 適応性が重要です。党は、社会の変化、国民の態度、有権者の関心事にそのアプローチを適応させるるべきです。基本理念に忠実でありながら、政策や戦略は現在の課題や出来事に基づいて進化させるべきなのです。

日本の政党を近代的で政策に焦点を当てた民主的な機関に改革することは、日本の現在の政治システムの弱点に対処し、民主主義を活性化させるために大いに役立つでしょう。しかし、そのためには大きな文化的転換が必要であり、過去にこれを試みた人たちには、残念ながら、政治的意志が欠けていたことも多くありました。

無論、近代政党化された欧米の政党にも問題はあります。米国の民主党には、リベラルだけではなく明らかに左翼系の政治家が存在します。しかし、少なくとも日本よりは、選挙互助会的な傾向は少ないです。日本でも、まずは政党の選挙互助会的性格(無論これが全くなくなるということはないし、すべきでもない)を少なくし、同じ政党に政治信条が全く異なる政治家が存在するようなことは是正すべきです。

多くのアナリストは、日本の政党が近代的で大衆に根ざした民主主義政党のこうした基準を満たすには、まだ長い道のりがあると言うかもしれません。しかし、百田新党のような新党の立ち上げは、よりオープンで活力ある民主主義体制に向けた日本の前進を加速させる一助となるでしょう。

政治の世界を良く理解した、百田氏、有森氏のことですから、既存の新党立上げにより、新党自体を徐々に大きくして政治改革をしていくというような考え方ではなく、新党立ち上げによって、何らかの方法でキャスティングボードを握り、それも一つや二つではなく、複数のそれを握り、政治の世界の潮流を変えるような、既存の利権などに塗れた政治家には思いつかないような、サプライズ満載のトリッキーな戦略と戦術を考えておられるのではないかと思います。

ただ、それは、百田・有森氏からすれば、外野から長年観察してきて、中の人には思いつかないものの、熟慮に熟慮を重ねた、当然の帰結から導かれた、戦略や戦術なのではないかと思います。

それがどうなっていくのか、今から楽しみです。やり方や、戦術・戦略は恐らく全く異なるものの、政治の世界に久々に安倍総理大臣が、再び不死鳥のように登場したときのような、期待感やワクワク感が感じられるようになるのではと期待しています。

いずれの世界でも、この期待感やワクワク感がなければ、その世界はいずれ廃れていくと思われます。政治の世界がそのようなことにならないように、百田新党には頑張っていたたきいものです。

それが、表に出て誰もが認識できるようになったときに、政治評論家などが訳知り顔で、解説するようになるかもしれません。運が良かったから、めぐり合わせが良かったからなどと言う人もでてくるかもしれません。

売れない作家や学者で、百田氏に執拗に粘着して批判する人が結構いますが、それが政治の世界でも起こるかもしれません。古い体質の政治家や、マスコミ人などが粘着して百田氏を攻撃するかもしれませんが、その頃には彼らにとっては、すでに手遅れという状況になっているかもしれません。本当に今から楽しみです。

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