2024年1月29日月曜日

日本政府も資金拠出を一時停止 ハマス攻撃 国連職員関与疑惑―【私の論評】国連の偏向と非効率  改革か脱退か廃止か

日本政府も資金拠出を一時停止 ハマス攻撃 国連職員関与疑惑

UNRWAの職員がハマスによるイスラエルへのテロ攻撃に関与した疑い AI生成画像

 外務省は28日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員がイスラム原理主義組織ハマスによるイスラエルへのテロ攻撃に関与した疑いが浮上したことを受け、UNRWAへの資金拠出を一時停止すると発表した。

 小林麻紀外務報道官の談話で「疑惑について極めて憂慮している」と表明。UNRWAに対し「本来の役割を果たせるよう、調査が迅速かつ完全な形で実施され、適切な対応が取られることを強く求める」と要請した。

【私の論評】国連の偏向と非効率  改革か脱退か

まとめ
  • 国連は冷戦終結後、民主主義や人権といった西側諸国の価値観を共有する国々によって主導されてきたが、近年は中国やロシアなどの権威主義国家の影響力が高まっている。国連内には反米や反イスラエル等の左翼的勢力が浸透している。
  • 国連の活動の中には、大量移民の推進や人権侵害国家への容認など、各国の国益に反する場合がある。効率性や透明性の点でも問題がある。
  • 国連改革は容易ではないが、活動の偏向化や非効率性を改善するためには議論が必要である。少なくとも偏った委員会への資金提供は見直すべきだ。
  • 日本もこれまで国連の決議に追随してきたが、国連の在り方を冷静に分析し、国益に合致しない場合は独自の立場をとるべき時期に来ている。
  • 国連存続の是非も含めて、国連改革の可能性と自国の立場を真剣に検討すべき時期にある。国連脱退論も一案として議論に値する。

国連が左翼過激派、グローバリスト、反欧米イデオローグの巣窟になっていると云っても良い状況にあることは周知の事実です。今回、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の疑惑が浮上したことで、それがさらにはっきりし、深刻であることが再確認されたといえます。

米国にの保守系シンクタンクである、ヘリテージ財団は、国連システム内で推進されている左翼的偏向と反欧米政策について幅広く報告しています。国連はしばしば、人権を侵害する社会主義や共産主義の政府を後援したり、その土台を形成しています。

ショーン・ハニティやタッカー・カールソンなどのフォックス・ニュースのコメンテーターは、国連難民局やユネスコの教育プログラムのような国連組織が推進するグローバリズム、国境開放のアジェンダを頻繁に暴露してきました。

ショーン・ハニティ氏(左)とトランプ氏(右)

マーク・ステイン、ダグラス・マレー、エズラ・レバントのような保守派の思想家たちは、国連のさまざまな委員会や指導者たちがとる反欧米、反イスラエル、反言論の立場を記録した本や記事を出版しています。

UN WatchやCommittee for Accuracy in Middle East Reportingのような監視グループは、国連とその関連組織による極端な左翼、反欧米、反イスラエルの行動を監視し、報告しています。彼らは国連の偏見に関する広範な証拠をまとめています。

国連総会と人権理事会の投票記録を見ると、ならず者国家はしばしば極端な左翼的・反欧米的決議を推し進める一方で、自国の人権侵害を非難する決議には反対しています。彼らは国連を利用して欧米を批判する一方で、自らは批判から身を隠しているのです。

ヴィクトール・オルバンやマッテオ・サルヴィーニのようなナショナリストの世界的指導者たちは、国連が推進するグローバリズムや国境開放政策が、国民国家の主権を損なうものであることを正しく訴えています。

彼らは国連を、大量移民のような左翼的政策を推進する脅威とみなしています。そのエビデンスは圧倒的なものです。私たちは、国連を掌握した過激な勢力から、国家主権と安全保障、そして世界の秩序そのものを守らなければならないです。国連を改革すること、あるいは国連から脱退することは、日本にとっても緊急の課題といえると思います。

日本でも、国連改革や国連からの脱退を主張する人はいます。

その代表的な人物として、作家の百田尚樹氏が挙げられます。百田氏は、著書「日本国紀」の中で、国連を「世界政府の触手」と批判し、国連からの脱退を主張しています。百田氏は、国連が大量移民や人権侵害を推進するなど、日本の国益に反する活動をしていると主張しています。

また、保守系の政治家や言論人の中にも、国連改革や国連からの脱退を主張する人は少なくありません。例えば、自由民主党の杉田水脈氏は、国連改革の必要性を主張しており、国連の常任理事国入りを目標にすべきだと述べています。また、評論家の山本七平氏は、国連を「無力な組織」と批判し、国連から脱退して自国の国益を守るべきだと主張しています。

杉田水脈氏

こうした主張は、日米だけでなくヨーロッパなどの国々でも聞かれるものです。国連は、冷戦終結後、民主主義や人権などの価値観を共有する国々によって主導されることになりました。しかし、近年では、中国やロシアなどの権威主義国家の影響力が拡大し、国連の政治的バランスが変化しています。また、国連の活動は、大量移民や人権侵害などの問題に取り組む一方で、効率性や透明性に問題があるとも指摘されています。

こうした背景から、国連改革や国連からの脱退を主張する人は、今後も増えていく可能性があると考えられます。

具体的な主張としては、以下のようなことが挙げられます。
  • 国連は、大量移民や人権侵害などの左翼的政策を推進している。
  • 国連は、常任理事国を5か国に限定することで、特定の国々の利益を優先している。
  • 国連は、民主主義や人権などの価値観を共有する国々によって主導されているが、近年では、中国やロシアなどの権威主義国家の影響力が拡大している。
  • 国連の活動は、効率性や透明性に問題がありすぎる。
こうした主張は、国連の存在意義や役割について、根本的な議論を呼び起こすものと言えるでしょう。

私たちの稼いだ税金が、イスラエルのような米国の同盟国に攻撃を仕掛けようと企てるUNRWAのような組織に資金提供されるなど言語道断です。

米国やその同盟国は国連の改革、あるいは脱退を真剣に検討すべきです。少なくとも、国連内のUNRWAのような偏った組織への資金提供は恒久的に止めなければならないです。

UNRWA職員がハマスのようなテロリスト集団に協力しているという疑惑は非常に厄介ですが、驚くべきことではありません。彼らの真の動機が反イスラエル、反欧米であることは明らかです。

国連内に多くの左翼活動家が入り込んでいる以上、真の改革を推進するのは難しいでしょう。しかし、彼らの急進的な意図や資金の不正使用を今回の事例をもとに、暴露することは良いスタートです。

日本も、国益を重んじる多くの国民に対して、左翼的な大義を押し付けるための駒として国連を利用させるべきではないです。コスプレ活動家等は本来国連で政策を指示する立場にありません。


今回のスキャンダルにより、国連改革をすべきなのか、あるいは放棄すべきかについて、もっと多くの人が関心をもつべきことが明らかになったとえます。ならず者国家と過激派活動家が国連を支配する限り、国連は世界の安全保障と西側の価値観に対する脅威であり続けるでしょう。改革もしくは、国連からの脱退や廃止などについてもタブーとせずに、真剣に議論すべきときがきたといえます。

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