銀座で爆買いする中国人観光客 AI生成画像 |
政府観光局の推計によると、中国からの訪日客はまだコロナ前の2割に過ぎず、訪日客全体の回復は70%弱。しかし、訪日客の消費額は元年同期の約90%に回復しており、円安も購買力を増している要因。
今回の解禁で年間消費額は最大で4.1兆円に達し、政府目標の5兆円に向けた動きも見られる。
訪日客を受け入れる業界も前向きで、航空会社や宿泊業などが需要に合わせて対応し、受け入れ態勢の整備を進める必要があるとされている。関連株も市場で上昇した。
【私の論評】中国のインバウンド消費に過度に依存することは、日本にリスクをもたらす(゚д゚)!
中国人は確かに外国訪問中にお金を使うのが好きですが、ゼロコロナ政策の失敗や経済政策が有効ではなかったようで、最近中国経済はかなりの打撃を受けています。
中産階級は圧迫され、多くの人が職を失っているため、たとえ旅行制限が解除されたとしても、日本のような場所への贅沢な休暇は望めないかもしれないです。中国人の爆買い現象は、中国人が可処分所得を豊富に持ち、新たに得た富を誇示したいという欲求があるかどうかに依存します。
中国の富豪 AI生成画像 |
現在の中国経済の混乱を考えると、その可能性は低いと思われます。日本は、観光産業を活性化させるために、自由に消費する中国人観光客の大量流入に頼りすぎない方が賢明でしょう。
中国人が爆買い現象のような目立ちたがりやの消費ができるようになるまでには、まだ時間がかかるかもしれません。中国の観光産業が一部の人々が期待しているほど大きな景気浮揚効果をもたらすかどうかについては、懐疑的になるざるを得ません。
中国の共産党はコロナ政策や不景気に対する政策を誤り国の経済に大きな打撃を与えました。たとえ規制が解除されたとしても、中国国民は特定の産業が期待しているほど旅行や買い物をする手段も意欲もないかもしれなです。
しかし、時間が解決してくれるかもしれないです。もしかしたら、中国の回復への道のりは予想よりも早いかもしれないです。ただ、私自身は未だ懐疑的にならざるを得ないです。
どの国にとっても、他国、特に中国のような国に経済的に過度に依存するのは賢明ではないです。中国政府は信頼できないパートナーであることが証明されており、経済はより不安定になりやすいです。
もし日本が自国経済を押し上げるために、中国の観光や消費に頼っているとしたら、中国経済が失速したり、両国間の関係が悪化したりしたときに、自分たちがトラブルに巻き込まれる可能性があります。
実際、日本やEUなどの国々では、GDPの実に60%が個人消費によるものであり、さらに米国では70%が個人消費によるものであり、観光に関しても、国内の旅行者の消費のほうが中国人によるインバウンド消費よりもはるかに大きいです。この点を忘れるべきではありません。
それでも外国人のインバウンド消費に期待するというのなら、日本は、より多様な観光資源を開発し、特定の国に過度に依存しない方が良いです。リスクを軽減するために、様々な国からの観光客を誘致すべきです。
また、国内の観光と消費の活性化にも力を入れるべきです。外国人観光客に過度に依存する経済は、自らの運命を完全にコントロールできていない経済です。日本には、文化、料理、自然の美しさなど、観光地として提供できるものがたくさんあります。
文化、料理、自然の美しさなど、観光地として提供できるリソースが豊富な日本 AI生成画 |
近年、中国人観光客がその魅力を高く評価していますが、日本はアジアや欧米諸国にとって最高の旅行スポットとして売り込むことを優先すべきです。
日本は中国人観光客を受け入れるのはやぶさかではありませんが、より広範で多様な観光戦略を犠牲すべきではありません。"Don't put all your eggs in one basket."(一つのカゴに多くの卵を入れるのは愚の骨頂)という諺が欧米にありますが、まさにその通りです。一つのカゴを落としてしまえば、全部の卵が割れてしまいます、いくつかのカゴに卵を分散して入れておけば、カゴを一つ落としても全部の卵を失うことはありません。
中国のインバウンド消費に過度に依存することは、日本にとってリスクをもたらしますが、それはより幅広い国籍の観光客を開拓し、国内の観光基盤を強化することで軽減できます。
どこかの国に依存しすぎた経済(この場合は日本経済の一部の観光産業など)は、安定性も自立性もないです。中庸とバランスが目標であるべきです。
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