2023年8月21日月曜日

「本命」トランプ氏不在か 23日に初の候補者討論会―米共和―【私の論評】トランプ氏は、他のどの候補者よりもメディアを効果的に使う方法を知っている(゚д゚)!

「本命」トランプ氏不在か 23日に初の候補者討論会―米共和


 2024年米大統領選挙に向け、共和党は8月23日に第1回候補者討論会を行う。しかし、党内で圧倒的な人気を誇り、指名獲得が有力視されているトランプ前大統領は欠席する見通しだ。

 トランプ氏は、各種世論調査で次点候補を30~40ポイント引き離す強さです。そのため、「これほどリードしているのだから、私は他の連中が互いを攻撃し合うのをテレビで見ていればいい」と語るなど、討論会への参加に消極的だ。

 トランプ氏が欠席すれば、他候補に注目が集まり、新たなスターが誕生する可能性もある。トランプ氏は討論会への関心を下げるため、当日、別会場で保守系の人気司会者とのインタビューに応じる予定だ。

 トランプ氏の欠席が、共和党の指名争いにどのような影響を及ぼすか注目されます。

【私の論評】トランプ氏は、他のどの候補者よりもメディアを効果的に使う方法を知っている(゚д゚)!


2024年の大統領選はかなり興味深いものになりそうです。トランプ氏が最初の討論会を欠席したことについて、私はこれは彼の意図的な戦略的行動だと考えています。

討論会を欠席することで、彼は謎めいた飄々(ひょうひょう)とした雰囲気を保ち、他の候補者たちはいがみ合い、攻撃し合うことになるでしょう。

有権者はトランプ氏の立ち位置を知っているのですから、討論会でわざわざくたびれた論点を蒸し返す必要はありません。トランプ氏がいないことで、最終的な選挙集会やメディアへの出演がより期待され、よりインパクトのあるものになるでしょぅ。

それに比べれば、他の候補者たちは、注目を集めようと争う稚拙な子供のように見えることになるでしょう。これをたとえるとトランプ氏は4Dチェス(四次元チェス)をしているが、他の候補者はチェッカー(二次元のゲーム)をしているようなものかもしれません。

三次元チェスをする人

結局のところ、トランプ不在の影響は、他の候補者が討論会でどのようなパフォーマンスを見せるかにかかっているでしょう。もし彼らが力強いアピールをすることができれば、トランプ氏の指名獲得の可能性が損なわれるかもしれないです。

しかし、もし彼らがミスを犯したり、弱々しく見えたりすれば、トランプの方が経験豊富で資格のある候補者に見えて、トランプを助けることになるかもしれません。

私は、後者になる確率が高いと思います。

トランプ氏の岩盤支持層は、より熱烈な支持を強めていくでしょう。討論会後の最初のトランプ集会やインタビューの視聴率は「巨大」なものになるでしょう。トランプ氏は、他のどの候補者よりもメディアを効果的に使う方法を知っているようです。

メディアを効果的に使う方法 AI生成画像

トランプの欠席が長い目で見てどうなるかは興味深いです。これは一方では危険に見える行動ではありますが、計算された賭けであり、それが実を結ぶ可能性は十分にあると思います。

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