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2009年9月13日日曜日

宇宙貨物船、順調に飛行=衝突回避訓練で機能確認-筑波管制室-新政権の目利きぶりのなさを暴くのにあと5日!!

宇宙貨物船、順調に飛行=衝突回避訓練で機能確認(この内容をすでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

ISSに接近するHTV(左上) とHTVによる打ち上げ(右下) の予想図

  宇宙航空研究開発機構は12日、筑波宇宙センターの管制室で、無人貨物船「宇宙ステーション補給機(HTV)」の運用検証試験を行った。エンジン制御など の全システムが、正常に機能することが確認された。HTVは11日未明にH2Bロケットで打ち上げられた後、地球周回軌道を順調に飛行しており、18日に 国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする。

 試験には約50人が参加。HTVがISSに接近した際にコンピューターが壊れたとの想定で、 米通信衛星を通じて指令を出し、衝突を避けるために遠ざかる動きを5通り行った。今後も徐々に高度を上げてISSに近づくとともに、衝突回避訓練を行う。 最終的にはISSの真下10メートルまで接近し、ISSのロボットアームに捕まえてもらって結合する。

新政権の目利きぶりのなさを暴くのにあと5日!!
■HVTの技術は、100万粒の砂山から特定の一個の砂粒を探すのに匹敵する!!
さて、先日H2Bロケットで打ち上げられた、HTVその後も順調に飛行を続けています。最終的には、ISS(国際宇宙ステーション)の真下、10メートルまで接近させます。それも、宇宙ステーションが近づくのではなく、HTV自身が遠隔操作で近づきます。発射してから、宇宙ステーションに到達するまでに、随分時間がかかると思っていましたが、やはりこうした事情があったんですね。そりゃそうですね。もし、接近に失敗して、国際宇宙ステーションに衝突するようなことにでもなれば、大変なことになります。しかし、この技術のすごさについては、知らない人も多いのではないかと思います。

あまり正確ではありませんが、この技術を別なものにたとえると、100万粒の砂山から特定の一個の砂を取り出すようなものです。

アメリカですら、このような技術を実用化していません。中国、EU諸国も圏外です。他の国は、ペイロードを所定の軌道に載せることができても、国際宇宙ステーションのわずか10メートル下までHTVを近づけて、かなり大きなペイロードを運び入れるなどのことは、できません。アメリカは大きな荷物を運べます(HTV同等)が、有人です。ロシアのプログレスも、EUのATVも無人ですが、ETVほどの荷物を運ぶことはできません。だから、凄いのです。

日本は、有人宇宙船など打ち上げず、地道に技術開発を進めてきましたが、日本の技術をもってすれば、有人宇宙船を地球の周回軌道にのせるだけというなら、本当に簡単にできてしいます。日本でも理論的には、ずっと前から可能だったのですが、HTVの前までは、積載量が小さなロケットしかなかっので、できなかったというだけで、技術的・理論的には可能でした。

国際宇宙ステーションなどには、これからも、人も運ばなければならないことが生じてくるとい思います。そんなときに、HTVにも人を搭載できるようにという要請が各国から高まってくるものと思います。そうなれば、日本も本腰を入れて、有人化にもとりくむだろうし、それは十分可能で日本にとっては、たやすいことです。

いずれ、アメリカ、EU諸国、ロシア、中国などの宇宙飛行士が日本に来て、日本から国際宇宙ステーションを目指す日がやってくると思います。

さて、このHTVの打ち上げに関しては、新政権においては、政治家の誰も(直接かかわった文部科学省のお役人は別として)賛辞など表明しませんでした。無論鳩山さんをはじめとする幹部連中からは、無しのつぶてです。あと5日で、ISSとのドッキングの時がやってきます。

■目利きがいないということはこういうことか?
さて、以前のブログに、もし、ドッキングしても、新政権から何の賛辞の発表もなければ、新政権には、技術の高度さに関しても、この成果が将来の産業構造の転換などへの新時代への幕開けであることも見えないということであり、目利きは誰もいないということの証になると掲載しました。みなさん、後5日でそれがわかります。さて、どうなることやら、今から楽しみです。

ただし不安材料もあります。これは、このブログにコメントしていただいているhwizさんから寄せられた情報ですが、独立法人の見直しの対象の中で、「純資産の大きい法人(07年度末)」上位10位の中で、上位9位の4165億円ということで「宇宙航空研究開発機構」も俎上に上っているそうです。

詳細は、以下のURLをご覧になってください。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090913ddm008010057000c.html

このような背景から、JAXAも独立行政法人の対象から外されるとか、予算縮小の憂き目にあうことも考えられます。

無駄なものを省くということは結構なことですが、将来の成長産業につながる産業構造の転換として、日本でも有数の産業の芽を摘むような暴挙だけはしてもらいたくはないです。確かに、中国や、韓国のような国が自ら技術開発をしたとても、現段階の技術があまりに稚拙なため、ロシアやアメリカから移転したほうがはるかに早いでしょうし、それに、国の経済状況、中国も実体はひどい状態で、韓国ももっとひどい状況ですから、やめたほうが国ため、国民のためでもあるとは思います。

しかし、日本は違います。国や国民の資産ということでみれば、とてつもなく金のある国です。このような国では、やはり、将来を見据えて見込みのあるものには投資を続けていくべきでしょう。今だけを近視眼的に見て、将来のことを考えないというのであれば、それはもはや政治ではありません。会社でいえば、現場作業員レベルです。

それに、今回もしドッキングに成功したとすれば、世界的な大快挙であり、アメリカにかわって、日本がしばらく、ペイロード運搬を独占することができるようになります。そうなれば、国家レベルだけではなく、民間のペイロードの運搬もかなり期待を持てるわけで、1回のペイロード運搬でもかなりの利益を独占できる可能性が大です。宇宙産業、医療産業、バイオ産業その他の素材産業などかなりの産業からの需要を
見込むことができます。このチャンスを逃す手はありません。日本も独自のペイロードを運搬し、さまざまな実験を行い、新たな素材の開発や思ってもみなかったようなイノベーションが実現するかもしれません。まさに、日本は、他国にはない打ち出の小槌を持ちつつあるのです!!

そうなれば、こうしたビジネスを展開するのは、確かに独立行政法人ではないほうが良いと思います。民間に任せるか新たな組織を作るべきだとは思います。民主党の方々ここまで、頭が回ればよいのですが、今のところそのような気配はないようです。この快挙が認識されずに、八ツ場ダムの二の舞にならないことを願うばかりです。

自民党の皆様も、めげてばかりおらずに、ここで、ドッキングに成功した場合、党として、この世界的、世紀的(それも滅多にない、これからもなかなかない)大快挙に賞賛のメッセージを発信し、国民の皆様に「目利き振り」をアピールしたらいかがてしょうか?(でもそんなことをすると、八ツ場ダムのように、無駄なものの象徴にされてしまうのかもしれません。まったく目利きがいないということはこういうことです。(笑))

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