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2008年6月29日日曜日

中国海軍の日本に対する傍若無人な態度は何を意味するか?-中国の軍隊は脆弱?


中国海軍の傍若無人な振る舞い
6月28日付の読売新聞の解説欄に「海自艦 初の訪中」と題し、今回の日中防衛交流における中国の海自に対する儀礼を欠いた要求の数々が書かれていました。

その要求を挙げますと、まず昨年11月中国の駆逐艦が訪れる際に中国側は入港地を東京の晴海ふとうを指定し、海自トップの海上幕僚長が出迎えに来るよう要望したそうです。さらに、事前了解も得ずに中国の駆逐艦は予定より一日早く東京湾に入り、千葉・館山沖の領海内に停泊したとのこと。

いくら交流が目的であっても、他国の了解も得ずに領海内に入るなんて非常識も甚だしいです。これに対して海自の幹部は「儀礼を欠いた行為だが、親善ムードに水を差したくなかった」と話したそうです。
親善ムードを先に壊しているのは中国側であり、それに対して日本が壊さないように気を使うというのは、少しおかしいです。

そして、今回海自が中国に入る際に中国側は、早々に北京から遠い南部の湛江と決め、入港後の27日には海自幹部を北京まで出向かわせたそうです。中国側が訪日した際は、海自幕僚長出迎えに来るよう要望しておきながら、、日本側が訪中した際は、海自幹部を北京まで呼びつけるだなんて、一体何様なんでしょう。

また、海自の護衛艦は中国の要望で護衛艦のマストの右に中国国旗を掲げ、左側に日本の国旗を掲げたそうです。しかし、中国の駆逐艦が日本に来たときには日本の国旗など掲げていなかったとのこと。

防衛交流の基本は相互主義なのだそうですが、これだと中国の無茶な要望だけが
目立ち、それに日本が事を荒立たせないように唯々諾々と受け入れているように
見えます。

今回、中国軍が自衛隊と協力して~とありますが、最近の中国側の友好という名の下の急接近は何らかの意図があるように見えてしまいます。先の無礼な要求から見ても、中国側が本当に日本と友好関係を結ぼうと考えているようには到底思えません。

また、中国は日本の領空、領海侵犯を繰り返しているような国であり、日本にとって警戒すべき国の1つです。むこうがいくら友好だ親善だのと言っても、言うべきことやるべきことを相手が「嫌がる」という理由で控えていては、本当の友好など築くことなど出来ないと思います。

中国海軍日本に対してしっぺがえしか?
さて、中国海軍の日本への寄港に際しての不手際ないしは傍若無人さは、おそらく中国側の非常識と考えて差し支えないと思います。なぜなら、中国海軍は歴史が短く、何が儀礼なのか、何が傍若無人なのかわからないまま行動した結果なのだと思います。おそらく、意図的に海軍側が実施したものと思います。

ご存知のように、後でも述べますが、中国という国は一枚岩ではなく、事実上分裂しています。中国の中央政府ですら派閥があり、日本では考えられないほどの分裂状況です。さらに、地方政府があり、これも分裂しています。さらに、中国人民解放軍も分裂しています。ただ、分裂しているだけでなく、人民解放軍もそれぞれいくつかに地方で分裂しています。普通の国の政府や、軍隊ではありません。普通の国であれば、政府が日本に自国の海軍が寄航することを約束したとすれば、海軍は政府の命令によって寄航するわけで、自分たちの考えを差し挟む余地はありません。

しかし、中国は違うのです。人民解放軍は、地方共産党の配下にあり、今回寄航した海軍の管轄する地方共産党と中国中央政府とは良くコンセンサスが図られていなかったのだと思います。だから、今回寄航した中国人民下方軍の駆逐艦からすれば、仕方なしに来てやったという感覚があるのだと思います。こう考えると中国海軍の傍若無人は考えやすいと思います。ただし、先進国の軍隊であれば、そんなことはありえません。他国にやってきたのならば、とにかく、国を代表して来ているという意識でものごとを進めます。ここが、中国の特殊事情で、他国では考えられないことです。

さて、先月の末頃に、日本の自衛隊機が中国に支援目的で行くことになりましたが、結局は取りやめになりました。このことに関して、日本の報道機関や、専門家などがいろいろ行っていましたが、私はそのほとんどが外れていると思います。あれは、結局は中国が大規模な地震などの国家的な脅威に対しても、一枚岩で動けないことの査証であったと思っています。あの出来事によって、中国は未曾有の危機のときでも、リスク管理ができず、一枚岩で動けないことが、はっきりしました。というより、世界に向かってさらされたというべきでしょう。中国の他国には見られない、特殊性、脆弱性が日本の交渉によって明確になったといえます。このことに関しては、私が以前に書いたブログの記事『自衛隊機の中国派遣見送り、アジア安保会議でも話題に-結果的には日本外交の勝利か?』を参照してください。

私の考えでは、今回の日本の自衛艦訪問に関しては、前回の自衛隊機派遣のにのまいにならないように、中国中央政府、地方政府、人民解放軍などで、議論してコンセンサスを図った受け入れそのものは統一的意思によって決定したのだと思います。ただし、やはり人民解放軍としては、前回の件で頭の悪さなど世界に向かってさらされたため、喜んで受け入れるというのではないのだと思います。だからこそ、受け入れはするが、積極的にではないという意思表示、平たくいえば「しっぺ返し」をしたのだと思います。普通の国なら、海軍は国の受け入れしたがって最大限の儀礼をもって迎えるのが当然です。ここでも、結局は中国の特殊性が世界に向けてさらされてしまったということです。

先回の自衛隊機派遣中止の不手際、そうして、今回の不手際などみていると、結局中国は統一した意思では動けないのだと思います。こうしたことを見ていると、中国は昔からリスク管理などは行えないし、これからも無理なのだと思います。周辺の小さな国の暴動の鎮圧などは別にして、この能力の低さから、いくら軍備に力を費やしたとしても、強い軍隊はつくれないと思います。実体は、核兵器など配備していたり、いろいろな最新兵器をそなえていながら、本当に大国とある程度の大きさ以上の戦争になった場合、坂道を転がり落ちるように負け続ける弱い軍隊しか持てないような気がします。それよりも、何よりも、何か本格的にまずいことが起こったら、分裂して、中華人民共和国自体を分裂するために寄与することになるのではないかと思います。私は、かねてから中国の分裂を主張していましたが、今回の中国海軍の行動を見ているとますます、それを確信せざるを得なくなってきました。

以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。私の説明不足から、以上の論考、以下の記事を読んでいないと理解できない部分もあるかもしれません。まだ、読んでいない方は是非ご覧になってください。

■<北京五輪>空からのテロに備え、地対空ミサイルを配備か-異常行動の中国?

■厳戒のラサで聖火リレー-チベット暴動から3ヶ月-中国の五重苦をどう解消するつもりなのか?

■「おから工事」批判で国家政権転覆罪-確定した中国分裂の筋書き?
■「80後」は車を買うべきか?-世代をひとくくりにする愚かさ?
■中国核爆発か-高まる情報開示の圧力
■自衛隊機の中国派遣見送り、アジア安全保障会議でも話題に―結果的には日本外交の勝利か?

■自衛隊機派遣を見送り、世論配慮の中国側が受け入れ難色-幻の日本軍支援は歴史上の転換点?
■四川大地震:自衛隊機、中国派遣へ・・・政府要請受け入れ―歴史上の転換点になるか?
■自主的に救援活動をする中国の若者たち-80後世代と一つにくくるのは間違い?!

■不可解な中国の報道二題-やらせ義捐金とノーベル平和賞
■中国携帯電話事情-80後世代分類のツールともなるか?

■中国四川省大地震―核施設、ダムは大丈夫か?
■現代史は語る―大地震から始まった中国崩壊の道筋
■中国「イチゴ族」-中国の未来は彼らのもの
■胡錦濤主席の来日-その真の目的は?
■China Fashion week 開催さる-中国ゼリー層にも押し寄せる情報洪水
■ゼリー世代のミーイズム-体制から身を守る知恵か?
■中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?
■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?
■中国分裂の筋書き-(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄
■中国分裂の筋書き-(その9)日本の対応は?
■中国分裂の筋書き-(その8)迫られる中国の選択
■中国分裂の筋書き-(その7)忘れてはいけない中国の不良債権
■中国分裂の筋書き-(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々
■中国分裂の筋書き-(その5)他の人達はどう思っているのか?
■中国分裂の筋書き-(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩
■中国分裂の筋書き-(その3)中国バブルの真実
■中国分裂の筋書-(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない
■中国分裂の筋書-(その1)繰り返される歴史
■中国"義歯"から鉛「安全に問題」
■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名
■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?
■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事情

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